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Voyages

北陸

2025年7月22日 (火)

2022初めての立山黒部アルペンルート 1日目(6)大観峰から風景を楽しみながら黒部ダムに戻ってくる。

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大観峰から黒部ダムを眺める。人里から離れ、黒部川の両側を急峻な山に囲まれたこの場所に巨大なダムを建設することのすごさを感じる。

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黒部川上流には山しかない。

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展望台の屋根に何かが見える。

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ツバメのお尻かな?こんなところに巣を作るんだ。

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大観峰を楽しんだあとは、ロープウェイに乗り、黒部平までの空中散歩を楽しむことにする。

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階段を降りてロープウェイ乗り場へと向かう。

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朝と違って、ロープウェイは満員というほど混雑していない。

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窓際に立ち、ロープウェイからの風景を楽しむことができる。

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黒部平駅に到着。

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ここでも展望台に行ってみることにする。

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建物の上が展望台になっているみたいで階段を上がる。

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大観峰よりも高度が低いので見下ろす感じじゃないけど、黒部川上流の山がよく見える。

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立山、大観峰方面を見上げると、立山には雲が厚くかかっていることがわかる。けっきょく、今日は午後まで天候回復を待っても、室堂山や雄山の雲は取れなかっただろうなぁ。

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黒部ダムに戻る最後はケーブルカー。

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黒部平で風景を楽しんだので、ロープウェイからの接続で乗る乗客はすでに黒部湖に下りてしまったので、ほとんどお客さんがいない。

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黒部湖に到着。

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地下道を通れば黒部湖に出る。

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黒部ダムの上を歩く。

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左岸側から放水を眺める。

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真上から放水を眺めて、マイナスイオンを感じる。

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けっきょく、黒部湖でも青空は見えなかったなぁ。

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右岸の階段を下ったところに展望台があることを見つけて下りてみることにする。

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2022年8月は、まだ「不要不急の外出」のプロパガンダが効いているのか、黒部ダムは混雑していない。

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この展望台から見るのが、一番、放水のダイナミックさを感じることができる気がする。点検用の通路があるんだけど、通路と比較すると放水量がいかに多いかを感じられる。黒部ダムに来たのは今回が初めて。コロナ禍がなければ、私の旅行のメインは海外旅行なので、ここに来ることはなかったかもしれないなぁ。その意味では、コロナ禍によって日本を知ることができている。

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すでに私たちが信任している自公政権によって国内旅行の需要喚起政策である「県民割」が始まっており、旅行に行くことはけっして「悪」ではなく、むしろ自公政権によって推奨されている。しかし、政権とマスメディアが一体となった「不要不急の外出」のプロパガンダが効きすぎており、まだ観光客は少ない。2022年はまだインバンドの流入もなく、ある意味では国内旅行をするには最高の年。

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2025年7月15日 (火)

2022初めての立山黒部アルペンルート 1日目(5)ここは富山県だと気がつき立山ホテルで白海老唐揚げ丼を食べる。

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みくりが池温泉で、大好きな硫黄泉に予定外に入って、ちょっと幸せな気分。再び歩き始めて、ミクリガ池に到着。温泉に入っている間に雲が少しはとれるかと思ったけど、変わらず。今日はもう晴れないだろうなぁ。

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地獄谷には遊歩道は整備されているみたいだけど、今は行けないみたい。それだけ火山ガスが強いのだろう。

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今日はもっとハイキングをするつもりだったのに、予定外に温泉に入り、室堂ターミナルに戻ることにする。

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あとは石畳の道を室堂ターミナルに向かって歩くのみ。

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大きなリュックでちゃんとした装備の登山客も歩いている。どこに行ってきたのかなぁ。今日は天候が悪かったので断念したけど、私は自然の中を歩くハイキングが好きになっていて、またチャレンジしてみたいと感じている。

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黄色い花は、今回の旅の2週間くらい前に尾瀬で見たニッコウキスゲにも見えるけど、立山にも咲いているのかなぁ?

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この黒い花はなんだろう?そういえば、スイスのグリンデルワルドでハイキングをした時も、歩きながらよく花を見ていた気がする。私は高山植物の花を見るのって好きなのかも。

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室堂ターミナルの周辺は草原になっているので、いろいろな花を楽しむことができる。ハイキングに出かけると毎回思うんだけど、花の名前を知っていたら、もっと楽しいだろうなぁ。

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室堂ターミナルに戻ってくる。ホテル立山は近い将来、星野リゾートのホテルとして生まれ変わる。

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うっすらと富山平野が見える。

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立山玉殿の湧水は、事前に知っていたので立ち寄って、湧水を飲む。

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当初は片道1時間コースの室堂山や片道2時間コースの雄山に行くつもりだったのが、みくりが池周遊だけのコースにしてしまったので時間があまっている。

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やることがないので、ちょっと早めのお昼ごはんになってしまうけど、ホテル立山のレストラン立山でお昼ごはんを食べることにする。

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白海老唐揚げとか氷見うどんなどのメニューを見て、黒部ダムからすでに富山県に入っていたんだけど、ここは富山県だということに気がつく。

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せっかく富山県に入ったんだから、白海老唐揚げ丼を注文。

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けっこう盛りが良くて、白海老唐揚げ丼はなかなか美味しい。

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お昼ごはんを食べている間にもしも青空が出てきたら、午後から室堂山に行こうとも思っていたんだけど、青空は見えず、もう室堂でやることもないので、黒部ダムに戻ることにする。

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この時間は富山から入って、観光として黒部ダムに向かう人が多いみたい。朝と違うことは、大きなリュックを背負っている人がいなくて、軽登山やハイキングスタイルの人もいない。

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人生最後のトロリーバスに乗ることになるけど、この時はトロリーバスが2024年をもって廃止されることをまだ知らない。

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トロリーバスはトンネルの中を走るので眺望はない。

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これが最後のトロリーバスの写真だけど、ブレている。この時がトロリーバスに乗るのが最後だと思っていないので、写真の撮り直しもしていない。

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大観峰というくらいだから、景色が素晴らしいのではないかと思って、屋上展望台を目指す。

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屋上展望台に到着。

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大観峰という名前だけあって雲が多いけど黒部は山がちゃんと見えるんだけどなぁ。立山は雲が溜まりやすいのかなぁ?

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エメラルドグリーンの黒部ダムの湖面がよく見える。

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2025年7月11日 (金)

2022初めての立山黒部アルペンルート 1日目(4)霧が出ているため室堂山へのハイキングを断念してみくりが池へ。

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ハイキングを予定していた雄山は雲の中にあり、室堂山方面を眺めても雲の中。おそらく、山を登ると視界はさらに厳しくなるだろう。

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再び雪渓を渡り、立山室堂に戻る。

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立山室堂山荘前のベンチで室堂山に行くべきか悩む。雨ではないので登ることはできるけど、風景を感じることはできないだろうなぁ。こういう時の私の決断は、神様が天候の良い別の機会にもう一度来なさいと言っているんだと思って、室堂山に行くことを中止にする。もともと、私は旅行の際に綿密な計画を立てないので、今日だって、逆に晴れていて、あまりに天候が良ければ、室堂山ではなく雄山にしていたかもしれない。

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雲が切れている「みくりが池」方面を散策することにする。

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晴れていれば、もっと緑が映えて絵になる風景なんだと思うけど、雲の合間に見える風景だけども十分に美しい。

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ミドリガ池が見えてきた。

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立山室堂山荘を振り返るけど、天候回復の気配はないので、このままミドリガ池、ミクリガ池方面を散策することにする。

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室堂平と遊歩道の間は窪地になっており、池ではなく雪が貯まっている。

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ミドリガ池にも雪が残っているけど、池として水が溜まっている。

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ミドリガ池の標識があるので、きっと、写真撮影スポットなんだろうけど、残念ながら雲がかかって山が見えない。

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遠景が望めない時は足元を見ると美しい花を見つけられる。

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散策路は整備されているので歩きやすい。

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ミドリガ池のほとりに来る。ここから立山三山がよく見えるらしいんだけど、残念ながら山は雲に覆われている。けっきょく、今日は立山三山を見ることはできず。

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さらにミクリガ池に向かって散策路を歩いていくと、雷鳥荘が見える。

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谷間には雲はなく、風景を楽しむことができる。

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地獄谷展望台から地獄谷を眺める。

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草木が生えない「地獄」がよく見える。残雪が残っている場所は、硫化水素を含んだ蒸気の影響を受けないのかなぁ?

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雲の切間から谷を眺める。

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尾根沿いに整備された道が続いていて雷鳥荘までいけるけど、降りてしまうと登るようなので、このあたりで今回は引き返すことにする。

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地獄谷から硫黄の香りがしているので、風向きによっては火山ガスの影響がある。

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室堂ターミナルに戻ることにする。丘の上にはすでに室堂ターミナルが見えている。

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途中に「みくりが池温泉」と書かれた建物を見つける。

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私は事前に綿密に調べないので、立山室堂に温泉があることを知らなかったんだけど、地獄谷の硫黄の香りからして、間違いなく硫黄泉でしょう。室堂山や雄山に行かなかったので、時間もたくさんあるし、ここは予定外に温泉に入ろうかなぁ。

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温泉があるという情報を事前に調べていなかったのでタオルを購入して温泉に向かう。

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硫黄の香りがする温泉はいかにも温泉という感じがして私は好き。私の事前調査があまかっただけなんだけど、予定外に硫黄泉に入ることができて幸せな気分。そう、私の旅は行き当たりばったり。予定通りにいかないこともあれば、予定しなかったことを体験できることもある。

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2025年7月 8日 (火)

2022初めての立山黒部アルペンルート 1日目(3)立山室堂、雪渓を越えて玉殿の岩屋へ。

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トロリーバスを降りて、今日の終点である室堂ターミナルに到着する。

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立ち喰いそばの「立山そば」がある。トロリーバスをどう位置づけるかは難しいけど、トロリーバスも出発するターミナルなので、日本最高地点にある「駅そば」と言えるかもしれない。

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出口に向かう。

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室堂ターミナルの上階はホテル立山となっていて、おみやげもの屋さんやレストランなどがある。

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室堂ターミナルから富山方向を眺めても雲に覆われていて見えない。

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真夏の8月に室堂ターミナルのすぐそばでも雪渓があるんだ。

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室堂山へのハイキングに行くために散策道出口に出ると、空は雲に覆われている。雨は降っていないんだけど、霧だか雲に覆われてしまっている。これじゃあ、室堂山に行こうが、雄山に行こうが、景色は望めない。

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室堂山に向かって歩き始めるけど、山頂に行ったところできっと雲の中。

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私はお花畑を見たり、美しい風景を楽しむことが目的で来ているので、風景が楽しめないと予測できるのに、室堂山に行く価値はあるのかなぁ?そもそも、私には山を登って、その山を征服するという価値感を持っていない。

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お花畑を見るのは好きだけど、花を覚えようとする気はないので、名前は知らない。名前を覚えれば、もっと楽しめるんだとは思うけど。

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整備された遊歩道なので、散策するにはちょうどいい。晴れていれば、この草原ももっときれいに感じられるんだろうなぁ。天気に合わせて旅行を組めるわけではないので、天候は運でしかない。

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雪渓が見える。うーん、雄大なパノラマを楽しむのは難しいかなぁ。

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日本最古の山小屋、立山室堂まで歩いてくる。

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この建物は釘などを使用せずに木組みで建てられており、かつては山小屋として使用されていたけど、現在は資料館となっている。

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「玉殿岩屋」の看板を見つけて、近くにありそうなので行ってみることにする。

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道は整備されているけど、どうやら雪渓を渡っていく。モンベルのトレッキングシューズで来ているけど、雪渓を渡れるかなぁ?

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ロープで道が示されている。凍っていそうなので転倒しないようにゆっくりと足を進める。

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8月なのに雪渓を渡るとは。

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雪渓を渡り切る。少しだけ視界が良くなってきた。

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名前は知らないけど、花を見るのが好き。

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谷間を眺めると雄大な風景が広がっている。部分的にしか見えないけど、晴れていたら、もっと素晴らしい風景なんだろうなぁ。

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散策路のつもりで「玉殿岩屋」に向かっているけど、道が狭くなってきた。

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細い道はここで切れている。

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どうやら、この洞窟が「玉殿岩屋」。

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立山修験道の聖地として修行の場とされていた。立山開山の聖地と言われており、奈良時代より前の701年(大宝元年)、越中国国司佐伯有若の息子の佐伯有頼が白鷹と熊に導かれ、この岩屋の中で立山権現の化身である阿弥陀如来と不動明王から立山開山のお告げを受け、有頼は名を慈興と改め立山を開山したとされている。

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2015年3月28日 (土)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(2)写真には残らない各駅停車の旅の魅力。(浜松駅で途中下車)

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名古屋でお店が開くまで時間をつぶすんだったら、もう少し先に進んでお昼ごはんにしたほうがいいかもしれないと思い、名古屋はちょっとだけ地下街を歩いただけで東京に向けて再び進むことにする。

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名古屋駅から新幹線に乗れば1時間40分ほどで東京に着いてしまう。お昼ごはんは東京で食べることができる。でも、各駅停車の旅は、車窓の風景も楽しめるし、私は人の流れを観察するのが好きなので各駅停車の旅を飽きることはないみたい。車窓の風景を見ながら考え事をしたり、本を読んだり、意外と各駅停車の旅は心地よい時間を与えてくれる。

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10:02発豊橋行き快速列車に乗ることにする。名古屋での滞在時間はわずか16分ほど。

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ホームに登ると豊橋行きの快速列車が停車している。

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10時過ぎの列車とあって、乗客はまばらに乗っている程度。列車に乗って座席に座ると、さっそく浜松出身の友人にメールを出す。お昼ごはんを食べるのにお勧めのお店を聞くのには、地元出身の人に聞くのが一番いい。だけど、平日の日中に浜松駅までに返事が来るだろうか。

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安城駅には「南吉が青春を過ごしたまち 安城」と看板があるけど、新美南吉って名前は聞いたことがあるけど、どんな人だっけ?と考えるけど思い出せない。どうしても思い出せないので調べて見ると「ごんぎつね」などの作品を書いた児童文学作家だったのね。だけど、新美南吉は愛知県半田市出身と書いてあるけど、安城とはどのような縁があるんだろう?

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ずっと曇り空だった日本海沿いの町と違って、2015年3月5日の太平洋側の気候は穏やかに晴れており、とても温かい。のどかな車窓の風景が楽しい。

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この日の快速列車は三ヶ根駅に臨時停車。ドアは開かずに乗客の乗降はできず、三ヶ根駅そばの踏切が壊れており、修理のための作業員が降りるだけのための停車。

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三ヶ根駅で臨時停車して、故障した踏切を徐行運転した関係で、豊橋駅での乗り継ぎ時間がとても短くなってしまう。10:56到着の予定が6分遅れたために、乗り継ぎの豊橋発掛川行きの普通列車は11:03発なので、ほとんど乗り継ぎ時間がない。

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東海道線の車両はロングシートの車両。静岡県に入り、静岡県西部では浜松が中核都市であるようで、浜松に近づくにつれて乗客が増えてくる。平日の11時台の車両は、大学生くらいの年齢の若い女子が多い。この日は温かく、女子の服装も春らしい服装で、太平洋側は日本海側よりも早く春が近づいているんだなぁと感じる。浜名湖を過ぎ、新幹線が見えてきた。

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普通列車は11:38浜松駅に到着。電車は掛川行きだけど、浜松駅で途中下車。飽きたら新幹線にいつでも乗れると思って旅をしているけど、車窓からの風景だけではなく、地域の中でどこが大きな町なのか、乗客の服装、話されている方言などを観察するのがおもしろくて、写真に撮ることはできないけれど、それがものすごく楽しい。それに、飛行機と違って地上の風景が見られるので、風景を見ながらぼーっと考え事をする時間も贅沢な時間。

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お昼前の11:38に浜松駅に到着してなにをするかと言えば、目的は1つしかない。言うまでもないことだけど、今日のお昼ごはんは浜松で食べることにする。浜松駅で下車するのも初めてだし、当然浜松のうなぎ屋で鰻を食べたことがない。そう、浜松でうなぎを食べるのが目的。

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浜松出身の友人からメールの返信が来ており、「あつみ」は席数が少ないので混んでいる可能性があり、浜松駅南口のすぐに駅前にある「八百徳」というお店も候補として教えてくれる。

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それと、もうひとつの候補はホテルの2階にあり、ちょっとわかりづらい場所にある「藤田」というお店。たぶん、セブン・イレブンの2階にある「藤田」は、教えてもらわなければ絶対に気がつかないなぁ。

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今日は浜松の友人が推奨するホテルの2階にある「藤田」にしてみる。

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お店の入口は、うなぎが焼かれているのが見えるようになっている。

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ちゃんとしたうなぎ屋さんは待つのが当たり前なので、のんびりした気分で待つ。お昼時で一定の準備がされていたのか、思っていたよりも早くて20分くらいで鰻が運ばれてくる。注文したのは、青春18きっぷで敦賀から東京まで2370円で行く貧乏旅行なのに、せっかく浜松まで来たのだから美味しいうなぎを食べようと3500円の鰻重。

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浜松で食べる鰻は、関東風に一度蒸し上げられている。たれも濃いめだけど、甘すぎず好きな味かも。

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当初は名古屋でお昼ごはんを食べようと思っていたけど、なにしろ今回の旅行は事前になにも決めていなので、思いつきで鰻を食べられて正解だったかも。

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12:29発興津行きの普通列車に乗るけど、「興津」ってどこなんだろう?

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浜松を出発すると磐田、袋井、掛川を通過し、大井川を渡る。大井川を渡ると静岡駅に向かって徐々に乗客が増えてくる。

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興津行きの普通列車は13:42に静岡駅に到着する。

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静岡が中心都市であり、乗客のほとんどは静岡駅で降りる。静岡県内のJR東海管轄の東海道線は熱海行きの20分に1本の頻度で運行されているので、どこで途中下車しても次の列車がしばらく来ないということがないので静岡駅で降りてもいいけど、駿府城まで歩くのも遠いし、ごはんは食べたばかりなので「静岡おでん」を食べるにはお腹いっぱいなので、10分後に来る熱海行きに乗り継ぐことにする。

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13:54発熱海行きの普通列車は3両編成。大きな町の静岡駅で乗った乗客は清水駅あたりで降りる人が多く、清水を過ぎると列車は空いてくる。

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東海道線は由比駅あたりで海岸線を走り、車窓から太平洋が見える。高速道路なのが残念だけど。

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富士川を渡る。今日は晴れていて天気はいいけれど、富士山は見えないみたい。

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15:10熱海駅に到着。熱海行きの普通列車は沼津駅を過ぎたあたりから今までの傾向とは異なり、県境を越えて東京方面に向かう乗客が増えてくる。さらに三島駅を過ぎると3両編成の列車は座れない乗客も出てくる。三島から新幹線を利用せずに東海道線を乗り継いで東京方面に向かう乗客も多い。

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次はいよいよ「東京」行きの列車に乗る。

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熱海駅15:18発東京行きの列車に乗り込む。入線してきた列車は東海道線カラーのE217系電車なんて、珍しい車両。東京行きの列車は15両編成。横浜市の戸塚にある大学のキャンパスに東海道線で通っていたので、東海道線が15両編成であることは知っているんだけど、今回の旅行は北陸では2両編成の列車で旅をしていたので、さすが東京行きは長いなぁと感じる。

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せっかくなのでセミ・クロスシートの座席に座る。ちなみに本来は横須賀線の車両であるE217系電車に東海道線で乗れるのはとても貴重な体験。

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東海道線の根府川駅あたりの高台から海が見える風景が空き。

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小田原駅に到着し、小田急線の車両が見える。戸塚駅あたりからは通い慣れた風景だけど、さすがに大学に通っていたのは青春18きっぷの旅行と同じく21年前くらいなので、懐かしいなぁと思う風景と、新しい風景が両方ある。

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そして、いよいよ多摩川を渡り、東京都に入り、品川プリンスホテルが見えてきた。

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17:06東京駅に到着。朝7:17に敦賀を出て、東京駅まで10時間。飽きたらいつでも新幹線に乗るつもりだったけど、各駅停車の旅はおもしろかった。素通りしてしまう町も、各駅停車の旅だからこそ雰囲気を感じることができる。車窓から見る風景も楽しかった。この人は、どこへ向かっているんだろう?何をしに移動しているのかなぁ?乗客を観察するのが楽しかった。風景を見ながらぼーっと考え事をする時間も楽しかった。本を読んだり、時にうたた寝をするのも心地よかった。

だけど、今回の旅行、「旅行記」にするのが難しい。車窓から眺める風景はいいなぁと思ってからカメラを構えたのでは手遅れになり写真に残せていない風景も沢山ある。乗っている乗客の観察だって、さすがに見ず知らずの乗客を写真には残せない。一番楽しいと感じたことは、写真を撮ることができない場面や、表現できない部分にこそ、各駅停車の旅の楽しさってあるような気がする。うーん、「旅行記」として、この楽しさを伝えるのは本当に難しい。

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「まだ知らないどこか」は、遠く海外にあるとは限らない。飛行機や新幹線で通り過ぎてしまう町にこそ、新しい発見がある。今回の旅行を通じて、まだ私は日本のことを知らないことを実感する。滋賀県を通過している際に感じたことは、私は関西圏の文化を知らない。京都、奈良、大阪を表面的な観光はしているけれど、京都は学会などで訪れることがあるけれど、大阪や神戸の町歩きをしていない。高野山や吉野山のある奈良・和歌山県方面なんて、行ったことがない。近いからいつでもいけると思っていると、なかなか行けないものだ。

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普段は通り過ぎてしまっている場所にこそ、新しい発見がある。21年ぶりの「青春18きっぷ」の旅は、私が旅に出始めたころの旅の楽しみ方を思い出させてくれた。たまには、目的地に一直線の旅ではなく、ゆっくり目的地を結ぶ間の移動を楽しむ旅というのもおもしろいじゃない。また、青春18きっぷでのんびり旅をするのもいいかもしれない。東京駅から中央快速線高尾駅行きに乗って、旅を振り返りながら家路につく。(青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅おしまい)

2015年3月24日 (火)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 3日目(1)名古屋駅で途中下車。

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2015年3月5日木曜日。今日はなにしろ東京駅まで10時間かけて帰らなくちゃならないので朝6時に起きて、ホテルの朝食レストランへ。旅行も2泊目になると、色々なものが食べたい気持ちも少し落ち着いてくる。敦賀マンテンホテルの朝食レストランも、ホタルイカの沖漬け、へしこなどの郷土料理が並んでいたり、鯖寿司があったりと充実している。

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少しでも早く東京に向かって進もうと思って朝7時前に敦賀マンテンホテルを出る。

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明るくなって駅前ロータリーを見ると、敦賀駅は夜に感じたよりも、かなり大規模工事中。

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敦賀駅は北陸新幹線のカウントダウンではなく、トワイライトエキスプレスのラストランまであと8日と、さすがに北陸新幹線押しではない様子。青春18きっぷにスタンプを押してもらい、今回の「青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅」の最終日がスタート。

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まずは敦賀7:17発の近江今津行きの列車で近江塩津駅を目指す。駅名からもわかるとおり、北陸を出て、近江の国に入る。

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5番ホームに向かうために跨線橋を渡る。敦賀の町は港の方向以外は周囲を山に囲まれている。福井方面も山。

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そして、これから向かう琵琶湖に抜ける方向も山。鉄道や自動車のない時代は琵琶湖方面から北陸に向かうには、峠道を越えてこの敦賀を通っていったのだろう。北陸本線、そして国道8号線も北陸自動車道も通る敦賀の町は今も昔も交通の要衝。

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今回の鉄道旅行ですっかりお馴染みのJR西日本521系交直両用電車。敦賀から米原、湖西線方面は直流なので、交直両用電車でなくてもいいと思うけど、この2両編成の電車が使い勝手がいいのかなぁ?

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敦賀駅から乗る乗客は少なくて最初はガラガラだったけど、福井駅発の列車と接続しており、福井方面からの乗り継ぎ客がけっこういる。早朝に敦賀駅始発の新快速が設定されていたけれど、敦賀から京都・大阪方面に通勤している人もいるのかなぁ?

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右側に分岐するのは小浜線。一度は自分の目で見てみたいと思っている、東大寺二月堂で3月12日に行われる「お水取り」は、3月2日に小浜市にある「鵜の瀬」から「お水送り」として奈良県にある東大寺二月堂に送られる。10日間かけて若狭から奈良の東大寺まで水が運ばれると信じられている。

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北陸本線の敦賀駅から新疋田駅間は、急勾配を超えるためにループ線になっているけど、電車に乗っているとあまりわからないかも。

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列車は7:33近江塩津駅に到着。この列車は湖西線に入り近江今津駅に向かうけど、この駅でホームの反対側に米原行きの普通列車が接続している。1分の接続で、7:34に米原行き普通列車に乗り継ぐ。

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この米原行きの普通列車、ちょうど通学時間帯のためにどんどん高校生が乗ってきて、2両編成の列車はかなり混雑している。新疋田駅が福井県との県境の駅なので、どんどん乗客を集めて高校があるような大きな町へ向かう。琵琶湖東部のこのあたりはどこが大きな町なんだろう?と思いながら、列車に乗っていると長浜駅で高校生が降りていく。長浜がこのあたりの大きな町なんだと気がつく。

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そして、普通列車は8:13米原駅に到着する。2両編成の521系は折り返し敦賀に向かう。

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反対側のホームには大阪方面に向かう新快速の列車が停車している。北陸本線から大阪方面に向かう新快速に乗り継ぐ人が多い。

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米原まで来てしまえば、あとは8:58発の「ひかり」に乗れば午前中に東京に到着。

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だけど、今回は青春18きっぷの旅。ここから先は東海道線をひたすら東京に向かって乗り継ぐだけ。途中で飽きたら、いつでもギブアップして東海道新幹線に乗ることができるので、もう少しがんばってみることにする。それに、鉄道の旅は車窓の風景もいいけど、私は乗客を観察するのが好き。盗み聞きするわけではないけれど、方言を聞くのが好き。次の列車は8:33大垣行き。この駅からJR東海の管轄になる。

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今までずっと2両編成の列車に乗ってきたから4両編成の列車を見ると長いなぁと思ってしまう。普段乗っている西武新宿線もJR中央快速線も10両編成に乗っているのに不思議な感じ。

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今回の旅の経験から考えると県境の列車は空いていることが多いけど、大阪方面からの列車が米原駅に到着すると、けっこう在来線を乗り継いで大垣方面に向かう乗客がいる。

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関ヶ原のあたりに雪をかぶった山があるけど、なんていう山なんだろう?

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見たことのないカラーリングの電車が見えてきた。列車は9:05大垣駅に到着。

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次の電車は、6分の接続で9:11豊橋行き新快速。列車はさらに2両増えて6両編成。大垣まで来てしまえば、ここから先の東海道線は15~20分に1本程度の高頻度で運行されており、北陸本線を旅してきた時のように、次の電車が何時にくるのかを気にしながらではなく旅行ができる。

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豊橋行きの新快速列車に乗る。大垣駅は、かつては東京行きの夜行列車の始発駅だった。青春18きっぷの旅は、いつも大垣駅から夜行列車に乗り継いでいたので、この駅から東京駅まではいつも深夜に乗っていたため、日中の風景を眺めながら東海道線を旅するのは、まだ知らない世界。

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豊橋行きの新快速は、大きな都市に向けてどんどん乗客が乗ってくる。

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岐阜県の中核都市である岐阜駅で乗客が降りるかと思ったら、このまま名古屋方面に向かう乗客が多いようで、岐阜駅でさらに乗客が増える。

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金華山の山頂に岐阜城が見える。

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新快速の列車は岐阜駅の次は尾張一宮駅に停車後、名古屋に向かう。左手には清洲城が見える。

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そして9:43名古屋駅に到着。混雑していた新快速列車の乗客のほとんどは名古屋駅で降りて乗客が入れ替わる。せっかくだから人の流れに乗って名古屋駅に降りてみる。

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名古屋駅は駅の立ち食い蕎麦も「きしめん」。

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名古屋らしい食べ物を探しに地下街エスカに行ってみることにする。

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お菓子屋さんは、名古屋と言えば「ういろう」。

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そして、味噌かつで有名な矢場とん。名古屋めしもいいけど、ちょっとだけ問題がある。今朝、気合いを入れて敦賀を朝7時に出てきたので、名古屋到着が10時前と早すぎる。お弁当でも買えればと思ったんだけど、まだお店が開いていない。うーん、もっとゆっくり敦賀を出発すればよかったかな。私の旅の「行き当たりばったり」加減がわかるような気がする。なんとなく、お昼ぐらいに名古屋について、名古屋めしを食べてから東京に向かおうと考えていたのに・・・。

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「あんかけスパ」って食べたことがないなぁ。チェーン展開しているお店だと思うので、名古屋ではそれなりに有名なはず。「あんかけスパ」って美味しいのかなぁ。朝ごはんは旅行に出るといつも以上にしっかり食べているので、10時にはおやつは食べられるけど、まだお腹が空かない。名古屋で観光して時間をつぶすか、それとも帰るのが遅くなってしまうので先に進むか、少し迷う。

2015年3月21日 (土)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(4)敦賀で「水かに」を食べる。

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加賀温泉駅に戻り、10分ほど列車を待つ時間でショッピングセンター「アビオシティ加賀」の中にあるスーパーマーケット「アルプラザ」に入る。“AL PLAZA”のロゴは、緑と赤のカラーリングがアリタリア航空のロゴを想像させる。地方に行ってスーパーマーケットで地域特有の食品を探すのが好き。だけど、石川県名物「とり野菜味噌」はテレビの影響のせいかこのお店では品切れになっている。

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次の普通列車は加賀温泉駅16:26発、福井行き。

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ホームに上がり、列車の到着を待つ。

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2両編成の福井行きの普通列車は空いている。通勤・通学時間ではない夕方の時間帯に福井県の中核都市である福井に向かう列車のせいか、途中であまり乗客が乗り込んでくることはない。

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田園風景を列車は走る。

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17:01福井駅に到着。だけど、北陸本線の接続列車は17:45発の敦賀行きまでないので45分間の乗り継ぎ時間が発生。しかたがないので、福井駅周辺を散策してみることにする。

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福井駅でも「北陸新幹線」の開業のポスターが貼られている。福井駅は高架駅になっており、すでに駅は北陸新幹線乗り入れに向けた準備が進んでいる。

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改札を出て福井駅周辺を探検開始。といっても、ガイドブックもないし、時間も45分しかないので駅の周辺だけだけど・・・。

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へぇ、福井ではジャスが聞けるんだ。今日の目的地は最終日に東京に戻らなければならない関係で、少しでも先に進もうと思って敦賀にしてしまったけど、福井に宿泊してジャズを聴きに行くのもよかったかもしれないなぁ。

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福井には西武百貨店がある。セゾングループも解体されてしまったので、書店はかつてのグループ企業のリブロではなく「紀伊國屋書店」に違和感を感じる。もともと紀伊国屋書店だったのかもしれないけど。デパ地下で福井名物を探すと福井県は「羽二重餅」が名物の様子。

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福井西武は、建物が2つに分かれており複雑な構造。やっと外に出られたと思ったら、目の前に「ジェラート トリノ」というジェラート屋さんがある。「牧場ジェラート」という看板に誘われてお店に入ってみる。気になったお店は入ってみる。だって、次に福井に来ることがあるかどうかわからないし、美味しそうだなぁと思ったものはお腹に余裕がある限りは試してみる。

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「生乳ホワイト」は、ミルク感たっぷりで美味しい。なんとなく次の列車までの時間がない気がしてイートインせずにテイクアウトしてしまったけど、よく考えたら冬にジェラートを食べながら歩く私は不思議な人に見られたかもしれない。

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福井にも路面電車が走っているようで、道路の真ん中に線路が埋められている。

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「福井駅前」駅という路面電車らしい駅名、線路も駅も路面電車の雰囲気なのに、車両は普通の電車の形状をしているのが不思議。ヨーロッパの駅みたいに、低いホームから車両に乗り込むのが大変そう。

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福井駅にもどってくる。福井駅も富山駅にように駅前ロータリーの工事が行われている。将来的に北陸新幹線が延伸されることを見越して準備されているのだろう。

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2015年3月4日は、私が金沢で大雨に降られた通り、この日は気温が高いので吹雪にこそならないけど、荒天だった様子。湖西線内は強風のために特急サンダーバードは北陸本線米原経由の運行となり、30~40分の遅れが出ている。

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次の普通列車は福井駅17:45発敦賀行き。

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福井県の中核都市である福井から仕事を終えて帰宅する時間帯のためにプラットホームでの乗車待ちの列はかなり長く、2両編成で乗り切れるのかなぁ?福井に来てまで、ラッシュの満員電車に乗るようなのか。

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金沢・芦原温泉方面からの乗客は福井駅でほとんど降りてしまい、乗客がほとんど入れ替わるので、なんとか着席できる。着席できない乗客も多いけど、鯖江駅、武生駅で乗客は徐々に減っていき、終点の敦賀まで行く乗客はそんなに多くない。

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18:37、普通列車は今日の最終目的地である敦賀駅に到着。あくまで、私の旅は「鉄道に乗ること」が目的ではないので夜遅くまでは移動しない。

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今回の旅で何度もお世話になっているJR西日本521系交直両用電車。2両固定編成しかないのかなぁ?ラッシュ時間はもう2両増結してもいいような気がするけど。

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敦賀駅の改札を出ると、やっぱりキオスクはセブン・イレブン。そういえば、ニュースでJR西日本がセブン・イレブンと提携したという記事を見たような気がする。

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敦賀駅も将来的には北陸新幹線の乗り入れが計画されている。敦賀駅に北陸新幹線が来るのはだいぶ先だけど、駅前ロータリーは工事中。

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今晩の宿は敦賀駅前のマンテンホテル。

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このホテルは大浴場もあるし、21:30以降に1階の食堂で夜食のラーメンが無料で食べられるらしい。よーし、飲みに行ってシメはホテルでラーメンを食べようかな。

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最近のビジネスホテルは設備が良くて快適すぎる。

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荷物を置いて、さっそく駅前通りで夕ごはんを食べに行くことにする。

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実は駅前通りにはあまりお店の数はなく選択肢は多くはないんだけど、駅前通りにあるお店の中で、今日は何となく看板に書かれた「地魚料理」という文字と、1階が魚屋さんであることから、「まるさん屋」に入ってみることにする。

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カウンターに座り、メニューを見る。どうしても、日替わりメニューに弱い。

だって、「旬二ヶ月だけ、水かに」なんていうのを見てしまったら、私の好奇心を止めることはできない。「水かに」ってなんだろう?どうしても聞いたことのない料理を見ると食べたくなってしまう。お店の人に「水かに」ってなんですか?と聞いてみると、「脱皮中のかにで甘みがあって、好きな人はこれのほうがいいという人もいます」なんて言われたら、注文してみるしかない。

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というわけで、発注を済ませ、生ビールを飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。

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注文した料理がいっぺんに運ばれてくる。あれ?発注しすぎたかも!?

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その原因は刺身盛り合わせ並1200円が立派すぎる。東京にいる感覚で1200円だったら、3点盛りくらいだろうと思ったら、2~3人前はありそう。実は、美味しい刺身を食べようと思って、最初は上2000円を頼もうとしたんだけど、量が多すぎるとお店の人に言われて「並」にしたのに、それでも多い。

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そして、福井県に来たからには「へしこ」でしょう。ちょっとしょっぱいけど美味しい。これには白いごはんが合いそう。でも、日本酒でも良さそうだなぁ。

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そして、今が旬で2ヶ月限定の「水かに」。一肩で880円と「越前かに」と比べたらずいぶんと安い。「水かに」のほうが実入りは少ないかもしれないけど、殻が柔らかくて食べやすい。

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やっぱり郷土料理には、地酒が似合う。美浜町の「早瀬浦」の純米酒を楽しむ。

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そして、最後は「おろしそば」が気になってしまい、「おろしそば」を楽しむ。すっかりお腹がいっぱいで、大満足。しまった、お腹がいっぱいでマンテンホテルの無料ラーメンは食べられそうにない。

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会計を済ませ、ふとお店の入口に貼ってある時刻表を見て、明日の出発時間を検討する。敦賀は北陸の玄関口とあって、敦賀始発の電車は朝5:20から出ている。新快速も敦賀駅始発の列車もある。明日は10時間くらいかけて東京に帰らなければならないので、7時台の普通電車に乗るようかなぁ?

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ホテルに戻り、大浴場で足を伸ばしてお風呂に入る。温泉ではないけど、お湯が熱く感じる。北陸圏ではお風呂の温度が高めなのかなぁ?無料ラーメンは食べずに部屋に戻り、2015年3月4日水曜日23:15にテレビ朝日系と思われるチャンネルにして、「マツコ&有吉の怒り新党」でも見ようと思ったら、『今ちゃんの「実は…」』という見たこともない番組が始まる。

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そもそも、私はあまりテレビを見ないので知らないだけかもしれないけど、『今ちゃんの「実は…」』という番組は関東圏では放映されていないんじゃないかなぁ?たかがテレビの話だけど、関西ローカルの番組を見て、日本という国は地方によって多様性があっておもしろいなぁと改めて感じる。そして、私は日本をまだまだ知らない。

2015年3月18日 (水)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(3)突然の山中温泉へ。

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お昼ごはんを食べて、やっぱり町の雰囲気を味わうためには歩くのが一番だし、途中で近江町市場をのぞいてみようと思っていたので、雨の中を歩く。アーケードで屋根がある近江町市場だったら、雨でも楽しめるし。それに、私は市場をみつけたら、市場を歩くのがやっぱり好き。

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このあたりで水揚げされる石川県産のズワイガニは「加能カニ」というんだ。福井の「越前ガニ」はわかるけど「加能カニ」はあまり聞き慣れない感じ。写真では左手前に見切れてしまっているけど、新潟産のものは産地呼称がないらしく「ずわいがに」として売られている。

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「のどぐろ」の一夜干しなんて、美味しいだろうなぁ。青春18きっぷの各駅停車の旅行じゃなかったら絶対に買っていきたいけど、宅急便で送ると送料がかかるし、ずっとこれを手に持っての旅行は面倒なので、美味しそうだけど今回は断念。

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近江町市場の八百屋さんのディスプレイの仕方がなかなか美しい。加賀野菜が売られたりして、八百屋さんもけっこうおもしろい。地方の市場やスーパーマーケットをのぞいて、地方独自のものを見つけるのが大好き。

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ホタルイカの姿漬けなんて、ごはんにのせて食べたら幸せだろうなぁ。甘エビの塩辛も幸せだろうなぁ。青春18きっぷの旅じゃなくて、北陸新幹線の旅行だったら2時間半で東京に着けるのでいっぱい買ってしまいそう。

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「のどぐろ」などの高級魚だけではなく普通に売られている魚を見るのが好き。

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これ、全部で1000円なのかなぁ?

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「この場で食べれます」。ちょっと「ら抜き」言葉が気になるけど。観光客目当てに、その場でボタンエビを1匹で購入し、箸やしょうゆが準備されているお店もある。近江町市場、もっと観光地化されているかと思ったけど、なかなかおもしろかったなぁ。やっぱり市場は大好き。

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近江町市場を出て金沢駅までは、歩いてもすぐなんだけど、バスに乗ろうかと悩む。時間的には、急いでも乗る電車の時刻は変わりがないから、ここまで歩いたんだから最後まで歩こう。

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北陸新幹線開業日、2015年3月14日の金沢駅周辺はそんなにお祭りのように混むのかなぁ?

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金沢駅に到着。駅の風格といい、北陸の中心都市であることを感じる。

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「新幹線が春をつれて、やってくる。」

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雨に濡れて冷えた体を温めるために温泉に向かうことにする。13:00福井行き普通列車に乗ることにする。

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2015年3月4日は3学期の期末試験なのかなぁ?福井行きの2両編成の普通列車には高校生だらけ。なんとか座席に座ることができたけど・・・。石川県の地域経済圏の中心都市は金沢なので、金沢で乗った乗客は小松あたりでだいぶ降りるけど、それでもまだ多い。

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13:44加賀温泉駅で下車。この駅で下車する高校生も多く、この駅で車内はがらがらになる。加賀温泉駅より先は福井県に入ってしまうので高校生は県を超えないから、やっぱり県をまたぐ区間は空いている。

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JRの駅からバスで行けそうな片山津温泉、山代温泉、山中温泉、芦原温泉の4つの温泉を検討した結果、山中温泉に行ってみることにする。

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加賀温泉駅で下車して路線バスで山中温泉に向かう。路線バスは山代温泉を経由して山中温泉に向かう。次のバスは14:05発。ふと、2番乗り場に「山代温泉・山中温泉」と同じバス停から渋谷・八王子行きのバスが出ているのが不思議な感じ。うーん、これから山中温泉に入って、加賀温泉駅から21:30のバスに乗れば翌朝には八王子に着いてしまうのか。この時間から、東京に青春18きっぷで帰るには、どうしてもどこかで1泊していく必要があるから、このまま夜行バスに乗って八王子に向かうほうが宿泊料を考えたら安いかも。八王子まで行けば、今回の旅のスタート地点の「高麗川駅」へも八高線で戻れるし。

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加賀温泉駅は賑わっていて、たくさんの旅館の送迎バスが特急電車から降りてくるお客さんを待っている。そして、特急電車が停車すると宿泊客が大勢降りてくる。改札口前では旅館の旗を持った出迎えがあり、それぞれのバスに案内されている。大型の旅館で温泉を楽しむお客さんが平日にこんなにいるのかとびっくりする。

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次にここに来るときには、一緒に温泉旅行をする「連れ」と一緒の私を出迎えてくれる旅館の送迎バスに乗るぞ。残念ながら、今日は私が一人で乗るのは路線バス。だけど、このバスで大切なことにはっと気がつかされることになる。

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それは、バスは加賀温泉駅が始発なのに、なぜ整理券の番号が5番なのかということ。このことを私の固定観念は「おかしい」と違和感を感じてしまう。

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なぜ違和感を感じるかというと、私が住む埼玉県の路線バスでは始発が0番から番号が始まるから。私の中で、バスの整理券は「券なし」か「1番」から始まるものであるという固定観念が私の中に根付いてしまっている。だからこそ「違和感」を感じるわけだけど、別に5番から始まっても不都合はない。だって、バスを降りるときに自分の持っている整理券と表示されている料金をみて運賃を支払うわけだから、整理券の番号が何番から始まっても困ることはない。そう考えると、固定観念に縛られて「違和感」を感じる私がおかしい。たかがバスの整理券だけど、ちょっと「おもしろいなぁ」という気持ちになる。

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加賀温泉駅前で旅館の送迎バスをたくさん見たけれど、山代温泉に巨大な温泉旅館があってびっくりする。私が「まだ知らない」だけで、加賀温泉郷の山代温泉・山中温泉は有名な温泉街なんだ。金沢で大雨に遭遇しなければ温泉に入ることもなかったかもしれないし、整理券の固定観念に気がつくこともなかったかもしれないなぁ。

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バスは終点山中温泉ターミナルに到着する。帰りのバスの時刻を確認して、日帰り入浴施設を目指す。

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山中温泉のほうが山代温泉よりも巨大な温泉旅館が目立たず、静かな雰囲気。日帰り温泉施設を目指して歩く。

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日帰り温泉施設「菊の湯」の建物が見えてきた。

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あれ?のれんを見ると女湯?男湯はどこにあるの?

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少し離れた建物が男湯。以前に山陰をドライブ旅行したことがあり、関東圏では日帰り入浴施設には石けんはたいてい常備されているけれど、関西圏では銭湯のようにせっけんやシャンプーは用意されていないことを知っていたので、番台で聞いてみるとやっぱり石けん等は設置されていないとのことで、タオルと小さなボディーソープを購入。たしか、和倉温泉総湯はせっけんとシャンプーは設置されていたので、このあたりが東西の風呂文化の境目なのかもしれないなぁ。けっこう熱めのお湯で、雨で濡れて冷えた身体が暖まる。

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火照った身体には、外の空気が心地よい。ここで金沢の和菓子店「森八」で買ったおやつを食べることにする。

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「ふくさ」に「宝達」、そしてさくら餅にどら焼き。美味しそうだと感じたお菓子を感性のままに買ってみたけど、買いすぎ?

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「ふくさ」というお菓子はふわふわの皮にあんこが包まれていて美味しいかも。

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そして「宝達」はもちもちの皮が美味しい。これはおみやげにちょうどいい。バラだけではなく買っておけば良かったなぁ。まぁ、おみやげを買うべき人もいないから、別にいいけど。

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山中温泉での滞在時間は約1時間くらい。お風呂に入ってちょっとくつろぐくらいなら、ちょうどいい時間。15:45発のバスに乗るために、山中温泉バスターミナルに向かう。バスターミナルの横にはスーパーマーケット「マルエー」があって、のぞいてみると、テレビで紹介されてから話題の石川県名物「とり野菜味噌」が売られている。

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そして、地元で作られているサイダー「柚子の乙女」を飲む。スーパーで冷蔵庫に入って売られていないのが残念だけど。

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山中温泉バスターミナルでバスを待つと加賀温泉駅行きのバスがやってくる。ここでも、バスの整理券が、さらに私の「固定観念」を崩す衝撃を与えてくれる。どうしても、年齢を重ねると物事を概念で考えがちで、「AだからBである」というルールを自分の中に持ってしまい、それが固定化してしまう。そして、いつのまにか本当にそのルールが正しいのかどうかを疑わなくなってしまう。

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バスに乗り、整理券を確かめてみると山中温泉バスターミナルが始発なのに16番。こんなのは行きに5番の整理券をもらっているからたいして驚くことじゃない。

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しばらくして、運賃表示を見ると、バスの整理券はさらに私の固定観念にショックを与えてくれる。行きのバスではどんどん整理券の番号が増えていったのに、なんと、帰り道のバスではバスが進むにつれて発券される番号がどんどん若くなっている。

別に整理券の番号がカウントダウンしていっても、よく考えれば問題ない。乗車したバス停の整理券番号に従った料金を支払えばいいわけだから、何番から整理券が始まっても、番号がどんどん若くなっていっても不都合はない。たかがバスの整理券だけど、おもしろいなぁ。このルールは石川県のルールなのかなぁ?北陸のルールなのかなぁ?私が無知なだけど、もっと広くて関西圏全体のルールなのかなぁ?たかが整理券でこんなに考えてしまう私は、まだまだ日本を知らない。

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バスが加賀温泉駅のロータリーに入ろうとしているときに、加賀温泉駅の背後には大きな仏像が建っていることに気がつく。加賀温泉駅にいたときには気がつかなかったのに・・・。

「狭い範囲で生きていては見えないものがあるんだよ。一歩引いて全体を見ようとしたときに初めて全体が見えるものだ」と仏像が教えてくれたような気がする。そして、「おまえは固定観念にとらわれて、ほんの小さな範囲を見て全体を知ったつもりになっているんじゃないか?」と仏像に問われているような気がする。バスの整理券の気づきも仏様の仕業なのかもしれないなぁ。

2015年3月17日 (火)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(2)雨の金沢を歩く。

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とりあえず今回のJR最後の「信越本線・北陸本線」を巡る旅のテーマを達成して、金沢駅で途中下車。へぇ、金沢駅のキオスクはセブンイレブンになっている。

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富山駅と違って、金沢駅はすでに北陸新幹線開業の準備は進んでいると見えて、シャッターの奥には新幹線の改札がすでに完成している様子。

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世界的な流行なのか、金沢駅はストラスブール駅のようにガラス張りのドームに覆われている。

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ガイドブックもなければ、なにも考えていない金沢観光。とりあえず兼六園を目指してバスに乗る。本当は歩いて町を感じるのが好きだけど、どうも長野で善光寺が思ったよりも遠かったので、積極的にバスを使ってしまう。3月4日は北陸新幹線もまだ開業していないのに金沢は観光客が多い。しかも、女子のグループ旅行、「女子旅」が多い。近江町市場を通り、東山茶屋街の入口にあたる橋場を通り、「兼六園下」バス停でバスを降りる。

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地図も見ていないので入口がわからなくて、とりあえず兼六坂の途中にある小さな入口から兼六園に入る。

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天気はかろうじて雨は降っていないけれど、曇り空の兼六園。

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この日は雪が降るような寒さは感じない。風景を感じるのであれば、むしろ雪の兼六園のほうが風情を感じるかもしれないなぁ。

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高台から金沢市街を眺める。

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遠くを見ると北陸新幹線の高架橋が見える。2015年3月14日からは、きっと、ここから北陸新幹線が走る姿を見ることもできるだろうなぁ。

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日本庭園なので飽きてしまうような気がするんだけど、私はけっこう兼六園が好きで、金沢を訪れると立ち寄ってしまう。

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なにが好きだと考えると、やっぱり庭園の風景が美しさを感じるし、歩いていて心地よい。

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何度か来ているので、広い庭園の中で今日は北陸にも来ている春の訪れを探すというテーマをもって歩いてみる。

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まだ梅林に咲く花はまばらだけど、確実に北陸・金沢にも春が来ている。

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やっぱり、兼六園の散策は好きかも。もうちょっと晴れていればベンチに座って、ぼーっと景色を眺めているんだけどなぁ。

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美しい庭園を感じていると、残念なことに雨が降り始めてきていて、雪だったらそれも風情だと感じるんだけど、傘を差さなければならないくらいの強い雨。そろそろ兼六園をあとにすることにする。

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今日3月4日は風も強く、雨も強く降ってくる。雨の中を歩き回るのは面倒になってきたので、兼六園からバスが通ってきた道筋を通り、金沢駅に戻ることにする。

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バス通りを歩いていると、森八という大きな和菓子屋さんがあるので入ってみる。ガイドブックをもっていないので、どれが有名なお菓子なのかはよくわからないけど、直感で美味しそうに感じたお菓子を今日のおやつ用にバラで購入する。ガイドブックを持っていると影響されるので、直感で美味しそうだと感じた物を買うのもおもしろいかもしれないなぁ。

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ここまで来てしまうと東山茶屋街まであと少しなので浅野川を渡る。行きのバスでも東山茶屋街に向かう「女子旅」の若い女子のグループがこの近くで降りていったので気になっていた。

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東山茶屋街は観光バスが停車しており、「女子旅」の若い女子グループよりも団体ツアーのお客さんで賑わっている。だけど、写真にも雨の線が入ってしまうくらい強い雨が降っている。雨が強くなかったら、ゆっくりお店をのぞきながら歩いたら楽しいだろうなぁ。たしかに、この雰囲気、お店で売られているものもたくさんあるし、「女子旅」向きかも。

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雨じゃなくて雪が舞ってくれれば風情があるのになぁ。実は、もう雨の中を歩くのが嫌になってしまって、頭に思い浮かぶのは「撤収」の2文字。今日はまったくのノープランのぶらぶら旅なので、次に思い浮かんだのは「温泉」の2文字。すでに、町歩きをやめて温泉を探そうとしている。

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「きんつば」のお店があるけど、森八でおやつを買ってしまったし、もう少しでお昼ご飯の時間だからどうしようかなぁ。そろそろ、近江町市場に戻ってお昼ごはんにしよう。

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いかにも観光客向けのお店よりも、この食料品店のような風情が私は好き。

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昔は個人商店などで見かけたこの古風なショーケースがいい。

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雨が強いので浅野川を再び渡り、近江町市場まで向かうことにする。雨は降っているけれど、せめてバスに乗らずに歩いて町の雰囲気を感じることにする。

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浅野川沿いの「主計町茶屋街」を歩く。

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浅野川沿いをずっと進むと金沢駅の方向からは離れて行ってしまうので、途中で細い路地を通り方向を修正中。ふと佃煮屋さんに併設されている「壺屋壺亭」というお店が目に入る。

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へぇ、「治部煮」かぁ。そろそろお昼ごはんの時間だし、治部煮ってお店で食べたことってあまりない。金沢で治部煮を食べるのもいいかもしれないなぁ。当初は近江町市場で海鮮丼でも食べようかと思っていたけど、温かい食事もいいかも。

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この「壺屋壺亭」は事前の下調べ一切なしで、歩いていて偶然見つけて入ったお店。11:30過ぎなので、私が最初のお客さん。そして、「治部煮御膳」1500円を注文。

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雨が降っていなかったら温かい食事を食べようなんて思わなかったかもしれない。この治部煮御膳に出会うこともなかったかもしれない。雨がこの店と私を結びつけてくれたのかもしれない。色彩もきれいだし、なかなかいいじゃない。

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うーん、治部煮が美味しい。味が濃いめなので、炊き込みご飯ではなく白いごはんでも美味しいかも。冷たい雨の中を歩いて来て、冷えた体には温かい食事が幸せ。

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計画性のない行き当たりばったりの北陸の旅は、金沢を去り、冷えた体を温める温泉に向けて再び歩き始める。

2015年3月16日 (月)

青春18きっぷで行く信越・北陸本線一人旅 2日目(1)JR最後の北陸本線で金沢へ。

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2015年3月4日水曜日。ダイワロイネットホテル富山の部屋から外を眺めると、雲が多いけど晴れている。

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ダイワロイネットホテル富山の朝ごはんが豪華すぎる。たいてい、旅行初日はビュッフェの様々な料理を味わいたいと思ってしまうために、ものすごいことになってしまう。ホタルイカの沖漬けや富山らしいかまぼこなど、地方らしさも味わうことができる。最近のビジネスホテルって設備もいいし、朝食もいいし、快適すぎる。

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昨日は路面電車で駅から荒町電停まで来てしまったので、駅に向かう帰り道は富山の町の雰囲気を感じようと思って歩いてみることにする。私はやっぱり、歩いて町の雰囲気を感じるのが好き。

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ということで駅の方向とは反対になるけど、総曲輪(そうがわ)のアーケードを歩いてみることにする。だけど、朝8時台なのでお店は当然ながら開いていない。

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荒町側から入ると総曲輪のアーケードの入口は、いきなり廃墟。もともとはデパートかなにかだったのかなぁ?県庁所在地である富山は、今回の旅行で感じている大きな都市に人が集まってくる地域圏で考えれば、中核的な都市だと思うけど、富山市は元気がないのかなぁ?

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廃墟のような建物があるかと思えば、近代的なデザインのビルが建設中。

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「総曲輪フェリオ」という大和百貨店が一角に入る近代的なショッピングセンターが立っている。もっと人通りの多い時間帯だったら、賑やかなんだろうなぁ。

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富山駅に向かい、歩き始める。富山商工会議所ビルには新幹線開業を祝う巨大壁画が描かれている。

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道路を渡るとなにを記念したものかはよくわからないけど、モニュメントが立っている。

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モニュメントの下にあるよくタイルを見てみると、「ぼくはけいかんになりたい」、「スノボーがうまくなりたい」、「やなぎさわのようになりたい」、「仲間」などの子どもたちの夢が書かれている。サッカーで柳沢が活躍した時代を考えると、この子たちも大人になっているだろう。はたして、夢は実現したのかなぁ?

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富山城址公園には再建された天守閣が立つ。

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公園の入口には赤い瓦の立派な門が立っている。

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残念ながら郷土博物館は休館日・・・。

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再び富山駅に向かって歩き始める。近代的な建物は富山市庁舎。

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NHK富山放送局。「ニュース富山人」の中にいつか全国ネットに登場するキャスターもいるかも。

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15分くらい歩いて富山駅に到着。新駅舎は3月4日の時点で工事中。

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電鉄富山駅はきれいになっている。

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宇奈月温泉や黒部渓谷、そして立山も行ったことがないなぁ。富山だけにフォーカスを当てた旅行もおもしろいかもしれないなぁ。「まだ知らないどこか」は、国内にもまだたくさんある。

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北陸新幹線「新黒部駅」は、「あいの風とやま鉄道」(JR北陸本線)に接続しておらず、富山地方鉄道線が「新黒部駅」を新たに作って接続しているみたい。北陸新幹線から宇奈月温泉や黒部渓谷に行くのも「新黒部駅」での乗り換えで便利になる。

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「いっぺん乗ってみられ!」

はい、私はこの電車に乗ったことがあります。特急「ちちぶ」に所沢から西武秩父に行くときに乗りました。そして、日曜日に特急「おくちちぶ」の折り返し運用で1便だけ運行されていた西武新宿発本川越行きの特急「むさし」にも乗ったことがあります。この車両が西武鉄道を走っていたのは1995年が最後みたいだから、20年前ですけど。せっかく来たんだから、20年ぶりに特急レッドアローの現物を見たかったなぁ。

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それにしても、今日は2015年3月4日。2015年3月14日まではあと10日間しかないけど、間に合うのか富山駅?

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道を間違えて工事区域に迷い込んでしまったけど、本当にあと10日間で大丈夫なのか、富山駅?

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仮の駅舎で青春18きっぷに今日のスタンプを押してもらい、今日の鉄道の旅がスタート。

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2015年3月14日北陸新幹線開業まであと10日。

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仮設通路を通ってホームに向かう。この仮設通路もおそらくあと10日間でなくなるだろう。

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青春18きっぷで行く最後のJR北陸本線の旅。富山駅9:21発金沢駅行きの列車に乗る。この区間もJR北陸本線としての運行は3月13日までで、3月14日からは富山県部分が「あいの風とやま鉄道」で、倶利伽羅駅から先は「IRいしかわ鉄道」に移管された。

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9:21発と中途半端な時間なために乗客はそんなに多くない。通勤通学時間とも外れており、車内は閑散としている。

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バスの料金表みたいな掲示板が取り付けられている。駅名を見ると富山から米原までの駅名が書かれている。

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北陸新幹線のホームを見ながら富山駅を出発。

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田園地帯を走る。実は今日はまったくのノープラン。晴れていれば、高岡駅で氷見線に乗り換えて、氷見から富山湾越しに見える立山連峰を見たいなぁと思っていたけど、天気予報は雨でこれから天気は下り坂。せっかく行っても、海越しに立山連峰が見えないんじゃあ、まだ町歩きの方がいいので終点の金沢を目指すことにする。

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高岡駅に停車中。高岡駅はJR氷見線とJR城端線の乗換駅。青春18きっぷでも例外的に3月14日以降も富山・高岡間は途中下車しなければこれらのJR線との接続目的であれば利用できる。藤子不二雄Aが富山県出身だからか、忍者ハットリくんのラッピング車両。

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「木曽義仲ゆかりの地」は倶利伽羅駅。「倶利伽羅峠の戦い」ということね。西日本のほうが歴史上に出てくる地名を聞くことが多い気がする。この駅を境に富山県側が「あいの風とやま鉄道」で、石川県側が「IRいしかわ鉄道」となる。

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北陸新幹線の高架線が近づいてきた。富山・金沢間は普通列車でも1時間程度なので、今まで経験してきたような中核的な大きな町があって、生活圏として大きな町を中心として県境まで行くに従って空いてくるというルールだけではなく、富山と金沢の移動の需要もあるように感じる。2つの都市が近いために、富山県民も県境を越えて金沢の経済圏に吸い寄せられているのかもしれない。

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在来線も高架線となり、新幹線の高架線と平行して走る。高いビルのある金沢の町が見えてきた。

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10:18金沢駅に到着。これで北陸新幹線開業と同時にJR線ではなくなる長野駅・金沢駅間の鉄路を巡る旅が完了。もうこの区間は青春18きっぷも使えなくなることだし、在来線のこのルートを再びたどることもないだろうなぁ。時刻はまだ10時過ぎ。ノープランの北陸旅行、定番過ぎるかもしれないけど、金沢観光をするために金沢駅で途中下車。今回、ガイドブックを一切持ってきていないので金沢でどのような旅をしようかなぁ?

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