2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 2日目(14)カターニアに戻ってホテルそばのオステリア“Hosteria del Panda”で夕ごはん。
カターニアからのバスを降りた広場に戻る。「地球の歩き方南イタリアとマルタ2014-15」を見ると、シラクーサのバスターミナルがちゃんとあるみたいなんだけど、工事とかの理由でここがバスターミナルなのかなぁ?バス乗り場がよくわからないし、行きと帰りと違う交通手段というのもおもしろそうなので、シラクーサの鉄道駅に向かうことにする。
シラクーサの鉄道駅は、町外れにあるみたいで、駅に向かう道は人通りも少なく、お店も少ない。
現在の時刻は17:23で、次のカターニア方面に向かうメッシーナ“Messina”行きは18:20と1時間近く待つ。19:10発のローマ・テルミニ“Roma Termini”行きの列車があるのがおもしろい。このローマ・テルミニ行きの列車は、シラクーサ始発の寝台列車。メッシーナでパレルモ方面からの列車と合流して、車両ごと鉄道連絡船に乗って列車に乗ったままメッシーナ海峡を渡ってイタリア本土のヴィッラ・サン・ジョヴァンニ“Villa San Giovanni”駅に渡ってローマ・テルミニ駅に向かう。この寝台列車の存在は知っていて、今回は乗らないけど、いつか鉄道でローマからシチリア島まで鉄道連絡船に乗る鉄道旅をしてみたいなぁ。
駅前にぽつんとバルが一軒だけある。その名も“Station Bar”。
時間つぶしのために店内に入るとお客さんは誰もいない。感染症予防のためには空いているほうがいいんだけど、ちょっと寂しい。
寒くないし椅子に座りたかったのと、感染症予防のために、外の席に座ることにする。
今回の旅は新型コロナウイルス感染症の感染予防に最大限に注意した旅で油断はできないんだけど、ようやく、心がいつもの旅モードになって、旅の途中でビールを飲むことができるようになってきた。
18時を過ぎて、まだ早いんだけど、そろそろ駅に向かうことにする。
鉄道は人気がないのか、待っている人はあまりいないみたい。まぁ、距離があるメッシーナまでの移動であれば鉄道のほうがいいけど、カターニアまでだったらバスのほうが30分に1本と運行間隔が短いから、地元の人だったらバスに乗るだろうなぁ。
車両は私の他に2人組がいたくらいで、ほぼ貸し切り状態。空いている電車のほうがバスよりも十分にソーシャルディスタンスを保つことができるかも。列車は定刻通り18:20にシラクーサ駅を出発する。
1時間10分ほどでカターニア中央駅に到着。シラクーサからカターニアまでは、ほとんど乗客はいなかったんだけど、カターニアからメッシーナに向かう乗客はけっこういる。
リゼェール・ホテル“Rigel Hotel”に戻り、部屋に戻り、荷物を置いてから夕食を食べに行くことにする。イタリアの場合、20時くらいが夕食の時間にはちょうどいい。
ホテルのレセプションでお勧めレストランを聞いたんだけど、そのレストランが見つからず、場所がわからないので、Google Mapでみつけたレストランに行ってみることにする。
ホテルからすぐそばにあるオステリア・デル・パンダ“Hosteria del Panda”に行ってみることにする。
うーん私だけで貸し切り状態。イタリアの夕ごはんは夜が遅く、20時に行っても一番乗りになることはよくあることだけど。
今日は貸し切り状態だけど、席数は多いし、お店の雰囲気的にはいい感じ。
白ワインとミネラルウォーターを注文。イタリアのレストランでは、なんとなくのルールであるような気がして、いつもミネラルウォーターを1本注文してしまう。たいてい安いし。
今回の「春のシチリア紀行」で初めてオステリアで食べるちゃんとしたごはん。イタリアに来たからには、プリモはパスタでしょう。私はどうしても「まだ知らない」メニューにチャレンジしてみたくなってしまう。パスタ料理の“Bigoli dell’Hosteria”を注文してみる。でも、まったくわからないわけじゃなく、メニューには“vongole,gamberetti,pistacchio”とヒントが書かれており、貝とエビとピスタチオが入っていることがわかる。
粉末状になったピスタチオが最高に美味しい。このパスタ料理は正解かも。でも、このパスタ料理はシチリア島まで来ないと食べられなさそう。
シチリア島がピスタチオが名産であることはわかっていたので、またしてもマグロのグリルにピスタチオの粉末が載せられたもの“Tonno Rosso panato al pistacchio”を注文。
ピスタチオを粉末にして料理に使うというのは、私には初めての体験だけど、美味しいかも。粉状のピスタチオを使った料理を私はけっこう気に入っている。
デザートは食べずにエスプレッソを注文して食後の余韻を味わう。
夕ごはんを楽しんでオステリア・デル・パンダを出て、リゼェール・ホテルに向かう。「春のシチリア紀行」の町歩きの1日目が終了する。朝、ホテルを出る時は新型コロナウイルス感染症への不安でいっぱいだったんだけど、もちろん感染症対策には常に気をつけながらも、だんだんと旅を楽しめるようになってきた。シラクーサのネオポリス考古学公園で、周囲に人がいない状況で青空の下で深呼吸をしたあたりから、ようやくいつものような旅の楽しさやリラックス感を感じられるようになってきた気がする。
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