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イタリア

2022年5月18日 (水)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5・6日目 2020年3月8日、人生最後のアリタリア航空のフライトで、ロシア・シベリア上空を通過して成田空港に到着。

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2020年3月7日14:55ローマ・フーミチーノ空港発東京成田行きのアリタリア航空AZ784便に乗る。この時はまだ、これが私にとって人生最後のアリタリア航空のフライトであることをまだ知らない。アリタリア航空は2021年10月に消滅しており、ボーイングB777については後継のITAエアウェイズにも引き継がれない。もしかしたらITAエアウェイズに引き継がれたA330が旧塗装で成田に来るかもしれないけど、このアリタリア航空の塗装を見るのも、この時が最後になるかもしれない。

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機内に入ると、乗客はまばらにしかいないことがわかる。乗客は1列10席に対して、平均すると1名もいないかもしれない。

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私の座る席はエコノミーの前から4列目の21D。中央の4席はもちろん私だけしかいない。さらに、窓側の座席も空いており、横1列で私しか乗客はいない。

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行きの機材のエンターテイメントシステムは新しい感じだったのに、この機材は一昔前のエールフランスのように画面が小さい。今どき、こんなに個人モニタが小さい機材は、むしろ珍しいかも。2015年にマテーラやアルベロベッロ、バーリに行った時にアリタリア航空成田・ミラノ線を利用したんだけど、その時ですらシステムが古臭いと感じているのに、あれから5年経っているのにシステムが更新されていない。赤字体質のアリタリア航空では、システムの更新ができないんだろうなぁ。

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乗客は増えず、私の周囲には誰もいない状況でドアクローズとなり、機内安全ビデオが開始される。混雑していなくてよかった。満席で隣に座るのが何も考えずにミラノを歩いていた旅行者だったらどうしようと心配していたけど、十分に他の乗客との空間が保たれている。最後の最後で、飛行機に乗る前に感じていた不安から解放される。

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最近の機内安全ビデオは航空会社によっては、見てもらうことを目的として楽しませるタイプのものも多いけど、アリタリア航空の機内安全ビデオは、まじめなタイプ。

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アリタリア航空AZ784便は定刻通りローマ・フーミチーノ空港を出発し、イタリア半島を出てアドリア海に出る。あとは、もう座っているだけで、次にドアが開くときには日本に到着している。基本的な感染対策をしながらも、のんびり過ごすことのできたイタリアを去ることを名残惜しいような、無事に安全に旅を完了できることにホッとしているような不思議な感情。

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アドリア海を渡り、クロアチア上空あたりで機内食のサービスが始まる。まずは冷たい飲み物としてビールとおつまみ。

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そして、機内食はラザニアを選択。ローマで積んだ機内食は、トレーがすっきりしているんだけど、アリタリア航空のイタリアから積んだ機内食って、こんなものだっけ?まぁ、前菜、メイン、デザートだからこんなものか。最近はコーヒーカップがないから寂しく見えるのかもしれないなぁ。バターとかジャムがないからかなぁ?

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ワインと水を置けば、まぁ、普通の機内食。ワインはボトルから注いでもらう。

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イタリアで積んだラザニアは機内食としては美味しい。

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食後のコーヒーは紙コップ。

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今回は往復ともにエコノミーフラット。中央の4席を使ってベッドにすれば、足を伸ばしてもはみ出ない。

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アリタリア航空はちゃんと夜食が配られる。

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帰りの夜食はローマから積んだサンドイッチ。

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夜食が配られた時点での現在位置はまだシベリアのど真ん中。ヨーロッパ系航空会社の昼便だと、うまくお酒を飲んで寝られたとしても、たいていバイカル湖の手前あたりで起きてしまう。そこから眠れなくなると、まだけっこうな時間が残っているので映画を見て時間を潰すしかなくなる。でも、今回はエコノミーフラットで横になっているので、映画を見なくてももう少し休めそう。

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2020年3月、オンタイムの旅行中の私は、2022年に起きたウクライナとロシアとの戦争によってロシア・シベリア上空を通過することがしばらくはないかもしれないということはまだ知らない。

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ようやくロシアを脱出して日本海に出る。もちろん、オンタイムの旅行中はロシア上空を通過することはいつも通りのことなので何も感じていないけど。

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あと1時間半ほどで、アリタリア航空AZ784便は東京・成田空港に到着してしまう。到着予定時刻は2020年3月8日、日曜日の朝10:14。定刻よりも1時間ほど早く到着予定。

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2回目の機内食はコールドミールの朝食。

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朝食については、パイナップルにヨーグルトもついており、けっこう充実しており、トレーが寂しい感じがしない。そして、ヨーグルトは蓋についたところが美味しい、ヨーロッパのフルーツヨーグルトは幸せ。

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新潟からいわきに抜けることが多いような気もするけど、今日の航路は仙台上空から東京・成田空港に向けて南下していくルート。

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成田空港へのアプローチは、今日はいったん、太平洋に出て南側から着陸する。

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2020年3月8日、日曜日。アリタリア航空AZ784便は、無事に成田空港に到着する。

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この時は、アリタリア航空が2021年10月に消滅することは知らないので、これが私の人生で最後のアリタリア航空の搭乗だったことはまだ知らない。アリタリア航空については、過去に大雪で滑走路が閉鎖されていたミラノ・マルペンサ空港から、成田行きを欠航にせずに飛ばしてくれたことがあり、私は本当に感謝している。

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2020年3月8日時点の新型コロナウイルス感染症の日本入国時の「水際対策」はどのような感じかと言うと、はっきり言って、従来となんら変わらない。従来通り検疫所のサーモグラフィーを通過するだけで、個別に呼び止められて確認されることも、書類を提出することもない。そう、私は発熱もなく、検疫所でルール通りに安全と判断された上で入国している。私はなんらルール違反はしていない。中国と韓国からの入国に対して「水際対策」が強化されるのは、翌日の2020年3月9日からなので、この日は中国や韓国からの入国もサーモグラフィで発熱が感知されない限りは、素通りできてしまう。

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2020年3月8日時点では、まだ自民党安倍政権は2020年に予定通り、オリンピックを開催するつもりでいたし、私も翌年に延期になるとは思っていない。オリンピックの1年延期が決定したのは、2020年3月24日のことである。

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スーツケースを受け取り、制限エリアを出て到着ロビーに出る。出発前はキャンセルしようかとさんざん悩んだんだけど、神様のご加護もあって、無事に安全に日本に帰ってくることができて本当によかった。シチリア島の実態としては、出発前に陽性者データをさんざん調べて、まだイタリア北部3州以外では平穏な生活をしているのではないかという予測通りだったんだけど、それでも、旅行中ずっと新型コロナウイルス感染症への恐怖感を拭うことはできず、無事に日本に帰ってこられたという安堵感を感じる。

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状況を判断するためには情報を収集することが大切だと思う反面、テレビやインターネットの「情報」を自分で確認せずに鵜呑みにしたら危険であるとも感じる。伝える側が「情報」にバイアスをかけてしまうと、真実と異なる理解をしてしまい、「偏見」を産んでしまう場合がある。バイアスが含まれた情報もあるので鵜呑みにせずに、物事が正しいかどうかは自分で確かめてみないとわからない。

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今回の「春のイタリア・シチリア紀行」を通してもっとも感じたことは、まだ知らないことや新しい価値観に対して、好奇心を持ち続けることが、どのような状況下でも大切なんだなぁということ。新しい価値観に対する好奇心を失ってしまうと、自分の目で見ているのに、心が感じないので見えなくなってしまう。その意味で、このブログのタイトルとサブタイトルにしているけど、「まだ知らないどこかへ」行って、好奇心を持って新しい価値観を感じ、自分自身の価値観を再認識することが人生にとって必要であるということを今回の旅行で再確認できた気がする。(2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行おしまい)

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2022年5月14日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(5)ローマ・フーミチーノ空港の「プラザ・プレミアム・ラウンジ」“PLAZA PREMIUM LOUNGE”でお昼ごはん。

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新しくなっているローマ・フーミチーノ空港で、プライオリティパスが使用できるラウンジを発見する。せっかく無料で使えるんだから、「プラザ・プレミアム・ラウンジ」“PLAZA PREMIUM LOUNGE”に入ってみることにする。プライオリティパスで利用できるラウンジの偵察が目的で、混んでいて閉鎖空間に多くの人が密集している様子だったら、ビール1杯飲んで、すぐに出てくるつもりでいる。

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ラウンジに入ってみて感じたことは、ものすごく広いラウンジ。

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そして、今回の旅では一番大事なことだけど、そもそもテーブル間隔が広く、そして、ものすごく空いているということ。

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この状況だったら、他者と接することなく安全に過ごすことができるし、とりあえず、ここでビールを飲んでも良いかもしれない。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」では、私は基本的な感染対策を守り、どう安全に過ごすことができるのかというチェックは怠らない。どんなに安全に感じたとしても、基本的な感染対策は崩さないという行動が習慣化されている。

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食べ物コーナーは、温かい料理もあり、料理が入った小皿をとるスタイルで、これもまた感染症対策としては素晴らしい。

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小さなピザもあったり、少しずつ食べられるので、楽しいかも。このラウンジで無料のお昼ごはんを食べることにする。

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パンもケースの中に並べられている。もともと、暖かく保温するためにこのような提供の仕方なのかなぁ?パンが飛沫から守られる意味でも安心。

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このあたりは軽食といった感じのハムやチーズのコーナー。これでサンドイッチを作っても美味しい。

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デザートもある。

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ブラッディオレンジやりんごなどのフルーツもある。

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もちろん、オレンジジュースは、ブラッディオレンジジュース。

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ビールは生ビールをスタッフが入れてくれる。

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他の人からは十分な距離を保てる席に座り、ラウンジでお昼ごはん。

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ビールを飲みながらつまむのにはちょうど良いおかずたち。まぁ、イタリアの場合は空港内のピザ屋さんでお金を払って食べたピザの方が本格的で美味しいとは思うけど、空港のラウンジで食べる食事としてはかなり良い方なんじゃないかなぁ?

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ラウンジは、ビュッフェ形式なので、食べたいなぁと思ったものを好きにとれるのがいい。しかも、小皿に分けられているので感染症対策としても安心できる。

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私はブラッディオレンジが大好きなんです。もしも私のいつもの好奇心だったら、カターニアやパレルモのメルカートで、日本には果物は持ち込み禁止品のために持ち帰れないので、旅行中にホテルの部屋で食べるためにブラッディオレンジを買っちゃっていたと思う。

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レモンのジェラート“Gelato al limone”なんて、食べるしかないでしょう。

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レモンのジェラートと、チョコレートチップの入ったアイスクリーム“cioccolato”。レモンのジェラートが美味しい。

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最後はエスプレッソ。なかなか、プライオリティパスで無料で利用できるラウンジのお昼ごはんは、満足できるものだったかも。今回の利用以降、プライオリティパスでのラウンジ利用が、そもそも海外旅行に行けないので2年以降もできなくなるとは思ってもみなかったけど。

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出発案内板で14:55ローマ発東京成田行きアリタリア航空AZ784便の搭乗ゲートと確認すると、E21と表示されている。ここから徒歩4分なので近い。

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ラウンジを出て東京成・成田行きが出発するE21番ゲートに向かうことにする。

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あとは東京・成田行きの飛行機に乗るだけで、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」は終わってしまう。しかし、最後の最後で心配なことがある。それは、イタリアから日本に向かうフライトの中に、ロンバルディア州、ヴェネト州およびエミリア=ロマーニャ州のイタリア「北部3州」を周遊した日本人旅行者が紛れ込んでいないかということ。そして、前日2020年3月6日のミラノ・マルペンサ空港発東京成田行きのアリタリア航空AZ786便は欠航になっているので、その乗客がミラノからローマに流れてきていないか。

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2020年3月1日に「海外安全ホームページ」によって、イタリア「北部3州」についてはレベル2の渡航延期勧告が出ており、特に3月6日にはロンバルディア州にはレベル3の渡航中止勧告が出ている。旅行会社が主催する団体パッケージツアーについては、日本時間の3月1日以降は「北部3州」内のミラノ、ヴェネツィアに行くツアーは催行中止となっているはずなので、もしも団体パッケージツアー客がいたとすれば、安全な地域であるローマだけのツアーか、南部のナポリなどを周遊するツアーだろう。問題は、「海外安全ホームページ」で感染症危険情報が出ているにも関わらずに確認をせずに「北部3州」を旅行してきた、のんきな個人旅行者がいるかもしれない。そして、のんきな旅行者ほど、基本的な感染対策を怠っている。

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大学生の卒業旅行という感じの人たちの団体パッケージツアーらしき集団を発見。添乗員さんがついている団体パッケージツアーについては、バックに旅行会社がついており、2020年3月1日以降はレベル2「渡航延期勧告」が出ている地域には立ち入らないはずなので、この人たちはおそらく危険なエリアに立ち入っていない。卒業旅行で海外旅行に行けるとすれば、特にイタリア旅行については新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミック前の最後のタイミングなので、きっと「世間体」もあってキャンセルしようかとかなり迷ったと思うけど、イタリアに来られて幸運な人たちかも。帰りの飛行機、イタリアから退避する人で混んでいるのかなぁ?退避する人の中にロンバルディア州から逃げてきた人がいないことを祈るのみ。逃げてきたと自覚がある人はまだいいけど、何も考えずにぼーっとイタリア北部を旅行してきた人がいませんように!

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E21番ゲートのそばから、東京・成田行きアリタリア航空AZ784便のボーイングB777-200ERが見える。この時は1年半後の2021年10月にアリタリア航空が消滅することはまだ知らない。

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14:55定刻通りの出発予定で、E21番ゲートから、東京成田行きアリタリア航空AZ784便のボーディングが始まる。私の心配は、機内の混雑具合。渡航中止勧告が出ているのにミラノを歩いていた、のんきな旅行者と席が近かったらどうしよう。

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機内が混んでいないといいなぁ。

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アリタリア航空の塗装を見るのも、私にとってはこれが最後になるかもしれないとは、この時はまだ知らない。

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混んでいないといいなぁ。行きと同様にエコノミーフラットができるくらいに空いているといいなぁ。機内に入る列に渋滞ができているから混んでいるのかなぁ?最後の最後にロンバルディア州から逃げてきた乗客がいるんじゃないか、満席で隣に座った人がのんきにミラノを旅した人だったらどうしようと不安な気持ちになりながら、東京成田行きのアリタリア航空B777-200ERの機内へと入る。

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2022年5月11日 (水)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(4)さようなら、シチリア島!パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港からアリタリア航空AZ1784便に乗ってローマ・フーミチーノ空港に向かう。

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パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港の15番ゲートに到着すると、私もカターニア空港到着時に遭遇したイタリア赤十字の職員がボーディングゲートに向かっていく。私もカターニア空港到着時に経験したことだけど、シチリア島に到着した乗客全員をボーディングゲートで非接触式体温計を使ってスクリーニングしている。日本を出て、イタリアで感じることは、できる感染症対策は迅速に行われているということ。

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使用機のエアバスA320が到着している。まだ到着したばかりの様子で、まだ乗客は体温のスクリーニング中で飛行機から降りてこない。

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すでに書いていることだけど、島国の日本の中でも陸続きではない那覇空港にサーモグラフィが設置されたのは2020年4月9日で、新千歳空港に設置されたのは2020年4月15日になってからのこと。シチリア島では少なくとも私がカターニア到着時の2020年3月3日には国内線でも到着客全員のスクリーニングが行われたことを考えると、いかに当時の日本の自民党安倍政権の水際対策がのんびりしていたか。大型機械であるサーモグラフィがなくても、「水際対策」のために、手っ取り早く非接触式体温計を活用するという発想は日本では生まれないのだろうか。

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そして、空港のあちらこちらには手指消毒器が設置してある。今でこそ、日本でも当たり前のように設置されているけど、シチリアでは2020年3月7日の段階で、新型コロナウイルス感染症に対して接触感染防止を重視してなのか、以前から置かれていたのかはわからないけど、きちんとした対策がとられている。かたや日本の当時の自民党安倍政権下では、マスクや消毒液を転売ヤーに買い占められただけが理由ではないと思うけど、急速な需要拡大に供給が間に合わず、マスクと消毒液は2020年3月の時点ですでに不足しており、このような手指消毒器を設置するどころか中身がないという状況だった。マスク不足に対して、将来的に日本史の大学入試問題に出そうなほど後世の歴史に残るだろう「アベノマスク」の配布が完了したのは2020年6月20日である。

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イタリア赤十字の職員による到着客の体温測定の任務が完了した様子で、搭乗ゲートから離れていく。

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しばらくしてアリタリア航空AZ1784便ローマ行きの搭乗が開始される。

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もちろん、もともとマスク文化ではないイタリアでは乗客はマスクなんて誰もつけていない。今回のフライトは、ほとんど陽性者がいないシチリア島から出発するので、行きにローマからカターニアに向かう飛行機に乗った時ほどの不安はない。今のところは、マスクをつけていなくても、シチリア島では新型コロナウイルス感染症の感染爆発の状況ではない。

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とうとう飛行機に乗る。さようなら、シチリア島。シチリア島で平穏な日常を感じさせてくれて、過ごしているうちに私の心を平穏にさせてくれた大切な場所。シチリア島を歩いているうちに、再び日本で閉塞的な世の中を生きるパワーを得られたような気がする。世界に平穏が訪れた時には、私は今回の感謝を込めて、必ずシチリア島に戻ってくる。

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機材はエアバスA320。シートは革張り。

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前方2列目の2Dのシート。乗客はそんなに多くないみたいで空席がある。

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ナローボディの機材の良いところは、手動で風を調整できる。

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つまみをひねって、全力で風が当たるようにする。

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シェンゲン協定内のフライトのオレンジジュースは、ブラッディオレンジジュースではなく、普通のオレンジジュース。

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短いフライトなので、あっという間にローマ・フーミチーノ空港に到着。「沖止め」なので、タラップからローマの地に降りる。

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ローマは晴れている。青空のもとで「沖止め」で外気に接することができたのは、今回の旅行ではむしろ幸せ。外だったら、周囲に人がいなかったら思いっきり息ができる。ローマの空気を深呼吸して吸い込む。

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バスに乗り、ターミナルに向かう。

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ターミナルに到着。マスクをしていなくても、シチリア州の陽性者数は少なく、そしてローマのあるラツィオ州の陽性者数も少ない。それだけ、まだイタリア中部や南部では平穏な生活が継続できているということ。

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ターミナルの中に入り、ローマ発東京成田行きアリタリア航空AZ784便の搭乗口を目指す。この時は、2021年10月にアリタリア航空が消滅してしまうことは知らないので、これが私の人生で最後のアリタリア航空の搭乗便になるとは少しも思っていない。

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ローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外のターミナルは、ターミナルEなので、案内表示に従ってターミナルEを目指す。

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出発案内板を見つけたので、アリタリア航空AZ784便東京成田空港行きの搭乗ゲートを確認する。

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現在の時刻は12:33。パレルモからのアリタリア航空AZ1784便のローマの到着予定時刻は12:30なので、早着だったことがわかる。上から5行目に“14:55 Tokyo”を見つけるけど、欠航や遅延はなさそうだけど、まだ搭乗ゲートは割り振られていない。

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とりあえずゲートEを目指してさらに歩く。

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出国審査場では、行きと同様に自分でパスポートのページを開いて、ビニール手袋をした審査官にスタンプをもらう。イタリアの出入国審査では、以前から適当なページにスタンプを押すことが多い気がするので、自分の希望するページに押してもらえる、この方式の方が私は好き。

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シェンゲン協定外エリアのおみやげもの屋さん。引き続き、お客さんはマスクを着用していない人が多いけど、イタリア中部や南部では平穏な日常生活が継続できていることを体感しているので、行きの時よりは気にならなくなっている。もちろん、ローマ・フーミチーノ空港にはイタリア北部からの乗客が紛れ込んでいる可能性はあるので、他者に近寄らないなどの基本的な感染対策は怠らない。

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ローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外ターミナルって新しくなったのかなぁ?最後に私がローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外ターミナルを利用したのは、2010年10月にアマルフィに行って、アエロフロート・ロシア航空のコードシェア便としてアリタリア航空のモスクワ行きに乗って以来。その時は、シャトルに乗って、サテライトに行って、サテライトにあるラウンジで過ごしたのを覚えている。

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まぁ、ほぼ10年ぶりなので、それは新しい建物もできるだろう。なかなか近代的できれいなターミナル。全体的には人が少なく、空いている感じかなぁ?

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お昼ごはんの時間だけど、レストランも空いている。次のフライトは、ローマ・フーミチーノ空港14:55発アリタリア航空AZ784便で、まだ2時間以上もあるから、空港のどこかでビールでも飲んで、お昼ごはんでも食べようかなぁ。

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イタリアって、空港内のレストランで食べるピザも美味しいんだよなぁ。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」では、2020年3月3日の日本からローマへ到着時から過剰に警戒せずに普通に旅行していればもっと旅行を楽しめたかもしれないなぁ。どうしてローマ到着時にカターニア行きのフライトを待つ時間にビールを飲んでフォカッチャを食べなかったのだろう。2020年3月7日の今日も、4日前の3月3日のローマに到着した時も状況は変わらないと思うけど、日本からローマに到着した時は新型コロナウイルス感染症に対する不安でいっぱいだった。恐怖心を持ち消極的な気分でいると好奇心が弱ってしまい、見えるものも見えなくなってしまう。でも、今回の場合は、目に見えない新型コロナウイルス感染症に対する恐怖心を持ち続けることは必要だったと思うし、恐怖心を持ちながら慎重に行動することは正しかったと思う。今回の旅行中は、基本的な感染症対策を怠ることなく、毎日陽性者数を確認するなど現地での情報収集をしながら、自分自身の中にある恐怖心と向き合いながら、どう安全に行動するかのバランスをずっと模索していた気がする。

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2022年5月 7日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(3)パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港のおみやげもの屋さんでようやく私の好奇心が復活する。

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ローマまではシェンゲン条約内の国内線扱いのフライトで出発2時間前だと待ち時間にだいぶ余裕があるので、パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港でプライオリティパスが利用できるラウンジ“SALA VIP Departures Vip Lounge”に行ってみることにする。ラウンジは手荷物検査前の場所にある。今では日本でも当たり前の光景だけど、新型コロナウイルス感染症対策として接触感染の防止を重視しているイタリアではすでにこの時期に手指消毒器が設置されている。この時期の日本は、今でこそ当たり前だけど、こんな手指消毒器は普及していなかったと思うし、あったとしても消毒液が品切れになっていたんじゃないかなぁ?日本を出てイタリアに来て感じることは、イタリアは対応が早いなぁと感じる。日本にいると、マスメディアによる「情報」はあふれているし、他人事のように「どうにかしろ!」という声だけは聞こえるんだけど、具体的な対策が迅速じゃないんだなぁと本当に実感する。

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受付の係の人はビニール手袋着用で接触感染には気をつけている。ラウンジ内には誰もおらず、貸切状態。まぁ、貸切状態の方がありがたいんだけど。

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まずは洗面所に行って、手を洗うことにする。今回の「春のシチリア紀行」では手洗いが習慣化している。

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接触感染防止に重点を置いているイタリアでは、正しい手の洗い方が詳しく書かれている。

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手をしっかり洗ったあとは、おなかは空いてないけど、軽食コーナーを見てみることにする。

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イタリアの朝ごはんの定番の、クリームが入ったクロワッサン(コルネット)。イタリアのどこで食べても、これが美味しい。

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朝から揚げ物が並んでいる。

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冷凍の既製品だとは思うけど、コロッケや丸いのはアランチーニかなぁ?

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冷蔵庫には水とソフトドリンク、そしてビールがある。

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このフルーツジュースが美味しそう。

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パレルモのホテルで朝ごはんを食べたばかりなので、ちょっとだけ揚げ物を食べてみる。既製品の冷凍食品だと思うけど、それでも美味しい。シチリア島にアランチーニやカンノーロを食べる目的だけのために来てもいいと思うくらい。

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ラウンジを出て、出発ゲートに向かうことにする。

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パレルモ空港に来てから感じることは、手指消毒器があちらこちらに設置されているということ。

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アリタリア航空AZ1784便ローマ行きは11:20の出発で変更なし。搭乗ゲートも15番で変更なし。

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搭乗ロビーに向かうためにエスカレータに乗る。

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エスカレータを上がると前方遠くに見えるのは手荷物検査場。

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制限エリアの売店はヨーロッパの売店では定番のRELAY。

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パレルモ市街のおみやげもの屋さんでは、レモン系のおみやげが多かったけど、空港ではピスタチオ推し。確かに、レストランで食べた料理には細かく砕かれたピスタチオがよく料理に入っていた。

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ピスタチオのペーストや、砕かれたピスタチオが売られている。

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美味しいとは思うけど、私は料理人ではないので使い方がわからないのが残念。おみやげに買ったとしても私には有効に活用できない。

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ピスタチオのお酒なんてあるんだ。

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ピスタチオのお土産になりそうなお菓子も売っている。ピスタチオのおみやげは空港に来るまでチェックしていなかったなぁ。今回、どうも、好奇心が鈍っている。もっとパレルモ市街でおみやげを見ておけばよかったなぁ。パレルモのデパートに行くべきだったかなぁ。

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最後の最後に空港で初めて気がついたんだけど、シチリア島はアーモンドも名物みたい。

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アーモンドクリームやアーモンドのお菓子も充実している。やっぱり、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」は、私の新しいものを発見する好奇心が鈍っている。空港に来てから初めておもしろいなぁと興味を持つ前に、パレルモ市内で街を歩いている時にこの発見をできていないのは、「気づき」が足りなかったと反省してしまう。心に余裕がないと、好奇心が働かないのかもしれないなぁ。ようやく、シチリア島にパワーをもらって、今頃になって好奇心が復活してきたのかも。

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オレンジのチョコとか、ボンボンとか、このRERAYの品揃えのセンスがいいのかもしれない。

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そもそも、パレルモで立ち寄ったスーパーマーケットが、品揃えの少ないディスカウントスーパーのリドル“Lidl”というのが失敗だったのかもなぁ。

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ここでもアランチーニが売られている。

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そして、カンノーロも。

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もうパレルモを出発し、ローマに向かおうとしている時になって、もうシチリア島を去る最後のおみやげもの屋さんで、シチリア島にパワーをもらって、私の好奇心が復活してくる。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」については、やっぱり、新しいものを発見する好奇心が弱っており、感性が働かずに、目では見ているかもしれないけど心が見えていないものがたくさんあったのかもしれないなぁ。予習が足りずに感性で歩いているので見落としがある普段の私の旅行よりも、さらに見えているのに見えていないものがたくさんあった気がする。でも、シチリア島を歩いているうちにパワーをもらって、最後の最後でシチリア島の名産品を知ることができた。旅の最後になってしまったけど、好奇心を持って、新しいものを発見する楽しさに気がつくことができて、本当に良かった気がする。人生にとって必要なものは「好奇心」なのかもしれないなぁ。

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2022年5月 3日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(2)パレルモ中央駅から空港バスに乗ってパレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港“Aeroporto di Palermo Falcone e Borsellino”へ向かう。

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パレルモ中央駅からパレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港“Aeroporto di Palermo Falcone e Borsellino”へは、列車とバスと2つの方法がある。今回は30分おきに出ている空港バスに乗るつもりで、昨日のうちに時刻を調べており8:30発のバスに乗るつもり。パレルモ中央駅の時計を見ると、まだ8時5分くらいの時間。

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すでにカターニアからバスで到着したので、パレルモのバスターミナルの場所は知っている。パレルモ中央駅の構内に入り、案内に従って進めばいい。

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鉄道の場合は、“Aeroporto Punta Raisi”行きに乗って終点が空港駅。けっこう途中駅が多いけど、各駅停車なのかなぁ?

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バスターミナルはパレルモ中央駅の右側に隣接している。

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この写真は何も考えずに停車している車両を写真に撮っただけなんだけど、旅行記を編集する際によーく見てみると“PUNTA RAISI”行きであることがわかる。2枚前の写真の通り、鉄道の空港駅の名称は“Aeroporto Punta Raisi”なので、これは空港行きの電車。すでに昨日の時点で、鉄道ではなくバスで空港に向かうと頭の中で決めてしまっているので、この電車が空港行きの列車であると気がついていない。私の頭の中で空港へはバスで行くと決めてしまっているので、これが空港行きの電車であることが見えていない。目の前に電車があるなら電車で空港に向かってもよかったのに。私がバスで行くという「固定観念」を持ってしまったことにより、目では見えているのに見えていない。

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行き先表示を“Aeroporto”と表示してくれたら気づいたかもしれないなぁ。でも、もしも私が電車で空港に向かうと決めていたら、駅に着いてからどの電車に乗ればいいかわからずに焦っただろうなぁ。空港行きの電車が “PUNTA RAISI”行きが正解だとわかる前に、焦って困っている気がする。その意味では、乗り場などがわかりやすい、バスで行くことにして正解だったと思う。細い通路の先にはバスが見えている。

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15番乗り場で空港行きのバスはすぐに見つかる。ピクトグラムに飛行機のマークがあるし、“AEROPORTO”の表示もあるし、空港行き専用のバスなのでバスの車体を見ても空港行きのバスとわかる。

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バスのトランクにスーツケースを置いてからバスに乗車。

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バスの切符は運転手から購入し、6ユーロ。

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事前に調べていた通り、空港行きのバスは8:30に出発予定。

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定刻にバスは出発する。バスターミナルを出発するとパレルモ中央駅前の広場に出てくる。

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そして、ローマ通りを直進。

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ということは、宿泊していたホテル・デル・チェントロの前を通る。ホテルの反対側にあったディスカウントスーパーのリドル“LidL”が見える。あれ?もしかしたら、パレルモ中央駅まで行かなくても、ローマ通りに空港バスのバス停があったのかもしれないなぁ。

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今回の旅行ではパレルモ新市街はカットしているので訪れていないんだけど、空港バスはポリテアーマ劇場“Teatro Politeama Garibaldi”のあるルッジェーロ・セッティモ広場“Piazza Ruggiero Settimo”のプラダ前を経由。空港とのアクセスを考えると、新市街のこのあたりでホテルを探すのもいいかもしれないなぁ。

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だいぶ、郊外の雰囲気になってきた。奥に見えるのはサッカースタジアム“Stadio Renzo Barbera”で、その奥に見える山はペッレグリーノ山“Monte Pellegrino”。この山には、パレルモの守護聖人であるサンタ・ロザリアの過ごした洞窟が聖域“Santuario di Santa Rosalia”となっている場所がある。次にパレルモに来るときには、聖域に行ってみたいかも。

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空港バスはベルジオ通り“Via Belgio”から高速道路に入る。確かに朝の天気予報の通り、今日は雲が多いけど、青空も見えている。

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海のそばを走るのかと思ったら、パレルモのあたりは海のそばにけっこう大きな岩山がある。

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ようやく海が見えてきた。海と山が隣り合っていて平地が少なく、鉄道もすぐそばを通っている。

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ようやく平野に出たと思ったら、まさかの雨が降り出してくる。朝の天気予報が当たっており、今日の天気は曇り時々晴れ、ところによっては雨という感じ。

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空港周辺では雨は降っていないみたい。空港バスは50分の予定所要時間よりも少し早く、パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着。

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バスのトランクから自分のスーツケースを取り出す。

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スーツケースから早く解放されたいので、チェックインを済ませようと空港の中に入る。

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まずは出発案内板を見て、チェックインカウンターを探す。

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現在の時刻は9:21。出発案内板の表示はコードシェア便のSV6717便になってしまっているけど、パレルモ11:20発ローマ・フーミチーノ空港行きアリタリア航空AZ1784便は、定刻通りの出発でチェックインカウンターはA26。そして、出発ゲートは15番ゲート。

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国内線(シェンゲン協定内フライト)で出発時間まで2時間もあるので、アリタリア航空のチェックインカウンターは空いている。

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チェックインを済ませて、スーツケースから解放されて、空港の写真を撮るために外に出る。もう外に出てシチリア島の空気を吸えることはないと思って、最後にシチリア島の空気を深呼吸。

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11:20パレルモ発ローマ・フーミチーノ行きアリタリア航空AZ1784便は、できる限り自分よりも前に人がいない前方エコノミーを確保。

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そして、14:55ローマ・フーミチーノ発成田行きのアリタリア航空AZ784便は、行きのフライトのようにガラガラだったら4席を使ってエコノミーフラットができることを狙って、座席は中央のブロックにしてみる。帰国便も空いているといいけど、乗ってみないとわからない。ローマ行きと成田行きの搭乗券を手にして、いよいよ「春のイタリア・シチリア紀行」もあと2回だけ飛行機に乗れば、終わってしまう。まだ旅を続けたい名残惜しい気分と、マスメディアによる情報が溢れる日本での日常生活に戻ることの不安、その反面としてトラブルもなく無事に旅を終えることができることへの安心感が入り混じっている。帰国時にいろいろな感情が入り混じることって、私には珍しいことなんだけど。

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2022年4月29日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(1)シチリアでの最終日、ホテル・デル・チェントロで最後の朝ごはんを食べてパレルモ中央駅へ向かう。

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2020年3月7日、土曜日。イタリア時間の前日である2020年3月6日の夕方にすでに把握していたけれど、2020年3月6日に日本の海外安全ホームページのイタリアに関する感染症危険情報が更新されている。2020年3月5日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会議で決定された「14日間の待機」に関係して、イタリアについても「14日間の待機」の対象にするために感染症危険情報をイタリア全土にレベル2の「渡航延期勧告」が出てもおかしくない状況だったので、シチリア州にも何らかの勧告や注意情報が出ることは覚悟していたんだけど、ロンバルディア州についてレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げるのみで、ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーナ州の北部3州以外は、なんら注意情報もない真っ白な状況を継続している。

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これは帰国後に確認した資料だけど、日本のマスメディアが「全体化」して、「イタリア(全土)は危険!」というメッセージを出しているにもかかわらず、海外安全ホームページの詳細を読むと外務省はアメリカCDCなどの情勢も見極めつつ、客観的にデータや情勢を分析していることがわかる。

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今日2020年3月7日は、パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港“Aeroporto di Palermo Falcone e Borsellino”を朝11:20発のアリタリア航空AZ1784便に乗り、東京に向かうだけなので市中を歩くことはない。今回の海外安全ホームページの発表が現地で得ることのできる最後の情報であり、「春のイタリア・シチリア紀行」では、滞在期間中、シチリア州や経由地であるローマのあるラツィオ州では、外務省・海外安全ホームページによる渡航延期勧告どころか、注意情報の対象にもならず、最後まで真っ白な状況のままであることが確定。イタリア「全土」と「全体化」したマスメディアの情報を鵜呑みにした人たちからしてみれば、「北部でも南部でもイタリアはイタリアでしょ?こんな時にイタリアに行くなんてけしからん!」という主観的な感情を抱かれると思うけど、滞在期間中の最後の最後まで、ずっと何も制限のない真っ白な地域を旅行しており、私はルールを無視して旅行を強行したわけではないことが確定する。でも、私の本心では「けしからん!」の人たち、「世間体」へのアピールというよりも、自分自身が最後まで制限のない真っ白な地域のまま帰国できることに一番ホッとしている気がする。

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このマップ上の陽性者数を示す赤い丸と外務省・海外安全ホームページの渡航中止勧告や渡航延期勧告の地域が重なっていることがわかる。当時の日本のマスメディアは、「イタリア(全土)は危険!」と報道し、また「全体化」したバイアスのかかった報道を鵜呑みにすることによって、日本の当時の「世間体」も「イタリア(全土)は危険!」というバイアスがかかっていると思うけど、2020年3月6日の時点でも、感染者はロンバルディア州など北部3州に集中していることがわかる。その反面、北アペニン山脈よりも南側では、ゼロではないものの感染爆発という状況ではないことがわかる。

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前日2020年3月6日時点での累計陽性者数
シチリア州(人口約500万人)陽性者数24名
ラツィオ州(人口約570万人)陽性者数54名
北海道(人口約530万人)陽性者数90名

もう今日は帰国するだけだから必要ないとは思うけど、日課となっている前日2020年3月6日のイタリアの州別陽性者をチェックする。今回の旅行では「安全な旅行」を達成するためにイタリアの州別陽性者数を毎日チェックするのが日課となっている。マスメディアによる「全体化」された情報によってイタリア(全土)は危険というバイアスがかかった「世間体」に対して、私はルール違反をして旅行しているわけではありませんよとアピールしたいという気持ちもあるんだけど、どちらかというと、オンタイムの私は、未知のウイルスである新型コロナウイルス感染症を私自身が恐れていた。陽性者数を比較することで日本の北海道よりもシチリア州の方が安全なんだと自分自身で信じたかった。他者である「世間体」に対して言い訳をするというよりは、新型コロナウイルス感染症に対する恐怖心が拭えない自分自身を納得させるために毎日のように客観的なデータとしての陽性者数をチェックしていた。

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イタリア全土の「累計」陽性者は3,858名から4,636名と1日で778名ほど増加している。そのうちのロンバルディア州では昨日の2,250名から2,612名と362名の増加となっているけど、昨日よりも1日あたりの陽性者は少ない。シチリア州については、前日の18名から6名増えて累計24名。経由地であるローマのあるラツィオ州は前日の44名から10名増えて、累計54名。北海道は、前日よりも7名増えて、累計90名。シチリア州の累計感染者数が北海道の累計感染者数よりも上回ったら、旅行途中でも繰り上げて帰国するという自主ルールにしていたんだけど、最終的な結果は、シチリア州24名に対して北海道は90名と、シチリア州よりも北海道の方が3倍以上も陽性者が多い結果となる。もっとも、2022年1月から2月にかけての日本におけるオミクロン株による第6波以降は、なにしろ日本全国で1日あたり10万人以上、東京だけでも1日あたり2万人を超える陽性者を出すことになるので、今となってはシチリア州も北海道も気にするほどの人数ではないように感じてしまうんだけど、当時の日本のマスメディアの報道では新型コロナウイルス感染症の拡大が危機的な状況として報道されていたし、もちろん私自身もその影響を強く受けており、オンタイムの状況では未知のウイルスである新型コロナウイルス感染症に対しての恐怖心と緊張感をずっと持ち続けている。

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テレビをつけてニュースを確認するけど、そもそもイタリア語は理解できないので詳細はわからないけど、日本で生活しているよりも、危機的な状況であるという感じはしない。

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もちろん、感染者は増えているとは報道されている。

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今日はいつもの軍服姿の気象予報士じゃない。チャンネルが違うのかなぁ?それとも土曜日だからお休みなのかなぁ?そして、今日もパレルモの天気予報は、晴れマークと曇りマークと雨マークが混在しているので、不安定な天気ということなのだろう。

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階段を降りて、ホテルの朝食レストランに最後の朝食を食べに向かう。

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土曜日の朝の朝食レストランは空いている。

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奥のテーブルにもお客さんはいないので貸切状態。

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今日は2泊目なので、ホテル・デル・チェントロ“Hotel del Centro”の朝ごはんの内容はだいたいわかっている。イタリアでは普通のコンチネンタル・ブレックファーストなんだけど、私はイタリアのホテルで食べる朝ごはんって、けっこう好き。

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イタリアで食べる、クリームやヌテラの入ったクロワッサン(コルネット)は、甘いんだけど、私はけっこう好き。奥にはカンノーロもある。そう、イタリアのホテルの朝ごはんではけっこう甘めのパンやお菓子があるんだけど、それが好き。

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あとはシリアルと缶詰のフルーツポンチがあるくらいなので、このホテルの朝ごはんは普通かなぁ?それでも、私には十分に幸せだけど。

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ヨーロッパで食べるヨーグルトはコクがあるような気がして、私は大好き。

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宿泊するホテルでの最初の朝ごはんは、いろいろ試してみたいと思って大盛りになってしまうんだけど、2日目になると、控えめになってくる。

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私の定番朝ごはんは、甘くないパンでハムとチーズを挟んでサンドイッチを作る。

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イタリアの朝ごはんはカプチーノ。カプチーノを飲んでゆったり気分。イタリアのホテルの朝食ではケーキが置いてあるところもあるけれど、基本的なものだけでも十分に幸せ。ヨーロッパのホテルの普通の朝ごはんが、このあと2年以上も食べることができなくなるとは想像もできなかったなぁ。

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そして、今日もヨーグルトをプレーンとフルーツの2つ食べることにする。

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昨日も書いた気がするけど、私はヨーロッパで食べるフルーツヨーグルトの蓋についたところを食べるのが好き。

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部屋に戻って、天気を確認する。天気予報では、今日は晴れマークと曇りマークと雨マークが混在している日。とりあえず雲は多い感じだけど、雨は降っていない。パレルモ中央駅まで雨に降られなければ、あとは歩くことはないから、もう少しだけこの天気のままでいてくれればいい。

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そして、ホテル・デル・チェントロをチェックアウト。

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ヨーロッパのホテルでありがちな後づけの狭いエレベータに乗る。

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さようなら、ホテル・デル・チェントロ。ローマ通りを歩いてパレルモ中央駅へ向かう。

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すぐにパレルモ中央駅に到着。さようなら、パレルモの町。「春のシチリア紀行」は、あとは日本に向けて安全に帰国するのみ。今回の「春のシチリア紀行」は、旅が終わることが本当に名残惜しい。

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2022年4月22日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 4日目(16)「春のシチリア紀行」でパレルモ最後の夕ごはんは、まさかの軽食、モツの煮込みのフォカッチャ。

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イタリアって、リストランテやオステリアで食べるのも美味しいけど、切り売りピザなどの軽食が美味しくて、私の弾丸旅行では食事の回数が足りないくらい、食べたいものがある。今回の「春のシチリア紀行」では、今日の夕ごはんが最後の夕ごはんとなるんだけど、何を食べようかなぁと考えた時に、カターニアのカフェで食べたアランチーニの印象が強くて、リストランテやオステリアでちゃんとしたものを食べるのではなく、アランチーニなどの軽食が食べたいという気分になる。

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革命広場“Piazza Rivoluzione”には、直訳すると「パレルモの天才」の像“Statua del Genio di Palermo”が立っている。「パレルモの天才」はパレルモの守護聖人であるサンタ・ロザリアを補完する守護神ということらしい。

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生活感があふれる路地。もう洗濯物はとりこんだ方がいいんじゃないかなぁ?

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あれ?昼間は閉ざされていたサン・フランチェスコ・ダッシジ教会“Chiesa di San Francesco d'Assisi”の入口が開いている。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」での最後の観光スポット見学は、このサン・フランチェスコ・ダッシジ教会となりそう。

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教会の入口が開いていたので中に入ってみる。サン・フランチェスコ・ダッシジ教会は1224年に建築が始まった13世紀の建物。もちろん、その後の修復か改装があるので、すべてが13世紀のものではないけど。カメラがかろうじて光を拾っているけど、実際はかなり薄暗いので、装飾は見ることができないくらい。

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やっぱり、明るい時に来ないと、装飾などを感じることはできない。最後尾の列に座り、平穏な旅を続けられていることを感謝する。

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今日の夕ごはんは、地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15に掲載されている「アンティカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ」“Antica Focacceria San Francesco”に行ってみることにする。フォカッチェリアなので、ファーストフードのお店。

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フォカッチェリアだけど、ショーケースには様々なお惣菜が並んでいる。

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このお店、楽しいかも。メルカートでも見かけたお惣菜も美味しそうだし、フォカッチャも美味しそう。

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薄いフォカッチャにチーズやトマトなどが挟んである。

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大きなアランチーナ(アランチーニ)“Arancina”は3種類でどれもが美味しそう。

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まだ知らない揚げ物のお惣菜もたくさん並んでいて、全部試してみたい気分。

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クリームコロッケなんて、絶対に美味しいに決まっている。

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ピザのようなフォカッチャも美味しそう。イタリアのファーストフードは奥が深い。パレルモに何泊もして、ここに毎日通って、ここにあるフォカッチャやお惣菜をすべて試してみたい気分。カーポの市場でお惣菜を買うのも楽しいだろうなぁ。イタリアは弾丸旅行だと、美味しいものを発見しきれないほど、食べてみたいものがありすぎる。

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このお店の名物は、「地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15」にも掲載されている通り、モツの煮込みの入ったフォカッチャであるフォカッチャ・マリタータ“Focaccia maritata”。

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テイクアウトもできるけど、イートイン用のテーブルがあるので、ここで食べてしまうことにする。

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注文して、テーブルで注文したアランチーニやフォカッチャができあがるのを待つ。20時前でイタリアの夕食の時間が早いので、お店は空いている。

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ビールとアランチーニが運ばれてくる。

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暖かいアランチーニがものすごく美味しい。だけど、中身がごはんなので、お腹がいっぱいになってしまうので、本当はたくさん食べたい気分なのに、1つでもう十分。もっと、シチリア島でアランチーニを食べ歩きたい。

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そして、フォカッチャにもつの煮込みとチーズが挟まれた、フォカッチャ・マリタータが出来上がる。

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今回の「春のシチリア紀行」では、魚のメニューを選択することが多かった気がするけど、肉料理だって負けてない。昔から肉を食べてきた肉食文化だからこそ、臓物料理も美味しい。イタリアって、ファーストフード、ストリートフードだけでも、十分に幸せな気分になれるごはんを食べられる気がする。私の旅は弾丸旅行なので、少ない食事回数で、ちゃんとしたレストランで美味しいものを食べたいと思って、リストランテやオステリアに入ることが多いんだけど、最近はもっと軽食に注目すべきかもしれないなぁと感じている。

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最後の夕食を「アンティカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ」のフォカッチャにして良かった。基本的な感染症対策をしながらも、ようやく好奇心が戻ってきて、せっかく心が普段通りに旅を楽しめるようになってきたのに、もう最後の夕食なんて、そして、もう明日にはシチリア島を去らなければならないなんて、さみしすぎる。

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ホテルに向かって歩き始める。出発前は、日本のマスメディアによる「全体化」というバイアスが含まれた「情報」によって、旅行を中止にすることまで本気で考えていたのに、旅が終わることが名残惜しい。なんだか、シチリアの街を歩いている方が、日本にいるよりも心が平穏でいられる気がする。日本にいて「情報」に取り囲まれた閉塞的な生活をしているよりも心が平穏でいられる気がする。

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もちろん、シチリア島には新型コロナウイルス感染症の影響がまったくないとは旅行中に思ったことはないし、陽性者とすれ違う可能性が100%ないとは思っていない。その意味では、基本的な感染対策として、食事のたびに、またトイレや洗面所を見つけるたびに手洗いやうがいをこまめにしていたんだけど、シチリア島でもっとも感じたことは、平穏に日常生活ができていること。むしろ、日本で生活している方が、平穏ではなく、感染症におびえて生活をしなければならない気がする。恐れているのは、感染症そのものではなく「情報」なのかもしれないなぁ。その意味では、旅の計画段階でのディスティネーション選定の目的としての「新型コロナウイルス感染症からの回避」は成功だったと思うし、当時の日本のさまざまな「情報」が溢れる閉塞的な日常から逃げて正解だった気がする。

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シチリア島に来てから、私は平穏な日常生活に触れることで、私自身も心の平穏を得られている気がする。シチリア島で旅することが私にとってとても心地がよいのだ。きっと、シチリア島の風景や空気、そしてそこに住む人々の雰囲気が私をのんびりした気分にさせてくれるんじゃないかなぁ?

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「パレルモの天才」 “Genio di Palermo”が、パレルモの町の平穏を守っているのかもしれないなぁ。

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ホテル・デル・チェントロに戻る。

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日本を出発するときはイタリアに行くことは不安でいっぱいだった。だけど、不思議なもので今ではシチリア島で過ごすことの方が、心が平穏でいられる気がする。再び、日本に戻って「情報」に脅迫された閉塞的な生活をすることに不安を感じる。ここまで日本に帰りたくないと思ったのは、今までで一番かもしれない。

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2022年4月19日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 4日目(15)モンレアーレからパレルモに389番バスで戻る。

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残念ながらモンレアーレのドゥオーモに来たら回廊を見逃していることには気がついていないんだけど、「地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15」を参考にして、きっと見逃したところもあるんだと思うけど、ほぼパレルモとモンレアーレ観光は終了。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」も終わりが近づいている。太陽もだいぶ傾いてきており、あとは389番バスに乗ってパレルモ市街に戻るのみ。

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ドゥオーモ前の広場からバス停に向かって歩き始める。

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最後に立ち止まって、モンレアーレの街を振り返る。

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モンレアーレの街は高台にあるのでパレルモの街がよく見える。やっぱり要塞の役割を持っていたんじゃないかなぁ?

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小さなロータリーに屋根つきのバス停らしきものがあるんだけど、何も表示はなく、今は使われてないみたい。

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389番バス乗り場は、行きにバスを降りた壁沿いのところ。

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今からパレルモに向かう人は多くはない。

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バスは出発し、インディペンデンツァ広場に向かう。

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バスは坂道を下り、市街地に入り、ヌオーヴォ門が見えてきた。

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終点のインディペンデンツァ広場に到着。

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公園のようなインディペンデンツァ広場に立つオベリスクは、1860年に起きたガンシアの反乱“Rivolta della Gancia”の記念碑“Monumento ai Caduti”ということで、エジプトから持ってきたものではないのかなぁ?

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広場には大きめの園芸用品店がある。

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いつも私は花屋さんを見ると、季節の花を観察するんだけど、今回のシチリア紀行では花屋さんで足を止めたことってあったかなぁ?少なくとも、ここまで写真には残っていない。ようやく、普段通りの街歩きができてきたら、花の美しさに気がつく余裕が出てきたけど、今までは普段の旅行とは違う緊張感を持っていたから、季節の花に気がつく余裕がなかったのかもしれないなぁ。

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ようやく私の普段の旅行を取り戻したと思ったら、もう旅はエンディングに近づいている。城壁の中に入れば、パレルモ旧市街に戻ってしまう。

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ノルマン王宮のすぐ裏は城壁になっており、いつの時代のものかはわからないけど、敵の侵入を防ぐための銃眼(狭間)がある。

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ヌオーヴォ門の下を通るとパレルモ旧市街。

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ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩く。

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歩いていると左側にはパレルモ大聖堂。あとはホテルに戻って、パレルモで夕ごはんを食べれば、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」はエンディングを迎えてしまう。ガイドブックに載っているような観光スポットを見るのは、パレルモ大聖堂が最後になるかもしれない。出発前は日本のマスメディアの影響でイタリアの新型コロナウイルス感染症の状況に対する恐怖感があったんだけど、シチリア島の空気に触れると徐々に心がリラックスしてきて、ようやく、いつもの私の旅行の感じになってきた。今では、あふれる「情報」に溺れてしまいそうな閉塞的な日本に戻るのが怖いと感じるくらい。

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明日2020年3月7日はAM11:20パレルモ発アリタリア航空AZ1784便でローマへ向かうので、ショッピングができるとすれば今が最後となるので、おみやげもの屋さんをちょっとのぞいてみる。

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基本的には、レモンの石鹸などチンクエテッレとかアマルフィあたりと変わらない気がする。

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当然ながらレモンチェッロも名物。 “LEMONCHIO”と書かれており、方言なのか、ちょっとだけスペルが違う。

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ジェラート屋さん“CAPPADONIA”の前では、席に座り、おっちゃんたちが語り合っている。ヨーロッパに行くと、地域に男性同士の仲間がいる。日本の男性高齢者は職場とのつながりはあるけど退職すると途切れてしまう。地域の中でのつながり、地域の中での友人を持っていない人が多い気がする。もっと、おっちゃんたちを観察するべきで、この写真をあとから見ると、私は「小さな間違い」をしていたことに気がつく。

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生搾りオレンジジュースがあったら飲んでみる、ビールがあったら飲んでみる、ジェラート屋さんがあったら食べてみる。興味を持ったら試してみるのが本来の私の旅行。ようやく、接触感染を防ぐために手洗いを中心とした基本的な感染対策をしていれば、普段通りの旅行をしていても大丈夫そうであることに気がつき、いつもの旅行に戻ってきた時はすでにエンディングというのが悲しい。ここでも後から写真を見ると「小さな間違い」のヒントはあるんだけど、オンタイムの時は感性が鈍っているのか気がついていない。

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大好きなピスタチオのジェラート。だけど、2枚前の写真のおっちゃんたちをよーく見ると、どうやら、ブリオッシュに挟んでもらうのが現地流だったかも。ちゃんと1枚前のお店の中の写真にはブリオッシュが写っている。このことに気がついたのは、帰国後に写真を編集するタイミング。うーん、やっぱり新しいことを発見する感性が鈍っている。いつもと違う旅行だからかなぁ?

それとともに、私が最も恐れているのは、年齢を重ねるに従い新しい価値観を自分に取り入れなくなり、自分自身の価値観が固まってしまい保守的になること。年齢を重ねると「こうあるべき」という「固定観念」に支配されて、「まだ知らない」新しい価値観に出会った時におもしろいと感性が反応しなくなってしまう。年齢を重ね、「こうあるべき」という「固定観念」に支配されると、見えるものも見えなくなってしまう。そうなったら、私は人生終わりだと思っている。私は、価値観を固定させることなく、いくつになっても新しい価値観を吸収し続けたい。まぁ、その反面、年齢を重ねて「こうあるべき」と価値観を固定してしまえば、答えの選択肢が「こうあるべき」しかないのですぐに決断できるけど、私はさまざまな選択肢の可能性を探して、もっとベストな選択肢があるかもしれないと、いくつになってもすぐに決断できずに迷い続けるのだと思うけど。でも、私は一生、迷い続けたいと思う。迷わなくなったら、それは精神的に老化しているということで、人生は終わりだと私は思っている。たかだかジェラートのことで、ここまで考えるのは考えすぎだけどね。

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旧市街の中心であるクァットロ・カンティまで戻ってくる。

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そして、パレルモ駅前から伸びるローマ通りに出る。

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今回の「春のシチリア紀行」を旅行記にまとめていて気がついたことは、心がリラックスしていないと、美しさや、おもしろいなぁと感じる感性が鈍ってしまうこと。そして、新しいものを発見する好奇心が鈍ってしまっている。今回の旅行中で、カターニアやパレルモのメルカートを歩いていて、私がスプレムータ(生搾りオレンジジュース)が1ユーロなのに飲まないというのは明らかにおかしい。

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そして、お花屋さんを見つけると、立ち止まって花を見て地域性や季節を感じるんだけど、今回はいつもと違って感性が鈍っているんだと思うけど、写真に残っていない。感性が鈍っていて、好奇心が鈍っていて、花屋さんに気がつけなかったんだろうなぁ。ようやく、旅の最後になってから花の美しさを感じられる気持ちの余裕が出てきており、写真に残している。

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ホテルの目の前には、私の大好きなディスカウントスーパーのLiDLがあるのがうれしい。

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ホテル・デル・チェントロ“Hotel del Centro”に戻る。歩き疲れて夕方ごろに一度ホテルに戻ることが多いんだけど、今日はたくさん歩いたなぁ。パレルモの街歩きは楽しかったし、出発前はさんざん悩んだんだけど、シチリア島に来て本当によかった。

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2022年4月15日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 4日目(14)今回の旅で最大の失敗!世界遺産「パレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」のモンレアーレのドゥオーモ“Duomo di Monreale”に入る。

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いよいよ、モンレアーレのドゥオーモの内部に入る。私が今回の「春のシチリア紀行」で真っ先にチェックしてしまうのは、身廊を支える石の柱。これも今回の旅行で学んだコリント式柱頭なのかなぁ?チェファルのドゥオーモと同様に、身廊は石の柱で支えられている。ただし、チェファルのドゥオーモと異なる点は、パレルモのノルマン王宮にあるパラティーナ礼拝堂のように全体に見事な装飾がされている。

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天井もチェファルのドゥオーモと同じような感じだけど、細かな装飾が相違点。なによりも壁面のモザイク画がすごくて、立ち止まったまま見入ってしまう。

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身廊だけでなく、側廊にも見事なモザイク画が描かれている。

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私がシチリア島をディスティネーションとして選択した理由は、アラブ文化とキリスト教文化の交差点。つい、幾何学模様が気になってしまう。この装飾は、パラティーナ礼拝堂内部でも見た気がするので、パラティーナ礼拝堂と共通点があるのかもしれない。縦の幾何学模様は、全て異なっている。

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たぶん、こんな地味な装飾をじっくり見てしまうのは私くらいかもしれないなぁ。規則性がないようで、複雑な規則性があるというのがおもしろい。

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そして、隣の装飾と微妙に同じではないのがおもしろい。

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今度は、円形が複雑に絡み合っている。

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もっと、すばらしい身廊や側廊のモザイク画を紹介した方がいいと思うんだけど、それは、私以外の人の書いた旅行記に嫌というほど紹介されていると思うし、親切な人はちゃんとした解説も載せていると思うので、私以外の人の旅行記を参考にしてほしい。だけど、一つだけ伝えたいことは、やはり、すばらしいモザイク画は自分の目で見ないと感動はないということ。

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モザイク画が美しい洗礼者聖ヨハネの礼拝堂“Cappella di San Giovanni Battista”。

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内陣の左右にはパイプオルガンが設置されているが、これは1967年に置き換えとして設置されたもの。

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主祭壇には、ルイジ・ヴァラディエ“Luigi Valadier”による銀の祭壇“Altare argenteo”が置かれているけど、これは18世紀の1771年の作品。

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主祭壇の上には、全能者ハリストスの見事なモザイク画に圧巻されて、ずっと見上げてしまう。

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梁の部分にも装飾がされているし、私が気になってしまうのは天井の装飾。

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主祭壇の前のタイル装飾も気になってしまう。

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そして、のちの時代に改修されたものかもしれないけど、床のタイルの模様も気になってしまう。

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細かな模様が組み合わさり、規則性がないようであるような模様がおもしろい。

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細かな部分までタイルが組み合わせられている。

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側廊にあるパウロの祭壇“Absidiola di San Pietro”。

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十字架のチャペル“Cappella del Crocifisso” (“Cappella Roano”)は、どう見てもノルマン王朝の時代の装飾ではなく、のちの時代のものだろう。

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豪華な装飾はバロック様式だけど、細かな装飾までが見事に美しい。

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床の装飾だって、雰囲気が異なる。

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ここで今回の旅行で最大の失敗をする。モンレアーレのドゥオーモに来たら回廊を見るべきなのに、「地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15」で必見スポットなのになぜかすっかり見落とす。入口がわかりづらかったのか、別料金で入口が別のところにあったのかなぁ?イスラム文化とキリスト教文化の交差点という意味では、回廊も見ておいた方がいいのになぁ…。私の旅は事前に綿密に調べて行動しないので、よくこういうことが起きるんだけど、見逃した時は神様がもう一度ここに来なさいと言っていると解釈するようにしている。それに、見落としたスポットがあると2度目の訪問でも新鮮さがあってけっこう楽しめるとポジティブに考えるようにしている。

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回廊を見落としているのに気がつかずに、バルに向かってお茶しようとしている。

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バル“Bar Mirto”で休憩することにする。歩き疲れたらバルで休むなんて、今までの旅行では普通にしてきたことなんだけど、今回の「春のシチリア紀行」については、ほとんどバルに立ち寄っていない。新型コロナウイルス感染症を警戒しながら歩いていたんだろうなぁ。ようやく、感染症対策とのバランス感覚をつかんできて、普段の私の行き当たりばったりの旅のペースに近くなってきたんだけど、慣れてきた頃には、もう旅が終わってしまう。

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ドルチェやマジパンのお菓子がショーケースに置かれている。

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ビールにしようかと悩んだんだけど、大好きなスプレムータを注文。ここのオレンジジュースを搾る機械は小型のタイプ。電子レンジの上にある、巨大なヌテラがちょっと気になる。過度に警戒せずに、最初から私の普通の旅行スタイルだったら、今回の「春のシチリア紀行」では大好きな生搾りオレンジジュースを飲みまくっていただろうなぁ。でも、まぁ、今回の旅行は特別な旅行だから多くの制限があっても仕方がない。この時期に安全に旅行できていることが奇跡的なことで、この旅行を最後に海外旅行に行けない時期が2年以上も続くことになるんだから。

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特別な旅行として基本的な感染症対策が身についてきているので、オープンエアの外の座席に座る。

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シチリア島のモンレアーレの空の下で飲むスプレムータが最高に美味しい。残念ながら必須スポットである回廊の見学は見逃しているけど、この時の私の気分は最高にリラックスできていることは間違いない。

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2022年4月 8日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 4日目(13)パレルモ・インディペンデンツァ広場から、389番バスに乗ってモンレアーレ“Monreale”へ向かう。

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モンレアーレ“Monreale”に向かうバスに乗るために、ヌオーヴォ門“Porta Nuova”をくぐり、インディペンデンツァ広場に向かう。

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ヌオーヴォ門の先は広場という感じじゃないし、バス乗り場はどこなんだろう?

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バスの案内所を発見し、モンレアール行きのバスについて聞いてみると、インディペンデンツァ広場からモンレアーレ行きの389番バスがあり、そのバス乗り場を教えてもらう。

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教えてもらったバス乗り場はこのあたり。

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モンレアーレに行く人なのかなぁ?だんだんと人が集まってきた。

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389番バスが近づいてくる。“INDIPENDENZA MONREALE”と書かれているので、モンレアーレ行きに間違いない。

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389番バスはしばらく市街地を走り生活路線の感じだったんだけど、山道に入る。

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丘を上がり、市街地を見下ろせる高さになってきた。

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バスはモンレアーレの街の手前に停車し、ここが終点みたい。

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モンレアーレは観光地として人気があるみたいで、パレルモに戻る人たちもけっこういる。帰りのバスもここから乗ればいいことを学ぶ。

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バス停はかなりモンレアーレの街の手前が終点なので、緩やかな坂を登る。坂の上には教会が見えており、そんなに長い距離じゃない。

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振り返ると、パレルモの町が一望できる。

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目指しているのは教会だけど、外敵からの侵入を防ぐために丘の上に街を作ったのかもしれないなぁ。

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切り立った絶壁の上に町があり、要塞の城壁という感じ。チェファル大聖堂に銃眼があったように、ノルマン王朝時代の教会は要塞的な要素があったのかもしれない。

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路地の奥にはモンレアーレのドゥオーモ“Duomo di Monreale”の後陣部分が見える。このドゥオーモはノルマン王朝のシチリア王であるグリエルモ2世“Guglielmo II”によって、1172年から建設が始まった。チェファル大聖堂と同時代であり、「パレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」として、世界遺産に登録されている。

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ドゥオーモの横に隣接するヴィットーリオ・エマヌエーレ広場“Piazza Vittorio Emanuele”に到着。入口はドゥオーモの側面にあるんだけど、まずはファサードを見るために正面に回ってみることにする。

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建設が始まったのはノルマン王朝時代の1172年だけど、改修によって12世紀そのままの姿ではない。中央部のファサードは色が異なるので、18世紀に改修されたバロック様式。鐘楼は左右に2つあるけど、左右の形状は異なっている。左側の鐘楼は1807年に落雷によって崩壊したのちに再建されずに今の形状となっている。

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ドゥオーモ正面の広場は、グリエルモ2世にちなんで、グリエルモ2世広場“Piazza Guglielmo II”と呼ばれている。

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2つの鐘楼の左側を見てみると、チェファルのドゥオーモと同様に縦長の狭間(銃眼)と思われる窓がある。教会であるけれど、要塞としての役割もあったのかもしれないなぁ。

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正面からは入場できないし、柵があるために近くで見ることはできないんだけど、このブロンズ製のポータルがすばらしい。12世紀に活躍した彫刻家であるボナンノ・ピサーノ“Bonanno Pisano”によって、新約聖書の物語などを46のパネルで表している。ブロンズ製のポータルだけではなく、入口の装飾を見ているだけでも、おもしろい。

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サンタマリアヌオーヴォ大聖堂“Cattedrale di Santa Maria Nuova”とも呼ばれるドゥオーモに入ってみることにする。入口は、ヴィットーリオ・エマヌエーレ広場に面したドゥオーモの側面にある。正面はモンレアーレ市庁舎。

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今回の「春のシチリア紀行」では、私は円柱で支えるタイプの柱が気になってしまう。だけど、新古典様式などでも見られるので、ノルマン王朝時代のものか、のちの時代に改修されたものなのかは私にはよくわからない。

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天井を見ると、のちの時代に改修されたものかなぁ?

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モンレアーレのドゥオーモの側面にある入口には、開放されているのでわかりづらいけど、正面のポータルと同じような金属製の扉がある。ドアをふちどるタイルはいつの時代のものなのかなぁ?私がシチリア島に来た理由は、アラブ文化とキリスト教文化の交差点を感じることなので、幾何学模様を見るとつい観察してしまう。いよいよ、木製のドアからドゥオーモの中に入ってみることにする。

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