お昼ごはんを食べたあとは、マラケシュ博物館へ。パティオには屋根がかけられている。なお、細かな説明はしないので、建物の説明とかはガイドブックや他の人のブログにまかせることにする。
私はスペイン・アンダルシアを訪れてからというもの、グラナダのアルハンブラ宮殿などでアラブ文化の模様の美しさに魅了されて、それで今回モロッコに来ているといってもいいくらい。タイルの模様だけでも美しく思ってしまう。
そして、大好きなのは、ドアや天井部分。
マラケシュ博物館は、美術館のように利用されており、絵画の展示もある。
次は隣接するベン・ユーセフ・マドラサへ。マドラサというのは神学校のこと。中央には大きなパティオがある。
中庭の中央には水盤。水の揺らめきで乱反射する美しさなど、アラブ文化は水の使い方がおもしろい。
そして、なんといっても天井が好き。規則性がないようである幾何学模様が美しい。
神学校は寄宿舎があり、大きなパティオの周囲は学生が居住する小さな部屋が並んでいる。明かり取りのために、さらに小さな中庭がある。
小さな部屋から中央のパティオを眺める。
そして、「皮なめし職人地区」へ。スークでもバブーシュと呼ばれる皮サンダルや革かばんなどが売られているけど、このような場所へ行くとマラケシュのメディナの中で皮製品が作られていることがわかる。
水槽を見てみると、皮が水につけられている。動物の皮なので、水槽が並ぶ「皮なめし職人地区」は臭いが強い。私たちは当然のように「皮製品」を使っているけど、もともとは動物の皮を加工したもの。においも含めて、「皮製品」がつくられる課程を知ることができるのは、おもしろい。
でも、皮なめし地区の案内人にガイドブックの相場通り10ディルハムを手渡すと、10倍以上の200ディルハムのチップを要求してくる。仕方がないので、2倍の20ディルハムを出すと、しつこく要求してくるので、怒って「じゃあ、チップ返せ!」と20ディルハムを取り上げようとすると、OKとなんとか切り抜ける。でも、自力で逃げていったら、大きなモスクがあるけど、地図に載っていないモスクで、自力で帰れなくなってしまった。メディナは迷路のようで、方向感覚だけでは脱出できない。
仕方がないので子どもの道案内。ところが、チップ目当てに人数が3人に・・・。ベン・ユーセフ・マドラサまで行ったところで、不二家のポップキャンディとハイチュウを子どもの両手いっぱいにあげる。もちろん「マネー」とせがんでくるけど、さらにキャンディーを積み増して、交渉成立。どうせ、お金をあげても大人に取り上げられてしまうだろうし・・・。ただついて来ただけの子どもにも、案内してくれた子どもが「友達にも・・・」というので、両手一杯にキャンディをあげる。
ベン・ユーセフ・モスクの前にあるクッパ・バアディンという12世紀の建物。窓の形がおもしろい。
とりあえず、1日目のメディナ巡りの予定は終了。一度、リヤドに戻り、リヤドのスタッフのアリとミントティーを飲みながら明日の予定の相談をする。再び、リヤドを出て、ジャマ・エル・フナ広場付近に戻り、安宿街のそばでパティスリー発見!
ケーキやアラブ菓子が並べられており、なかなかおいしそう。
とりあえず、「まだ知らない」パスティラという砂糖がかかったパンのようなお菓子を買ってみる。
甘いんだけど、中味は鶏肉??なんだか不思議な感じ。
夕方に近くなるとジャマ・エル・フナ広場はどんどん人が集まってくる。
夕食にはまだ早いので、カフェで時間をつぶすことにする。モロッコ人のおじさんしかいないようなカフェに入ってみることにする。現地の人しかいないような、一見すると入りづらそうな場所に「えい」って入ってしまうのって好き。
周囲を観察してみると、どうもモロッコのおじさんたちは、ミントティではなくコーヒー系のものを頼んでいる様子。なるべく現地の人と同じものを飲もうと思って、エスプレッソにミルクが入った「ノスノス」“Nouss nouss”を飲んでみることにする。しばらく、モロッコ人のおじさまたちの中で、ぼーっと過ごす。異文化の中に自分一人がぽつんといるのって、なんとなく好き。
ジャマ・エル・フナ広場に屋台が並び始めた。初日夜は「ジャマ・エル・フナ広場」で屋台ディナー。屋台はそれぞれが専門店になっている。今日は屋台をはしごして、夕食を済ませることにする。
まずはスープ専門店ではスープを。ハリラと呼ばれるスープ。豆やパスタが入っていて、けっこうおいしい。
次は、カタツムリ専門店の屋台で、カタツムリの煮込み。
貝だと思えば問題なく食べられるけど、出汁が出ているわけでもなく、ものすごくおいしいわけではないかも。
メインは、内臓料理のお店。羊の頭や脳みそが並べられている。
置かれているものもゆでたてなのかもしれないけど、なんとなく、ずっと火が通っているほうが安全のような気がして、「煮込み」をもらう。
薄暗くなってくるとさらに人が集まってくる。大道芸人があちらこちらで芸を披露したりして、人だかりができている。
最後は、屋上から広場を見渡せるカフェで、賑やかな音を聞きながらぼーっと眺める。自分がマラケシュに来たことをしみじみと実感する。
今日の最後はミントディー。エールフランスAF277便は機内泊となり、日本時間で丸2日間くらい、シャワーも浴びてなければ、ちゃんと休んでいないことになる。さすがに疲れたので早めにリヤドに帰って、シャワーを浴びて休む。
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