2020成田空港のその先へ、銚子電鉄に乗って犬吠埼へ。 1日目(1)何度も通過はしているけど、人生初めて下車する京成成田駅。
「まだ知らないどこか」は遠くにあるとは限らない。私の旅行の特徴として、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以前は海外旅行も国内旅行も航空旅行が主体で、それ以外ではたまに青春18きっぷの鉄道旅に出るくらいで、ドライブを伴う宿泊もしないし、近距離旅行が弱い。そう考えると、関東地方にだって「まだ知らないどこか」はたくさんある。例えば、千葉県だって、海外旅行に行くために成田空港に向かうことはあっても、成田空港よりも先に行ったことがない。そもそも、成田山新勝寺にすら行ったことがない。京成電鉄は成田空港が終着駅として線路が引かれたのではなく、成田山新勝寺の参拝客の輸送が主目的であり、それだけ参拝客を集めている成田山新勝寺を「まだ知らない」ことは恥ずべきことかもしれないなぁ。ということで、今回のディスティネーションは、「成田空港のその先へ、銚子電鉄に乗って犬吠埼へ」に向かうことにする。
2020年11月20日、金曜日。都営新宿線神保町駅が今回の旅のスタート。成田空港に行くルートは、人身事故などの輸送障害が発生しても迂回できるように研究しており、今回は本八幡駅で京成本線を経由して、まずは成田山新勝寺のある京成成田駅を目指すことにする。
都営新宿線は本八幡まで急行運転をしているので便利。最近では、馬喰横山駅で都営浅草線に乗り換えて、スカイアクセス特急で成田空港に向かうことが多いんだけど、このルートだと京成成田を通らないので、今日は京成本線を目指す。
都営新宿線の本八幡駅は、京成八幡駅と接続しているので、時間に余裕があるときは新宿駅から都営新宿線に乗って、本八幡駅を経由して成田空港に向かうことができる。
橋上駅になっているので、さらに階段を上がると京成本線の改札がある。
京成八幡駅は特急も停車する駅だけど、そんなに大きな駅ではない。
えっ!?いつもは車内から見ている京成パンダの裏側があることに人生初めて気がつく。そもそも、私は成田空港や羽田空港に向かう時しか京成電鉄の車両に乗ることはないので、今までずっーと、ずーっと気がつかなかったんだけど、ドアの外側には「かけこみ禁止!」の京成パンダがいる。本当に何度も何度も京成電鉄の車両に乗っているのに、写真に撮ることは難しいにせよ、なぜ気がつかなかったんだろう。まだまだ、日常生活の中にも私が気づいていないだけで、「まだ知らない」ことがあるんだなぁ。
電車の中から見る「ドアにご注意!」の京成パンダはいつも見慣れているんだけど、まさか裏側にも「かけこみ禁止!」バージョンがあったなんて。今までずーっと気がつかないなんて、私もぼーっと生きてきたんだなぁ。
京成本線経由で成田空港に向かうときは京成臼井を過ぎて、印旛沼が見えるあたりの風景が好き。かつて、まだスカイアクセス特急がない頃に、ケチってスカイライナーに乗らずに日暮里から京成本線の特急に乗ると、長時間の乗車に飽きてきたころに見る風景なので印象深い。
オランダの風景をイメージしたんだと思うけど、この風車のある風景がいつも気になってはいるんだけど、鉄道駅からは遠いし、ここに行くことはないだろうなぁ。
2020年11月の段階では、外務省・海外安全ホームページでも全世界に渡航延期勧告が出ており、ルールとしては海外への観光旅行は難しい時期だけど、スーツケースを持って空港に向かう人がいる。まぁ、日本という国は輸入や輸出が必要であり、業務渡航もあるわけで「海外旅行」=「不要不急」=「悪」というレッテルがそもそも間違っている。
再び、成田空港から海外旅行に行ける日はいつになるんだろう。実は2020年11月のこの時期は新型コロナウイルス感染症の陽性者数は第2波のピーク時よりも少なく、翌2021年春には海外旅行が再開できるかなぁ?と淡い期待を持っていた。実際は2020年11月下旬から、第3波が始まりつつあるんだけど。
人生初めての京成成田駅での下車。もともと京成電鉄は東「京」と「成」田を結ぶために作られた鉄道で、成田山新勝寺への参拝客の輸送を目的としていた。神社仏閣への参拝を目的とした鉄道は京成電鉄だけではなく、全国各地に見られるもので、それだけ日本人は神社仏閣への参拝を目的とした旅行が好きだったんだろう。
まっすぐ進むとJR成田駅前に出る。JR成田駅の方が京成成田駅よりも成田山新勝寺の参道に近いので、現在のJR線成田駅の方が先に駅ができたということなんだろうなぁ。
成田山新勝寺に続く表参道を歩いていくと、昔ながらの食料品店。かつては、こんな感じの商店が並んでいたのかなぁ?
千葉といえば落花生。個人商店が並んでおり、寺社前の門前町としての雰囲気を今でも感じることができる。
表参道沿いに「長命泉」という造り酒屋がある。成田山新勝寺は、昔から参拝客がいて、今でも門前町が成り立っているのを感じるだけで、私にとっては楽しい。観光スポットそのものよりも、私は町を歩くのが好きなのかもしれないなぁ。
開いているお店が多い表参道。昔から成田山新勝寺に向かう人が多いからこそ成り立つ町。
道路が細いのは昔からの道である証拠。右にカーブする表参道は、お店が密集してきており、さらに門前町の雰囲気を感じ取ることができる。成田山新勝寺に向かって、表参道を進む。
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