冬のマルタ・ヴァレッタ一人旅1日目(1)エミレーツ航空EK107便でキプロス・ラルナカ経由マルタへ。
2016年1月13日水曜日、早朝のドバイ国際空港。乗り継ぎのための手荷物検査を終えてエスカレータに乗って出発ロビーへと向かう。
別にトイレには用はないんだけど、ドバイ国際空港のトイレはホースに手動のシャワーがついたトルコ式シャワートイレを見ると感じることは、前にも書いたかもしれないけど、日本式シャワートイレは中東では売れないのかなぁ。
だって、ドバイ国際空港のこのトイレの製造元は“TOTO”だし・・・。「ウォシュレット」は世界中で売れないのかなぁ。
ドバイ国際空港の出発ロビーは、いつも大勢の乗り継ぎ客で賑わっている。
7:50発エミレーツ航空EK107便マルタ行きは、B9番ゲートからの出発。よかった、今いる場所はコンコースBなので、ここから徒歩5分しかかからない。それでも徒歩5分というのはそれなりに歩くことになるけれど・・・。バルセロナ行きやアムステルダム行きなどは、ここからシャトルに乗ってコンコースAまで行って、そこからさらに歩くので16分もかかる。
実は今回の旅行は出発直前に手配したために準備がほとんどできていない。いつものヨーロッパ仕様の荷物をパッキングしてきたけど、ドバイ国際空港に到着してから、ふと不安がよぎる。変換プラグをCタイプしか持ってきていないけれど、マルタってイギリス領だったことがありクルマが左側通行だということを考えると、もしかしてマルタはコンセントがイギリス方式のBFプラグ?マルタで充電ができないと困るので、電器店で変換プラグを見てみることにする。
BF方式の変換プラグを探していると、なぜか電器店の店員から大人気。あなたのカメラは“G9X”か?ドバイにはまだ入ってきていないので見せてくれ。今回がデビューの新おでかけカメラのCanon Powershot G9Xはドバイで大人気。
ドバイ国際空港の中で私が好きな場所はコンコースCにあるマルハバラウンジ。ここのマルハバラウンジがいちばんゆったりしていて好き。
朝食としてヨーグルトなどを軽く食べる。きっとまた目的地に着くまでに機内食を食べることになる。
今回がデビューのCanon Powershot G9X。ズームは35mmフィルム換算で28-84mm。以前使用していたCanon Powershot S95は28-105mmだったので望遠が弱い。そして、Canon Powershot G7Xは24-100mmなのでG7Xよりも広角も望遠も弱い。カメラの表現力としてはG7Xのほうが上なんだけど、私にはG7Xは重く感じ、そしてデザインがあまり好きではなくG7Xの導入を見送った。G9Xのコンパクトさに惹かれ、ちょうどFujifilm XQ-2が保証期間でありながら有償修理となったこともあって嫌気が差したこともあって、G9Xに一目惚れして衝動買い・・・。
搭乗時間が近づいてきたので、B9番ゲートに向けて歩き始める。
ドバイ国際空港は出発ロビーに座るところが少なく、ラウンジに入らないとゆったりできない。ドバイ国際空港は、待合室に入る前に搭乗券の確認が行われる。
EK107便マルタ行きは、キプロス・ラルナカ経由マルタ・ルア国際空港に向かう。2011年に私はこのEK107便に乗ってキプロスを訪れている。私はラルナカで降りてしま
ったので不確かな記憶だけど、マルタに向かう乗客はラルナカに着いた時点で降りずに機内で待機となっていたはず。
ボーディングが始まり、機内へと向かう。今回はボーディングブリッジを使用した搭乗。
機材はエアバスA330。単通路型の機材を持たないエミレーツ航空の中ではもっとも小型の機材。
機材が古い・・・。個人モニタが小さいし、USBコネクタもないので充電もできない。もはやエミレーツ航空は最新の機材ばかりを揃えている新鋭航空会社ではなく、数あるメジャーキャリアのひとつ。航空券も最安値であることは少なくなったけど、サービスが安定していて普通に快適で安心できる航空会社として、エミレーツ航空の使用頻度は最近高くなっている。
離陸後、さっそく機内食が出る。朝食としてイタリア風オムレツのフリッタータ“Spinach and Sweetcorn Frittata”をセレクト。
キプロス・ラルナカへの航路はイラクを避けるようにサウジアラビア上空を通過し、予定されている航路ではヨルダン上空からシリアを突っ切る様子。はたして、シリア上空は安全なのだろうか!?
サウジアラビア上空。おそらく、メッカのもっとも近くを飛んでいる。
ああ、インシャアッラー。なんていうことだろう。ダマスカスの地名が見える。エミレーツ航空EK107便は、まさかのシリア領空に突入!?
本気で大丈夫なのかなぁ。シリアを中央突破しようとしている。地対空ミサイルが飛んできませんように!なんて、実はこの写真は4年前の2012年8月に今回と同じエミレーツ航空EK107便でラルナカに向かったときの写真。2012年8月の段階ではシリアはまだ平和だった。ドバイから最短ルートでラルナカに向かうことができた。
2012年8月には最短ルートで向かっていたエミレーツ航空EK107便は、シリアを中央突破できればラルナカはすぐなのに、途中から左旋回し西に向かう。イラクとシリア上空を飛べないことはかなりの遠回り。
中東って難しい。イラクとシリアだけではなく、アラブ系航空会社のエミレーツ航空は、イスラエル上空も避けなければならないので、さらにシナイ半島よりも大きく大回りをしてカイロ上空を通過する。
シリアが安定していればすぐに着いてしまうキプロス・ラルナカも、イラクとシリア、そしてイスラエル上空も迂回するために、ものすごく遠回り。ドバイから向かって西にあるはずのキプロス・ラルナカなのに、飛行機は東に向かっている。
ようやく窓から陸地が見えてきた。シリアが安定していれば一直線の航路ですぐなのに、ずいぶんと迂回してキプロス・ラルナカ国際空港にまもなく到着。
懐かしいなぁ。2012年8月に訪れたラルナカのビーチが見えてきた。キプロスでのんびりする旅も楽しかったなぁ。
キプロス・ラルナカ国際空港に到着。スポットに入り、ボーディングブリッジが架かる。
ラルナカが目的地の乗客のみ飛行機から降りる。マルタまで乗る乗客は機内待機。清掃の係員が機内に入ってくる。ラルナカで降りる乗客が全員降機すると手荷物チェックが行われ、所有者不明の手荷物がないかをチェックする。しばらくすると、エミレーツ航空EK107便はラルナカからマルタまでの区間も航空券が購入できるようで、数名の乗客が搭乗してくる。1時間後に再び飛行機はラルナカ国際空港を離陸する。
ギリシャのエーゲ海の島の上空を西に向かう。2ヶ月前の2015年11月に訪れたばかりのサントリーニ島が地図に表示されている。
イタリアにはバーリの地名も見える。このところ、私のディスティネーションは地中海方面の目的地が多いのかなぁ?地中海を西に進み、まもなく今回の目的地のマルタに到着。
マルタ・ルア国際空港に到着。マルタ・ルア国際空港にはそもそもボーディングブリッジはないみたい。タラップで地上に降りる。
現地時間13:25にマルタ・ルア国際空港に無事に到着。天候はよく晴れている。1月だけど気候は温かい。バスに乗ってターミナルビルへ移動する。
“Non-Schengen Arrivals”と書かれている入口から、ターミナルビルに入る。へぇ、マルタってシェンゲン条約加盟国なんだ。ヨーロッパ経由で入国した場合はマルタの入国スタンプはもらえない。いよいよマルタに入国し、まだ知らないマルタの旅が始まる。
最近のコメント