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2022年2月22日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 4日目(3)パレルモのノルマン王宮“Palazzo dei Normanni”。

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パレルモのノルマン王宮“Palazzo dei Normanni”に入り、狭い通路を抜けると、無事にマケダの中庭“Cortile Maqueda”に到着する。今回の「春のシチリア紀行」では、シラクーサのオルティージャ島で気がついたギリシャ時代の「コリント式柱頭」が頭に残っているせいもあるけど、シチリア島の特徴として石の柱のアーチをよく見る気がする。

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このマケダの中庭はノルマン時代のものではないみたいだけど、なかなか雰囲気の良いパティオ。建物を支えるアーチの柱が気になってしまう。

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パラティーナ礼拝堂を目指して2階(イタリア式だと1階)に上がる。

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ところが、パラティーナ礼拝堂はまだ見学の準備ができていないのか、係員に3階に行くように言われる。

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マケダの中庭を見下ろす。

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展示室に入ると、壁紙の展示があるんだけど、中国なのかなぁ?東洋の雰囲気。

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“KINKAWA-GAMI”と書かれており、展示されているものは日本のものであることがわかる。金革紙(きんかわがみ)もしくは金唐革紙(きんからかわし)と呼ばれるもので、1882年にパレルモにきたものらしい。そもそも、私は日本人でありながら、日本の「金革紙」がよくわからない。海外旅行で日本のことを初めて知ることになる体験って、私だけなのかなぁ?

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そもそも日本語ガイドブックである「地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15」にはノルマン王宮についての案内文は少ないために、適当に部屋を見てしまっており、自分の印象に残った部屋の写真のみ残している。この部屋は、おそらくポンペイの間ではなく、グレゴリエッティの間“Sala Gregorietti”だと思われる。

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この天井のフレスコ画はサルヴァトーレ・グレゴレッティ“Salvatore Gregorietti”によって、おそらく20世紀になってから書かれたもの。

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展示会場となっていたのが、ポンペイの間“Sala Pompeiana”だったみたい。

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ノルマン王宮は、現在も建物自体はシチリア州議会堂として利用されているので、グレゴリエッティの間は20世紀ごろに改修されたものだったり、さまざまな時代が入り混じっている。このテーブルはいつの時代のものなのかなぁ?

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こちらは中国の間“Sala Cinese”。ところで、順路通りに歩いたはずなんだけど、どうも12世紀のノルマン時代の「ルッジェーロ王の間」“Sala di Re Ruggero”にこの日は入れなかったのか、事前にあまり予習をしない私の行き当たりばったりの旅のせいで見落としているのか、写真を整理する段階で確認すると、どうも行っていないみたい。私の旅は綿密な行動計画を立てないので、重要な観光スポットの見落としはよくあること。でも、きっと、神様がもう1回ここに来なさいと言っているのだと私は思っている。そして、シチリア島はリピートありのディスティネーションだと私は思っている。

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そんなわけで、ノルマン時代の「ルッジェーロ王の間」に行かずに階段を降りると、アジア系と思われるグループツアーを発見。服装の色合いが地味だから日本人のツアーかもしれないと思って、こっそり近くで解説を聞いたら日本人のツアーであることがわかる。ルールとしては、2020年3月6日の時点ではイタリア北部3州以外は外務省「海外安全ホームページ」においてもなんら制限はないわけだから、団体パッケージツアーに参加してシチリア島を訪れたとしても、けっして「けしからん」ことではない。しかし、マスメディアによる「全体化」によってイタリアに対しての「偏見」を持ってしまった「世間体」もあっただろうに、きちんと情勢を分析してキャンセルせずに団体パッケージツアーに参加した、この人たちは偉いなぁ。まぁ、情勢などは何も考えずにキャンセル料がもったいないからという単純な理由で強行しただけかもしれないけれど。

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今回の旅行で初めて日本人の団体パッケージツアーの人たちに遭遇する。見学スポットについては、団体パッケージツアーはガイドさんが必須スポットを教えてくれるし、解説してくれるので、歴史を理解できるかもしれないなぁ。私のような行き当たりばったり旅だと、観光スポットではないところは歩いて感じることができるんだけど、歴史を含んだ必須観光スポットの理解という意味ではかなり劣るかも。もちろん、事前に観光スポットを予習し、綿密に計画を立てる人だったら、私のように必須スポットを見落とすこともないんだと思うけど。行き当たりばったりの旅行をしているので、観光スポットについて詳しく予習したい場合は、この旅行記ではない他の人が書いた旅行記を参照したほしいがいい。そのかわり、私の旅行記では、観光スポットと観光スポットの間の現地の雰囲気を伝えることについては自信を持ってお薦めする。

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ノルマン王宮の必須スポットは、12世紀のノルマン時代の雰囲気を残しているパラティーナ礼拝堂“Cappella Palatina”で、さすがにここだけは私も見落とさない。その手前にあるヘラクレスの間“Sala d’Ercole”に入ってみることにする。

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ヘラクレスの間は、シチリア州議会場として現在も利用されており、議会が行われている日は入場できない。

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ノルマン王宮は、12世紀のノルマン時代から、増築や改築はあったにせよ、現在も利用されている。

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天井の装飾が美しい。

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いよいよ、あまり事前に予習をしない私でも、必須観光スポットだと思っているパラティーナ礼拝堂へ入場してみることにする。すでに雰囲気が異なっていて、回廊にも見事なモザイク画を見ることができる。

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