健康の維持のための県境をまたがない埼玉・秩父の旅 2日目(6)旅の最後は、西武秩父駅「祭の湯」で温泉に入る。
和銅黒谷駅から、今回の秩父旅で最後の秩父鉄道の電車に乗車する。
御花畑駅は下車する人が多い。学生が多いのかなぁ?西武鉄道に乗り継ぐ人がいるから?でも、観光客ではなく生活圏が秩父だったら西武鉄道には乗り継がないだろうなぁ。西武秩父駅が西武観光バスのバスターミナルになっているから?
乗客数が多いから、立ち喰いそば屋さんが2軒あっても成り立つのかなぁ?御花畑駅で降りて、西武秩父駅に向かう。
西武秩父駅には温浴施設の「祭の湯」があり、最後に温泉に入ることにする。秩父フリーパスは西武鉄道で販売されている切符なのに、西武鉄道の運営する「祭の湯」には割引がない。
露天風呂もいろいろあって広いし、「祭の湯」はゆったり気分になれる。
西武秩父駅から入間市駅に向かうことにする。帰りは急がないので特急じゃなくてもいい。
西武秩父駅は終着駅なので頭端式ホームでもいいのに、跨線橋を渡って島式ホームがある。これは、西武秩父駅はあくまで途中駅で、秩父駅、小鹿野方面に延伸する計画があった名残であると言われている。その計画は壮大で、プリンスホテルやスキー場、最近ではアウトレットなどの西武王国である軽井沢まで延伸するという計画。計画が実現していれば池袋駅から軽井沢駅まで速達するために元加治駅と東飯能駅の短絡線も完成していたかもしれない。結果としては、北陸新幹線(長野新幹線)が開業して、堤義明氏の政治力があったかどうかは知らないけど軽井沢プリンスホテルやアウトレット側に西武王国専用出口のような軽井沢駅南口ができており、もしも西武秩父駅から軽井沢まで鉄道を自前で延伸していたら西武鉄道は長大な赤字ローカル線を抱えることになっただろう。
各駅停車飯能行きに乗ることにする。かつては池袋駅からも快速急行として西武4000系の電車に乗ることができたんだけど、2ドア車なのでホームドアの関係で、今では飯能駅から先の西武池袋線、西武秩父線でしか乗ることができない。
西武4000系の特徴は2ドア、クロスシート。このクロスシートが近所なのに、遠くに来たような感じがしていいじゃない。それにしても、西武4000系を秩父鉄道三峰口駅や秩父駅の留置線にいるのを見かけたけど、何編成、秩父鉄道の線路で休んでいるんだろう。
武甲山の名前の由来は日本武尊が甲を岩室に奉納したこと。今回の秩父旅で、秩父は日本武尊の足跡が残っていることを知る。そして、秩父の名前が文献に残るくらいその時代から広く知られているということなんだろう。
終点の飯能駅に到着。飯能駅では、反対側ホームに池袋行きの電車に乗り継げるようになっている。
今回、クルマだとすぐに帰れてしまう近所なので、旅行らしく感じるために、あえてクルマではなく電車の旅にしてみたけど、やっぱり旅行をしている感覚は電車の旅の方がいい。そして、クルマだったら歩くことなんてないんだけど、歩くからこそ気がつく風景がある。
飯能駅からは普通の西武6000系通勤電車。残念ながら非日常的な世界から、だんだん日常が近づいてくる。
今回の旅で気がついたことは、飯能河原の封鎖や浦山ダムのエレベータの封鎖など、「緊急事態宣言」のよる特措法が、感染症拡大防止という本来の目的から外れて「個人的な行動の制限」が目的にすり替わっていることを強く感じる。そもそも、ワクチンを打てば自由な生活が戻るはずだったのに、どうしてワクチンを接種したのに自由にならずに、個人的な行動の制限を続けるのだろう。実はワクチンはあてにならないと政府が認めているから?
かつては複雑な構造だった河原町交差点も、今ではすっきりとしている。
今回の秩父旅の発端は、ひねくれものの私は「緊急事態宣言」の特措法45条第1項に基づく要請に準拠して県境を超えない旅行をしてみようと思ったこと。私は「不要不急の外出」をしているわけではなく、特措法45条第1項に基づく要請に準拠した「屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要」な外出をしており、さらに「不要不急の帰省や旅行など県境をまたぐ移動」は行っていない。その意味で特措法45条第1項に基づく要請を守っていると言いたいところだけど、私には普段行動をともにしている仲間がおらず、一人で行動してしまっているので、その一文だけは要請を守れていない。
・外出する必要がある場合にも、極力家族や普段行動をともにしている仲間と少人数で、混雑している場所や時間を避けて行動すること
そもそも、この一文の意味がまったくわからない。感染症拡大防止だったら外出は一人の方がいいじゃん。だって、一人だと悲しいことに外出しても誰とも無駄に話さないんだから。なぜ外出するのに、一人ではなく家族や普段行動をともにしている仲間と少人数で行動しなくてはならないんだろうなぁ。おそらく、特措法第45条第1項による要請を読み返してみると、想定している対象者は、全体から見ればごく一部の言うことを聞かない身勝手な「集団」を想定していて、一人は想定されていないのだろう。
しかし、「緊急事態宣言」と特措法第45条第1項による要請がなければ、秩父に電車で旅しようと思わなかっただろうし、ましてや秩父に泊まろうなんて思うことはなかっただろう。今回の旅で、長瀞ライン下りで急流下りを体験したのも初めてで、宝登山神社に行ったのも宝登山ロープウェイに乗ったのも初めて。和銅遺跡だって初めてで、秩父は初めてがいっぱいだった。やっぱり、海外を見ていても灯台下暗し。「まだ知らないどこか」は足元にもたくさんあって、その意味では「緊急事態宣言」および特措法のおかげで、県境をまたがない旅行をした結果、新しいことを知ることができたとポジティブに考えることにする。(健康の維持のための県境をまたがない埼玉・秩父の旅 おしまい)
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