2020年7月から開始されたGoToトラベルは、2020年10月からは東京都民も対象となり、さらに15%の地域クーポンが付与されることになる。旅行費用の35%が割引となり、15%のクーポン給付と合わせて、旅行費用の50%相当が戻ってくることになる。旅行費用全体が割引の対象となるので、1泊2食のプランだと食事部分も含めて割引の対象となるし、新幹線や飛行機のセットプランだったら、交通費の部分も割引となる。そう、GoToトラベルを利用した場合は、他者との接触を減らすためのマイカー旅行よりも、公共交通機関を使った旅行の方がメリットを得られる。GoToトラベルは、そもそも宿泊施設だけではなく、公共交通機関である航空会社や鉄道会社、バス会社などをどんどん使ってくださいという需要喚起が目的の政策。政府としてはマイカーよりも公共交通機関の利用を促進しているわけで、当時の「自粛派」からしてみれば「不要不急の外出」である旅行に行くなんて「けしからん!」とバッシングするだろうけど、私たちが選挙によって信任した自公政権の方針に従っているわけで、「新しい旅のエチケット」を遵守できれば「けしからん」行為ではない。まぁ、2022年7月になっても「欲しがりません勝つまでは!」、「不要不急の外出なんて、けしからん!」といった十五年戦争時のプロパガンダを主張する人はいないと思うけど。もしも世の中を変えたければ、日本の場合は民主主義なので、ぜひ2022年7月10日の参議院選挙に行って投票をすればいい。
前回、実験的に宮城県松島に新幹線を使った旅行をしてみたけど、平日の「ずらし旅」であれば、鉄道旅行でも「新しい旅のエチケット」を遵守すれば安全に旅行できることがわかる。そして、新型コロナウイルス感染症以前の私の旅行と違うことは、ホテルや旅館の部屋でまったり過ごす旅行が好きになっている。そのため、新型コロナウイルス感染症流行後の旅行再開に当たっては、次の旅行ものんびりできる温泉旅行がいいなぁとディスティネーションを探し始める。私は今までは国内旅行でも飛行機を使った旅行が多かったので、近距離のディスティネーションが弱い。箱根だって、箱根湯本駅よりも先のスイッチバック区間の箱根登山鉄道に乗ったこともなければ、ケーブルカーやロープウェイで大涌谷に行って黒玉子を食べることもなければ、海賊船に乗ったこともない。王道の小田急グループの「箱根フリーパス」を利用した温泉旅行もいいかもしれないなぁと思い始め、箱根のホテルを調べ始める。そんな時に湯本富士屋ホテルでおもしろいプランを発見する。
2020年10月6日限定のプランは、深夜1時から5時まで電気設備点検のために停電となり、テレビや冷蔵庫などの電気設備だけではなく、水道やお湯も使えず、トイレも1回までしか流せないという、かなりの「わけあり」なんだけど、1泊2食で13350円と破格の値段設定。さらに、宿泊のみだけどGoToトラベルを利用すれば、1泊2食で13500円の宿泊料金に対してGoToトラベルで35%の4672円引きとなり、支払い料金は8678円。さらに15%相当の2000円の地域共通クーポンがもらえる。湯本富士屋ホテルに実質1泊2食6678円で宿泊できるなら、ちょうどその日は宿直明けなのでスケジュール的にはOKなので泊まってもいいかも。私は基本的には行きたいという気持ちが起きないと、わざわざ「お得」だけのために旅行や宿泊は組まないんだけど、今回の場合は、王道の「箱根フリーパス」を使った箱根旅行をしてみたいとちょうど思っていたこともあって、出発4日前の2020年10月2日に予約を入れる。ということでGoToトラベルを使った旅行の第4弾は、人生初めての「箱根フリーパス」を使った箱根旅へ。
2020年10月6日、火曜日。小田急新宿駅が今回の旅のスタート。事前に予約はしておらず、箱根フリーパスとロマンスカーの特急券をその場で購入する。
今までの私の箱根旅行はクルマで行くことがほとんどで、実は私は箱根フリーパスを使った箱根旅行は今回が初めてで、スイッチバックの登山電車にも、ケーブルカーにもロープウェイにも海賊船にも乗ったことがない。たぶん、新型コロナウイルス感染症の影響がなければ、私の旅行スタイルが変わることはなかったと思うので、箱根フリーパスを使った箱根旅行に行こうなんて思わなかっただろうなぁ。
あらかじめ予約はしておらず、小田急新宿駅で次のロマンスカーの特急券をその場で購入。次のロマンスカーは、11:00新宿発のスーパーはこね9号。
11:00発のスーパーはこね9号の車両は、2005年から運行を開始した小田急ロマンスカーVSE。このVSEは、レンゾ・ピアノとともにポンピドゥセンターや関西国際空港の設計などに携わった岡部憲明氏の設計で、1つの台車が2つの車体をつなぐ連接構造。この時は1年半後の2022年3月に連接構造のロマンスカーVSEが定期運用から外れることになることはまだ知らない。
特急券を確認すると先頭車両の1号車。
事前に予約なしで出発間際に特急券を買ったので、さすがに展望席ではないものの前から8列目。新型コロナウイルス感染症の影響でお客さんが少ないのか、そもそも平日の火曜日に箱根旅行に行く人が少ないのか。この写真を見ると、座席が窓側に若干だけど傾いているのがわかる。
展望席ではないんだけど、前面の車窓を見ることができる。
出発時刻になっても空席が目立つ。平日旅行の「ずらし旅」であれば、人が密集することを避けて、安全に旅行ができることを確認する。もちろん、「新しい旅のエチケット」を遵守した上で、「ずらし旅」であれば公共交通機関を使った旅行も安全に行くことができる。
座席を向かい合わせにした時のテーブルがある。
出発直前に小田急線新宿駅の売店で買った缶ビールを開ける。
ロマンスカーは新宿駅を出発。展望席ではないけど、けっこう楽しめるかも。
ロマンスカーは高架複々線の右側の線路を走る。
前回の松島旅行は曇り空と雨だったので、今回の箱根旅行はこのまま晴れてくれるといいなぁ。
ワゴンしか写ってないけど、ロマンスカーにはワゴンサービスがある。
相模川を渡り、本厚木駅を通過。
厚木を過ぎると近くに山が見えてくるようになる。
住宅街から田園風景に変わってくる。
新幹線のホームが見えてくる。まもなく小田原駅に到着。
線路は単線で、このあたりは三線軌条。ふと気がついたんだけど、展望席の前から2列目なのに座席を回転させて、向かい合わせにするってどういうこと?車窓の風景を楽しまなくてもいいなら、展望席に座らなくてもいいじゃん。でも、ロマンスカーって、展望席でも座席の回転ができることを知る。
カーブが多くなっており、車窓からの風景が楽しい。
今日、宿泊する湯本富士屋ホテルが見えてきた。
まもなく、ロマンスカーは箱根湯本駅に到着する。うーん、展望席に座りながら座席を回転させて風景を楽しまないってどういうこと?もちろん、様々な価値観があるので人それぞれで自由なんだけど、どうしても気になってしまう。
オンタイムの旅行中は連接車両のロマンスカーVSEが2022年3月に定期運用から外れてしまうことはまだ知らない。車両から降りてくる人は少ないので、ほとんどが空席だったんだろうなぁ。だって、出発間際に買った特急券でも、先頭車両の前から8列目だったんだから。
ちょうどお昼ごはんの時間なので、登山電車に乗り継がずに箱根湯本駅周辺でお昼ごはんを食べることにする。
クルマだと通過してしまうか、渋滞回避のために箱根新道経由で箱根湯本駅をそもそも通らないので、私は箱根湯本駅周辺を歩くことってほとんどないので、「まだ知らない」箱根湯本を歩くのがちょっと楽しみ。
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