パリ新年カウントダウン1泊4日弾丸旅行 4日目(4)中国東方航空で上海浦東空港から羽田空港へ(中国東方航空の機内食2019)。
南京東路を歩くと上海旧市街の中心にある人民広場に着く。今回の上海トランジット観光は、トランジットの限られた時間内でやりたいと思っていたことをほぼ達成できたので、上海浦東空港に戻ることにする。
人民広場駅から地鉄2号線に乗って「上海浦東機場駅」に向かう。帰り道は、料金の安い地下鉄を空港まで乗り通して戻ってみることにする。
地鉄2号線の人民広場駅は、古い路線であり、開業時にはホームドアは設置されていなかったので、後から設置されたもの。
電車は空港まで直通ではなく、途中駅の広蘭路駅止まり。下り電車は空いている。
上海中心部から上海浦東空港に向かうにはこの駅で乗り換えとなるんだけど、私が乗ってきた電車の前の電車の乗り換え客がいるみたいで、すでにホームで待っている乗客が多く、ホームは人で溢れている。そして、市街中心部から広蘭路駅までは8両編成なのに、この駅から乗り継ぐ空港行きの電車は半分の4両編成となるみたい。乗り切れるのかなぁ?
私の頭の中の「先入観」では、座席の奪い合いになると思っていたのに、広蘭路駅で座席の奪い合いになることはなく順序を守って乗車していて、内心ではびっくりする。「智者守序」が実践されている。私にとってはっと気づかされる出来事だったんだけど、できる限りニュートラルに観察しようと思っていても、内心ではどうしても「先入観」や「偏見」が私の頭の中に残っている。はっきり言って私は座席の奪い合いになると思っていた。自分の中に時代遅れの「偏見」を持っていることに気づかされて、恥ずかしい気分になる。出発時は立っている人もいてラッシュアワーのような状態だったけど、途中駅で下車する人がけっこういて、空港に近づく頃には車内はゆったりとしている。
広蘭路駅での乗り換えの経験は、自分自身の持つ「偏見」を気づかされてよかったと思う。気づかされなかったら、これから私はずっと時代遅れの「偏見」を持ったまま、現実と異なる「思い込み」を続けるところだった。電車は上海国際機場駅に到着。
ターミナル1に入る前に手荷物のX線検査があるので列に並ぶ。地下鉄でも行われているくらいだから中国の人はX線検査に慣れているのでスムーズに進む。おそらく、厳密に検査をしているわけではなく、テロや犯罪防止の抑止力のためなんじゃないかなぁ?それでも、設備費も人件費もかけているんだけど、安全、治安維持のためには必要という考え方なんだろう。日本だったら、事前に予測はできるけれど、発生率から考えれば滅多に起こらないであろう大規模テロへの抑止力よりも、利便性やコストの問題が優先されて、大規模テロ事件が起きて、かなり痛い目に合わない限りは整備されないだろうなぁ。そもそも、「性善説」の日本では緩すぎて、国内線は搭乗時に本人確認はされないので、悪意を持った人が偽名でまったく問題なく乗れてしまうし、平和すぎる日本では国内線伊丹空港でも国際線羽田空港でも、ナイフを持っていても通過できてしまう。それも1回ではなく発生しているのに、職員に注意喚起を促す程度で、システムを変更しようとはしない。
上海浦東国際空港第1ターミナルは、繰り返しになるけれど、この第1ターミナルはパリ・シャルル・ド・ゴール空港を手がけたポール・アンドリューの設計。
すでに搭乗券を持っているので出国審査に進む。中国の空港は出国審査に時間がかかると書かれていることがあるけれど、私は運が良いのかスムーズに手荷物検査、出国審査を通過できる。混雑していなかったのだと思うけれど、中国だからと言って、特別に時間がかかるというようなことはない。
今回の「現地滞在時間31時間、パリ新年カウントダウン1泊4日弾丸旅行」で、最後のフライトは「ほんまもんの中国東方航空」のフライト。中国東方航空MU575便で東京羽田空港に向かう。18番ゲートからの出発で、特に遅延等の表示はない。
空港内にファミリーマートがある。手荷物検査後の制限エリアにコンビニがあるのはうれしい。
そんなに広いお店ではないけれど、出国後に普通の値段で現地のものを買える。
中国というだけでケチをつけたい一部の人だったら、中国のカップラーメンなんて「不味くて食べられない」と言うに違いないけれど、「合味道」と書かれたこのカップラーメンだったら、どう反応するんだろう?中国製だけど「日清」だったら良いのかなぁ?そもそも、自室にこもってパソコンでネガティブな情報を集めているだけで実際に中国に来ることはないだろうし、このカップヌードルを手にすることはないか。
2018年夏にプラハに向かう機内で、ドバイから乗った若い女性が持っていた緑色のカップヌードルが気になっていて、探してみたんだけど、緑色のカップヌードルはないみたい。私は気になってしまい、余った元を使って、中国製の日清カップヌードルをおみやげとして購入してしまう。日本に帰ってから食べると、なかなか美味しい。もっと買えばよかった。
行きと同じプライオリティパスで使用できる「ファーストクラスラウンジ37」に入る。食事メニューを観察。上海風混ぜごはん。ピーナッツと鶏肉のソース炒め。
お腹はすいていないんだけど、ちょっとだけ味見してみたくなる。ファミリーマートでカップヌードルの現地版を見ていたら、現地のカップヌードルを試してみたくなってしまう。上海では食べてばっかり。
そろそろ今回の旅行で最後のフライトの時間が近づいてきた。このままだと、今回は「ほんまもんの中国東方航空」を使用したのに遅延やトラブルなしに帰国できてしまいそう。
だけど、油断大敵。2016年、2017年、2018年と3年連続で私は帰国時にトラブルに巻き込まれているけれど、どれも搭乗するまでは正常だった。離陸するまで油断してはいけない。
中国東方航空の機材はエアバスA330-300。客観的なデータでは、2019年1月現在、フランス・トゥールーズ生まれの機齢1.6年の最新鋭機。この機材はこの日はホノルルから到着し、羽田空港に向かう。
定刻通りにボーディングが開始となる。機齢1.6年の最新鋭機とあって、キャビン内もきれいだし、個人モニタも大きい。
中国東方航空の上海で積まれた機内食。ビールは青島啤酒(ピーチュウ)。上海で作られた機内食としての「先入観」や「偏見」を持たなければ、味つけは特別に口に合わないとは感じない。間違いなくまずくて食べられないレベルではなく、普通じゃないかなぁ?冬でもスイカが出るのは中国らしい。
上海で積んだものだということがわかる、四角いご飯。いちいちごはんを盛りつけるのは面倒なので、製造上の問題なんだろうなぁ。
中国茶を飲んで食後の余韻を楽しむ。中国東方航空に往復乗ってみたけれど、大きく遅延することもないし、サービスも特別良いとは思わないけれど、不快感はまったくない。トイレも汚れていることもない。
「ほんまもんの中国東方航空はかなりひどいようですよ。まあご存じとは思いますが。」
実際に中国東方航空に搭乗する機会が今までなく、2016年10月にご質問いただいてから返答するまでに3年を要してしまいましたがお答えします。もちろん、時代はどんどん変化しており2016年の状況と2019年の状況では中国東方航空はさらに進歩していると思いますが、中国東方航空は「かなりひどい」ことはなく普通に快適でしたよ。3年越しで「お邪魔します」さんの質問に、ようやく回答できてよかった。もっとも「お邪魔します」さんだって3年の間に中国の進歩と同様に進歩されているわけなので、今さらの回答は必要ないと言われそうですが。
20:50到着予定の中国東方航空MU575便は、定刻通りに羽田空港にアプローチ中。
2019年1月2日、夜21時前に羽田空港に到着。日本ではまだまだお正月。今回の「現地滞在時間31時間、パリ新年カウントダウン1泊4日弾丸旅行」は、実際は「+上海トランジット観光9時間」の旅行。今回ほど、「行く!」と決心するまで悩んだ旅行もなかったかもしれない。何しろ、1泊だけのために、航空券が¥118,660で、ホテル代が108ユーロ(1ユーロ¥125換算で¥13,500)と合計¥132,160をかけるのはもったいないと感じていたから。体験はプライスレスなのかもしれないけれど、私は残念ながら旅行にいくらでもお金をかけられるわけではないので…。でも、結果的には、パリ・シャンゼリゼ通りでのカウントダウンイベントにはいつ参加できるかわからないし、カレンダー通りの休みではない仕事をしている限りは、退職するまでは行くことは難しかったかもしれないので、プライスレスな体験を選んで良かった気がする。それに今回は「+上海トランジット観光9時間」も良かったなぁ。次回は上海メインの中国旅行もいいかもしれないなぁ。でも、中国旅行に行く時には、食事に困るので絶対にひとりじゃない方がいい。
そして、パリで預けた折りたたみバックは問題なく上海で乗り継いでおり、羽田空港で受け取ることができる。私の弾丸海外旅行は5日間の休暇だったら、5日間フルに使うために、通常は旅行の翌日は必ず仕事となっている。今回は、航空券の都合で4日間の旅程となってしまったので、めったにない旅行の翌日がお休み。2019年1月3日は日本の正月気分をのんびりと味わう。(現地滞在時間31時間、パリ新年カウントダウン1泊4日弾丸旅行 おしまい)
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