日本三大夜景の函館山の夜景を見に行く旅 2日目(3)立待岬から市電に乗って五稜郭タワーへ。

市電の終点である谷地頭電停が見えてきた。ここまで歩いてきたのは立待岬まで歩いて向かおうと思っているから。

岬に行くのって悲しい気持ちで向かう人もいると思うけど、立待岬に行くためには墓地の真ん中を突っ切る形になる。

石川啄木一族の墓という標識を見つける。そもそも、石川啄木について、詩人であることくらいしか知らない。

石川啄木は肺結核で26歳という若さで東京で没している。函館で暮らしたのは1907年(明治40年)5月から9月までの短い期間のみ。この時の生活は楽しいものであったらしく、近くにある函館市が設置した解説では、「死ぬときは函館で」というほど函館の人と風物をこよなく愛していた。没後に妻の希望で遺骨が函館に移され、この地に墓碑が建てられた。

函館という地は詩人に愛された地なのかなぁ。与謝野寛(鉄幹)・晶子の歌碑が建てられている。市立函館図書館の創設者の岡田健蔵を顕彰する歌が選ばれている。
浜菊を郁雨が引きて根に添ふる立
待岬の岩かげの土 寛
啄木の草稿岡田先生の顔も忘れじ
はこだてのこと 晶子

駐車場が見えてくる。基本的に歩いてここにくる人は少ないだろうなぁ。

津軽半島に突き出るような断崖。遠くに見えるのは下北半島かなぁ。目の前に海が広がる風景がすばらしく、ボーッと眺めていたくなってしまう。

晴れていれば海の色がきれいなんだと思うけど、曇っていたり、季節によっては寂しい気分になりそう。

ここに来るために墓地を突っ切って来たのがイヤな感じだったけど、トイレにはつらくなった時に話を聞いてくれる案内番号が書かれている。

雲が切れて、青空が見えてきているので、もう少しで晴れてきそう。再び墓地を通って、市電の電停を目指す。

函館市電、谷地頭電停が見えてきた。市電に乗って五稜郭タワーには上がったことがないので、五稜郭を目指すことにする。

始発の谷地頭駅では乗客は少ないんだけど、乗客数が多くなり混雑してくる。乗降客が多いので、バスよりも市電の方が目的地まで時間がかかる気がする。

五稜郭の星形要塞の全体像を感じるにはタワーで上から見ないとわからない。

入場料900円で高くないと思うんだけど、なぜ今まで私は上がらなかったんだろう。宿泊していないから、コンパクトに函館観光をするには中心部から離れているので時間がなかったのか、大学生の時に貧乏旅行だったので入場料をケチったのか。それにしても函館の観光スポットの料金って、函館山ロープウェイとともに、あまりにも良心的すぎない?もっと観光地価格でぼったくってもいい気がする。

案内のお姉さんは2022年を象徴しており、マスクにばっちりとフェイスガード。日曜日だけど、待ち時間なしでエレベータに乗れてしまう。

私は敵からの攻撃を防御するために作られた要塞を見るのが大好き。星形要塞である五稜郭の全体がよくわかるし、原型が保たれている。日本の城で言う出丸としての半月堡は手前側の1ヶ所しかないんだけど、もともと1ヶ所しか作られなかったらしい。お堀沿いには石垣が確認できるけど、城壁は石垣ではなく土塁でできているのかなぁ。

全体が土塁というわけではなく、手前側だけ石垣があるのかなぁ。

展望台からは函館山もよく見える。函館山こそ、天然の要塞だと感じる。

土方歳三像が展示されている。私は人物像とその地の関わりを知るのが好き。土方歳三というと新撰組のイメージが強いけど、箱館戦争に参加して、この地で戦死したとされている。

展望台からの風景を楽しみ、エレベータを降りる。星形要塞を見下ろすことができてなかなか面白かったなぁ。観光によって歴史を感じることができるのが私は好き。
ランキング参加中です。
いつもありがとうございます。
応援の1クリックお願いします。みなさんの応援がブログ継続の励みとなります!















































































































































































































最近のコメント