青春18きっぷで行く山形一人旅 1日目(2)2011年東日本大震災による福島第1原発事故の影響を受けたエリアを常磐線普通電車で通過する。
常磐線勝田行きの普通電車は臨時駅の偕楽園駅に到着。電車の中からは梅園は見えないし、そもそも時期的にはちょっと遅いかも。
水戸偕楽園も私にとっては「まだ知らないどこか」のひとつで、一度は立ち寄るべきなんだとは思うけど、今回の宿泊地は仙台なので、先を急ぐことにする。どうしても青春18きっぷの旅だと、列車の本数が少ない地域の場合は目的地までの乗り継ぎを計算しなければならず、自由気ままのようで自由じゃない。
水戸駅到着は12:58。次の13:10発いわき行きの電車は水戸始発なので、終点の勝田までは行かずに水戸駅で乗り継ぎのために途中下車。
せっかく青春18きっぷで改札外に出られるのでコンコースに出てみると、水郡線全線運転再開のキャンペーン中。そういえば、私が袋田の滝に行った時は、途中駅から代行バスだったっけ。オフシーズンの袋田の滝はバスがほとんど運行しておらず、けっこう歩いたっけ。
編成が短くて座れないと困ると思っていたんだけど、13:10発の水戸発いわき行き普通列車は10両編成ってどういうこと?そんなに需要があるのかなぁ?
うーん、水戸駅から先は編成が短くて座れないと困るから早めに電車に乗りたいと思って土浦駅の立ち食いそばでお昼ごはんを済ませてしまったけど、12分の乗り継ぎ時間があれば、水戸駅の納豆そばを食べる時間があったかもしれない。
このE501系電車は、オールロングシート車。土浦駅から水戸駅までは、本来は付属編成である5両編成のE531系電車だったのに、水戸駅以北が10両編成というのが不思議。
乗客はまばらにしかいない。このオールロングシートの通勤型車両は、かつて常磐線快速の通勤電車として上野・土浦間を走っていたんだろうなぁ。土浦止まりの電車は、朝夕ラッシュ時の土浦や龍ヶ崎市からのグリーン車の乗客を見込んで、グリーン車のついたE531系電車に置き換わり、オールロングシート通勤型10両編成のE501系電車の行き場がないからここにいるんだろうなぁ。
いわきに近づくと海が見えてきた。今日は雨なので荒れている感じの海。
14:37終点いわき駅に到着。いわき駅で10両編成の通勤仕様の電車から降りる人は少ない。
次の15:19原ノ町駅行きまで42分ほど乗り継ぎ時間があるので、改札の外に出てみるけど、雨が降っていることもあり、駅ビルくらいしか時間を潰せない。いわきで遅めのお昼ごはんも考えたんだけど、さすがに時間が遅すぎる。
駅ビルもたいして時間を潰せず、いわき駅に戻ると、すでに15:19原ノ町駅行きの電車が入線している。
通勤、通学時間ではないみたいで空いており、セミクロスシートにそれぞれ1人が座るくらい。
荒れた海の写真を撮ったつもりなんだけど、いざ写真を見ると「ハナノア」が気になってしまう。
福島第一原発が近づいてくる。車窓から見える風景はどんな感じなんだろう。
次の大野駅では、大熊町を示すOkuma(ステーションプラザおおくま)と書かれたホテルのような建物が建っている。
ステーションプラザおおくまは廃墟ではないとは思うけど、荷物が積み上がっているのが見える。2021年3月21日の時点では、このホテル周辺も特定復興再生拠点区域として、避難指示解除に向けた準備期間であり、まだ立入規制区域だったのだろう。
雑草は枯れているけど、民家の庭が雑草に覆われていることがわかる。夏だったら雑草が生い茂っているんだろうなぁ。人の生活している気配が感じられない地域であることを感じる。
民家の奥は、かつては田んぼが広がっていたんだろうなぁ。車窓からでも人の生活している気配がないこと感じ、複雑な気持ちになる。東日本大震災から、そして福島第1原発事故から10年が経つのに人が生活ができない大地がある。
耕作されていない田んぼには重機がある。復興に向けた準備が進んでいるのかなぁ?
黒い袋が積まれている。「さあ双葉町の未来をはじめよう 住宅用地造成中」と看板があるので、黒い袋は放射性廃棄物ではないみたい。
生活感が感じられず、耕作されていない大地を見るのが辛くなっているけど、時折、重機を見かけ、なんとか復興しようとしている様子を感じることができるとホッとする。
人が住めない大地、そして広大な未耕作の大地を見るのが、つらくなってくる。かつては、ここに田畑を耕す人々が生活していたことを考えると、原子力発電の是非について考えさせられる。あと数年したら、再び常磐線に乗って、復興が進んだ、この大地の変遷を見るべきかもしれないなぁ。
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