初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 6日目(4)イスラエルからの帰り道、まさかの香港国際空港の悪天候。
2017年7月17日、月曜日。香港国際空港。出国審査も電子化が進んでおり、スタンプは押されない。パスポートに香港に入国した痕跡はスタンプとしては記録されない。これからの時代は、出入国審査の電子化が進み、香港や韓国のようにパスポートをスタンプが残らないのが当たり前になっていくかもしれない。日本だって近い将来、日本人は原則として出入国審査は自動ゲート化して、出入国スタンプは廃止されるかもしれない。
予定よりも早く空港に戻って来てしまったので、プライオリティパスで入ることができるPlaza Premium Loungeでのんびり過ごすことにする。
ワンタン麺に感動してはしごして2杯食べてしまったので、さすがに食べ物はもう要らない。
16:25発羽田空港行きのキャセイパシフィック航空CX542は35番ゲートからの出発。そろそろ、ゲートに向かうことにする。
出発案内板を見ても、遅延便はあるようだけど、遅延続出というわけではないので大雨の影響は特には問題はなさそう。
手配する時に、羽田行きキャセイパシフィック航空CX542便よりも出発が1時間早い15:10発東京成田行きCX500便と迷ったんだけど、手配する時はこんなにサウナのように蒸し暑いことは想定していなかったので、香港滞在時間を1時間でも増やそうと思って16:25発の羽田行きCX542便を選択。結果的にはこの日のCX500便は1時間の遅延で16:10発となり、CX542便と出発時間はあまり変わらなくなってしまった。
東京羽田行きCX542便は定刻通りの出発予定。羽田空港到着予定時刻は21:35と遅いけれど、羽田空港だったら多少遅延しても問題がなく家に帰ることができるけれど、CX500便が遅延で成田空港到着が21時半だと帰宅するのがちょっと面倒くさい。
17JUL CX542 HKGHND 16:25 21:35
※CX=キャセイパシフィック航空 HKG=香港 HND=羽田
キャセイパシフィック航空CX542の出発ゲートである35番ゲートに到着。
東京羽田行きキャセイパシフィック航空CX542便は成田行きのCX500便と違ってボーディングも出発も定刻通り。大雨の影響もなさそう。キャセイパシフック航空、大きな遅延もなくスケジュール通りに旅はできたし、サービスもなかなかいい。
だけど、外はものすごい雨。香港の天気予報は見ていないけれど、台風でも来ているのかなぁ?
でも大雨の影響はない様子で、何もアナウンスはなく定刻通りにボーディング完了。機材はボーイングB777-300。行きのB777と同様に3-3-3の1列9席でリクライニングは前にスライドするタイプ。
ところが、定刻通りにボーディングも完了してドアもクローズしているのにプッシュバックが始まらない。どうやら悪天候の影響で香港国際空港は滑走路をクローズしている様子。このまま機内に缶詰状態で1時間が経過。
ようやくプッシュバックが行われ、タキシングが始まるけれど、滑走路閉鎖の影響で離陸の順番待ちの渋滞が発生し、なかなか滑走路に進めない。
着陸してくる飛行機もあるので滑走路は使える状態だけど、離陸待ちのために飛行機の中で缶詰状態。すでに1時間半は遅延しているので、羽田空港まで順調に飛行しても23時。このままだと羽田空港に到着しても家に帰れない可能性が高い。これはまずいかもしれないなぁ。4時間未満の中途半端な遅延では、海外旅行損害保険の航空機遅延費用等の保険も使えない。羽田空港といえども、夜遅くの到着便にはリスクがあることを思い知る。このままだと、羽田空港到着後に家に帰れずに路頭に迷うことになる可能性が高い。困ったなぁ、翌日2017年7月18日、火曜日は朝から仕事なのに…。最悪、羽田空港ロビーで宿泊となってしまうかもしれない。
さらに離陸待ちをして、滑走路の先端まで進む。前の飛行機が離陸して行ったので、ようやく次が離陸の順番。しかし、この時点で約2時間が経過している。これはもう家には帰ることができない可能性が高い。エルサレムの銃撃テロ事件も無事に乗り切ったのに、まさか最後の最後で香港での悪天候によるアクシデントが起きるとは思ってもなかった。
ようやく離陸して、機内食が出る。ホットミールがパスタで、うどんも出るという不思議なメニュー。パスタの味は悪くない。
ハーゲンダッツのアイスクリームはマンゴーラズベリー味で美味しい。
離陸後、キャセイパシフィック航空CX542は沖縄付近を順調に羽田空港に向けて飛行中。
だけど、大きな問題点がある。本来は羽田空港に到着しているはずの時間をすぎているのに、まだ沖縄上空。到着予定時刻はあと1時間52分後の23:17となっている。
無事に着陸し、タキシングの際に時刻を見ると23:26。ターミナルに到着して、入国審査を受けて、預けてあるスーツケースをピックアップして、制限区域を出られるのは何時になるだろう。おそらく日付が変わってしまうだろう。
日付が変わって2017年7月18日、火曜日0:08。恐れていた通り、日付が変わってしまった。入国審査とスーツケースのピックアップを済ませて制限区域を出る。7月18日は朝から仕事なのに、まだ羽田空港にいる。
到着案内板を見ると、到着時間は23:33。香港国際空港の悪天候のために約2時間の遅延。天候による遅延なので、もちろん航空会社からの補償はない。4時間を超えていれば、海外旅行損害保険からホテル代等の補償を受けることはできるけれど、2時間の遅延であると保険も使えない。まずはフットワークを軽くするためにJALABCのカウンターに行って、スーツケースを自宅に送ってしまって荷物を減らそう。その前に荷物に気になることがある。スーツケースベルトが異常に緩くなっている。
身軽になるためにスーツケースに余分な荷物を入れて自宅に送ってしまうことにする。到着時からスーツケースのベルトが異常に緩くなっていることは気がついていたんだけれど、確認のためにスーツケースを開けて見ると手紙が入っていることに気がつく。
どうやら、テルアビブ・ベン・グリオン空港でスーツケースを開けて検査をした様子。テルアビブ・ベン・グリオン空港でチェックイン前に荷物を開けてチェックするのではなく、チェックイン後に検査を行う方式に変更したのかもしれない。どちらにしろ、怪しいものはジュースを搾る機械くらいしか入っていないので、チェックイン後に勝手に検査してくれた方がチェックインの時間もかからないのでありがたい。ジュースを搾る機械も怪しいものではないので、そのまま入っている。
機動性を確保するためにJALABCでスーツケースは自宅に送ってしまう。残念ながら京浜急行はすでに終電が終わっていて、駅にはシャッターが下りている。
埼玉県方面のバスは0:20の大宮行きのバスがあるけれど、所沢や川越方面は当然ながら終わってしまっている。
深夜0:20発の新宿・池袋方面のリムジンバスはまさかの満席。都内に行く選択肢としては次の深夜1:00発の新宿・池袋行きのバスか、深夜1:05発の東京駅方面のバスしかない。深夜1時のバスに乗っても都内に向かったところで、露頭に迷うことは確実。
改札口が開いているけれど、よく見てみると東京モノレールも浜松町方面の上り電車はすでに終了しており、国内線ターミナル行きの下り電車しかない。もはや、空港のロビーに寝泊まりするしかないかもしれない。
しかし、そんなことはすでに香港国際空港で調査済み。au「世界データ定額」24時間980円がau STAR会員は1回24時間分だけ無料なので、今回、香港滞在中のみ「世界データ定額」を有効にしてiPhoneをデータ通信が可能の状態にしていた。離陸前に誘導路で停止したままの飛行機の中で缶詰になっている時に、すでに1時間半遅れ確定となった時点で、対応策を早めに調べておいた。深夜の羽田空港国際線ターミナルからリムジンバス以外にもバスが出ていることは調査済み。
リムジンバス以外にも深夜0:20大森駅行き、深夜0:30蒲田駅行きの普通の路線バス(深夜バス)が出ている。そう、大森駅、蒲田駅へは深夜でも足がある。
深夜バスなので料金は倍額の560円になるけれど、深夜0:30発の蒲田駅行きのバスに乗ることにする。
リムジンバスではなく普通の京急バス。座れないほどではないけれど、けっこう乗客はいて、外国人も乗っている。むしろ、外国人でこのバスの存在を知っている人はすごい。
京急蒲田駅を過ぎて、蒲田四丁目バス停でバスを降りる。香港で滑走路が閉鎖となり、長時間誘導路で停止したままの飛行機の中で缶詰になっているときにBooking.comのアプリ経由で「アパホテル蒲田東」を朝食つき6000円で予約する。もしかしたらすぐに離陸できて最終電車に間に合うかもしれないけれど、予測できるリスクはなるべく事前に回避することにして、自宅までの終電に間に合う時間だったとしても「アパホテル鎌田東」に宿泊することにした。
Booking.comのアプリ経由で予約できているかどうか不安なので羽田空港到着後に電話でホテルに直接リコンファームをしたけれど、ちゃんと予約は入っている。今回のイスラエル旅行、下着やシャツの着替えは1日分だけ余分に持ってきており、たまたま着替えも持っている。朝、JR蒲田駅から職場に直接行けば仕事にも支障は無い。最後にまさかの悪天候による遅延があって、今回の旅の最後はアパホテル蒲田東で終えることとなってしまった。最後にバタバタすることになってしまったけれど、予定外のアクシデントを含めて、それが旅行というもの。予定通りに行かないのが旅というもの。だからこそ、旅はおもしろくてやめられない。(初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅、おしまい)
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