2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 2日目(1)イタリア、シチリア島カターニアのリゼェールホテル“Rigel Hotel”の朝ごはん。
2020年3月3日時点での累計陽性者数
シチリア州(人口約500万人)陽性者数7名
ラツィオ州(人口約570万人)陽性者数14名
北海道(人口約530万人)陽性者数79名
2020年3月4日、水曜日。朝早く目が覚めてしまい、前日3月3日のイタリアの州別陽性者をチェックする。今回の旅行中は「安全な旅行」を達成するために州別陽性者数を毎日チェックするのが日課になっていく。この人数は1日あたりの人数ではなく「累計人数」であり、イタリア全土の「累計」陽性者は2,502名。日本でも2021年のオリンピック前後の第5波で感染拡大が進んでしまったために陽性者数の人数の感覚が麻痺しており、2,502名は2021年8月の状況では「1日あたり」でも少ないと感じたかもしれないけど、オンタイムではこの数字が「累計」であっても、当時の日本のマスコミが必要以上に不安感をあおっていた(2021年の今でも必要以上に日本のマスコミは不安感をあおっていると思うけど…。)こともあるけど、多くの日本人は、もちろん私も含めて感染が拡大しており驚異であると感じている。しかし、細かく州別にみてみると、ロンバルディア州では累計1,520名の陽性者が出ているにもかかわらず、シチリア州では新たな陽性者はいなかったようで前日と同じく累計7名の陽性者しかいない。さらには、大都市のローマがあるラツィオ州では前々日から倍増しているものの累計14名と少ない。まだイタリア北部3州(ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア・ロマーナ州)で感染爆発はかろうじて治まっている状況だろう。シチリア州に関しては、昨日、カターニア・フォンターナロッサ空港でも、到着した乗客全員に非接触式体温計によるチェックが行われるなど、まだ感染拡大を防ぐことができているのだろう。今回の旅行では、毎朝陽性者数をチェックして、シチリア州の陽性者数が人口規模が近い北海道の陽性者数を超えたら、その時点で予定を切り上げて帰国すると決めている。
2020年3月4日の朝のニュースでは、イタリア北部の小さなコミューンが封鎖されている程度で、ニュースを見てもイタリア全体というよりは、イタリア北部の地域で起きている事故や事件という感じの報道。
まだイタリア北部に限定された出来事であり、イタリア北部の小さな町が封鎖されている様子などが中心。そもそも、私が不思議に感じているのは、なぜイタリアでは大都市ではなく、小さなコミューンで最初に新型コロナウイルス感染症の流行が始まったんだろうということ。
しばらくニュースを見ていても、イタリアのニュースでは事件報道と同じように淡々と報道されており、この時点ではイタリア全土の危機というよりはイタリア北部の一部地域の事件という感じなんだろうなぁ。イタリアにいるのに、まだ遠くで起きている出来事という感じがする。むしろ、日本にいたほうが日本のマスメディアによって「全体化」されてイタリア「全土」が感染爆発という印象を与えるお祭り騒ぎの報道になっており、事実以上に不安感をあおるような、悪意と言ってもおかしくないくらいの意図を含んで報道されている気がする。まぁ、日本のマスコミの報道って、イタリアのことに限らず、その後の新型コロナウイルス感染症についても、いつも大衆に対して不安感をあおるような意図を含ませて報道しているような気がするけど。
“Zovon”という小さな町の様子が報道されている。あとで調べてみると、ヴェネツィア、パドヴァからそんなに離れていない場所にある小さな町。
イタリアのニュースのおもしろいところは、途中で星座占いコーナーがあること。星座占いコーナーがある限りは危機的状況ではなくまだ平穏に違いない。
もう一つ、イタリアのニュースでおもしろいところは、今までイタリアではあまりテレビを見なかったので気がつかなったんだけど、なぜ、気象予報士が軍服のような衣装なんだろう。イタリアの気象予報士ってこんな制服を着ているのかなぁ?
軍服なのか、航空機のパイロットの制服なのか、この人はなんなんだろう?私が「まだ知らないどこかへ」行く理由は、不思議なことや、わからないことと出会うのが楽しいからかもしれないなぁ。
うーん、偉そうな制服の気象予報士の天気予報って、おもしろいなぁ。これって予報と言えるのかなぁ?肝心なイタリア南部の天気なんだけど、晴れるのか、曇りなのか、雨なのか、はっきりしてほしい。もう「はっきりしない天気」ということで理解するしかない。今日の天気は雨が降るかもしれないし、晴れるかもしれない。
ニュース番組の右上には「プリティウーマン」を今晩テレビで上映しますよという案内表示が出ているから、きっとまだ平和に違いない。
天気予報をみても、今日の天気は晴れるのか、曇りなのか、雨が降るのかはよくわからないけど、外を見ると曇り空で雨が降り出してもおかしくない。
駅前広場が見える。路面が濡れているのかなぁ?曇ってはいるけど大雨という感じじゃなさそう。偉そうな制服の気象予報士の天気予報を信じれば、雨が降るかもしれないけど、晴れてくるかもしれない。
朝食レストランに向かう。昨日の夜はローマ・フーミチーノ空港でも、カターニアに到着してからも何も食べていないので、今回のイタリア旅行で初めて現地で食べる食事。
朝食レストランにはほかのお客さんはおらず貸し切り状態。そもそも小さなホテルだし、宿泊客がいないのかもしれない。
ホットミールがないコンチネンタルブレークファスト。でも、左端に果物が置かれている。
食パンとトースターもあるので、たまには食パンを食べてみようかなぁ?奥の冷蔵ケースにはハムやチーズが置いてある。
そして、クロワッサンも甘く、クリームなどが入っていることが多い。
ゆで卵もあるし、イタリアのホテルでは標準的な朝ごはんかなぁ?でも、ちょっとパンの種類が少ないかなぁ?
今回のシチリア旅行で最初の朝ごはん。私にとっては十分幸せな朝ごはん。カプチーノはマシーンではなく、スタッフに頼むと作ってくれる。2018年3月にイギリスに行った影響なんだけど、四角い食パンを食べてみる。ハムは生ハムだし、チーズとバターがあれば美味しいサンドイッチを作れる。そして、私はフルーツがあれば十分に幸せ。今回の「春のシチリア紀行」では、新型コロナウイルス感染症の影響もあっていつもよりも心配が多いし、不安感も強いんだけど、美味しい朝ごはんを食べて、イタリアを感じることもできるし、幸せな気分。いつも通りの旅の楽しみを感じることができている。
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