2024春のイタリア北部とサン・マリノ紀行 準備編(2)中国東方航空で行く、ヴェネツィア、ラヴェンナ、ボローニャとサン・マリノの旅。
私の航空券に対する考え方は、たぶん昔から変わっていないんだけど、原則としては飛行機は単なる移動手段であり、きちんと目的地まで運んでくれて、遅延することなく予定通りのスケジュールで日本に帰ることができればいい。だけど単純に最安値というわけではなく、コストパフォーマンスを重視しつつも現地滞在時間を長く取れるフライトや乗り継ぎ便のスケジュールなども考慮した上で航空券を選ぶ。今回の場合は、確かにターキッシュエアラインズを使用すれば、現地滞在時間が日中の時間として約1日分多く取れるんだけど、そのために10万円の差となれば、中国東方航空を選択して、差額の10万円で美味しいものを食べたり、ホテルのランクをあげた方がよほど有意義な旅行になる。それに、2023年10月に中国国際航空でパリに行った時に、中国系航空会社を選択したデメリットを何も感じていない。機内食なんて10万円の節約を考えればどうでもよくて、現地で美味しいものを食べればいいじゃん。私の個人的な感覚としては、中国人も旅慣れてきてタブレットで映画を見たりして飛行機内ではおとなしくしているし、ロシア上空通過の速度的なメリットあるので、欧米の航空会社がロシア上空を飛べない今こそは中国系航空会社にむしろ優位性があると思っている。
3/10 MU576 HNDPVG 8:40 10:45
3/10 MU787 PVGFCO 12:35 18:15
3/13 MU788 FCOPVG 20:15 14:40+1
3/14 MU575 PVGHND 17:05 21:10
※MU=中国東方航空 HND=羽田空港 PVG=上海浦東空港 FCO=ローマ・フーミチーノ空港
中国東方航空の公式サイトで予約する。座席指定は後部座席であれば通路側、窓側でも無料で指定可能。ちゃんと予約画面は日本語。上海浦東空港での乗り継ぎ時間は1時間50分と2時間を切っているので定刻に到着したとしてもタイトな乗り継ぎかもしれない。MU576便の機材は前夜に羽田空港に到着した機材の折り返し便なので、すでに機材は朝の時点で羽田空港にあるために大きな遅延はないだろう。欠点としてはMU576便は羽田空港出発が8:40と早いので、遅くとも朝7時くらいまでに羽田空港にたどり着く必要がある。早起きが苦手な人にはつらいかもしれないけど、朝の早起きがイヤだから10万円を捨てるという選択をする人がいたら、私はその人とは一生お友達にはなれないだろう。住んでいる場所によっては羽田空港に朝7時前に到着するのが難しい人もいると思うけど、なにしろターキッシュエアラインズよりも10万円も安いんだから、羽田空港周辺で前泊しても1万円くらいだから前泊しても十分にお釣りがくる。
帰りはローマ・フーミチーノ空港を20:15発なので、夕方まではイタリアに滞在できる。上海での乗り継ぎ時間は2時間25分と長すぎず、短すぎず、ちょうどいいくらい。そして、最終的に手配した金額は、110,970円。ターキッシュエアラインズを使用するよりも10万円浮く。考え方によっては、中国東方航空にすれば1回分の航空運賃で2回ヨーロッパに行けることになる。
今回のフライトの最大の問題は、ディスティネーションがラヴェンナ・リミニ・サンマリノなのにイタリアでの到着はローマ・フーミチーノ空港発着であるということ。もしも、ローマに到着後に宿泊拠点のボローニャに移動しようしたら、空港からローマ・テルミニ駅まではレオナルドエキスプレスで40分。ローマ・テルミニ駅からボローニャ中央駅までは高速鉄道で2時間くらいかかる。上海からの中国東方航空MU787便は18:15にローマ・フーミチーノ空港に到着するので、定刻通りに到着して外に出られるのは早くても19:00頃。レオナルドエキスプレスで空港からローマ・テルミニ駅までは20分間隔の運行で所要40分なので、ローマ・テルミニ駅には遅くとも20時くらいには着くだろう。最終の高速列車はローマ・テルミニ駅20:50発でボローニャ中央駅に22:53着。中国東方航空MU787便がスケジュール通りに18:15に到着したら十分に間に合うとは思うけど、もしもMU787便の到着が1時間の遅延となり、空港から出られるのが20時となってしまった場合は、ボローニャへの最終列車での移動はかなり難しくなってしまう。遅延のリスクを考えると初日にボローニャまで高速鉄道で行くのはかなりギャンブルかなぁ。そうなると、初日はローマ泊とするのが安全だけど、今回の目的地であるラヴェンナ・リミニ・サンマリノを観光する時間が少なくなってしまう。
この問題への解決方法は、別切り航空券で手配するITAエアウェイズのイタリア国内線の飛行機。もちろん、ボローニャ空港への便もあるんだけど、ヴェネツィア・マルコポーロ空港を選択する。日本語で手配可能で料金は12,880円。
3/10 AZ1473 FCOVCE 21:50 22:55
※AZ=ITAエアウェイズ FCO=ローマ・フーミチーノ空港 VCE=ヴェネツィア・マルコポーロ空港
ここで注意しなければならないことは別切り航空券であること。別切り航空券の場合は、連帯輸送が保証されていないので、中国東方航空MU787便が遅れてしまって乗り遅れても振替の対象にはならないので航空券は無効となる。そのため、同日中の別切り航空券での乗り継ぎの場合は十分な乗り継ぎ時間が必要。そして、帰国便は乗り継ぎが失敗すると日本行きの航空券が無効となるので、乗り継ぎ時間はさらに十分に余裕を持つこと。今回の場合は中国東方航空MU787便の到着時間は定刻18:15に対して、ITAエアウェイズAZ1473便は21:50の出発なので3時間35分の待ち時間がある。中国東方航空MU787便が2時間くらい遅延しても乗り継ぎができる。まぁ、それ以上遅延した場合は路頭に迷うことになるけど。そして、空港をボローニャではなくヴェネツィアにした理由は、もちろんヴェネツィア観光をしたいというのもあるけど、ボローニャは深夜にチェックインできそうな駅前ホテルが少なくて、料金が高くなってしまう。ヴェネツィアは空港バスがヴェネツィア・メストレ駅まで深夜まで運行されており、深夜でもチェックイン可能な駅前ホテルがありそう。
時刻表を確認するとメストレ駅行きの空港バスの最終便が空港発25:10と遅い。そして、深夜でもチェックイン可能なホテルがヴェネツィア・メストレ駅周辺に確保できる。サンマリノとラヴェンナの両方を1日で周遊することで、ヴェネツィア観光の時間を作る。ボローニャは半日観光で十分だろう。結果的には、中国東方航空でローマ発着でも、当初のドラフト案にヴァネツィア観光をプラスして周遊してしまう。これで、今回の旅行の最終的な旅程が完成する。なお、今回はコロナ禍に3泊4日の国内旅行をリュックサックひとつでLCC仕様の重量7キロ以下で乗り切った経験を活かして、脱スーツケース、リュックサックひとつでの海外旅行を再挑戦することにする。
(最終的な旅程)
1日目 羽田空港から上海、ローマ経由でヴェネツィアへ。(ヴェネツィア・メストレ泊)
2日目 午前中ヴェネツィア観光後、リミニへ。(リミニ泊)
3日目 午前サンマリノ観光、午後ラヴェンナ観光後にボローニャへ。(ボローニャ泊)
4日目 午前ボローニャ観光、午後ローマ・テルミニ駅経由フーミチーノ空港へ。ローマから上海へ。
5日目 上海経由で羽田空港へ。
(最終的なフライト)
3/10 MU576 HNDPVG 8:40 10:45
3/10 MU787 PVGFCO 12:35 18:15
3/10 AZ1473 FCOVCE 21:50 22:55
3/13 MU788 FCOPVG 20:15 14:40+1
3/14 MU575 PVGHND 17:05 21:10
※MU=中国東方航空 AZ=ITAエアウェイズ HND=羽田空港 PVG=上海浦東空港 FCO=ローマ・フーミチーノ空港VCE=ヴェネツィア・マルコポーロ空港
以上の旅程で、中国東方航空で行く春のイタリア北部とサン・マリノ紀行へ。
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