
フィンランド教会の裏庭にある「アイアンボーイ」を見たあとで気が向くままに歩いていると、「地球の歩き方北欧2025」のガムラ・スタン地図にはシェップマン広場と書かれている商人広場“Köpmantorget”に出る。ここにはストックホルム大聖堂の中にある「セント・ジョージと竜」“Sankt Göran och draken”の複製がある。ガイドブックには書いておらず。たまたま写真に残っていて、旅行記を編集する際に調べてみたら分かったことで、旅行中には気がついていないんだけど。

王宮前にあるスロッツバッケン“Slottsbacken”と呼ばれる坂道に出る。ここで私は今回の「北欧三都物語」の旅程は失敗だったと悟る。ストックホルム観光はけっこうボリュームがあって、とても夕方には空港に向かわなければならない帰国日の1日では周遊できない。これから衛兵交代をみて、お昼ごはんを食べたら、もう移動を伴う観光スポット巡りは難しい。スカンセンは無理だとしてもヴァーサ号博物館くらいは行きたいと思っていたんだけど、ストックホルムに宿泊するなら今からでも向かうことはできるけど、最終日で空港に向かわなかればならないので難しいかも。もしかしたら、今回の旅程はストックホルム3連泊で、ストックホルムをメインのディスティネーションにしてスウェーデンの日帰りで行ける町の観光だけでよかったかもしれない。ストックホルムは再訪してちゃんともっと観光したいかも。そうと決めたら、今回は無理して入場観光せずに、ガムラ・スタンの雰囲気を感じるだけにしよう。

そろそろ、王宮での衛兵交代が始まる時間が近づいているので、王宮に中庭に向かう。

最前列ではないけど、十分に前に遮る人もなく見学できるポジションを確保して、開始を待つ。

開始直前になって、アジア系の中高年の女性が最前列に割り込んでくる。当然、周囲の人たちは「なんだこいつ!」という感じなんだけど、その女性は、ジェスチャーで自分は背が低いから最前列じゃないと見えないんだと主張している。周囲の人たちは、どうしようもないヤツという認識であきらめモードで騒動には発展しなかったんだけど、たった一人の小さな行動が、アジア系の人たち全体に対する偏見を助長しかねない。アジア系とやわらかく書いてみたけど、周囲にいた人たちは「割り込みオババ」を「事実」として目撃しているわけで、この「事実」を伴うささいな経験が、たった一人の行動だけど「これだから、アジア系の人は!」と全体化して大きくなってしまい、差別を受けるきっかけとなる。

いよいよ衛兵交代の儀式が始まる。

白いズボンの人たちがやってきて向かい合っている。

そして音楽隊が登場。無料のショーとしてはけっこう楽しめるかも。

終盤に差しかかり、中庭から離れることにする。集まっている人たちはそんなに多くないので、強引に最前列に割り込まなくても、見ることができる。

工事中の南側のファサード前にも少ない人数だけど、こちらでも衛兵交代が行われている。もしも中庭がメインであることを知らなかったら、これがメインの衛兵交代だと思ってしまうかも。

今までストックホルムにずっと来なかった理由は、ガイドブックを見ても「自分の目で見てみたい!行ってみたい!」というインプレッションを感じなかったから。そして、あまりインプレッションを感じないから、今回の「北欧三都物語」の旅程を考える際に見学時間も中途半端にしかとっていない。実際に来てみると、ストックホルムはなかなか良い町で、もう今日だけでは見切れないと判断して、再訪することを決める。衛兵交代を見終わって、お昼ごはんを食べることにする。

路地にある小さなビストロ“Bar&Bistro Stockholms Gästabud”は、GoogleMapで5000件以上のレビューがある。レビューが多ければ美味しいかどうかは別としても、多くの人が来ている人気店であることには間違いないだろう。最近は、もちろん「地球の歩き方」などのガイドブックも参考にするけど、GoogleMapのレビューの件数や評価でレストラン探しをすることが多い。
Stockholms Gästabud
https://www.stockholmsgastabud.se/

よかった、空いている。

テーブル数は多くないので、夜は予約しないと厳しいかも。飛び込みで入るのは難しそう。

もったいないオババ、ごめんなさい。ビールを飲んじゃいます。スウェーデンに来てから初めて飲むビール“Melleruds fat”。79クローナ。

スウェーデンといえば、日本のIKEAでも名物のミートボール“Gästabuds köttbullar”213クローナでしょう!

手作り感のあるミートボール、なかなか美味しい。付け合わせのベリーも北欧らしい感じ。合計292クローナのランチは、クレジットカードの明細で確認すると4586円。10クローナを1ユーロと考えて29ユーロ。ビールとメインだけで29ユーロだとすると、ユーロ換算で考えれば妥当だとも感じられるけど、ちょっとだけ物価が高いかなぁ?でも、美味しかったから、満足。旅行なんて、しょせんは散財なんだから、ヘルシンキで見かけた日本人の「もったいないオババ」のように旅行に出てから、ドリンクは高いからもったいないと主張したら、せっかく高いお金を出して旅行はコト消費で体験するために来ているのに、それこそ、体験しないことが逆にもったいない。

お昼ごはんを食べ終えて、これからどうしようかなぁ。帰りの飛行機の出発は19:10なので、私は大きな移動は時間的な余裕を持ちたいから出発2時間前の17:10には空港に着いていたい。そう考えると、ストックホルムから空港までの移動時間に余裕を見て1時間とすれば、ストックホルムに滞在できるのは16時まで。午後は王宮の入場観光をしたら、たぶん、それで終わってしまう。ちょっと見てみたかったヴァーサ号博物館なんて、違う島にあるので行くだけで時間的に厳しくなってしまう。完全に私の旅程を組みたての失敗。ストックホルムにもっと時間を割くべきだった。もう、ここは割り切って、次回の再訪を考えて入場観光は次回の再訪時に回して、今回は雰囲気を感じることに徹することにしよう。だって、それくらいの時間しか残っていない。

大広場に出ると、多くの観光客で賑わっている。ノーベル博物館も入場は次回。

もう雰囲気を感じることに徹することにする。太陽の光があると、一度通ったはずの路地でも美しい。

朝とは違って、混雑しているガラム・スタンのメインストリートのヴェステルロング通りもいい雰囲気。

朝とは違ってお店も開いていて、多くの人で賑わう通りの風景もなかなかいい。

ストックホルム大聖堂で本物の「セント・ジョージと竜」も次回。

通りの入口にあるカフェ・シュバイツァー“Café Schweizer”も、朝とは違って賑わっている。

それにしても、搾ったあとのオレンジが山積みだけど、朝からもうこんなにジュースが売れたということ?
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