2024春のイタリア北部とサン・マリノ紀行 1日目(1)見つからない羽田空港第3ターミナルの中国東方航空のチェックインカウンター。
2024年3月10日、日曜日。私の旅行記は空港に向かう時のこれから旅行が始まる気分の高揚感を表現したくて、今回の旅の記録は品川駅からスタート。何度も書いていることだけど、かつては成田空港に向かうためにスカイライナーでも京成本線経由で1時間はかかっていたので、空港に向かう時間は、これから始まる旅の期待感と不安感が入り混じる不思議な感覚。それを表現したくて空港に向かうところから旅行記を始めているんだけど、タイムパフォーマンスとしては無駄な1話かもしれない。まぁ、時代の流れはとっくの昔にブログから動画になっていて、静止画と文章が主体のブログ自体がすでにオワコンであることには気がついている。
羽田空港行きの電車は国内線に乗る予定の人も多いので、早朝から混雑している。
羽田空港第3ターミナル駅に到着。第3ターミナル駅で電車を降りる人の多さに驚く。2024年3月になると今までとは異なり、海外旅行者が爆発的に多くなっていることに気がつく。ようやく新型コロナウイルス感染症の影響がなくなったということだろう。それに、通常であれば3月上旬は卒業旅行シーズンで、多くの若者が日本を飛び出して海外旅行に出るシーズン。
ところが、中国東方航空のSカウンターが見つからない。そもそも案内板を確認してもSカウンターなんて存在しない。わからないことがあったら私の場合はすぐに人に聞いてしまう。案内所でSカウンターの場所を聞くと、1階にあるという。
1階のエントランスプラザと書かれている下に行列ができている。ここが中国東方航空のチェックインカウンターなの?
こんなところにチェックインカウンターがあっても、わからない!こんなところにチェックインカウンターを作るなんて、もう羽田空港第3ターミナルがすでに処理できるキャパシティを超えてしまっているんだろう。ロシア上空を通過できて、早い!安い!サービスは普通!の三拍子揃った中国系航空会社のメリットを知ってしまったヨーロッパの人たちがけっこう並んでいる。
こんなに行列ができていてチェックインはいつ終わるのかなぁ?係員がまわっていて、オンラインチェックインをしていればプライオリティレーンに案内できるというので、その場で上海までの区間のオンラインチェックインを行うけど、次の区間である上海からローマまではオンラインだとチェックインできない。とりあえず上海までは完了したので係員にプライオリティレーンに案内されて、上海までの搭乗券、上海からローマまでの搭乗券を発券してもらう。次回、中国東方航空を利用する場合は、とりあえず上海までのオンラインチェックインを済ませておけば、印刷をしていなくても、行列に並ばなくて済むことを学ぶ。
※現在はオンラインチェックインの窓口対応については対応が異なるかもしれません。
プライオリティレーンでチェックインを済ませて、出発ロビーへと向かう。グランドハンドリングが優秀なのか、だいぶ通常レーンの行列も短くなっている。さすがにもう「日本人としての誇り」のコメントを再度入れられることはないとは思うけど、中国や韓国というだけで見下す「偏見」でコメントを入れられてしまうので言っておくけど、テキパキとしたグラウンドハンドリングは、中国の会社なんですかねぇ?JALという会社でした。あっ、「日本人としての誇り」を取り戻す人たちは、民主党が救済したJALを毛嫌いしているので、このコメントは逆効果だったかも。
※現在はグランドハンドリング担当会社がJALから変更になっているかもしれません。
現在の時刻は7:34。出発時刻は定刻通り8:40の予定なのであと1時間しかない。出発案内板の下から3行目にMU576便があり、Sカウンターと表示されているんだけど、再度確認しているんだけど、どこを見たらSカウンターが1階にあることがわかるんだろう。
この「チェックインカウンターご案内」ではSカウンターの存在がわからない。もしも、これが中国や韓国の空港だったら「日本人としての誇り」を取り戻す人たちが、不親切だと大騒ぎするだろう。
ボーディング開始は7:55なので、もう20分しか時間がないのでどこにも寄らずに手荷物検査と出国審査を通過して135番ゲートに向かうことにする。でも、出発時間は8:40で1時間はあるので、ラウンジに行く時間はないけど、十分に間に合うだろう。
ところが、すでに京急線第3ターミナル駅でも気がついた通り、海外旅行に出る国際線の乗客が爆発的に増えており、中央の保安検査場はものすごい行列になっており、比較的空いているはずの北側の保安検査場に向かうと、こちらも大行列。
もう羽田空港第3ターミナルの処理能力は限界を迎えており、ダメな空港になってしまったなぁと感じざるを得ない。「日本人としての誇り」を取り戻すのであれば、時代錯誤の偏見で中国や韓国のことを言うよりも、まずは日本人として日本を恥ずかしくない国にすることだと思いませんか?まずは「日本人としての誇り」として、玄関口である空港はちゃんと整備すべきだと思いませんか?
もう20分以上並んでいるけど、通過できない。8:30発の中国国際航空北京行きCA184便はアナウンスがかかっており、優先レーンを案内されている。係員に8:40発で時間がないことを伝えても、日本人係員は当該の航空会社の係員の案内がない人はダメだと断られる。
北側にある保安検査場、以前は午前中じゃなくても普通に使えていたような気がするけど、今はこの時間帯しか開いていないということ?今でもまだコロナモードを継続しているということ?どれだけ日本は、時代の変化から遅れてしまっているんだろう。
出国審査場の有人カウンターは誰も並んでおらずガラ空きなのに、なぜか案内の係員は列ができている自動化ゲートに並ぶように案内している。案内の係員がいる目的は、スムーズな出国審査の通過を促すためだと思うけど、どうして柔軟な運用ができないのかなぁ。まぁ、当たり前といえば当たり前だけど、セキュリティチェックの係員も出国審査場の案内の係員もマニュアル(決まり)を守ることが責務であり、自ら状況を判断して個人の裁量で利用者の利便をはかることは禁じられているのだろう。ダメもとで係員に列ができている無人ゲートではなく、誰も並んでいない有人ゲートでも良いのかと聞いてみると「どうぞ」と回答を得て、自動化ゲートに並ぶよりも早く有人ゲートで出国審査場を通過する。有人ゲートを通った関係で久しぶりに出国のスタンプをパスポートに押される。
ということで、出国審査場を通過できたのが8:09。セキュリティチェック通過に30分以上も時間がかかっている。すでにボーディング開始時間を過ぎているけど、中国東方航空MU576便は8:40発なのでこのままゲートに向かえば出発時間には間に合う。135番ゲートはエスカレータを下るので、間違いなくバスゲート。ある意味では端っこにある遠くのゲートに行くよりは時短になるかも。
エスカレータを降りると、135番ゲートにはすでに列ができている。
すでに中国東方航空MU576便のボーディングが始まっている。大混雑のセキュリティチェックと出国審査場を抜けて、搭乗開始時間をちゃんと守っている人が多いことにびっくりする。経験的には中国人の皆さんって、かなり早めに列をつくって並ぶ人が多い印象なんだけど、だいぶ早い時間にチェックインを終えてセキュリティチェックを突破しているんだろうなぁ。
今回の旅行、時間に余裕がなくてとっても慌ただしい。チェックイン完了からどこにも立ち寄らず、トイレに行くこともなく、空港で一度も座ることもなく、列に並ぶ。
京急線の電車も混雑していて座れなかったので、もう品川駅からずっと立ちっぱなし。立ったままバスで沖止めの飛行機へ向かう。しかし、どう考えてもまだ搭乗者はいるはずで、チェックインが終わってもセキュリティチェックが混雑により通過できないので、搭乗者が出発時刻に間に合わず、定時に出発できるとは思えない。今回は、機材は昨晩に到着済みで羽田空港に夜間停泊していたので中国東方航空のせいではなく、すでに処理能力のキャパシティを超えている羽田空港第3ターミナル設備の影響で遅延する予感。
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