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2022年5月

2022年5月31日 (火)

東北新幹線で行く松島温泉ひとり旅1日目(1)2020年9月、東北新幹線に乗って仙台へ。

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2020年9月24日、木曜日。午前10時15分すぎの東京駅丸の内地下中央改札。2020年夏から秋にかけては、新型コロナウイルス感染症の流行後に、私自身がどのようにすれば安全な旅行再開ができるかを模索した時期。旅行再開にあたり、まずは「新しい旅のエチケット」を遵守し、他者との接触を最大限になくすように留意して、移動は「マイカー」の「すごもり旅」、そして平日の「ずらし旅」を実験的に行ってきた。その結果、「新しい旅のエチケット」を遵守した上で、混雑した場所を避けて他者との接触を避けることができれば、旅行に安全に行くことは可能だと判断して、GoToトラベルを利用した旅の第3弾は「マイカー」ではなく、新型コロナウイルス感染症流行後に初めて公共交通機関を使った旅行を実験的にしてみることにする。というのも、2020年7月22日から開始された自公政権によるGoToトラベルを研究する限り、公共交通手段と宿泊がセットになったパッケージツアーの方が交通費部分も35%の割引対象に含まれるのでメリットが大きいので、今回は実験的ではあるものの新幹線とホテルがセットになったパック旅行に行ってみることにする。今回はあくまで実験であり、「新しい旅のエチケット」を遵守した上で、公共交通機関を使った旅行が安全に行えるのかを検証してみる。

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そもそも、私はこれまでは新幹線とホテルを組み合わせた旅行に行くことなんて滅多にない。たぶん、このブログ「まだ知らないどこかへ」には、新幹線を使った旅行はないんじゃないかなぁ?ブログに載せていないのではなく、そもそも私は新幹線を使った旅行をしていない。今までの私は、3日間の休暇があったら、まず海外旅行を検討して韓国ソウルに行ってしまうことが多い。だって、新幹線で京都往復よりもソウルに行ったほうが安いんだもん。「贅沢は敵だ」という戦時中のプロパガンダが好きな人たちにとっては、海外旅行は贅沢だと思うかもしれないんだけど、私は国内旅行が高いから海外旅行に行っている。だけどソウル旅行は韓国人の友人に会いに行くことが目的なので、それもこのブログには載せてないと思うけど。国内旅行だとしても、飛行機を使った弾丸旅行が多く、それ以外ではたまに青春18きっぷを使った鉄道旅行に行くくらい。ところが新型コロナウイルス感染症の流行後は、私の今までの旅行スタイルと違うスタイルを模索して、ディスティネーションも日本国内の「まだ知らないどこか」を探すべきなんじゃないかと考えるようになっている。その意味では新型コロナウイルス感染症は、私に今までとは異なる発見をしなさいと言ってくれているのではないかとポジティブに考えている。そう、日本国内でも私が「まだ知らない」ディスティネーションは山ほどある。

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今回は今までの私の旅行スタイルとは異なる新幹線を使った実験的な旅行。他者との接触を避けるために「ひとり旅」で「ずらし旅」で「すごもり旅」が基本なので、ディスティネーション選定にあたっては温泉があるところでホテルや旅館でのんびりしたい。海を見ながらのんびり温泉に入りたいと思って、「まだ知らない」宮城県の松島温泉に行ってみることにする。今回は日本旅行の新幹線とホテルがセットになったパッケージツアー。後発のはやぶさ19号の方が仙台到着は早いと思うんだけど、今回の日本旅行のパッケージツアーでは「やまびこ」しか選択できず、やまびこ57号で仙台に向かうことにする。

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今日は朝10時までの宿直の勤務で、そのまま職場から東京駅に直行している。早朝からの出発よりも現地滞在時間は短くなってしまうんだけど、少し遅めの出発の方が「ずらし旅」としてはちょうどいい。そして、最近はあまりガツガツと観光せずに、温泉ホテルの部屋でのんびり過ごすことが旅の目的。

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やまびこ57号は、E5系で10両編成。

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自民党安倍政権の頃からマスメディアをうまく利用して、個人の飲食や旅行、レジャーなどの個人的な活動による「不要不急の外出」は「悪」で、仕事や学校は必要な外出だから「正義」という意識を多くの国民に根づかせることに成功している。当時の世間体は「不要不急」というキーワードに毒されており、満員の通勤電車に乗ることは「正義」だからどんなに混雑していようと文句は言われないんだけど、県境をまたぐ移動、まして「不要不急」の観光旅行は「悪」なので一部の人からは「けしからん」というバッシングが起きる。不思議なんだけど、「けしからん」の人たちの判断基準は客観的な人の密集状態ではなく、移動の「目的」によって「正義」か「悪」かという「概念」で判断される。はたして、指定席に並んでいる人がいるけど、どれくらい混雑しているのかなぁ?「概念」としては県境をまたぐ観光旅行は「悪」だけど、「正義」の通勤のための満員電車よりも密集状態になることがあるのかなぁ?

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今回は日本旅行の「赤い風船フリープラン南東北ひとり旅」というプラン。「マル契」の乗車票なので、途中下車不可かと思ったら、仙台駅では有人改札を通って途中下車ができる。

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あまり時間がないので朝ごはんとして東京駅のメルヘンでサンドイッチを購入。お金を払うときになって、サンドイッチをたくさん買うと、ちゃんとした駅弁を買っても金額的には似たようなものだったかもしれないと気がつく。もちろん、メルヘンのサンドイッチは美味しいんだけど。

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新幹線は東京駅を出発し、上野駅に停車したあとで再び地上に出てくる。

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大宮駅までは、新幹線はスピードを出さないので、速い感じはしない。

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やまびこ57号は、停車駅が多くて、宇都宮駅に停車する。しかも、後続のはやぶさ19号に早くも宇都宮駅で抜かれてしまうみたい。

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宇都宮駅に停車。はやぶさ19号の通過待ちのために停車時間が長い。

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ホームに降りてみることにする。

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新幹線ホームから見た宇都宮駅前。

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ちゃんと、餃子像も見える。

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車内に戻る。新幹線は乗客がまばらにいる程度で、満員電車と比較しても、他者との距離間隔は十分に保つことができる。「正義」の通勤通学だけど、人と人が隣同士で密着する満員電車と、「不要不急」の外出である「悪」である旅行が目的だけど、まばらにしか乗客がいなくて十分にソーシャルディスタンスを保つことができる新幹線の車両とどちらが安全なのだろう。外出を「正義」か「悪」という「概念」で考えれば、満員電車はどんなに人が密集していても通勤通学という目的が「正義」であるからOK。観光旅行は「不要不急」だから目的が「悪」であり、どんなに空席が多くてもNGということになる。しかし、満員電車よりも他者との距離間隔は確実に保つことができるけど、東京駅出発時から気になっていることがある。東京駅出発後すぐに缶ビールを開けて、大きな声で会話をしている年配の男性二人組の声が聞こえる。そして、大宮駅を過ぎた頃から2人ともお酒も入り声が大きくなってくる。宇都宮駅で車両に戻ったときにチラッと見てみると2人ともノーマスクで大きな声で笑いながら会話をしている。初老の男性二人組は定年後という感じかなぁ?需要喚起のためのGoToトラベルの影響もあり、コロナ以前の世界が戻ったと勘違いして、「新しい旅のエチケット」ではなく、新幹線に仲間同士で乗ったら缶ビールを開けてノーマスクで会話をしながらの車内飲みの従来通りの旅行スタイルに戻る人もいる。基本的には人間は新しいルールよりも、過去のルールやスタイルを引きずるもの。まぁ、この人たちをバッシングするつもりはないんだけど、これが現実だということ。ごく一部だけど新型コロナウイルス感染症流行後の「新しい旅のエチケット」を守らない人がいるから、県境を越える観光旅行が悪く思われる。ごく一部の人がルールを守らないから旅行者全体が悪く思われる。

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やまびこ57号は停車駅が多く、郡山駅にも停車。停車時間が長ければ、売店で「ままどおる」を買いに行くんだけど、郡山駅の停車時間は短い。

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主要都市には必ず停車するみたいで、もちろん福島駅にも停車する。福島駅を過ぎたあたりで、ノーマスクで酒盛りをしていた高齢男性2人組が静かになる。きっと、ビールを飲み過ぎて寝てしまったのだろう。振り返ってわざわざ確認することはしないけど。

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ようやく仙台駅が近づいてきた。

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定刻の12:37に仙台駅に到着。お昼ごはんを仙台駅で食べることも考えたんだけど、松島に近づくために在来線の仙石線に乗り換える。

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「マル契」の乗車票だけど、例外的に仙台駅で途中下車ができるけど、今回は仙台駅では改札外に出ずに、直接、仙石線に乗り換えることにする。

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まだお昼すぎくらいの時間だけど、高校生は授業が半日で下校の時間なのかなぁ?でも、今日9月24日は普通の日だと思うけど、なぜ半日なんだろう?

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仙石線に乗るのは初めてなんだけど、地下に仙石線ホームがあるみたい。仙台の人たちは礼儀よく、エスカレータは左側1列に並んでいる。

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長いエスカレータを降りると、さらにエスカレータで下る。

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ようやく仙石線の仙台駅地下ホームに到着する。

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現在の時刻は12:44。12:51発高城町行きの普通列車を待つ。仙石線は「あおば通駅」始発駅で仙台駅は途中駅。

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かつては山手線などで活躍した205系の4ドア車両が入線してきた。先頭車両は中間車両を改造したもの。かつては首都圏の山手線を走っていたであろう205系の電車に乗って、松島方面に向かう。

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2022年5月27日 (金)

とうとう一部の国・地域の渡航延期勧告が解除!国で定めたルールを遵守しながらの海外旅行が再開へ!

202205271
引用:外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/

国が決めた法律やルールの違反をせずに海外旅行を再開できる条件としては、外務省海外安全ホームページの感染症危険情報による、レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。」にあたる「渡航延期勧告」の解除が条件となる。大手旅行会社の団体パッケージツアーも、この「海外安全ホームページ」による危険情報のレベルが指標となっており、レベル2の渡航延期勧告が解除されれば海外パッケージツアーも再開となる。

202205272
そして、ついに、2022年5月26日の感染症危険情報の発出により、一部の国・地域の「渡航延期勧告」が解除され、レベル1(十分注意してください。)(レベル引下げ)に引き下げられた。
****************************
各国に対する感染症危険情報の発出(レベルの引下げ及び維持)
更新日 2022年05月26日
危険レベル・ポイント
【危険情報レベル】
(1)レベル3:「渡航は止めてください。」(渡航中止勧告)(継続) 
(中南米)
ジャマイカ、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ハイチ(欧州)
キルギス、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モルドバ
(中東・アフリカ)
アフガニスタン、イラク、アルジェリア、アンゴラ、エスワティニ、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、赤道ギニア、セネガル、ソマリア、中央アフリカ、ナイジェリア、ナミビア、マダガスカル、マラウイ、南スーダン、モーリタニア、リベリア、リビア

(2)レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。」(レベル引下げ)
(中南米)
グアテマラ、グレナダ
(欧州)
アルメニア、ウクライナ、エストニア、スロバキア、ベラルーシ、ロシア
(中東・アフリカ)
パレスチナ、レバノン、エジプト、コモロ、サントメ・プリンシペ、南アフリカ、レソト

(3)レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。」(継続)
(アジア・大洋州)
インド、インドネシア、韓国、北朝鮮、スリランカ、台湾、中国、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ミャンマー、モンゴル、ラオス、豪州、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、ニウエ、ニュージーランド、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、マーシャル、ミクロネシア
(中南米)
アンティグア・バーブーダ、エルサルバドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、セントクリストファー・ネービス、ドミニカ国、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ニカラグア、バハマ、パラグアイ、バルバドス、ベネズエラ、ベリーズ、ボリビア、ホンジュラス、メキシコ
(欧州)
アゼルバイジャン、アルバニア、アンドラ、イタリア、ウズベキスタン、オーストリア、カザフスタン、北マケドニア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、コソボ、サンマリノ、ジョージア、スイス、スロベニア、セルビア、タジキスタン、チェコ、ドイツ、トルクメニスタン、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モナコ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク
(中東・アフリカ)
イエメン、イスラエル、イラン、オマーン、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、ウガンダ、エリトリア、カーボベルデ、セーシェル、タンザニア、チャド、チュニジア、トーゴ、西サハラ、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、ボツワナ、マリ、モザンビーク、モロッコ、ルワンダ

(4)レベル1(十分注意してください。)(レベル引下げ)
(アジア・大洋州)
カンボジア、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、モルディブ、ナウル、フィジー
(北米)
米国、カナダ
(中南米)
アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、キューバ、コスタリカ、チリ、パナマ、ブラジル、ペルー
(欧州)
アイスランド、アイルランド、英国、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー
(中東・アフリカ)
アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、サウジアラビア、モーリシャス

詳細
1 新型コロナの感染状況は各国・地域の状況により異なるものの、世界全体としては新規感染者数・死亡者数は減少傾向にあり、ワクチン接種が進展してきている国々を中心に、死亡・重症化リスクの低下が見られ、水際や国内における規制の緩和も進んでいます。こうした傾向を踏まえ、各国・地域における感染状況、ワクチン接種状況、感染症対策・医療体制、各種施策の状況等、各国・地域の実情を総合的に勘案した上で、今般、感染症危険情報レベルを見直しました。

2 その結果、5月26日付で、感染症危険情報レベル3「渡航中止勧告」の指定については56か国・地域から41か国に、レベル2「不要不急の渡航は止めてください」の指定については145か国・地域から124か国・地域となりました。また、感染状況が特に落ち着いている36か国・地域については、レベル1「十分注意してください」としました。詳細は以下のとおりです。

【危険情報レベル】
(1)レベル3:「渡航は止めてください。」(渡航中止勧告)(継続) 
(中南米)
ジャマイカ、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ハイチ(欧州)
キルギス、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モルドバ
(中東・アフリカ)
アフガニスタン、イラク、アルジェリア、アンゴラ、エスワティニ、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、赤道ギニア、セネガル、ソマリア、中央アフリカ、ナイジェリア、ナミビア、マダガスカル、マラウイ、南スーダン、モーリタニア、リベリア、リビア

(2)レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。」(レベル引下げ)
(中南米)
グアテマラ、グレナダ
(欧州)
アルメニア、ウクライナ、エストニア、スロバキア、ベラルーシ、ロシア
(中東・アフリカ)
パレスチナ、レバノン、エジプト、コモロ、サントメ・プリンシペ、南アフリカ、レソト

(3)レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。」(継続)
(アジア・大洋州)
インド、インドネシア、韓国、北朝鮮、スリランカ、台湾、中国、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ミャンマー、モンゴル、ラオス、豪州、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、ニウエ、ニュージーランド、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、マーシャル、ミクロネシア
(中南米)
アンティグア・バーブーダ、エルサルバドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、セントクリストファー・ネービス、ドミニカ国、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ニカラグア、バハマ、パラグアイ、バルバドス、ベネズエラ、ベリーズ、ボリビア、ホンジュラス、メキシコ
(欧州)
アゼルバイジャン、アルバニア、アンドラ、イタリア、ウズベキスタン、オーストリア、カザフスタン、北マケドニア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、コソボ、サンマリノ、ジョージア、スイス、スロベニア、セルビア、タジキスタン、チェコ、ドイツ、トルクメニスタン、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モナコ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク
(中東・アフリカ)
イエメン、イスラエル、イラン、オマーン、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、ウガンダ、エリトリア、カーボベルデ、セーシェル、タンザニア、チャド、チュニジア、トーゴ、西サハラ、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、ボツワナ、マリ、モザンビーク、モロッコ、ルワンダ

(4)レベル1(十分注意してください。)(レベル引下げ)
(アジア・大洋州)
カンボジア、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、モルディブ、ナウル、フィジー
(北米)
米国、カナダ
(中南米)
アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、キューバ、コスタリカ、チリ、パナマ、ブラジル、ペルー
(欧州)
アイスランド、アイルランド、英国、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー
(中東・アフリカ)
アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、サウジアラビア、モーリシャス

3 在留邦人及び渡航者の皆様におかれては、現地の状況が悪化する可能性も念頭に、各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに、感染予防に万全を期してください。また、今回見直しが行われた感染症危険情報とは別途、治安情勢に関する安全対策の目安である危険情報も発出しておりますので、海外渡航の際には渡航先の同情報も必ず確認いただきますようお願いいたします。

4 以上を踏まえ、海外渡航を検討される方々に対しては、感染予防の観点から、必要なワクチン接種を受けた上で渡航することをお勧めいたします。また、現行の日本政府の水際措置により、渡航先の感染症危険情報レベルにかかわらず、日本入国・帰国時には引き続き、出国前72時間以内に取得した陰性証明書の提示が求められるところ、海外渡航先において同陰性証明書の取得をお願いいたします。

参考
○厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス感染症について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

○海外安全ホームページ:新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
 海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細は https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4919
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地在外公館連絡先)
各国の在外公館は、以下の外務省ホームページをご参照ください。
○外務省ホームページ:在外公館リスト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/index.html
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202205273
以下の国については、「渡航延期勧告」は解除されたために、日本の国としてのルールとしての渡航制限はなくなる。この中には、ハワイを含む米国全域、カナダなどの北米地域、アジアではシンガポール、ベトナム、タイなどが含まれる。ヨーロッパにおいても、フランスやドイツ、イタリアは適応外だけど、イギリスやベルギー、そして北欧などが含まれる。したがって、今年の夏の北欧ツアーに行くことができるかもしれない。そして、間違いなく、今回の「渡航延期勧告」の解除によって、今年の夏は大手旅行会社のツアーが大量に組まれ、ハワイツアーのブームが来るだろう。今回の一部の国・地域の渡航延期解除により、「世間体」としても、海外旅行に対する後ろめたい要素がなくなることになる。何しろ、「欲しがりません、勝つまでは」や「贅沢は敵だ」という日本の戦時中の「プロパガンダ」を今でも信じている人が一部分だけど存在していて、海外旅行はバッシングの対象となりやすいんだけど、これらの国へ海外旅行に出る場合は、「海外旅行に行くなんて、けしからん!」というルールとしての根拠がなくなってしまった。ちょっと、フランス、イタリア、スイスあたりがないのは残念だけど。
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(4)レベル1(十分注意してください。)(レベル引下げ)
(アジア・大洋州)
カンボジア、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、モルディブ、ナウル、フィジー
(北米)
米国、カナダ
(中南米)
アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、キューバ、コスタリカ、チリ、パナマ、ブラジル、ペルー
(欧州)
アイスランド、アイルランド、英国、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー
(中東・アフリカ)
アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、サウジアラビア、モーリシャス
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202205274
引用:厚生労働省「水際対策に係る新たな措置について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

海外旅行再開のために必要なのは、まずは「渡航延期勧告」が解除されること。「渡航延期勧告」が解除になれば、移動は自由となり、「けしからん!」ことではなくなる。そして、もう一つは厚生労働省による「水際対策」の問題がある。すでに、帰国時の自宅待機はなくなっているんだけど、2022年6月1日より、さらに緩和されて、国・地域を「赤」・「黄」・「青」の3つに区分して、「青」の国・地域であれば「ワクチン接種」も問わず、入国時のPCR検査も免除されることになる。
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一部の国・地域からの入国者に対する入国時検査の免除等
(要旨)
令和4年6月1日から、水際対策について以下の措置を講じます。
1.入国時検査及び入国後待機期間の見直し
オミクロン株に関する知見、各国・地域における流行状況、日本への流入状況などのリスク評価、ワクチンの有効性等を踏まえ、各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、本措置に基づく別途の指定に沿って、下記の措置を実施する。
国・地域を「赤」・「黄」・「青」の3つに区分し、

(1)「赤」区分の国・地域からの帰国者・入国者については、入国時検査を実施した上で、検疫所が確保する宿泊施設での3日間待機を求め、宿泊施設で受けた検査の結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機を求めないこととします。このうち、ワクチン3回目接種者については、
宿泊施設での待機に代えて、原則7日間の自宅等待機を求めることとし、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととします。

(2)「黄」区分の国・地域からの帰国者・入国者については、入国時検査を実施した上で、原則7日間の自宅等待機を求めることとし、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととします。このうち、ワクチン3回目接種者については、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めないこととします。

(3)「青」区分の国・地域からの帰国者・入国者については、ワクチン3回目接種の有無によらず、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めないこととします。

2.入国後の公共交通機関の使用について
入国後 24 時間以内に自宅等待機のために自宅等まで移動する場合に限り、引き続き、自宅等待機期間中であっても公共交通機関の使用を可能とします。
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202205275
ほとんどの国は「青」となっており、2022年6月1日からは、帰国時の検査もなく、帰国後の自宅待機も求められない。ただし、以前のように自由に海外旅行ができるかというと、まだ、今回の変更においても、日本人・外国人を問わず、「出国前 72 時間以内の検査(陰性)証明書」の提出が必要であることは変わらない。おそらく、大手旅行会社のパッケージツアーには、現地での帰国のためのPCR検査が含まれてくると思われる。この72時間の陰性証明証についてもいずれはなくなると思われるけど、しばらくは、大手旅行会社のPCR検査を含んだパッケージツアーを申し込んだ方がいいかもしれない。大手旅行会社であれば、現地で日本語が通じる場所で陰性証明証を受けられるだろう。

202205276
引用:外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html

「青」の国・地域であれば、ワクチン接種も問われない。今回の政策転換はおもしろくて、海外旅行でワクチン接種証明を求められないということになれば、GoToトラベル再開時に国内旅行でも「ワクチン接種証明書」を求めるのだろうか?ということになる。以上のように、2022年6月1日からは、以下の2点がクリアできれば、国で定めたルール内であり、自由に海外旅行に行くことができる。

1)訪れる国・地域が、外務省「海外安全ホームページ」で渡航延期勧告が解除されて、レベル1(十分注意してください。)以下であること。
2)訪れる国・地域が、厚生労働省「水際対策」によって「青」と指定、またはワクチン3回目接種が済んでいれば「黄」と指定されていること。

ただし、「出国前 72 時間以内の検査(陰性)証明書」の提出は継続して求められることになるので、帰国時に現地でどのように陰性証明書を確保するか確認する必要がある。今回の政策転換は画期的で、ワクチン接種を「青」の国・地域では求められなくなったので、いずれ陰性証明書についても必要なくなると思われるけど、日本語が通じない海外で、自力で陰性証明書を確保するのはハードルが高い。しばらくは、大手旅行会社による帰国時の陰性証明書もパッケージに含まれるツアーに参加してしまった方が楽かもしれない。ここまで来れば、あと少しで「陰性証明書」も必要なくなり、移動の自由に制限がなくなるだろう。

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2022年5月24日 (火)

県民割、さらに延長されて6月末までが対象期間に。そして東京都も「もっとTOKYO」を6月から再開か?

202205241
観光庁
https://www.mlit.go.jp/kankocho/

観光庁より令和4年5月20日付で、2022年6月末までの県民割の延長が発表されている。当初は4月いっぱいとされていた県民割が、5月末、6月末と延長されており、月末に近づくと翌月の延長が決定されるということが続いている。県民割が面倒なところは、各県によって50%の割引率で5000円を限度とするところは共通なんだけど、各県と提携している大手旅行会社のシステムの違いからか微妙に利用方法が異なる。そのために「県民割」を利用しようと思ったら、対象の県ごとに利用方法の確認が必要になる。県民割対象の専用宿泊プランがあらかじめ決められている場合もあれば、宿泊予約サイトでクーポンを獲得した上で予約しなければならない場合もある。そのため、利用方法については各県の方法を各県のホームページや宿泊施設のホームページで確認する必要がある。

(関東ブロック)

玉県:旅して!埼玉割
https://premium-gift.jp/tabishite-saitama
栃木県:県民一家族一旅行
https://www.onetravel-tochigi.jp/
群馬県:ググッとぐんま・愛郷ぐんまプロジェクト第5弾
https://gunma-dc.net/
茨城県:いば旅あんしん割
https://ibatabi.jp/
千葉県:千葉とく旅キャンペーン
https://chibatokutabi-cpn.com/
神奈川県:かながわ旅割
https://www.kanagawa-kankou.or.jp/
山梨県:やまなしグリーン・ゾーン宿泊割り
https://yamanashi-syukuhakuwari.com/
東京都:もっとTokyo
https://motto-tokyo.jp/
※東京都については2022年6月再開予定

202205242
ググッとぐんま
愛郷ぐんまプロジェクト第5弾
https://gunma-dc.net/

関東ブロックの中では群馬県の「愛郷ぐんまプロジェクト第5弾」が、登録宿泊施設であれば「宿泊予約はお好きな方法でOK」で、登録宿泊施設のフロントでワクチン接種証明書等を示して「愛郷ぐんまを利用したい旨」を申し出るのみなので、もっとも簡単かもしれない。もしも、直前でも日程が空いているのなら、精神的な健康の維持のために、新緑の群馬県の温泉旅館で、温泉に入って、ホテルや旅館でのんびり過ごすのもいいかもしれない。

また、東京都「もっとTOKYO」の概要が今月中に発表されて6月から再開されれば、関東ブロックの他県の県民割が東京都民も対象になる可能性があるし、逆に東京都内のホテルの宿泊についても、関東ブロックの他県民も利用できる可能性があるので、東京都の動向についても要チェック。

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2022年5月21日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 エピローグ 好奇心を失わないということ。

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2020年3月8日の日曜日午前11時。アリタリア航空AZ784便で到着後、成田空港第1旅客ターミナルの到着ロビーへ。私は「夜便」を利用することが多く、成田空港に午前中に到着することなんて滅多にないので、時間に余裕があるので、片道1000円(2022年5月現在は1300円)のローコストバス「エアポートバス東京・成田」を試してみることにする。バスは時間が読めないし、私にとっては家に帰るために東京駅に到着するメリットもないので、ほとんど使わないんだけど、時間があるので今回はローコストバスで帰ることにする。たぶん、シチリアで平穏な日常生活を感じることで私の好奇心が復活してきているので、普段と違うこと、今まであまり体験していないことにチャレンジしようとする気持ちが出てきている。

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「エアポートバス東京・成田」のバス乗り場は、31番バス乗り場なので、北ウイングからだと結構歩く。並んでいるバス乗り場を見る限り、ほとんど待っている人はいないので、イタリア路線に限らず国際線の到着客が少ないんだろうなぁ。2020年2月1日から、「東京シャトル」と「THEアクセス成田」が合併して「エアポートバス東京・成田」となり、2社が合併したことにより、10分間隔の運行間隔で乗れるようになったし、乗り方も統一されたので便利になった。

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31番バス乗り場が見えてきたけど、係員が2名いる以外は待っている乗客は誰もいないみたい。

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11:15発東京駅経由東雲イオン行きのバスが到着。混んでないといいけどなぁ。そもそも私なんて、マスメディアに影響された「世間体」としては「全体化」されて危険な「イタリア帰り」の旅行者のくせに、感染症流行地域から帰国した他人がいないかを心配している。つくづく人間って、自分は正しくて、他人は正しくないと都合よく考えるものなんだなぁと「独りよがり」な自分自身の思考をおかしく感じる。まぁ、新型コロナウイルス感染症に対する考え方も似たようなもので、自分の行動は正しくて、他者の行動はバッシングする。旅行に行けない代わりに多くの人が集まるデパートに自分が行くのはOKだけど、他者が県境をまたいで旅行に行くのは「けしからん」となる。非常事態だと「独りよがり」がより顕著になるのかもしれないなぁ。

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バスは乗客が少なく、まばらに10人いるくらいかなぁ?前の席にも乗客はおらず、密集した状況ではないので一安心。

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東関道から湾岸線に入り、東京ディズニーリゾートの横を通り、東京駅に向かう。シチリアに行って好奇心が戻ってきたので、普段は滅多に使わないバスルートも車窓からの風景が楽しいかも。私は常に、目的地に向かう方法は1つではなく、たくさんあると思っている。もしも、1つの方法がダメになっても他の方法で目的地に行くことができる。私が「まだ知らない」方法だってあるかもしれない。行き詰まったら、他の方法を探して目的地に向かうことだってできる。迂回路は遠回りかもしれない。時間がかかるかもしれない。それでも、目的地にたどり着くことはできる。それは人生でも同じことなんじゃないかなぁ。つまずいたら、違う道を歩けばいい。進む道が違っても、けっきょくは無事に目的地にたどり着けることができると思っている。

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バスは東京駅八重洲口に到着。やはり、乗客は10名くらいで、写真にはマスク社会の日本でも2名ほどマスク未着用の人がいるけど、長期の海外旅行だったら日本国内ではすでに空港どころか市中ではマスクは買えない状況なので仕方がない。バスは時間的には、渋滞がない日中帯ということもあるけど、ほぼ定刻通りに到着できている。渋滞のリスクを考えると、私は時間が読める鉄道を選んでしまうんだけど、時間に余裕があるときは東京駅までのローコストバスもありだなぁ。ただし、2021年3月に「エアポートバス東京・成田」は新型コロナウイルス感染症の影響による利用率低迷により1000円から1300円に値上げとなってしまったので、残念ながら、コストパフォーマンスとしては、京成本線経由で京成上野まで1050円、北総線経由のスカイアクセス特急で京成上野まで1270円と、京成線の方が安くなってしまったけど。

20pmo5308
前日2020年3月7日時点での累計陽性者数
シチリア州(人口約500万人)陽性者数35名
ラツィオ州(人口約570万人)陽性者数76名
北海道(人口約530万人)陽性者数98名

すでに日本に帰国しているけど、イタリア滞在最終日である2020年3月7日の陽性者数を確認する。イタリア全土の「累計」陽性者は4,636名から5,883名とたった1日で1,247名も増加している。たった1日で1,000人以上も増えてしまうなんて、当時の日本のマスメディアは大騒ぎ。そして、日本のマスメディアによって「全体化」された「イタリア」から帰国した私なんて、法的にもルール的にもすべてセーフであるにもかかわらず、きっと一部の「偏見」を持ってしまった人たちからは心情的には「アウト!14日間隔離しろ!」と思われるんだろうなぁ。なにしろ、マスメディアによって「全体化」されて、危険な「イタリア」から帰国したんだから。

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シチリア州やローマ・フーミチーノ空港のあるラツィオ州にいたのは2020年3月7日が最終日なので、「春のイタリア・シチリア紀行」での最大の「累計」陽性者数は今回のデータが最後となる。旅の最後まで新型コロナウイルス感染症に対する恐怖心を持ち続ける私自身に言い聞かせるように、陽性者数を確認する。ロンバルディア州では昨日の2,612名から3,420名と608名の増加となっており新規陽性者の半分を占めている。マルケ州、ピエモンテ州が増加傾向だけど、あくまで感染拡大は「イタリア北部」である状況は変わらない。シチリア州については、前日の24名から11名増えて累計35名。経由地であるローマのあるラツィオ州は前日の54名から22名増えて、累計76名。北海道は、前日よりも8名増えて、累計98名。けっきょくは、シチリア州の「累計」陽性者数は人口規模が近い北海道の3分の1以下。そう、私の旅したシチリア州は人口規模が同程度の北海道よりも1/3しか陽性者はいないのだと新型コロナウイルス感染症に強い恐怖心を持つ自分自身に言い聞かせる。

20pmo5310
しかし、私がイタリアを出国した翌日の2020年3月8日にイタリア政府による新たな対策措置がイタリアの状況を一変させることになる。イタリア政府は、イタリア時間の3月8日未明に、イタリア北部のロンバルディア州全域とエミリア=ロマーナ州、ヴェネト州、そしてマルケ州の一部をロックダウンすると発表する。この情報が前日の2020年3月7日夜に漏れて、ロックダウンされるロンバルディア州などの北部地域から脱出する人たちが殺到し、平穏な生活をしていたイタリア中部、南部に北部からの人々が流入して混乱することになる。2020年3月7日の深夜からイタリアでは大混乱が始まることになるんだけど、私は今回の旅行では本当に「悪運」が強く、2020年3月7日昼にはすでにイタリアを脱出している。
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在ミラノ日本国総領事館
イタリア政府による新型コロナウイルス感染拡大防止措置:移動制限地域の拡大
2020/3/8

●3月8日未明,イタリア政府は新たな首相令を発出し,ロンバルディア州と14の県を対象として,新型コロナウイルス感染拡大阻止の新たな対策を講じました。首相令イタリア語原文は,首相府の以下のURLにて確認することができます。
●状況は刻刻と変化していますので,最新情報の入手に努めるとともに,引き続き必要な感染予防措置の励行をお願いします。
●8日11時現在,マルペンサ空港等の各空港及びミラノ中央駅は運航・運行していますが,今後の運航・運航状況については,最新の情報を収集し,行動してください。
●道路の状況について,警察当局の説明によれば,8日午後から9日にかけて,警察当局により,通過車両に対して通過理由の確認を求める措置が開始される可能性があるとのことです。

首相令テキスト
http://www.governo.it/sites/new.governo.it/files/DPCM_20200308.pdf
首相府HP報道発表
http://www.governo.it/it/articolo/coronavirus-firmato-il-dpcm-8-marzo-2020/14266

首相令の中で,在留邦人の皆様に特に重要と考えられる規定は以下の通りです。対策の有効期間は,3月8日から4月3日で,対象地域は以下のとおりロンバルディア州全体と,14県(4州)です。
・ロンバルディア州全体
・エミリア=ロマーニャ州(5県):モデナ県,パルマ県,ピアチェンツァ県,リミニ県,レッジョ・エミリア県,
・ヴェネト州(3県):べネチア県,パドヴァ県,トレヴィーゾ県
ピエモンテ州(5県):アレッサンドリア県,アスティ県, ノヴァーラ県,ヴェルヴァーノ・クシオ・オッソーラ県,ヴェルチェッリ県
・マルケ州(1県):ペーザロ=ウルビーノ県

3月8日首相令(重要部分概要)
第1条
a)本条に示す地域への出入及び当該地域間の出入に係る個人の移動を回避する。ただし,職務上の必要性,あるいは,健康を理由とした移動のような必要な状況に裏付けされる動機がある移動を除く。自身の住居への帰還は認められる。
b)呼吸器系の感染症や37.5度以上の発熱がある場合は,自身の住居に留まり,社会的接触を制限し,自身のホームドクターへ連絡することを強く推奨する。
c)検疫上の措置下にある者,すなわちウイルス陽性者は,自身の住居から移動することを完全に禁止する
d)イベント中止
e)(第2条1項r)の対象となる者を除き)休暇の奨励
f)スキー施設の一時閉鎖
g)イベントの一時中止
h)学校の一時閉鎖
i)文化施設は1メートルの対人距離確保を守ることで営業可能。葬儀を含む宗教的行事は一時中止
l)美術館一時閉鎖
m)公務員・民間の採用試験の一時中断
n)レストラン及びバール(喫茶店)は6時から18時まで開店し,店主は1メートルの対人距離が保たれることを保障する義務を負う。違反者には活動中止の罰則が適用される。
o)前項で規定された活動とは異なる商業活動については,経営者が入場者数割当式は人々の密集を回避するために適切な方式により先述の場所へのアクセスを保障するという条件のもと,実施可能とする。一般に開放された場所の規模及び特徴を踏まえた上で,入場者には1メートルの対人距離を保つことできるのを保障しなければならない。違反者には活動中止の罰則を適用される。1メートルの対人距離を守ることができない構造上及び組織上の条件がある場合には,前述の施設は閉店とする。
p)医療関係者及び州単位で設置された危機管理ユニットの活動の運営に必要な業務を行う職員の有給休暇取得を中止する。
q)医療施設,社会医療施設,公共サービス及びCOVID19対策の分野で設置された連携サービスに関して,会議は可能な限り遠隔接続による実施とする。いずれの場合も1メートルの対人距離を保つこととし,人々の密集を回避する。
r)休日及びその前日は中規模及び大規模の販売施設,ショッピングセンター及び市場内に所在する商店は閉店する。平日は,これらの商店の経営者は少なくとも1メートルの対人距離を保てる措置を講じなければならない。違反者には商業活動中止の罰則が適用される。1メートルの対人距離を保つことができない施設は閉店とする。薬局,準薬局,食料販売店は閉店の対象ではないが,店主は1メートルの対人距離が保たれることを保障しなければならず,違反するものは活動中止の罰則が適用される。
s)ジム,スポーツセンター,プール,水泳教室,スパ,温泉施設,文化センタ-,社会センター,リクリエーションセンターの活動は中止される(介助が必要不可欠なレベルにあるサービスの供給を除く)
t)適合試験の一時中断

第4条2項
本政令で定められる感染拡大防止策を遵守しない場合,遵守することでより重大な犯罪をおかしてしまう場合を除き,刑法650条に従い罰せられる。(当館注:2月23日の緊急政令と同様の規定)

第5条
第5条1項
本政令の規定は2020年3月8日より発効し,個々の条項に規定がない限り4月3日まで効力を有する。
第5条2項
第2条及び第3条の対策は,第1条の対象領域においても適用されるが,第1条で個別のより厳しい規定が適用されていない場合に限る。
第5条3項
本政令の発効をもって,2020年3月1日及び4日の首相令は効力を失う。
第5条4項
2020年2月23日の緊急制令第6号の第3条2項の州による条例の効力は有効である。
第5条5項
本政令の規定は,それぞれの州・自治体の基本法及び現行の関係法と抵触しない限り,令特別州及びトレント自治県・ボルツァーノ自治県にも適用される。

※このメールは、在留届及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されています。
(問い合わせ先)
○在ミラノ日本国総領事館
  電話:02-6241141(領事・警備班)
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○外務省領事サービスセンター
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/  (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html  (モバイル版)
引用:在ミラノ日本国総領事館
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00003.html
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20pmo5311
そして、私が日本に帰国した翌日の2020年3月9日には、外務省・海外安全ホームページが更新される。イタリア政府の前日2020年3月8日の移動制限措置を受けて、ロンバルディア州に加えて、ヴェネト州とエミリア=ロマーナ州、更にはピエモンテ州、マルケ州、およびサンマリノにレベル3「渡航中止勧告」を発出する。そして、残りの全地域にレベル2「渡航延期勧告」を発出する。これでイタリア全土が紫色に染まる。イタリア全土にレベル2「渡航延期勧告」が発出されたことにより2020年3月9日以降は、旅行会社によるイタリアの団体パッケージツアーは全て催行中止となる。私が2020年3月7日にイタリアを出国してから、わずか2日後の発出であり、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」は、私は本当に「悪運」が強いとしか思えない。

20pmo5312
イタリアから真っ白な安全地帯が消えて紫色に染まる。2020年3月8日のイタリア政府による移動制限から逃れようとした人たちが、防御ラインだった「北アペニン山脈」を超えてきており、この日以降はイタリア中部、南部でも新型コロナウイルス感染症が拡散することになる。本当に「悪運」が強いとしか思えないほど、私の帰国のタイミングが良い。

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イタリア時間の2020年3月9日の夜に、イタリア政府により2020年3月10日朝からは移動制限が北部の一部地域から「イタリア全土」に拡大されることが発表となる。もちろん日本への帰国のための移動は許可されるけど、自己申告フォーマット等の携行が推奨される。この通知をもって、イタリア旅行は、2020年3月10日以降は帰国のための空港への移動は認められるけど、移動制限により観光のための移動はできないことになる。事実上、イタリア旅行は2020年3月10日以降は継続不可能となり、途中で旅行を中止して帰国するしかなくなる。
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在ミラノ日本国総領事館
イタリア政府による新型コロナウイルス感染拡大防止措置:イタリア全土に対する移動制限の適用
2020/3/10
●3月9日夜,イタリア政府は新たな首相令を定め,移動制限,学校の一時閉鎖,レストラン・バールの夜間営業停止等の措置を10日朝からイタリア全土に適用することを決定しました。移動制限については,職務上の必要性,健康上の理由,自身の住居への移動等に該当する場合,移動は許可されます。これらの措置は4月3日まで有効です。
●今後はイタリアの警察当局により,主要な駅,空港,道路等においてコントロールが強化される可能性があります。イタリア内務省規定の自己申告フォーマットに移動の理由を含む必要事項を記入して,携行することを推奨します。
●在留邦人及び渡航者の皆様におかれては,報道等最新の情報の収集と感染予防に努めて下さい。

移動に関する自己申告フォーマット(出典:イタリア内務省HP) 
https://www.interno.gov.it/sites/default/files/allegati/modulo-autodichiarazione-17.3.2020.pdf
★今後改訂される可能性がありますので,内務省HPにてご確認ください。

イタリア全土に適用される規定概要(3月8日首相令第1条)
第1条
a)本条に示す地域への出入及び当該地域間の出入に係る個人の移動を回避する。ただし,職務上の必要性,あるいは,健康を理由とした移動のような必要な状況に裏付けされる動機がある移動を除く。自身の住居への帰還は認められる。
b)呼吸器系の感染症や37.5度以上の発熱がある場合は,自身の住居に留まり,社会的接触を制限し,自身のホームドクターへ連絡することを強く推奨する。
c)検疫上の措置下にある者,すなわちウイルス陽性者は,自身の住居から移動することを完全に禁止する
d)イベント中止
e)(第2条1項r)の対象となる者を除き)休暇の奨励
f)スキー施設の一時閉鎖
g)イベントの一時中止
h)学校の一時閉鎖
i)文化施設は1メートルの対人距離確保を守ることで営業可能。葬儀を含む宗教的行事は一時中止
l)美術館一時閉鎖
m)公務員・民間の採用試験の一時中断
n)レストラン及びバール(喫茶店)は6時から18時まで開店し,店主は1メートルの対人距離が保たれることを保障する義務を負う。違反者には活動中止の罰則が適用される。
o)前項で規定された活動とは異なる商業活動については,経営者が入場者数割当式は人々の密集を回避するために適切な方式により先述の場所へのアクセスを保障するという条件のもと,実施可能とする。一般に開放された場所の規模及び特徴を踏まえた上で,入場者には1メートルの対人距離を保つことできるのを保障しなければならない。違反者には活動中止の罰則を適用される。1メートルの対人距離を守ることができない構造上及び組織上の条件がある場合には,前述の施設は閉店とする。
p)医療関係者及び州単位で設置された危機管理ユニットの活動の運営に必要な業務を行う職員の有給休暇取得を中止する。
q)医療施設,社会医療施設,公共サービス及びCOVID19対策の分野で設置された連携サービスに関して,会議は可能な限り遠隔接続による実施とする。いずれの場合も1メートルの対人距離を保つこととし,人々の密集を回避する。
r)休日及びその前日は中規模及び大規模の販売施設,ショッピングセンター及び市場内に所在する商店は閉店する。平日は,これらの商店の経営者は少なくとも1メートルの対人距離を保てる措置を講じなければならない。違反者には商業活動中止の罰則が適用される。1メートルの対人距離を保つことができない施設は閉店とする。薬局,準薬局,食料販売店は閉店の対象ではないが,店主は1メートルの対人距離が保たれることを保障しなければならず,違反するものは活動中止の罰則が適用される。
s)ジム,スポーツセンター,プール,水泳教室,スパ,温泉施設,文化センタ-,社会センター,リクリエーションセンターの活動は中止される(介助が必要不可欠なレベルにあるサービスの供給を除く)
t)適合試験の一時中断

3月9日首相令概要
https://www.it.emb-japan.go.jp/pdf/20200309_dpcm.pdf

※このメールは、在留届及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されています。

(問い合わせ先)
○在ミラノ日本国総領事館
  電話:02-6241141(領事・警備班)
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○外務省領事サービスセンター
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/  (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html  (モバイル版)
引用:在ミラノ日本国総領事館
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00004.html
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20pmo5314
そして、2020年3月10日、「中華人民共和国で発生した新型コロナウイルス感染症に関する政府の取組について」の閣議了承によって、14日間の指定場所待機の対象地域が拡大されることになる。

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2020年3月11日午前0時より、「海外安全ホームページ」によってレベル3「渡航中止勧告」が発令されているイタリアのヴェネト州、エミリア=ロマーナ州、ピエモンテ州、マルケ州およびロンバルディア州、およびサンマリノが外国人の上陸拒否の対象、そして14日間の指定場所待機の対象となる。まぁ、イタリア北部3州については2020年3月1日の時点ですでにレベル2「渡航延期勧告」が出されていたわけだから、情報をきちんと得ていれば10日の猶予期間があったので十分に脱出する時間はあったと思うけど。ちなみに、もう「全体化」が偏見をうむ危険性についてはさんざん書いているのでおわかりだと思うけど、シチリア州やラツィオ州についてはこの時点では14日間の指定場所待機の対象とはなっておらず、イタリア全土が14日間の指定場所待機の対象となっているわけではない。

私がイタリア・シチリア島を去ったのが2020年3月7日で、日本に帰国したのが2020年3月8日。帰国してからわずか3日間で、情勢が大きく変化しており、最後まで安全に旅行を完了できたものの、けっこうギリギリのタイミングだったと感じている。やはり、今回の旅行については、神様のご加護があったのだろうけど、さまざまな場面でうまく逃げ切っており「悪運」が強いとしか思えない。そして、「悪運」が強くて「春のイタリア・シチリア紀行」でシチリアでパワーをたっぷりと充電したからこそ、2年以上も「まだ知らない」海外旅行に行かずとも、閉塞的な世の中を身体的にも精神的にも健康に生き続けることができている。そして、2020年3月に「春のイタリア・シチリア紀行」に出たからこそ、新しい価値観を感じる「好奇心」を失うことはなく、日本国内でも「まだ知らないどこか」を感じ続けるだろう。そう、「好奇心」さえ失わなければ、「まだ知らないどこか」は遠くに行かなくても足元にもあるのだから。大切なのは「好奇心」をけっして失わないということ。

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2022年5月18日 (水)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5・6日目 2020年3月8日、人生最後のアリタリア航空のフライトで、ロシア・シベリア上空を通過して成田空港に到着。

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2020年3月7日14:55ローマ・フーミチーノ空港発東京成田行きのアリタリア航空AZ784便に乗る。この時はまだ、これが私にとって人生最後のアリタリア航空のフライトであることをまだ知らない。アリタリア航空は2021年10月に消滅しており、ボーイングB777については後継のITAエアウェイズにも引き継がれない。もしかしたらITAエアウェイズに引き継がれたA330が旧塗装で成田に来るかもしれないけど、このアリタリア航空の塗装を見るのも、この時が最後になるかもしれない。

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機内に入ると、乗客はまばらにしかいないことがわかる。乗客は1列10席に対して、平均すると1名もいないかもしれない。

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私の座る席はエコノミーの前から4列目の21D。中央の4席はもちろん私だけしかいない。さらに、窓側の座席も空いており、横1列で私しか乗客はいない。

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行きの機材のエンターテイメントシステムは新しい感じだったのに、この機材は一昔前のエールフランスのように画面が小さい。今どき、こんなに個人モニタが小さい機材は、むしろ珍しいかも。2015年にマテーラやアルベロベッロ、バーリに行った時にアリタリア航空成田・ミラノ線を利用したんだけど、その時ですらシステムが古臭いと感じているのに、あれから5年経っているのにシステムが更新されていない。赤字体質のアリタリア航空では、システムの更新ができないんだろうなぁ。

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乗客は増えず、私の周囲には誰もいない状況でドアクローズとなり、機内安全ビデオが開始される。混雑していなくてよかった。満席で隣に座るのが何も考えずにミラノを歩いていた旅行者だったらどうしようと心配していたけど、十分に他の乗客との空間が保たれている。最後の最後で、飛行機に乗る前に感じていた不安から解放される。

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最近の機内安全ビデオは航空会社によっては、見てもらうことを目的として楽しませるタイプのものも多いけど、アリタリア航空の機内安全ビデオは、まじめなタイプ。

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アリタリア航空AZ784便は定刻通りローマ・フーミチーノ空港を出発し、イタリア半島を出てアドリア海に出る。あとは、もう座っているだけで、次にドアが開くときには日本に到着している。基本的な感染対策をしながらも、のんびり過ごすことのできたイタリアを去ることを名残惜しいような、無事に安全に旅を完了できることにホッとしているような不思議な感情。

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アドリア海を渡り、クロアチア上空あたりで機内食のサービスが始まる。まずは冷たい飲み物としてビールとおつまみ。

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そして、機内食はラザニアを選択。ローマで積んだ機内食は、トレーがすっきりしているんだけど、アリタリア航空のイタリアから積んだ機内食って、こんなものだっけ?まぁ、前菜、メイン、デザートだからこんなものか。最近はコーヒーカップがないから寂しく見えるのかもしれないなぁ。バターとかジャムがないからかなぁ?

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ワインと水を置けば、まぁ、普通の機内食。ワインはボトルから注いでもらう。

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イタリアで積んだラザニアは機内食としては美味しい。

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食後のコーヒーは紙コップ。

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今回は往復ともにエコノミーフラット。中央の4席を使ってベッドにすれば、足を伸ばしてもはみ出ない。

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アリタリア航空はちゃんと夜食が配られる。

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帰りの夜食はローマから積んだサンドイッチ。

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夜食が配られた時点での現在位置はまだシベリアのど真ん中。ヨーロッパ系航空会社の昼便だと、うまくお酒を飲んで寝られたとしても、たいていバイカル湖の手前あたりで起きてしまう。そこから眠れなくなると、まだけっこうな時間が残っているので映画を見て時間を潰すしかなくなる。でも、今回はエコノミーフラットで横になっているので、映画を見なくてももう少し休めそう。

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2020年3月、オンタイムの旅行中の私は、2022年に起きたウクライナとロシアとの戦争によってロシア・シベリア上空を通過することがしばらくはないかもしれないということはまだ知らない。

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ようやくロシアを脱出して日本海に出る。もちろん、オンタイムの旅行中はロシア上空を通過することはいつも通りのことなので何も感じていないけど。

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あと1時間半ほどで、アリタリア航空AZ784便は東京・成田空港に到着してしまう。到着予定時刻は2020年3月8日、日曜日の朝10:14。定刻よりも1時間ほど早く到着予定。

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2回目の機内食はコールドミールの朝食。

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朝食については、パイナップルにヨーグルトもついており、けっこう充実しており、トレーが寂しい感じがしない。そして、ヨーグルトは蓋についたところが美味しい、ヨーロッパのフルーツヨーグルトは幸せ。

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新潟からいわきに抜けることが多いような気もするけど、今日の航路は仙台上空から東京・成田空港に向けて南下していくルート。

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成田空港へのアプローチは、今日はいったん、太平洋に出て南側から着陸する。

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2020年3月8日、日曜日。アリタリア航空AZ784便は、無事に成田空港に到着する。

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この時は、アリタリア航空が2021年10月に消滅することは知らないので、これが私の人生で最後のアリタリア航空の搭乗だったことはまだ知らない。アリタリア航空については、過去に大雪で滑走路が閉鎖されていたミラノ・マルペンサ空港から、成田行きを欠航にせずに飛ばしてくれたことがあり、私は本当に感謝している。

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2020年3月8日時点の新型コロナウイルス感染症の日本入国時の「水際対策」はどのような感じかと言うと、はっきり言って、従来となんら変わらない。従来通り検疫所のサーモグラフィーを通過するだけで、個別に呼び止められて確認されることも、書類を提出することもない。そう、私は発熱もなく、検疫所でルール通りに安全と判断された上で入国している。私はなんらルール違反はしていない。中国と韓国からの入国に対して「水際対策」が強化されるのは、翌日の2020年3月9日からなので、この日は中国や韓国からの入国もサーモグラフィで発熱が感知されない限りは、素通りできてしまう。

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2020年3月8日時点では、まだ自民党安倍政権は2020年に予定通り、オリンピックを開催するつもりでいたし、私も翌年に延期になるとは思っていない。オリンピックの1年延期が決定したのは、2020年3月24日のことである。

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スーツケースを受け取り、制限エリアを出て到着ロビーに出る。出発前はキャンセルしようかとさんざん悩んだんだけど、神様のご加護もあって、無事に安全に日本に帰ってくることができて本当によかった。シチリア島の実態としては、出発前に陽性者データをさんざん調べて、まだイタリア北部3州以外では平穏な生活をしているのではないかという予測通りだったんだけど、それでも、旅行中ずっと新型コロナウイルス感染症への恐怖感を拭うことはできず、無事に日本に帰ってこられたという安堵感を感じる。

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状況を判断するためには情報を収集することが大切だと思う反面、テレビやインターネットの「情報」を自分で確認せずに鵜呑みにしたら危険であるとも感じる。伝える側が「情報」にバイアスをかけてしまうと、真実と異なる理解をしてしまい、「偏見」を産んでしまう場合がある。バイアスが含まれた情報もあるので鵜呑みにせずに、物事が正しいかどうかは自分で確かめてみないとわからない。

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今回の「春のイタリア・シチリア紀行」を通してもっとも感じたことは、まだ知らないことや新しい価値観に対して、好奇心を持ち続けることが、どのような状況下でも大切なんだなぁということ。新しい価値観に対する好奇心を失ってしまうと、自分の目で見ているのに、心が感じないので見えなくなってしまう。その意味で、このブログのタイトルとサブタイトルにしているけど、「まだ知らないどこかへ」行って、好奇心を持って新しい価値観を感じ、自分自身の価値観を再認識することが人生にとって必要であるということを今回の旅行で再確認できた気がする。(2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行おしまい)

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2022年5月14日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(5)ローマ・フーミチーノ空港の「プラザ・プレミアム・ラウンジ」“PLAZA PREMIUM LOUNGE”でお昼ごはん。

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新しくなっているローマ・フーミチーノ空港で、プライオリティパスが使用できるラウンジを発見する。せっかく無料で使えるんだから、「プラザ・プレミアム・ラウンジ」“PLAZA PREMIUM LOUNGE”に入ってみることにする。プライオリティパスで利用できるラウンジの偵察が目的で、混んでいて閉鎖空間に多くの人が密集している様子だったら、ビール1杯飲んで、すぐに出てくるつもりでいる。

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ラウンジに入ってみて感じたことは、ものすごく広いラウンジ。

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そして、今回の旅では一番大事なことだけど、そもそもテーブル間隔が広く、そして、ものすごく空いているということ。

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この状況だったら、他者と接することなく安全に過ごすことができるし、とりあえず、ここでビールを飲んでも良いかもしれない。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」では、私は基本的な感染対策を守り、どう安全に過ごすことができるのかというチェックは怠らない。どんなに安全に感じたとしても、基本的な感染対策は崩さないという行動が習慣化されている。

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食べ物コーナーは、温かい料理もあり、料理が入った小皿をとるスタイルで、これもまた感染症対策としては素晴らしい。

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小さなピザもあったり、少しずつ食べられるので、楽しいかも。このラウンジで無料のお昼ごはんを食べることにする。

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パンもケースの中に並べられている。もともと、暖かく保温するためにこのような提供の仕方なのかなぁ?パンが飛沫から守られる意味でも安心。

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このあたりは軽食といった感じのハムやチーズのコーナー。これでサンドイッチを作っても美味しい。

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デザートもある。

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ブラッディオレンジやりんごなどのフルーツもある。

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もちろん、オレンジジュースは、ブラッディオレンジジュース。

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ビールは生ビールをスタッフが入れてくれる。

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他の人からは十分な距離を保てる席に座り、ラウンジでお昼ごはん。

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ビールを飲みながらつまむのにはちょうど良いおかずたち。まぁ、イタリアの場合は空港内のピザ屋さんでお金を払って食べたピザの方が本格的で美味しいとは思うけど、空港のラウンジで食べる食事としてはかなり良い方なんじゃないかなぁ?

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ラウンジは、ビュッフェ形式なので、食べたいなぁと思ったものを好きにとれるのがいい。しかも、小皿に分けられているので感染症対策としても安心できる。

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私はブラッディオレンジが大好きなんです。もしも私のいつもの好奇心だったら、カターニアやパレルモのメルカートで、日本には果物は持ち込み禁止品のために持ち帰れないので、旅行中にホテルの部屋で食べるためにブラッディオレンジを買っちゃっていたと思う。

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レモンのジェラート“Gelato al limone”なんて、食べるしかないでしょう。

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レモンのジェラートと、チョコレートチップの入ったアイスクリーム“cioccolato”。レモンのジェラートが美味しい。

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最後はエスプレッソ。なかなか、プライオリティパスで無料で利用できるラウンジのお昼ごはんは、満足できるものだったかも。今回の利用以降、プライオリティパスでのラウンジ利用が、そもそも海外旅行に行けないので2年以降もできなくなるとは思ってもみなかったけど。

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出発案内板で14:55ローマ発東京成田行きアリタリア航空AZ784便の搭乗ゲートと確認すると、E21と表示されている。ここから徒歩4分なので近い。

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ラウンジを出て東京成・成田行きが出発するE21番ゲートに向かうことにする。

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あとは東京・成田行きの飛行機に乗るだけで、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」は終わってしまう。しかし、最後の最後で心配なことがある。それは、イタリアから日本に向かうフライトの中に、ロンバルディア州、ヴェネト州およびエミリア=ロマーニャ州のイタリア「北部3州」を周遊した日本人旅行者が紛れ込んでいないかということ。そして、前日2020年3月6日のミラノ・マルペンサ空港発東京成田行きのアリタリア航空AZ786便は欠航になっているので、その乗客がミラノからローマに流れてきていないか。

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2020年3月1日に「海外安全ホームページ」によって、イタリア「北部3州」についてはレベル2の渡航延期勧告が出ており、特に3月6日にはロンバルディア州にはレベル3の渡航中止勧告が出ている。旅行会社が主催する団体パッケージツアーについては、日本時間の3月1日以降は「北部3州」内のミラノ、ヴェネツィアに行くツアーは催行中止となっているはずなので、もしも団体パッケージツアー客がいたとすれば、安全な地域であるローマだけのツアーか、南部のナポリなどを周遊するツアーだろう。問題は、「海外安全ホームページ」で感染症危険情報が出ているにも関わらずに確認をせずに「北部3州」を旅行してきた、のんきな個人旅行者がいるかもしれない。そして、のんきな旅行者ほど、基本的な感染対策を怠っている。

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大学生の卒業旅行という感じの人たちの団体パッケージツアーらしき集団を発見。添乗員さんがついている団体パッケージツアーについては、バックに旅行会社がついており、2020年3月1日以降はレベル2「渡航延期勧告」が出ている地域には立ち入らないはずなので、この人たちはおそらく危険なエリアに立ち入っていない。卒業旅行で海外旅行に行けるとすれば、特にイタリア旅行については新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミック前の最後のタイミングなので、きっと「世間体」もあってキャンセルしようかとかなり迷ったと思うけど、イタリアに来られて幸運な人たちかも。帰りの飛行機、イタリアから退避する人で混んでいるのかなぁ?退避する人の中にロンバルディア州から逃げてきた人がいないことを祈るのみ。逃げてきたと自覚がある人はまだいいけど、何も考えずにぼーっとイタリア北部を旅行してきた人がいませんように!

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E21番ゲートのそばから、東京・成田行きアリタリア航空AZ784便のボーイングB777-200ERが見える。この時は1年半後の2021年10月にアリタリア航空が消滅することはまだ知らない。

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14:55定刻通りの出発予定で、E21番ゲートから、東京成田行きアリタリア航空AZ784便のボーディングが始まる。私の心配は、機内の混雑具合。渡航中止勧告が出ているのにミラノを歩いていた、のんきな旅行者と席が近かったらどうしよう。

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機内が混んでいないといいなぁ。

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アリタリア航空の塗装を見るのも、私にとってはこれが最後になるかもしれないとは、この時はまだ知らない。

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混んでいないといいなぁ。行きと同様にエコノミーフラットができるくらいに空いているといいなぁ。機内に入る列に渋滞ができているから混んでいるのかなぁ?最後の最後にロンバルディア州から逃げてきた乗客がいるんじゃないか、満席で隣に座った人がのんきにミラノを旅した人だったらどうしようと不安な気持ちになりながら、東京成田行きのアリタリア航空B777-200ERの機内へと入る。

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2022年5月11日 (水)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(4)さようなら、シチリア島!パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港からアリタリア航空AZ1784便に乗ってローマ・フーミチーノ空港に向かう。

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パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港の15番ゲートに到着すると、私もカターニア空港到着時に遭遇したイタリア赤十字の職員がボーディングゲートに向かっていく。私もカターニア空港到着時に経験したことだけど、シチリア島に到着した乗客全員をボーディングゲートで非接触式体温計を使ってスクリーニングしている。日本を出て、イタリアで感じることは、できる感染症対策は迅速に行われているということ。

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使用機のエアバスA320が到着している。まだ到着したばかりの様子で、まだ乗客は体温のスクリーニング中で飛行機から降りてこない。

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すでに書いていることだけど、島国の日本の中でも陸続きではない那覇空港にサーモグラフィが設置されたのは2020年4月9日で、新千歳空港に設置されたのは2020年4月15日になってからのこと。シチリア島では少なくとも私がカターニア到着時の2020年3月3日には国内線でも到着客全員のスクリーニングが行われたことを考えると、いかに当時の日本の自民党安倍政権の水際対策がのんびりしていたか。大型機械であるサーモグラフィがなくても、「水際対策」のために、手っ取り早く非接触式体温計を活用するという発想は日本では生まれないのだろうか。

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そして、空港のあちらこちらには手指消毒器が設置してある。今でこそ、日本でも当たり前のように設置されているけど、シチリアでは2020年3月7日の段階で、新型コロナウイルス感染症に対して接触感染防止を重視してなのか、以前から置かれていたのかはわからないけど、きちんとした対策がとられている。かたや日本の当時の自民党安倍政権下では、マスクや消毒液を転売ヤーに買い占められただけが理由ではないと思うけど、急速な需要拡大に供給が間に合わず、マスクと消毒液は2020年3月の時点ですでに不足しており、このような手指消毒器を設置するどころか中身がないという状況だった。マスク不足に対して、将来的に日本史の大学入試問題に出そうなほど後世の歴史に残るだろう「アベノマスク」の配布が完了したのは2020年6月20日である。

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イタリア赤十字の職員による到着客の体温測定の任務が完了した様子で、搭乗ゲートから離れていく。

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しばらくしてアリタリア航空AZ1784便ローマ行きの搭乗が開始される。

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もちろん、もともとマスク文化ではないイタリアでは乗客はマスクなんて誰もつけていない。今回のフライトは、ほとんど陽性者がいないシチリア島から出発するので、行きにローマからカターニアに向かう飛行機に乗った時ほどの不安はない。今のところは、マスクをつけていなくても、シチリア島では新型コロナウイルス感染症の感染爆発の状況ではない。

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とうとう飛行機に乗る。さようなら、シチリア島。シチリア島で平穏な日常を感じさせてくれて、過ごしているうちに私の心を平穏にさせてくれた大切な場所。シチリア島を歩いているうちに、再び日本で閉塞的な世の中を生きるパワーを得られたような気がする。世界に平穏が訪れた時には、私は今回の感謝を込めて、必ずシチリア島に戻ってくる。

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機材はエアバスA320。シートは革張り。

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前方2列目の2Dのシート。乗客はそんなに多くないみたいで空席がある。

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ナローボディの機材の良いところは、手動で風を調整できる。

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つまみをひねって、全力で風が当たるようにする。

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シェンゲン協定内のフライトのオレンジジュースは、ブラッディオレンジジュースではなく、普通のオレンジジュース。

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短いフライトなので、あっという間にローマ・フーミチーノ空港に到着。「沖止め」なので、タラップからローマの地に降りる。

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ローマは晴れている。青空のもとで「沖止め」で外気に接することができたのは、今回の旅行ではむしろ幸せ。外だったら、周囲に人がいなかったら思いっきり息ができる。ローマの空気を深呼吸して吸い込む。

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バスに乗り、ターミナルに向かう。

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ターミナルに到着。マスクをしていなくても、シチリア州の陽性者数は少なく、そしてローマのあるラツィオ州の陽性者数も少ない。それだけ、まだイタリア中部や南部では平穏な生活が継続できているということ。

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ターミナルの中に入り、ローマ発東京成田行きアリタリア航空AZ784便の搭乗口を目指す。この時は、2021年10月にアリタリア航空が消滅してしまうことは知らないので、これが私の人生で最後のアリタリア航空の搭乗便になるとは少しも思っていない。

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ローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外のターミナルは、ターミナルEなので、案内表示に従ってターミナルEを目指す。

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出発案内板を見つけたので、アリタリア航空AZ784便東京成田空港行きの搭乗ゲートを確認する。

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現在の時刻は12:33。パレルモからのアリタリア航空AZ1784便のローマの到着予定時刻は12:30なので、早着だったことがわかる。上から5行目に“14:55 Tokyo”を見つけるけど、欠航や遅延はなさそうだけど、まだ搭乗ゲートは割り振られていない。

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とりあえずゲートEを目指してさらに歩く。

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出国審査場では、行きと同様に自分でパスポートのページを開いて、ビニール手袋をした審査官にスタンプをもらう。イタリアの出入国審査では、以前から適当なページにスタンプを押すことが多い気がするので、自分の希望するページに押してもらえる、この方式の方が私は好き。

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シェンゲン協定外エリアのおみやげもの屋さん。引き続き、お客さんはマスクを着用していない人が多いけど、イタリア中部や南部では平穏な日常生活が継続できていることを体感しているので、行きの時よりは気にならなくなっている。もちろん、ローマ・フーミチーノ空港にはイタリア北部からの乗客が紛れ込んでいる可能性はあるので、他者に近寄らないなどの基本的な感染対策は怠らない。

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ローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外ターミナルって新しくなったのかなぁ?最後に私がローマ・フーミチーノ空港のシェンゲン協定外ターミナルを利用したのは、2010年10月にアマルフィに行って、アエロフロート・ロシア航空のコードシェア便としてアリタリア航空のモスクワ行きに乗って以来。その時は、シャトルに乗って、サテライトに行って、サテライトにあるラウンジで過ごしたのを覚えている。

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まぁ、ほぼ10年ぶりなので、それは新しい建物もできるだろう。なかなか近代的できれいなターミナル。全体的には人が少なく、空いている感じかなぁ?

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お昼ごはんの時間だけど、レストランも空いている。次のフライトは、ローマ・フーミチーノ空港14:55発アリタリア航空AZ784便で、まだ2時間以上もあるから、空港のどこかでビールでも飲んで、お昼ごはんでも食べようかなぁ。

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イタリアって、空港内のレストランで食べるピザも美味しいんだよなぁ。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」では、2020年3月3日の日本からローマへ到着時から過剰に警戒せずに普通に旅行していればもっと旅行を楽しめたかもしれないなぁ。どうしてローマ到着時にカターニア行きのフライトを待つ時間にビールを飲んでフォカッチャを食べなかったのだろう。2020年3月7日の今日も、4日前の3月3日のローマに到着した時も状況は変わらないと思うけど、日本からローマに到着した時は新型コロナウイルス感染症に対する不安でいっぱいだった。恐怖心を持ち消極的な気分でいると好奇心が弱ってしまい、見えるものも見えなくなってしまう。でも、今回の場合は、目に見えない新型コロナウイルス感染症に対する恐怖心を持ち続けることは必要だったと思うし、恐怖心を持ちながら慎重に行動することは正しかったと思う。今回の旅行中は、基本的な感染症対策を怠ることなく、毎日陽性者数を確認するなど現地での情報収集をしながら、自分自身の中にある恐怖心と向き合いながら、どう安全に行動するかのバランスをずっと模索していた気がする。

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2022年5月 7日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(3)パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港のおみやげもの屋さんでようやく私の好奇心が復活する。

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ローマまではシェンゲン条約内の国内線扱いのフライトで出発2時間前だと待ち時間にだいぶ余裕があるので、パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港でプライオリティパスが利用できるラウンジ“SALA VIP Departures Vip Lounge”に行ってみることにする。ラウンジは手荷物検査前の場所にある。今では日本でも当たり前の光景だけど、新型コロナウイルス感染症対策として接触感染の防止を重視しているイタリアではすでにこの時期に手指消毒器が設置されている。この時期の日本は、今でこそ当たり前だけど、こんな手指消毒器は普及していなかったと思うし、あったとしても消毒液が品切れになっていたんじゃないかなぁ?日本を出てイタリアに来て感じることは、イタリアは対応が早いなぁと感じる。日本にいると、マスメディアによる「情報」はあふれているし、他人事のように「どうにかしろ!」という声だけは聞こえるんだけど、具体的な対策が迅速じゃないんだなぁと本当に実感する。

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受付の係の人はビニール手袋着用で接触感染には気をつけている。ラウンジ内には誰もおらず、貸切状態。まぁ、貸切状態の方がありがたいんだけど。

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まずは洗面所に行って、手を洗うことにする。今回の「春のシチリア紀行」では手洗いが習慣化している。

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接触感染防止に重点を置いているイタリアでは、正しい手の洗い方が詳しく書かれている。

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手をしっかり洗ったあとは、おなかは空いてないけど、軽食コーナーを見てみることにする。

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イタリアの朝ごはんの定番の、クリームが入ったクロワッサン(コルネット)。イタリアのどこで食べても、これが美味しい。

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朝から揚げ物が並んでいる。

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冷凍の既製品だとは思うけど、コロッケや丸いのはアランチーニかなぁ?

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冷蔵庫には水とソフトドリンク、そしてビールがある。

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このフルーツジュースが美味しそう。

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パレルモのホテルで朝ごはんを食べたばかりなので、ちょっとだけ揚げ物を食べてみる。既製品の冷凍食品だと思うけど、それでも美味しい。シチリア島にアランチーニやカンノーロを食べる目的だけのために来てもいいと思うくらい。

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ラウンジを出て、出発ゲートに向かうことにする。

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パレルモ空港に来てから感じることは、手指消毒器があちらこちらに設置されているということ。

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アリタリア航空AZ1784便ローマ行きは11:20の出発で変更なし。搭乗ゲートも15番で変更なし。

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搭乗ロビーに向かうためにエスカレータに乗る。

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エスカレータを上がると前方遠くに見えるのは手荷物検査場。

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制限エリアの売店はヨーロッパの売店では定番のRELAY。

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パレルモ市街のおみやげもの屋さんでは、レモン系のおみやげが多かったけど、空港ではピスタチオ推し。確かに、レストランで食べた料理には細かく砕かれたピスタチオがよく料理に入っていた。

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ピスタチオのペーストや、砕かれたピスタチオが売られている。

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美味しいとは思うけど、私は料理人ではないので使い方がわからないのが残念。おみやげに買ったとしても私には有効に活用できない。

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ピスタチオのお酒なんてあるんだ。

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ピスタチオのお土産になりそうなお菓子も売っている。ピスタチオのおみやげは空港に来るまでチェックしていなかったなぁ。今回、どうも、好奇心が鈍っている。もっとパレルモ市街でおみやげを見ておけばよかったなぁ。パレルモのデパートに行くべきだったかなぁ。

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最後の最後に空港で初めて気がついたんだけど、シチリア島はアーモンドも名物みたい。

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アーモンドクリームやアーモンドのお菓子も充実している。やっぱり、今回の「春のイタリア・シチリア紀行」は、私の新しいものを発見する好奇心が鈍っている。空港に来てから初めておもしろいなぁと興味を持つ前に、パレルモ市内で街を歩いている時にこの発見をできていないのは、「気づき」が足りなかったと反省してしまう。心に余裕がないと、好奇心が働かないのかもしれないなぁ。ようやく、シチリア島にパワーをもらって、今頃になって好奇心が復活してきたのかも。

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オレンジのチョコとか、ボンボンとか、このRERAYの品揃えのセンスがいいのかもしれない。

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そもそも、パレルモで立ち寄ったスーパーマーケットが、品揃えの少ないディスカウントスーパーのリドル“Lidl”というのが失敗だったのかもなぁ。

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ここでもアランチーニが売られている。

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そして、カンノーロも。

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もうパレルモを出発し、ローマに向かおうとしている時になって、もうシチリア島を去る最後のおみやげもの屋さんで、シチリア島にパワーをもらって、私の好奇心が復活してくる。今回の「春のイタリア・シチリア紀行」については、やっぱり、新しいものを発見する好奇心が弱っており、感性が働かずに、目では見ているかもしれないけど心が見えていないものがたくさんあったのかもしれないなぁ。予習が足りずに感性で歩いているので見落としがある普段の私の旅行よりも、さらに見えているのに見えていないものがたくさんあった気がする。でも、シチリア島を歩いているうちにパワーをもらって、最後の最後でシチリア島の名産品を知ることができた。旅の最後になってしまったけど、好奇心を持って、新しいものを発見する楽しさに気がつくことができて、本当に良かった気がする。人生にとって必要なものは「好奇心」なのかもしれないなぁ。

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2022年5月 3日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 5日目(2)パレルモ中央駅から空港バスに乗ってパレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港“Aeroporto di Palermo Falcone e Borsellino”へ向かう。

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パレルモ中央駅からパレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港“Aeroporto di Palermo Falcone e Borsellino”へは、列車とバスと2つの方法がある。今回は30分おきに出ている空港バスに乗るつもりで、昨日のうちに時刻を調べており8:30発のバスに乗るつもり。パレルモ中央駅の時計を見ると、まだ8時5分くらいの時間。

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すでにカターニアからバスで到着したので、パレルモのバスターミナルの場所は知っている。パレルモ中央駅の構内に入り、案内に従って進めばいい。

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鉄道の場合は、“Aeroporto Punta Raisi”行きに乗って終点が空港駅。けっこう途中駅が多いけど、各駅停車なのかなぁ?

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バスターミナルはパレルモ中央駅の右側に隣接している。

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この写真は何も考えずに停車している車両を写真に撮っただけなんだけど、旅行記を編集する際によーく見てみると“PUNTA RAISI”行きであることがわかる。2枚前の写真の通り、鉄道の空港駅の名称は“Aeroporto Punta Raisi”なので、これは空港行きの電車。すでに昨日の時点で、鉄道ではなくバスで空港に向かうと頭の中で決めてしまっているので、この電車が空港行きの列車であると気がついていない。私の頭の中で空港へはバスで行くと決めてしまっているので、これが空港行きの電車であることが見えていない。目の前に電車があるなら電車で空港に向かってもよかったのに。私がバスで行くという「固定観念」を持ってしまったことにより、目では見えているのに見えていない。

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行き先表示を“Aeroporto”と表示してくれたら気づいたかもしれないなぁ。でも、もしも私が電車で空港に向かうと決めていたら、駅に着いてからどの電車に乗ればいいかわからずに焦っただろうなぁ。空港行きの電車が “PUNTA RAISI”行きが正解だとわかる前に、焦って困っている気がする。その意味では、乗り場などがわかりやすい、バスで行くことにして正解だったと思う。細い通路の先にはバスが見えている。

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15番乗り場で空港行きのバスはすぐに見つかる。ピクトグラムに飛行機のマークがあるし、“AEROPORTO”の表示もあるし、空港行き専用のバスなのでバスの車体を見ても空港行きのバスとわかる。

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バスのトランクにスーツケースを置いてからバスに乗車。

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バスの切符は運転手から購入し、6ユーロ。

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事前に調べていた通り、空港行きのバスは8:30に出発予定。

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定刻にバスは出発する。バスターミナルを出発するとパレルモ中央駅前の広場に出てくる。

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そして、ローマ通りを直進。

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ということは、宿泊していたホテル・デル・チェントロの前を通る。ホテルの反対側にあったディスカウントスーパーのリドル“LidL”が見える。あれ?もしかしたら、パレルモ中央駅まで行かなくても、ローマ通りに空港バスのバス停があったのかもしれないなぁ。

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今回の旅行ではパレルモ新市街はカットしているので訪れていないんだけど、空港バスはポリテアーマ劇場“Teatro Politeama Garibaldi”のあるルッジェーロ・セッティモ広場“Piazza Ruggiero Settimo”のプラダ前を経由。空港とのアクセスを考えると、新市街のこのあたりでホテルを探すのもいいかもしれないなぁ。

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だいぶ、郊外の雰囲気になってきた。奥に見えるのはサッカースタジアム“Stadio Renzo Barbera”で、その奥に見える山はペッレグリーノ山“Monte Pellegrino”。この山には、パレルモの守護聖人であるサンタ・ロザリアの過ごした洞窟が聖域“Santuario di Santa Rosalia”となっている場所がある。次にパレルモに来るときには、聖域に行ってみたいかも。

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空港バスはベルジオ通り“Via Belgio”から高速道路に入る。確かに朝の天気予報の通り、今日は雲が多いけど、青空も見えている。

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海のそばを走るのかと思ったら、パレルモのあたりは海のそばにけっこう大きな岩山がある。

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ようやく海が見えてきた。海と山が隣り合っていて平地が少なく、鉄道もすぐそばを通っている。

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ようやく平野に出たと思ったら、まさかの雨が降り出してくる。朝の天気予報が当たっており、今日の天気は曇り時々晴れ、ところによっては雨という感じ。

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空港周辺では雨は降っていないみたい。空港バスは50分の予定所要時間よりも少し早く、パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着。

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バスのトランクから自分のスーツケースを取り出す。

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スーツケースから早く解放されたいので、チェックインを済ませようと空港の中に入る。

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まずは出発案内板を見て、チェックインカウンターを探す。

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現在の時刻は9:21。出発案内板の表示はコードシェア便のSV6717便になってしまっているけど、パレルモ11:20発ローマ・フーミチーノ空港行きアリタリア航空AZ1784便は、定刻通りの出発でチェックインカウンターはA26。そして、出発ゲートは15番ゲート。

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国内線(シェンゲン協定内フライト)で出発時間まで2時間もあるので、アリタリア航空のチェックインカウンターは空いている。

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チェックインを済ませて、スーツケースから解放されて、空港の写真を撮るために外に出る。もう外に出てシチリア島の空気を吸えることはないと思って、最後にシチリア島の空気を深呼吸。

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11:20パレルモ発ローマ・フーミチーノ行きアリタリア航空AZ1784便は、できる限り自分よりも前に人がいない前方エコノミーを確保。

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そして、14:55ローマ・フーミチーノ発成田行きのアリタリア航空AZ784便は、行きのフライトのようにガラガラだったら4席を使ってエコノミーフラットができることを狙って、座席は中央のブロックにしてみる。帰国便も空いているといいけど、乗ってみないとわからない。ローマ行きと成田行きの搭乗券を手にして、いよいよ「春のイタリア・シチリア紀行」もあと2回だけ飛行機に乗れば、終わってしまう。まだ旅を続けたい名残惜しい気分と、マスメディアによる情報が溢れる日本での日常生活に戻ることの不安、その反面としてトラブルもなく無事に旅を終えることができることへの安心感が入り混じっている。帰国時にいろいろな感情が入り混じることって、私には珍しいことなんだけど。

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