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2021年10月12日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 プロローグ(前編)イタリア「北部」の新型コロナウイルス感染症の急拡大。

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今回の「春のイタリア・シチリア紀行」の旅行記を書くにあたり、特別なプロローグをつけることにする。2020年3月ということは、当然ながら新型コロナウイルス感染症が「春のイタリア・シチリア紀行」に影響してくる。この旅行記をアップする段階である1年半後の2021年秋に当時の状況を客観的に見るのと、ワクチンも治療法も確立していない「未知のウイルス」が急速に拡大していくオンタイムの当時の状況では、おそらく、感じ方がかなり異なる。今回のプロローグおよび旅行記本編では、できるかぎり「未知のウイルス」が迫り来る当時の状況、オンタイムでの心境を伝えていくことにする。2021年秋になって客観的に当時のことを振り返るよりも、なるべく当時の「気持ちの揺れ」や「恐怖」を伝えるために、日本でも2021年夏以降のデルタ株によって深刻な感染が進んでしまった今となっては、かなり大げさに感じるかもしれないけど、できる限り当時の気持ちを伝えていくことにする。

航空券を手配した日本時間の2020年2月19日の直後には、イタリア北部の小さなコミューンであるコドーニョで感染経路不明の陽性者が発生し、ロンバルディア地方の一部地域のコミューンの封鎖が始まる。イタリア北部での新型コロナウイルス感染症の感染拡大で不思議なのは、ミラノのような大都市ではなく小さなコミューンが発端となっている。この時点では、まだロンバルディア地方の小さなコミューンが閉鎖される程度だったんだけど、これがのちにイタリア北部での新型コロナウイルス感染症の大流行の始まりとなる。

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※引用 BBC 2020.02

2020年2月26日
航空券手配を完了してから、たった1週間後の2020年2月26日の水曜日には、イタリア北部では陽性者が急激に増加し始めてイタリア全土の新型コロナウイルス感染症の陽性者が400名を超える数となる。2020年2月26日時点でのイギリスBBCの情報などを参考にすると、発生しているのはイタリア北部が中心であり、北アペニン山脈“Appennino settentrionale”に沿っての、これ以上北側には立ち入ってはいけない防衛線であるピサ・フィレンツェ・リミニのラインよりも南側では陽性者が散発的に発生しているものの、あまり影響はないことがわかる。2/26の時点では防衛線よりも南側のイタリア中部、南部では市民は普通に生活していると思われる。もしも、今回の旅行のディスティネーションの最終選定で、北アペニン山脈よりも北側で、このラインに引っかかる「ラヴェンナ、リミニ・サンマリノ」を選択していたら、この時点で中止を検討せざるを得なかっただろうなぁ。その意味では最終的に「ラヴェンナ・リミニ・サンマリノ」ではなく、シチリア島を選択したのは「悪運」が強い。

日本のマスコミでは新型コロナウイルス感染症の流行は「イタリア」と「全体化」して、イタリア全土での出来事のように強調して報道しているけど、調べてみると実際はイタリア「北部」であることがわかる。日本のマスコミの記者は、実際はイタリア「北部」での流行であるにもかかわらず、記者自身がイタリアのことをよくわかっていないのか、意図的に誇張して「全体化」して世間をあおって不安に陥れるような騒ぎにしたいのか、イタリアのことをよく知らない日本人に対して、「イタリア北部」であるのに「全体化」することでイタリア「全土」という誤った印象を植えつけてしまう。しかし、イタリアで起きていることを調べようとして情報を調べれば調べるほど、日本のマスメディアの情報とは異なり、大都市であるローマを含む「イタリア中部、南部」では感染症の流行は起きていないことがわかってくる。

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たぶん、日本人の多くがイタリアの距離感がわからないと思うので、視覚的に地図にしてイタリアを含むヨーロッパの距離感を確認してみる。ロンバルディア州の中心都市であるミラノを中心として赤い範囲は1000キロ圏内。青い範囲は500キロ圏内となる。ミラノとシチリア島の距離関係を確認してほしい。ミラノからシチリア島はロンドンと同じくらいの距離がある。地図で距離感を見ると、頭の中で「概念」として考える「国」としての「イタリア」よりも、むしろ500キロ圏内に入るスイスやフランスのほうが拡散する危険性は高かったのかもしれない。スイスのジュネーブやベルンなんて、アルプス山脈に阻まれているものの250キロくらいしかない。そして、この時期はアルプスのスキーリゾートにヨーロッパ中から多くの人が集まり、行き来している時期。私たちは「概念」として「国」で理解しようとするけど、ヨーロッパの国境は陸続きであり、しかもシェンゲン協定により国境に検問はなく、人の行き来は自由。そして、ウイルスの行き来も自由。のちの日本では緊急事態宣言によって「不要不急の帰省や旅行など都道府県間の移動や、感染が拡大している地域への不要不急の移動を極力控えること」(東京都)というように都道府県間の移動の自粛要請をかけるんだけど、「国境」や「都道府県境」という「概念」を重視するのは、日本人の性質なのかもしれないなぁ。きっと、日本人は、ウイルスは頭が良いので、国境や県境を理解していて超えないと思っているのだろう。

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イメージしやすいように、東京を中心として地図で距離感を確認する。東京を中心として赤い範囲が1000キロ圏内で、青い範囲が500キロ圏内となる。ミラノからシチリア州・カターニアまでの約1000キロを東京起点で考えると、およそ鹿児島、長崎、北海道・網走、韓国・釜山あたりとなるので、シチリア島は「イタリア北部」からはかなりの距離があることがわかる。私たちは、わからないものに関してはどうしても頭の中で「全体化」してしまいやすい。

 

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2020年2月27日
マスメディアの影響もあり、わからないものを「全体化」して、あたかもイタリア「全土」が危険であるような「世間体」の雰囲気に対して、客観的な分析をしていたのは、日本の外務省の「海外安全ホームページ」で、2020年2月27日に「イタリア北部3州に対する感染症危険情報の発出」として「イタリア北部のロンバルディア州,ヴェネト州及びエミリア=ロマーニャ州を中心に,新型コロナウイルスの感染が拡大しています。我が国は,2月27日,これら3つの州に対し,感染症危険情報レベル1(十分注意してください)」の注意情報を発出する。注目すべきは外務省「海外安全ホームページ」では、「イタリア北部3州」と表現しており、あくまで「イタリア北部3州」に対する注意情報であるということ。北部3州以外のシチリア島を含むイタリア全土にはレベル1の注意情報も出ておらず、北部3州以外は真っ白な状況。しかも、あくまでイタリア北部3州もレベル1の注意情報のみだし、イタリア北部3州以外は注意情報も出されていないということは外務省(国)によるルールとしてのイタリアへの渡航制限は、2/27の時点ではなにもない。

2/26時点でのBBCの情報などを参照すると、イタリア「南部」のシチリア島については新型コロナウイルス感染症の影響は少ないと判断する。また、日本の外務省の「海外安全ホームページ」では、北部3州ですら、渡航延期勧告、渡航自粛勧告も出ておらず、2/27発出のレベル1の注意情報の段階である。レベル1注意情報であると、旅行会社主催の団体パッケージツアーはイタリア北部のミラノやヴェネツィアを含んだ周遊ツアーも普通に催行されただろうし、催行されたとしても渡航制限はなかったわけだから、旅行会社もツアー参加者も外務省(国)が示したルールを破ったわけではけっしてない。

2020年2月29日(出発3日前)
出発3日前の2/29土曜日には、イタリア全土での新型コロナウイルス感染症の陽性者数は「累計」1,049人と1,000人の大台を超える。のちのイタリア全土の感染爆発および日本におけるデルタ株流行時の新型コロナウイルス感染症の陽性者数から考えれば、陽性者「累計」1,000人は限りなく少ない。なにしろ、東京ではのちの2021年8月には「累計」ではなく、たった「1日」で4,000人を超える数字を毎日のように平気で出すことになるし、東京オリンピック開催中の2021年8月6日には日本全国で陽性者が累計100万人を超えることになる。さらには東京オリンピック開催後の2021年8月13日には、たった1日で東京都だけでも5,773人の陽性者を出すことになるし、2021年8月中は、たった1日で日本全国で25,000人を超える陽性者を出すことになる。そのため、2021年10月の今となっては東京都内では羽村市以外のすべての市で「累計」1,000人を超えてしまっている状況なので驚かない数字になってしまっているんだけど、オンタイムの時点ではイタリア全土の「累計」1,000人超えのニュースは私も含めて日本人にとってはショッキングな数字だった。

そのためにマスコミによる「イタリア(全土)は危険」というお祭り騒ぎが始まる。日本のマスメディアは「全体化」して報道するのでイタリア全土が感染爆発を起こして危険のような印象を与えるんだけど、州ごとの陽性者数を確認すると、陽性者がロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州の北部3州に集中している状況は変わらない。2/29時点で人口約500万人のシチリア州(シチリア島)でも陽性者4名が出ているけれど、ごく散発的である。

しかし、アメリカ合衆国CDCは、北部3州だけでなくイタリア「全土」に旅行健康情報レベル3(不要不急の渡航延期勧告)をアメリカ時間の2020年2月28日の時点で発出する。アメリカ合衆国はイタリア全土に対して警戒を始める。もしも、私がアメリカCDCの勧告に従うとすれば、今回の旅行は土壇場でキャンセルしたほうがいいことになる。

2月末の時点では、データ上ではまだイタリア北部から北アペニン山脈を越えた中部、南部への拡散は散発的であり、現時点ではシチリア州(シチリア島)は危機的状況ではない。しかし、今回の「春のシチリア紀行」の旅行手配をしてから、たった10日間で状況は大きく変化したので、2020年3月3日の出発まで残り3日間しかないけど、見切り発車で強行するのではなく、まだまだ情勢を見極める必要がある。2020年3月3日までに旅行会社のツアー催行の判断基準となる外務省によるレベル2渡航延期勧告がもしもイタリア全土に発令されたら、ルールに従って今回の旅行は土壇場で中止とするし、もしも旅行の途中にシチリア州にレベル2渡航延期勧告が発令されたら、勧告に従って旅程を途中で繰り上げて待避し帰国する方針とする。

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