青春18きっぷで行く山形一人旅 3日目(2)静かな杉林の中にある上杉家廟所。
上杉神社を参拝し、遠回りになるけど本丸の周囲を歩き、次は上杉家廟所まで歩いてみることにする。お堀沿いに石垣は確認できるけど、そんなに高いものではない。
菱門橋は、もちろん架け替えられていると思うけど、昔から橋が架けられており、本丸御殿からの出入りに使われていた。お城というと防御のための石垣で囲まれた門がありそうだけど、現存しないのか、最初からなかったのかはわからない。
本丸の防御は基本的には石垣ではなく、土塁だったんだろうなぁ。
堀立川(ほったてがわ)が流れている。「堀」の文字もあることから、お城の防御のために人工的に引かれた川に違いない。もちろん、農地開発のための用水でもあると思うけど。
上杉謙信といえば毘沙門天を祀り、「毘」の軍旗が思い浮かべられる。大きな看板が立っているけど、上杉家ゆかりのスポットなのかなぁ?
善日山千勝院は、もともと上越高田で「千手院」と号し、上杉謙信の祈願所。上杉謙信は出陣の際に毘沙門天を祀り、必ず護摩を焚いて戦勝を祈願したのだという。御本尊の代わりに「毘」の軍旗を持参し、千回戦えば千回勝利したため、「千勝院」と改称された。このお寺も春日山城から会津を経て、米沢に来ているんだろうなぁ。
上杉神社からさらに1キロ以上歩き、上杉家廟所の看板が見えてきた。
上杉家廟所の手前にある米沢藩上杉家菩提寺である「法音寺」には、善光寺如来三尊像が安置されている。川中島合戦の際に長野善光寺から仏像を持ち帰って、上杉家の移封に伴って米沢に来たというんだから歴史は面白い。
杉林の中の道をまっすぐ進む。杉林のこの雰囲気が私は好きかも。
中央は初代である上杉謙信公だけど、もともとは春日山から会津を経て、米沢城本丸に祀られていたんだけど、明治9年(1876年)になってここに遷座したもの。
左右には歴代の米沢藩主の墓所が並んでいる。面白いのは、この季節、マイナーと言ったら失礼だけど、歴代の藩主によっては道がないので墓所には近づけない。
同じような墓所が並んでいるんだけど、墓所によっては除雪されているところがある。
謙信公の左に位置し、除雪されていて道ができているのは、二代である上杉景勝公。
左側で墓所に除雪されており墓所に近づけるのは、米沢の誇る上杉治憲公(鷹山公)。
墓所の右手では、五代である上杉綱憲公も唯一アプローチできるので、人気があるのかもしれない。
上杉家廟所を訪れたところで、米沢駅方面に戻ることにする。上杉家廟所まで歩いてしまうと米坂線西米沢駅の方が近いんだけど、列車の本数が少ないので米沢駅まで歩いて戻ることにする。
その前に上杉伯爵邸に立ち寄ってみることにする。二の丸に明治29年(1896年)、上杉茂憲伯爵邸として建てられたが、上杉神社と同様に大正8年の大火で焼失し、大正14年までに再建されたもの。
庭園は雪景色でもなく、緑を感じられるわけでもなく、違う季節に訪れるべきかもしれない。
現在、上杉伯爵邸は郷土料理を味わえるレストランとなっている。ここでランチにすることも考えたんだけど、お昼ごはんには時間が早いのと、1日に6本しかない福島へ向かう普通列車に乗るために遅刻はできず、もう少し米沢駅に近いところで昼食をとることにする。
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