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2021年10月

2021年10月30日 (土)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 1日目(4)イタリア「北部」で新型コロナウイルス感染症拡大中の2020年3月3日、イタリア「中部」ローマ・フーミチーノ空港の状況。

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2020年3月3日、アリタリア航空ローマ行きAZ785便はローマ・フーミチーノ空港に向けて着陸準備に入る。飛行機の中から夕陽を見るなんて私には滅多にないことだけど、きれいだなぁと心が感じる。毎日夕陽は沈んでいるはずなんだけど、なかなか夕陽をぼーっと眺めることって私は旅行に行かないと感じられない。その意味では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける日常生活から離れて、旅行に出て気持ちが少しずつ旅行モードになっており、夕陽の美しさを感じられるようになっている。

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次のフライトはアリタリア航空AZ1759便カターニア行き。インターネットチェックインの時点でチェックインは1番目(搭乗券に001と表示されている)だったので、座席指定は選び放題。空気の流れを考えて自分の前に人がいないことがいいかと思って、足が伸ばせないし、テーブルの出し入れが面倒なのでバシネット席はあまり好きじゃないんだけど、最前列のバシネット席の通路側の1Dを確保する。ターミナルBからの出発の記載はあるけど、ゲートは空港で確認。

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アリタリア航空AZ785便はローマ・フーミチーノ空港“Aeroporto di Fiumicino(Aeroporto internazionale Leonardo da Vinci)”に向けて着陸態勢に入る。

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ローマ・フーミチーノ空港に到着。

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飛行機のドアが開き、いよいよ飛行機を降りてイタリアに上陸する。

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とうとうローマの空気に触れる。ボーディングブリッジを渡り、空港ターミナルへ。

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ターミナルBということはわかっているけど、ゲート番号がわからないので、まずは出発案内板を探す。

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現在の時刻は18:59。成田発ローマ行きアリタリア航空AZ785便の予定到着時間は19:00なので、すでにローマ・フーミチーノ空港内にいるということは若干の早着だったのだろう。出発案内板を確認し、20:30発アリタリア航空AZ1759便(KL3423便)カターニア行きはB19番ゲートからの出発と確認。ジェノヴァ、トリノ、ヴェネツィア、バーリのフライトは欠航となっている。

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入国審査に向かう。どうやらイタリアでは新型コロナウイルス感染症対策として接触感染に注意しており、入国審査官はノーマスクだけどゴム手袋をつけていて、パスポートに触ろうとせずに、自分で入国スタンプを押してほしいページを開く。むしろ、イタリアの入国審査官は適当なページに入国スタンプを押すことが多いので、自分でスタンプを押してほしいページを指定できるほうがいいかも。プラダのお店はお客さんもまばらで空いている。空港職員や免税店の店員はマスクをつけていない。どうやら、イタリアでは新型コロナウイルス感染症の感染対策として、マスクよりもゴム手袋、ビニール手袋をつけて接触感染に最も気をつけている様子。海外旅行に出ると感じる「まだ知らない」価値観は、感染症対策の考え方の違いも知ることができる。

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案内表示に従って、ターミナルBを目指す。成田空港同様にローマ・フーミチーノ空港も全体的に空いている。

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ローマ・フーミチーノ空港で気がついたことは、マスクをしていない乗客がほとんどだということ。免税店でショッピング中の人たちはアジア系の人たちだと思うけど、マスクをつけていない。

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マスクをつけている人の方が少数派。2020年3月3日の段階では、もともとマスクをつける習慣のないイタリアでは、マスクをしている人のほうが目立つかも。

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やはり、マスクをつけた人は少数派。まだ感染拡大前のイタリア中部や南部では、むしろマスクをつけている人は「具合が悪い」というアイコンになり、逆に差別されてしまうかもしれないなぁ。ただでさえ、中国人と見た目は同じ東洋人ということだけで差別される可能性があるのに、さらにマスクが差別の対象となる危険性がある。

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下向きの階段がある、このパターンは、B19番ゲートはおそらく沖留めのバスゲートの可能性が高い。

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B19番ゲートは予想通り沖留めのバスゲート。

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B19番ゲートにはまだ係員もいない。

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アリタリア航空AZ1759便カターニア行きは、定刻通り20:30の出発予定。バスなのでボーディングは早めで19:55に始まる予定。

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いつもだったら、プライオリティパスを使えるラウンジを探して、ビールを飲みながらラウンジで過ごすんだけど、ラウンジという密閉空間ではなく、広々としたオープンスペースで過ごすことにする。今回の旅行は安全な旅行を意識して、従来の旅行スタイルをそのまま引きずらない。私はあくまで新しいルールができれば新しいルールに従い、過去のルールや過去の習慣を引きずらない。それに、新型コロナウイルス感染症が下火になっても、従来のライフスタイル、従来の旅行スタイルには完全には戻らないだろう。そもそも、時代とともにスタイルは変化するものだから。

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空港でチーズが売られているところがイタリアらしい。シェンゲン協定内のターミナルだから、ヨーロッパ各国におみやげとして買っていく人もいるんだろうなぁ。

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いつもだったら、ラウンジには行かなくても、カフェテラスでビールを飲んでいるかもしれないなぁ。今回の旅は、いつもと違うルールで行動しており、いつもと違う警戒感、緊張感があるので、絶対にいつもどおりじゃない。

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だって、私はイタリアで食べるフォカッチャが大好き。このフォカッチャを見たら、ものすごく美味しそうだと思うし、いつもだったら写真を撮るだけで済むはずはなく、カターニア到着後に夕食を食べると時間が遅くなりすぎるので、絶対にビールとともにフォカッチャをこの場で買って食べている。今回の旅行はいつも通りに楽しめていることもあれば、いつも以上にリスクに対する緊張感がある。

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いよいよアリタリア航空AZ1759便カターニア行きがボーディング開始となる。成田からローマに向かうAZ785便よりも乗客がいるんじゃないかなぁ?そして、当たり前のようにほとんどの人はマスクをしていない。データとしては、人々がマスクをしていなくても、ローマがあるラツィオ州やシチリア州の陽性者数は少ない。人々がマスクをしていなくても爆発的な感染は起きていないと考えると、事前の予測通り、イタリア北部以外では、まだ新型コロナウイルス感染症のウイルスが広まっていないと考えるべきなのか。そもそも、日本ではマスクをすることがアイコンになっているけれど、「予防的」にマスクをする、しないで、はたして「予防的」なマスク着用に有意差はどの程度あるのか。異なる文化に触れることで、日本でテレビなどから流される情報とは異なる現実を見て、考えさせられる。

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沖留めの飛行機に向かうバスは満員。そして、乗客のほとんどはマスクをつけていない。出発前の日本では、日本のマスメディアによってイタリア「北部」だけではなく、あたかもイタリア「全土」が感染爆発をしている「全体化」された情報があり、多くの日本人はイタリア「全土」が危険という印象を持っているけど、イタリア北部以外はまだ普通に日常生活ができているということなんだろうなぁ。だって、テレビだけで情報を得ている、一部の日本人の「全体化」された考え方を持った人たちから見たら、「全体化」された危険なイタリアで、なおかつ混雑している飛行機にマスクをしていない人々と一緒に乗るなんて言ったら、死にに行くようなものだと批判されかねない。マスクをせずに密集する状況があっても、ローマのあるラツィオ州の陽性者数はマスク社会である日本の北海道よりも少ないんだから、それをどう考えるべきなのかなぁ。予想以上に北部ではないイタリアでは普通の日常生活を過ごせていることに、ある程度は普通に生活できていることを予測していた私ですら困惑する。

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バスを降りてAZ1759便カターニア行きの飛行機に向かう。所要時間はたった1時間15分だけど、今回の旅行の中で、感染爆発の起きているイタリア北部からの乗客が紛れ込んでいる可能性もあり、100万人あたり1.4人の陽性者にもっとも巡り会う可能性がある場面。しかも、ほとんどの乗客はノーマスク。今回の旅行でもっとも緊張しながらタラップへと向かう。

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2021年10月26日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 1日目(3)もう乗ることはできないアリタリア航空B777の座席の謎(アリタリア航空ローマ行きAZ785便の機内食2020)。

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2020年3月3日、アリタリア航空ローマ行きAZ785便の機内に入る。今回、アリタリア航空のボーイングB777-200ERの座席指定の際にシートマップを見て気になったことがある。

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それは、エコノミー席の右側最前列のあたりで、ぽっかり1列空いている空間がある。

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右側座席だけ19列目の座席がない。シートマップで見るとぽっかり抜けてしまっているんだけど、調べてみると、どうやらぽっかりと空間があるわけではなく、1列抜けている分だけこのあたりの座席はシートピッチが広い様子。今回は22Jを確保して、確認してみることにする。

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ここが右側座席である22列目の22J。

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中央の座席と比較してみると、たしかに見た目だけでもシートピッチが広い気がする。

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さすがにメジャーは持っていないので、機内誌でシートピッチを比較してみることにする。右側の座席は機内誌よりも余裕がある。

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中央部の座席は機内誌ギリギリの幅しかないので、右側の座席はシートピッチが5センチ以上広いことがわかる。エコノミーの座席で5センチの差は大きく、アリタリア航空のB777に乗るときには座席指定ができるんだったら選択する意味はあると思う。こんな感じで、私は決められたルールやフォーマットの範囲の中で、お得な方法や裏技的な方法を見つけるのが好きだけど、ルールを破ることはしない。残念ながら、せっかく見つけた裏技なんだけど、2021年10月14日で消滅したアリタリア航空のボーイングB777は、新会社ITA Airwaysには引き継がれなかったので、もうこのB777に乗ることはできない。

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アリタリア航空には失礼だけど、お金がなくてシートやエンターテインメントシステムの更新ができず、設備が古いのではないかと思っていたんだけど、個人モニタも更新されているようで、画面は大きい。

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やるじゃん、アリタリア航空。USB端子があるのでスマートフォンなどの充電も可能。

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「海外旅行なんてけしからん」という「概念」で考える人だったら、不要不急ではない「正義」の外出である通勤のための満員電車は認めても、不要不急の観光目的で密閉空間の国際線の飛行機に乗ることなんてけっして許されないだろうなぁ。しかし、かつてボーイングB747が飛んでいたころは閑散期だと路線によってはガラガラだったことはあったけど、私の経験上、かつてないほどガラガラで、搭乗客全員がエコノミーフラットをできるほど空いている。全員がエコノミーフラットを体験しても確実に空席があまるほどで、前後の座席も空いている。人生ポジティブシンキング。客観的に考えれば、これだけ乗客が少なければ、他者との距離を十分に保つことができるので、一安心。

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乗客は増えることなく、ドアクローズ。ほとんど空席のまま、機内安全ビデオの放映が始まる。アリタリア航空の機内安全ビデオはまじめなタイプ。

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タキシングが始まり、まもなく日本を離れようとしている。

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ローマに向けて離陸し、日本海上空へ。エンターテイメントシステムのフライトマップも最新のもの。

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機内サービスが始まる。昼行便なので、まずは飲み物とおつまみが配られる。

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イタリアではけっこうビールを飲まれているので、ビールにしてみる。それに、アリタリア航空って、たしか経費削減でアペリティフ類は積んでなかった気がする。

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イタリアのスナック菓子って、けっこうおいしい。

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続いて機内食が配られる。成田空港で搭載した機内食なので、もちろん日本の機内食工場で作られたもの。旅行記や口コミ情報で、日本出発の機内食について航空会社名という「レッテル」に引きずられて、「まずい」というネガティブなコメントを見かけることがあるんだけど、私は「先入観」や「偏見」に満ちあふれたそのようなコメントをみつけるのがちょっと好き。

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アリタリア航空の機内食は、私はラザニアをパスタ料理として選択。

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パスタ料理は機内食でアルデンテを要求する人にはむかないけど、機内食としては味つけは美味しいと思う。

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食後のコーヒーは紙コップ。

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たしかにシートピッチは広いかも。だけど、これだけガラガラだとエコノミーフラットで横になってしまうのでシートピッチが広くても意味がない。3席の窓側のエコノミーフラットよりも、シートピッチは狭いけど中央部の座席で4席のエコノミーフラットのほうが足を伸ばせて快適かも。これだけ座席が空いているのに、ゲートクローズ後に空いている席に移動してエコノミーフラットをせず、指定された席に座り続ける日本人がいて、日本人ってまじめだなぁと感じてしまう。決められた席に座らなければならないという考え方なのかなぁ?1列まるまる空いているのに「エコノミーフラット」にせずに座り続けている人もいるけど、「エコノミーフラット」で座席に寝っ転がるのはお行儀が悪いという価値観なのかなぁ?もしも「連れ」がいたとすれば、ずっと「連れ」の隣に座っていたいから?うーん、私はもしも隣の席に「連れ」がいたとしても、行儀良く隣に座らずに、たぶん、それぞれ1列ずつ使って、お互いに横になれることを優先しちゃうだろうなぁ。私も「連れ」もそれぞれが快適に過ごせた方が幸せじゃないかと考えちゃうんだけど、「愛」とは快適性よりも常に隣にいたいと思う気持ちなのかもしれない。それぞれが横になって快適に過ごすよりも、狭くても密着して隣にいることが幸せなのかも知れない。その意味で私は「愛」が足りないのかも知れないなぁ。

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アリタリア航空は夜食がちゃんと配られる。日本から搭載しているのでサンドイッチかおにぎりの選択。ブラッドオレンジのジュースが美味しい。

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最新の機内エンタテインメントシステム。アリタリア航空、なかなか快適じゃない。

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初めて韓国映画の「パラサイト」“기생충”をこの時に見たんだけど、韓国語で英語字幕なので、詳細な会話内容は理解していない。でも映画って、よく英語字幕のフランス映画を機内で見ることがあるんだけど、言葉が完全にわからなくても大きな流れは理解できるので、「パラサイト」はおもしろい。

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ウィーンを過ぎたあたりで機内の灯りがつき、まもなく朝食のサービスが始まる。

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アリタリア航空の2回目の機内食はコールドミール。

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以前はエールフランスの2回目の機内食もコールドミールでこんな感じだったけど、エールフランスに関しては現在の2回目のホットミールの機内食よりも、パンにハムやチーズを挟んでサンドイッチを作る昔のコールドミールの機内食のほうが好きだったかも。

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私はブラッドオレンジジュースが好き。

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私は仕事帰りに深夜便に乗ることが多いので、そして、私が長距離路線で窓側の座席に座るのはかなり珍しいことなので、昼便に乗って機内から夕陽を見るなんてとても珍しいこと。

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クロアチアのザクレブ上空を通過し、イタリア半島が近づいてきた。いよいよイタリア「北部」では新型コロナウイルス感染症が拡大しているイタリアに上陸する。といっても、上陸するのはイタリア北部ではなく、イタリア中部のラツィオ州にあるローマだけど。前日2020年3月2日の状況は、ローマのあるラツィオ州では人口約570万人に対して陽性者数はたった7名であり、人口約530万人の北海道の77名よりもはるかに少ない。イタリアだから数がいい加減なのではないか?と考える人もいると思うけど、当時の日本の自民党安倍政権だって2020年7月のオリンピック開催のために検査数を少なくして潜在的な陽性者を見なかったことにしていたかもしれない。イタリアはロンバルディア州などでPCR検査を当初から積極的に行った国であり、それが原因で大量の陽性者が発見されて医療崩壊を起こすんだけど、恣意的かどうかはわからないけれど検査数を抑制していた当時の自民党安倍政権とどちらを信じるかはあなた次第。

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2021年10月22日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 1日目(2)2020年3月3日、人生最後のアリタリア航空、AZ785便ローマ行きに搭乗する。

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IASSエグゼクティブラウンジを出て、成田空港北ウイングの出発ロビーに戻る。ロビー全体が閑散とした雰囲気。

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出発案内板を見ると、赤文字の欠航が目立つ。

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2020年3月3日の状況としては、欠航が出ているのは中国便と韓国便。北米やヨーロッパ便には欠航は出ていない。アリタリア航空AZ785便ローマ行きは、24番ゲートから定刻通り14時の出発予定。

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出国審査場を通過し、制限エリアへ。

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ふだんはインバウンドの外国人でレジに列ができているおみやげもの屋さんは閑散としている。

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最近、制限エリアにもセブンイレブンやマツモトキヨシがあるので、制限エリアでも市中価格で買えるので便利になった。すでに今回の旅行中の不織布マスクを旅行中、1日あたり2枚以上は確保しているけど、さらに不織布マスクを補充できないかマツモトキヨシに立ち寄ってみることにする。

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2020年3月3日の時点で日本ではすでにマスク争奪戦が始まっており、マスク売り場なのにマスクじゃないものが並べられている。

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マスク売り場にはマスクの代わりにストッキング。「お詫び(一部のマスクおよび消毒薬について)」が貼られており、欠品しておりすでに入荷日未定。このタイミングでスピーディーにアベノマスクを配れば、日本の歴史に残るお笑いぐさになることはなく、少しはありがたいと思ってもらえたのかも。まぁ、安倍晋三=アベノマスクとして、歴史に名を残す人物になったことは間違いない。100年後には「アベノマスク」がクイズ番組や大学入試の日本史試験の重箱の隅をつつく知識を問う意地悪問題になるだろう。

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成田空港第1ターミナルは、改修後は座ってゆったりとできる場所が増えた気がする。

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“Travel Lounge”という知らないラウンジができている。そもそも、外国の航空会社が羽田空港に移管して、成田空港からは自社ラウンジも撤退しているのでその空きスペースなのかもしれないなぁ。かつてはエールフランス、デルタ航空、ヴァージンアトランティック航空などの自社ラウンジがあったと思うけど、いまや成田空港第1ターミナルって、大韓航空とユナイテッド航空しか自社ラウンジを持っている外国の航空会社ってないんじゃないかなぁ?

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クレジットカードのゴールド会員用のカードラウンジみたいな感じかなぁ?旅行会社の団体パッケージツアーのツアー客が使えるラウンジなんだろうなぁ。

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プライオリティパスが利用できる大韓航空のKALラウンジに行くことにする。

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この時間帯は、大韓航空自社便のフライトは、アリタリア航空ローマ行きAZ785便と同じ出発時間の14:00発大韓航空KE704便ソウル仁川空港行きがあるはずなんだけど、自社ラウンジにお客さんがいないって、ほとんどKE704便は乗客がいないんじゃないかなぁ。KALラウンジがこんなに空いているのは初めてかも。

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人生、ポジティブシンキング。2020年3月3日の段階では「三密(さんみつ)」というキーワードはまだ生まれていなかったと思うけど、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザ対策と同様に人が密集する場所を避けることが大切だとは感じていたので、むしろ、近くに人がいないということは良いこと。

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KALラウンジは、温かい食事はないけれど、航空会社のビジネスクラス用のラウンジなので、簡単な食事は取れてしまう。

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昼食の時間帯だけど、おにぎりもパンもたくさん置かれている。

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成田空港のKALラウンジは、ミニサイズのカップ麺が充実している。韓国の航空会社だからといって、辛ラーメンは置かれていない。

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冷蔵庫にはトマトジュース、アップルジュース、明治おいしい牛乳、機内食用のミネラルウォーター、そして一番下にキューブタイプのチーズが置かれている。

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ビジネスクラスラウンジなので、ワインだけではなく、日本酒は秋田県の「おもてなし」、ブランデーやスコッチウイスキーもある。

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ビールも韓国のブランドではなく、バドワイザーとキリン一番搾り。

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出発前にビールを飲むことにする。

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新型コロナウイルス感染症対策を取りつつも、いつものように安全に旅を楽しめますように。

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ビールに隠れてしまっているんだけど、いつもの通り、私は成田空港のKALラウンジでしか食べない気がするエースコックのわかめラーメンが美味しい。

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搭乗時間が近づいてきたので、24番ゲートに向かい、歩き始める。

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時刻は13:09。2020年3月3日の時点では、欠航となっているのは中国と香港方面で、アリタリア航空のミラノ行きAZ787便も通常運航。ミラノ行きAZ787便は定刻13:20が現時刻の13:09には出発済みとなっているので、乗客数が少なくて搭乗がスムーズに行き、早発となったんだろうなぁ。AZ785便ローマ行きは定刻通り14:00の出発。大韓航空KE704便ソウル行きも定刻通り14:00の出発なので、KALラウンジが空いていたのはやはりKE704便の乗客がかなり少ないんだろうなぁ。

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アリタリア航空の機材はボーイングB777-200ER。特徴あるスカイチーム塗装なので、レジはEI-DDH。

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24番ゲートに到着。成田空港の地上職員は全員マスクを着用している。

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アリタリア航空AZ785便はANAとの共同運航便。最近は、アライアンスを超えた提携がANAもJALも多くなっている気がする。2020年夏ダイヤ以降のANAはミラノ線の羽田空港の発着枠を持っているので、自社便とアリタリアとのコードシェア便とでミラノ線を1日2便にすることによって、利便性を向上させてオリンピックイヤーである2020年は多くの乗客を運ぶ予定だったのだろう。当時のANAはJALを目の敵にして、自民党安部政権と蜜月の関係で「政治力」を使って発着枠を多く配分されて、自社便を増やす拡大路線を取っていた。

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いよいよボーディング開始となる。出発前にはさんざん悩んだんだけど、飛行機に乗ってしまえば、もう後戻りはできない。私はすでに切り替えができていて、旅行の是非ではなく、安全に旅行して安全に帰国することが目標になっている。そう、いつも以上に感染防止対策をするけれど、いつも通りに無事に安全に帰ってくればいい。まぁ、私の場合は日数が短い弾丸旅行なのでまず逃げ切れると考えているけど、出発しても後戻りができないわけではなく、危険を感じたら途中で切り上げて帰ってくるという選択をすることをいとわない。もしも、旅行中にシチリア州に「海外安全ホームページ」によるレベル2渡航延期勧告が発令された場合と、自主的な避難の指針としてシチリア州の陽性者数が同じような人口規模の北海道の陽性者を上回ることがあれば、その時点で帰国を繰り上げて逃げ帰ってくるつもりでいる。

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搭乗ゲートを通過し、アリタリア航空のボーイングB777-200ERが見えてくる。

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2020年3月3日、成田空港24番ゲートから、アリタリア航空ローマ行きAZ785便の飛行機にいよいよ乗る。私の人生の中で、アリタリア航空に乗るのは今回の旅行が最後になる。というのも2021年10月14日をもってアリタリア航空は消滅しまっており、もう乗れない。いつも通りの「まだ知らないどこかへ」行くときめきとともに今回は特に不安も強いんだけど、飛行機に乗ってしまったら後戻りはできない。そもそも、私はいつも短い5日間や6日間の休暇という「フォーマット」の中で旅行を組み立てている。私は、決められたフォーマット、決められたルールの範囲内で、ルールを最大限に活用して旅行をして楽しむことに慣れている。今回は感染症予防という、いつもとは違うルールが加わるけど、私はいつも裏技的にルールを最大限に活用したり、応用する。私は常に決められたフォーマット、ルールの中で最大限に楽しむ。今回も、いつも通りルールを守り、安全に旅行して、必ず安全に日本に帰ってくるという決心はできているし、安全に帰ってくる自信がある。

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2021年10月19日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 1日目(1)2020年3月3日、上野駅から貸し切り状態のスカイライナーで成田国際空港へ。

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2020年3月3日、火曜日。朝10時に宿直の仕事を終えて、上野駅へ向かう。今回のフライトは成田空港14:00発のアリタリア航空AZ785便ローマ行き。シャワーを浴びたいところだけど銭湯価格で入浴できる神田淡路町にある極楽湯は11:00のオープンなので、お風呂に入ってから空港に向かうのは時間的にギリギリになってしまうので、まずは成田空港に向かうことにする。

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寄り道もせずに京成上野駅へ。いつも通り、スーツケースはすでに成田空港に送ってあるのでリュックサックひとつの身軽な旅。

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現在の時刻は10:32くらい。10:34発の京成本線経由の特急でも成田空港までの所要時間は1時間15分くらいなので12時前には成田空港に到着できるので、安くあげるには特急でもいいかなぁ。でも、出発前に成田空港でシャワーを浴びたいことと、京成本線経由の「特急」は10時過ぎの下り電車なのでそんなに混雑はしていないとは思うけど一般車両なので乗客の乗降があり、不特定多数の人と接することになる。日暮里からノンストップのスカイライナーのほうが空いていれば人との接触が少ないのではないかと思って、久しぶりにスカイライナーで成田空港に向かうことにする。

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10:40発のスカイライナー31号のライナー券を買って、プラットフォームに向かう。ライナー券を買うという行為が、成田空港に向かい「春のシチリア紀行」を予定通り出発するという決心だったりもする。イタリアの陽性者数のデータを毎日のようにチェックし、シチリア州はまだ散発的にしか陽性者は発生しておらず、累計の陽性者数が少ない状況であることと、外務省「海外安全ホームページ」では、シチリア州には渡航延期勧告はおろか、注意情報も出ていないことから出発できると判断する。しかし、一度は決めたことを強行するのではなく、ブレーキをかけることも必要。シチリア島に滞在中に渡航延期勧告が発令された場合と、自主的な避難の指針として人口規模が同等の北海道よりも陽性者数が上回った時点で、いわば国境をまたがない国内旅行である北海道よりも感染症の状況が深刻になったら、途中でも旅行を中止して旅程を繰り上げて帰国することとする。

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最近、国際線に乗るときは羽田空港の利用が増えてきたし、そもそも私はケチなので時間に余裕があれば成田空港に行くときも特急料金のかからないスカイアクセス特急を利用することが多いので、スカイライナーに乗るのは久しぶりかも。

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上野駅出発の時点ではスカイライナーは、ほぼ私だけで1両貸し切り状態で、日暮里駅でも数名しか乗客は増えない。毎日の通勤・通学のために乗っている朝夕の満員電車よりもよほど安全だろうと私は思うけど、「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」で考える人たちからみたら、どんなに満員電車でも通勤通学は「正義」の外出だからOKでも、スカイライナーで空港に向かうなんて「不要不急の外出・移動、ましてや海外旅行に行くなんてけしからん!」というNG行為だろうなぁ。ちなみに、新型コロナウイルス感染症に対する「不要不急」という言葉は2020年3月下旬の東京都の外出自粛要請あたりからアナウンスされたと思われるので、2020年3月3日のオンタイムの状況では、まだ「不要不急」という言葉自体はメジャーではなかったかもしれない。

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かつては海外旅行に行くときには必ず成田空港で、なおかつ京成本線経由しかなかったので、スカイライナーに乗ったとしても時間がかかったので、どんどん東京都心から離れていって成田空港に向かう時の風景は旅の出発を感じて、わくわくした気持ちが最高潮になっていた。まだ知らないどこかへ向かう時は、いつも不安感と期待感が入り交じる不思議な感覚になる。ましてや、今回は新型コロナウイルス感染症の不安感もあるので、いつも以上に旅が始まることに複雑な感覚を感じる。

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遠くに筑波山が見える。そういえば、私は筑波山に行ったことがないなぁ。私は休暇があると国内でも飛行機に乗ってしまうことが多く、実は関東近郊には「まだ知らない」スポットがたくさんある。新型コロナウイルス感染症の不安を感じつつも、スカイライナーのライナー券を買って予定通り出発するという決断をしてからは、気持ちが風景を感じられるようになってきた。

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そういえば、私は成田山新勝寺も行ったことがない。そもそも京成電鉄は成田空港への旅行客輸送のために引かれた路線ではなく、成田山新勝寺への参拝客の輸送が目的だったんだろうから、成田山新勝寺にもいつかは行かないとなぁ。旅が始まると、風景を見る感性は少しずつ旅行モードになりつつある。

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スカイライナー31号は定刻通り11:24に終点の成田空港駅に到着。

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成田空港駅を出て、このあたりは帰国して都心に向かう人と交わる場所なんだけど、あまり人がいない。

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成田空港駅から出発フロアに向かうにはエレベータが便利。

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スカイチームのアリタリア航空のチェックインカウンターがある北ウイングへ。今は北「ウイング」とは呼ばないのかなぁ?

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アリタリア航空のチェックインカウンターは一番手前のAカウンターなんだけど、まずはスーツケースを受け取りに奥にあるJALABCのカウンターに向かう。

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中国方面のフライトは新型コロナウイルス感染症の影響で欠航が多く、ヨーロッパに向かう便にはキャンセルはない。成田空港発のヨーロッパ便についてはほとんどが午前便なので、これから出発する午後便はアエロフロートとアリタリアくらいしかないためか、空港内は空いている。北米便も羽田空港にだいぶ移管してしまっており、成田空港発着便は便数が少ないんだろうなぁ。

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JALABCのカウンターは、一番奥だった。せっかくアリタリア航空がAカウンターで近かったのにだいぶ歩く。事前に送っておいたスーツケースを受け取る。

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Aカウンターに戻り、並ぶことはなく待たずにチェックイン。アリタリア航空のカウンターの地上職員に質問すると、ローマ行きのアリタリア航空AZ785便はかなり空いている状況で、団体パッケージツアーのキャンセルが当日になっても入るような状況で、チェックインが開始されている今でもキャンセルが入っていて、出発時間までに予定されている乗客数よりもさらに減るかもしれないとのこと。

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チェックインカウンターは空いているので手続きはすべて順調に終わり、当初の予定通り、時間に余裕が十分にあるので成田空港で初めてシャワーを浴びることにする。

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出国手続き後にもシャワーを浴びることができる場所があるみたいだけど、今日は出国前のシャワーブースを使ってみることにする。

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私以外にはお客さんはおらず、すぐに案内される。料金は1050円。

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個室内はけっこう広め。

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航空会社のシャワーブースみたいな感じで、個室にはトイレとシャワーがある。

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洗面台にはペットボトルのお水が置かれている。

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シャワースペースにはリンスインシャンプーとボディシャンプーが置かれている。1050円と有料だけあって、それなりに快適。仕事上がりなどに成田空港から出発するときにはまた使ってもいいかも。

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さらに時間に余裕があるのでカードラウンジであるIASSエグゼクティブラウンジに行ってみることにする。

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IASSエグゼクティブラウンジは以前の場所から移転したのでエスカレータをあがってすぐ右手にある。

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このカードラウンジは目立つところに移転してから混雑していることが多いんだけど、今日は空いている。

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カードラウンジなので、食べるものは柿の種があるくらいで、ソフトドリンクはフリー。

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1杯だけ缶ビールや缶のハイボールなどのドリンクを頼むことができる。

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ふと、しみじみと搭乗券を見つめる。2020年3月3日、私はこれから日本を出国して、アリタリア航空AZ785便ローマ行きに搭乗する。新型コロナウイルス感染症といういつもとは違う不安感を抱えながらも、いつも通りに「まだ知らないどこかへ」行く期待感も持ちながら・・・。

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2021年10月15日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 プロローグ(後編)出発当日まで中止を考えていた春のシチリア紀行。

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2020年3月1日(出発2日前)


イタリア、新型コロナの感染1000人超に 1日で3割増
米は渡航中止勧告、観光に打撃

【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアで新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。2月29日に感染者は1000人を超え、死者は29人に達した。イタリアから国外に感染が広がる事例も相次ぐ。米国はイタリアの感染拡大地域への渡航中止を勧告するなど、各国は警戒感を強めている。観光業を中心にイタリア経済への打撃は避けられない。

イタリア市民保護局によると、感染者数は1049人と前日から約3割増えた。このうち約6割は、経済都市ミラノがある北部ロンバルディア州で発生している。イタリア政府は感染が集中する北部の11の自治体を封鎖したままだ。周辺では軍や警察が検問にあたるなど厳戒態勢を敷く。

ただウイルスの封じ込めは難しく、イタリアに滞在していた人が他国で感染が判明するケースが続出している。2月28日にナイジェリアやリトアニアで出た初の感染者は、いずれもイタリアから帰国した人だった。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はイタリア、韓国、イランの3カ国の大規模な感染を「深刻な懸念」としている。

トランプ米政権は2月29日、米国民にイタリアと韓国の感染拡大地域への渡航中止を勧告した。イタリアを訪れる米国人観光客は年間560万人を超え、ドイツ人観光客に次いで2番目に多い。観光産業はイタリアの国内総生産(GDP)の約1割を占める。既にミラノなどではホテルや飲食店の予約が大きく減っており、米国の措置はさらなる痛手となる。

感染が多いイタリア北部には自動車やファッション産業が集中し、同国経済の屋台骨となっている。自動車部品大手のMTAはロンバルディア州の工場の操業を停止中で、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)など自動車大手への生産に影響が出る可能性がある。

イタリアの2020年1~3月期の実質GDPは2四半期連続でマイナスになるとの声は多く、景気後退に陥る懸念が強まっている。米欧では2四半期連続のマイナス成長を景気後退(テクニカル・リセッション)とみなすことが多い。ユーロ圏で3番目に大きいイタリア経済が一段と冷え込めば、ドイツなど周辺国の景気にも悪影響を及ぼす。

イタリアの感染者の急増や、周辺国にも感染が広がっていることを受け、欧州連合(EU)は6日に緊急の保健相会合を開いて、今後の対応を協議する。現時点ではEUは加盟国間の国境を閉鎖しない方針を保っている。欧州の大半の国が相互に出入国審査を免除する「シェンゲン協定」が一時停止になるような事態に発展すれば、人やモノの行き来は一段と困難になる。
引用:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56247440R00C20A3I00000/
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2020年3月1日の日本経済新聞の細川倫太郎記者による記事を確認すればわかる通り、日本の大手新聞社はイタリア「北部」ではなく、「全体化」して「イタリア」と表記している。この記事だけを読むと、イタリア「全土」が危機的状況であると多くの日本人は感じるだろう。むしろ、ミラノから1,000 キロ離れたシチリア州よりも、ミラノからは直線距離で250キロと近い、細川倫太郎記者のいるジュネーブの方が感染拡大という意味では「すでに」危険ではないかと思うんだけど、新型コロナウイルス感染症のウイルスは頭が良くて、人間が考えた「概念」である「国境」をわかっているのだろうか。しかも「概念」としての「国境」はあっても、イタリア、スイス、そしてフランスもシェンゲン協定加盟国なので、人の行き来は自由だし、ましてやアルプスはスキーシーズン。当然ウイルスの行き来も自由。細川倫太郎記者の記事通り、シェンゲン協定を今から「一時停止」したとしてもスキーシーズンのバカンス客によって「すでに」スイスやフランスに新型コロナウイルス感染症のウイルスは侵入してしまっているだろう。マスメディアによってイタリアにレッテルを貼ることで、イタリア「全土」は危険だけど、ロンバルディア州からの距離が近いにも関わらずスイスやフランスは「まだ」大丈夫と安易な判断をした日本人旅行者もいたに違いない。おそらく、私だってシチリア島がイタリアだからこそ今回の旅行に際しては情勢をものすごく調べているし、実際に現地に行ってもかなり慎重に行動していたけど、もしもフランス旅行だったら「イタリアは危険だけど、フランスはまだ大丈夫」なんて思って、ここまで感染症に警戒せずに油断してしまったかもしれない。

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出発2日前の2020年3月1日の日曜日には、日本の外務省も「海外安全ホームページ」を更新し、イタリア北部3州(ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州)について、レベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き上げる。タイトルの通り、この時点でも「イタリア北部3州に対する感染症危険情報の発出(レベル引き上げ)」とあるように、あくまで「イタリア北部3州」が対象である。「詳細」の文章の内容を確認するとアメリカCDCのイタリア「全土」に対する旅行延期勧告を把握した上での外務省独自の判断であることがわかる。旅行会社の団体パッケージツアー催行判断の客観的な基準は外務省による「海外安全ホームページ」なので、このレベル2の渡航延期勧告が発令された以降はミラノやヴェネツィアが含まれる旅行会社の団体パッケージツアーは催行中止となる。例年だとこの時期は卒業旅行の学生が多い時期で、初めての海外旅行として、そして卒業旅行として、ミラノやヴェネツィアを含むイタリア周遊旅行は人気のコース。

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2020/2/28にイタリア全土に渡航延期勧告を出したアメリカCDCの発表を把握した上で、日本の外務省は「海外安全ホームページ」において、3/1の時点では北部3州以外の地域にはレベル1の「十分注意してください」の注意喚起勧告すら出しておらず、あいかわらずフィレンツェやローマを含めて、イタリア中部や南部はなにも制限のない真っ白な状況。そのため、HISやJTBや阪急交通社等の旅行会社による団体パッケージツアーも、3月1日以降は卒業旅行やパッケージツアーにありがちなイタリアのハイライトの観光地だけを巡るツアーだとレベル2の範囲であるミラノやヴェネツィアが旅程に含まれるために催行中止となるだろうけど、フィレンツェ、ローマやナポリ、カプリ島、アルベロベッロやマテーラなどの南イタリア、そしてマイナーなのであまりないだろうけどシチリア島のツアーは催行されただろう。実際に旅行中の2020年3月6日にパレルモのノルマン王宮やマッシモ劇場前で日本の団体パッケージツアーを目撃しているし、2020年3月7日の帰国時にローマ・フーミチーノ空港で、ローマから成田に向かうアリタリア航空に搭乗する大学生の卒業旅行が中心と思われる団体ツアー客を目撃している。

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そんな中でターキッシュエアラインズは2020年3月1日から10日まで、トルコからイタリアへのすべてのフライトを一時的に運休する決定を出す(その後、さらに延長)。不思議なのは日本語のホームページではその情報にたどり着けない。

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国をトルコに変更し、言語を英語にするとメッセージが表示される。

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ターキッシュエアラインズはトルコからイタリアへのすべてのフライトがキャンセルとなることがわかる。

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同時にターキッシュエアラインズはイタリアへのフライトについてキャンセル手数料無料(全額返金)の通知を出す。今回の旅行で、私が航空券を手配するときに、もしもアリタリア航空ではなくターキッシュエアラインズのフライトを選択していれば、イスタンブール・カターニア線も運休となるので出発2日前の2020年3月1日に自動的に今回の「春のシチリア紀行」は中止になっていた。その意味では今回の旅行でアリタリア航空を選択したのは「悪運」が強い。

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アリタリア航空のホームページにはなんら注意情報もない。「北部3州」以外のローマを含む南イタリア、シチリア島については外務省の「海外安全ホームページ」に注意情報すら出ていないし、陽性者のデータからも、十分に注意すれば安全が確保できると分析はしていても、イタリア北部だけではなくイタリア中部や南部についても、いつ飛び火するかわからないような、きな臭さを感じるようになってきた。フライトキャンセルになれば、今回のシチリア旅行については中止でもいいかなぁ?と出発2日前の3月1日に思い始める。しかし、アリタリア航空は、出発2日前の3月1日の時点でもなんらアナウンスを出さない。私がアリタリア航空を選択してしまったのが、運がいいのか悪いのかよくわからない。ある意味では「悪運」が強く、このままでは普通にアリタリア航空で出発できてしまう。

2020年3月1日の時点でのイタリア全土の新型コロナウイルス感染症の陽性者数は1日で一気に566名増えて累計1,577名。たった1日でイタリア全体で500名の陽性者が増えたとしても、2021年10月の今となっては驚かない数字であり、のちのイタリアの感染状況からみても、まだまだこの時点のイタリアの陽性者数は少ないんだけど、オンタイムではそんなことは知らない。わずか1日で陽性者数が一気に1.5倍になったわけで、もちろん私もオンタイムでは、ワクチンも治療方法も確立していない「未知のウイルス」に対して驚異を感じて不安になる。出発となる3/3火曜日は2日後に迫っているんだけど、イタリア北部から中部、南部に飛び火しそうな、きな臭さを感じており、土壇場でキャンセルすべきかという葛藤に陥ってしまう。ディスティネーション選択時は「新型コロナウイルス感染症からの回避」を目的として、アジアから遠く離れたシチリア島でのんびり過ごすつもりが、かえって旅行に行くことがストレスになっている。日本の外務省が「海外安全ホームページ」でイタリア全土にレベル2の渡航延期勧告を出してくれれば、国としての命令であるので、当然ながら法律や命令に従ってキャンセルする決心ができるんだけど、「海外安全ホームページ」では3/1にイタリア北部3州(ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州)についてのみレベル2(不要不急の渡航は止めてください)の通知が出ている以外は真っ白な状況で、レベル1の注意情報すらないところが難しい。

2020年3月1日時点での累計陽性者数
シチリア州(人口約500万人)陽性者数7名
北海道(人口約530万人)陽性者数72名

たしかに、陽性者数のデータで判断すれば、この時点でもデータ的にはシチリア州(シチリア島)では人口約500万人に対して累計7名の陽性者しかおらずシチリア州内での感染拡大の兆候は見られない。3/1の時点で、シチリア州と同じような人口規模である、人口約530万人の北海道の陽性者は累計72名と10倍の人数がいるので、データ的にはシチリア州は北海道よりも安全と言える。今回の旅程はシチリア島のみで完結している。ローマ乗り継ぎでカターニアまで飛んで、パレルモからローマ経由で帰るというシチリア島しか行かない旅程であり、イタリア北部の感染拡大地域には一切立ち寄らないので、旅行中に陽性者に遭遇する確率はデータ的には限りなく少ない。むしろ、データ的には北海道のほうが10倍多い。「新型コロナウイルス感染症からの回避」のために、旅程を大都市ではないシチリア島に限定する作戦が、「悪運」が強く、微妙に成功してしまっている。私は運がいいのか悪いのか本当によくわからない。

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2020年3月2日(出発前日)

スイス インターナショナル エアラインズ、大阪(関西)=チューリッヒ線を新規就航
2020年3月2日 16:40
発表日:2020年3月2日

スイス インターナショナル エアラインズ(以下、SWISS)は、2020年3月1日より、エアバスA340-300型機にて大阪=チューリッヒ線の運航を開始し、本日3月2日午前8時27分にチューリッヒからの第一便が関西国際空港に到着しました。また、同日午前10時56分に関西国際空港からの第一便がチューリッヒに向けて離陸いたしました。

今回の大阪=チューリッヒ線は、SWISSとしては初めての就航で、大阪は東京に続き、日本で2番目の就航都市になり、チューリッヒと大阪(関西)とを週5便の直行便で繋ぎます。エアバスA340-300型機で運航され、3クラス計223席(ファースト8席、ビジネス47席、エコノミー168席)を備えています。

今回の就航について、ルフトハンザグループ日本・韓国支社長ドナルド・ブンケンブルクは、次のように述べています。「本日、スイスインターナショナル エアラインズの新路線を関西国際空港に就航することができ、大変嬉しく思っています。ルフトハンザ グループにとって、日本は重要なマーケットです。スイスインターナショナル エアラインズは、関西路線を運航するヨーロッパのエアラインの中で、唯一ファーストクラスをご提供するなど、世界的に認められたスイス特有の『おもてなし』をご提供するエアラインです。ぜひレジャーに、ビジネスにご搭乗いただければと思います」。

今回の就航により、SWISSの日本とチューリッヒ間のフライトは、成田国際空港発着のデイリー運航に加え、週計12便の運航となります。また、ルフトハンザ グループ全体(SWISS、ルフトハンザ ドイツ航空、オーストリア航空)では、日本-ヨーロッパ間の路線を週45便(2020年夏期スケジュール)ご提供することになります。
引用:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP530059_02032020000000/
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日本経済新聞のおもしろいところは、イタリアと国境を接するスイスに関しては、人間が考えた「概念」である「国境」をウイルスはまたがないと考えているようで、「全体化」してイタリア「全土」の危機を報じた翌日の2020年3月2日には、とても平和的な記事を出している。しかも、文体としてはですます調であり、スイス・インターナショナル・エアラインズから宣伝のために原稿をもらったような不思議な文章。日本経済新聞社はイタリアについては「全体化」して感染拡大による危機的状況を報じ、イタリア北部に隣接するスイスについては、この時「すでに」スキーバカンス客等の人の行き来や、生活圏としてイタリア・ロンバルディア州と隣接するスイス・ティチーノ州あたりには人の行き来によって新型コロナウイルス感染症のウイルスは侵入していたと思うけど、細川倫太郎記者のいるスイスは安全と考えているらしく、エアバスA340-300型機でのチューリッヒ・関空(大阪)線新規就航を宣伝する内容というアンバランスさがおもしろい。

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そんな祝福すべきスイス・インターナショナル・エアラインズのチューリッヒ・関空(大阪)線就航に対して、アリタリア航空もようやくホームページ最上部に新型コロナウイルス感染症に関する「アリタリアからのお知らせ」を出す。残念ながら、まさかの出発前日に今回のシチリア旅行はアリタリア航空のフライトキャンセルにより、中止となってしまうのか?

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しかし、イタリア「北部」のフライトは日程変更が無料できますよという案内程度で、シチリア等を含めてイタリア南部については対象外で関係ない。

2020年3月3日(出発当日)
旅行に行くか、中止すべきかの最終的な判断は2020年3月3日の出発当日まで決められない。シチリア島では北部からの流入者に散発的に陽性者が発覚している様子はあるものの、おそらく、2020年2月26日のBBCの図にある防衛ラインよりもイタリア中部、イタリア南部の地域は行動制限もなく今でも普通に生活できているものと思われる。出発当日である2020年3月3日の新型コロナウイルス感染症の状況によっては、成田空港に行ってからでも旅行を中止する覚悟だった。自己都合の当日の土壇場キャンセルなので航空券代金13万円を捨てる覚悟だった。

出発前日の2020年3月2日時点での累計陽性者数
シチリア州(人口約500万人)陽性者数7名
ラツィオ州(人口約570万人)陽性者数7名
北海道(人口約530万人)陽性者数77名

2020年3月3日、日本時間の出発日に確認できるイタリアのデータは前日2020年3月2日のもの。シチリア州の陽性者数は7名と前日3/1から増加していない。人口約500万人のシチリア州の「累計」陽性者は7名であり、シチリア島全体で7名しかいないということ。これは人口比で0.00014%となり、人口10万人あたり0.14人の割合である。シチリア島全体で陽性者は累計で7名、100万人と接触しても陽性者は1.4人ということであり、確率的に陽性者と接触する可能性はゼロではないものの限りなく少ない。100万分の1.4という確率は、宝くじをたった1枚だけ買って、宝くじによっては高額当選するくらいの確率である。シチリア州と同じような人口規模の北海道の累計陽性者数は77名とシチリア州よりも11倍多い。経由地だけどローマ・フーミチーノ空港しか寄らない首都ローマのあるラツィオ州の陽性者は7名であり、ラツィオ州は北海道よりも人口が若干多いけど、ラツィオ州よりも北海道は陽性者が11倍多い。やはり、ここ数日間の情報を集める限りでは感染爆発の中心はイタリア北部であり、北部3州以外はまだ影響はかなり少ないのではないかという分析ができている。

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再掲するけど、2020年3月1日発令の外務省の「海外安全ホームページ」の地図を見ても「イタリア北部3州」以外はいまだに注意情報もない真っ白の状況である。そして、レベル2渡航延期勧告が出ている紫色に塗られたイタリア北部3州と南端にあるシチリア州との位置関係もぜひみてほしい。ロンバルディア州の中心都市であるミラノからカターニアまでの距離は直線距離で約1,000キロあり、ミラノからパリまでは約640キロなので、パリよりも1.5倍ほど遠い。日本経済新聞社の細川倫太郎記者のいるジュネーブまではミラノからはアルプス山脈を挟むものの約250キロなので、ジュネーブよりもカターニアは4倍も遠い。そして、アルプスに隔てられているけど陸続きのフランスやスイスとは異なり、シチリア島は海で隔てられている。

旅行会社の団体パッケージツアーの判断基準と同様に、最終的には私は日本の外務省の「海外安全ホームページ」の指針を根拠として判断することにする。外務省(日本政府)による注意情報、渡航延期勧告、渡航自粛勧告を無視して出発するわけではなく、旅行会社と同様に客観的に外務省(日本政府)「海外安全ホームページ」による指針、指示に従う。意図的に世間に不安をあおったのかどうかはわからないけど、イタリア「全土」と「全体化」したマスメディアの情報を鵜呑みにした人たちからしてみれば、「北部でも南部でもイタリアはイタリアでしょ?こんな時にイタリアに行くなんてけしからん!」という主観的な感情を抱かれると思うけど、あくまで、私はルールを無視して強行するわけではない。

さらに、私の場合は弾丸旅行であり、そもそも旅程が短いことから状況が急激に悪化したとしても逃げ切れると判断する。個人旅行で、なおかつ「ひとり旅」なので、フットワークが良いのもメリットで「ひとり旅」だったら現地で帰国日を繰り上げて帰国を早める交渉をすることだってできる。もしも、旅行中に「海外安全ホームページ」によりシチリア州にレベル2の渡航延期勧告が出た場合と、自主的な避難の指標としてシチリア州の陽性者数が同規模の人口である北海道の陽性者数を超えることになったら、その時点で帰国を繰り上げることにする。国境や都道府県境という「概念」を大切にする人からの「海外旅行なんてけしからん」という批判を避けるために、国内旅行の北海道の陽性者数よりも海外旅行のシチリア州の陽性者数が上回り、データ的に危険であると判断される状況になれば、すぐに帰国することとする。出発前の現時点ではシチリア州で7名の陽性者数だけど、この数日間でシチリア州と同規模の人口である北海道並みの77名程度まで上昇する可能性を考えても陽性者は10万人あたり約1.5名であり、10万人に1.5人の陽性者と接触する可能性は限りなく少ない。宝くじで例えれば、宝くじを10枚購入して、宝くじによっては高額当選するくらいの確率である。経由地であり、空港しか立ち寄らないローマのあるラツィオ州も7名と陽性者数は少ない。今回の場合は6日間だけど、いつものように弾丸旅行で旅行日程が短く、現地滞在時間が短いので、たとえ感染がイタリア全土に拡大しはじめても感染爆発が始まる前に十分に逃げ切れると判断し、最終的には当日の上野駅で、成田空港へ向かうスカイライナーのライナー券を買った時点で予定通り出発する決断をする。

そもそもは今回の旅行計画時の2020年2月中旬の時点で私が考えていたことは、こんなに複雑な状況ではなく、ただ新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される「日本からの避難」をして、新型コロナウイルス感染症の流行地から遠く離れた場所でシチリア島の春を感じてのんびり過ごすというつもりだったのに、なんだか出発前から複雑な旅行になってしまったなぁ。

2021年秋の今になって当時を振り返って考えると、今よりもワクチンもなければ治療法も確立していない「未知のウイルス」に対する恐怖心が私も強かったこともあり、オンタイムの状況では私は人口約500万人のシチリア州で累計7名の陽性者がいることに対してものすごい不安を感じていた。500万人中累計7名の陽性者に巡り会う確率を不安に感じていた。100万分の1.4の確率は、宝くじをたった1枚だけ購入して高額当選するくらいの確率なので、客観的には遭遇する可能性は限りなく少ないはずなのに不安を強く感じていた。冷静に考えれば、宝くじをたった1枚だけ買って、1,000万円の賞金が高い確率で当たるとは思わないはずなのに。そう、データ的には安全なはずなのに不安感をぬぐえない。この旅行記をアップする1年半後の2021年10月に当時のことを振り返ってみれば、データ的には2020年3月2日時点でのシチリア州の人口500万人に対して「累計」陽性者がたった7名という状況は、あとから振り返れば限りなく少ないし、オンタイムの時点で比較対象としていた北海道だって、あとから振り返れば限りなく少ない。そして、その後のイタリアの感染拡大状況からみても、今回の旅行期間中のシチリア州はまだ感染爆発の状況ではないことは後になってからわかるんだけど、実際のオンタイムの状況では、客観的な情報収集をしながらも、日本のマスコミが「全体化」してあおった「イタリア(全土)は危険」というバイアスの影響を私も受けてしまい、「未知のウイルス」に対する恐怖心を強く感じてしまう。その恐怖心を隠すために、オンタイムの私は、データを集めて、客観的に、そして理性的に状況を判断しようとするんだけど、本心では「未知のウイルス」に対する恐怖心を強く持っており、本当に出発ギリギリまで悩んでいた。やっぱり、どんなにデータでごまかそうとしても、マスメディアによる「あおり」があったにせよ、まだワクチンもなければ治療方法も確立されていない、目に見えない「未知のウイルス」の恐ろしさを私は強く感じていた。最終的には客観的な分析では、安全を確保することができると判断して出発するという決断をした反面、やっぱり本心では恐怖心は完全にはぬぐえない。いよいよ次回から旅行記本編が始まるんだけど、2021年秋の今となってはかなり大げさかもしれないけれど、旅行記本編でも、オンタイムで感じた、ワクチンもなければ治療法も確立していない「未知のウイルス」である新型コロナウイルス感染症に対する恐怖感や危機感、不安感を引き続き伝えていくこととする。

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2021年10月12日 (火)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 プロローグ(前編)イタリア「北部」の新型コロナウイルス感染症の急拡大。

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今回の「春のイタリア・シチリア紀行」の旅行記を書くにあたり、特別なプロローグをつけることにする。2020年3月ということは、当然ながら新型コロナウイルス感染症が「春のイタリア・シチリア紀行」に影響してくる。この旅行記をアップする段階である1年半後の2021年秋に当時の状況を客観的に見るのと、ワクチンも治療法も確立していない「未知のウイルス」が急速に拡大していくオンタイムの当時の状況では、おそらく、感じ方がかなり異なる。今回のプロローグおよび旅行記本編では、できるかぎり「未知のウイルス」が迫り来る当時の状況、オンタイムでの心境を伝えていくことにする。2021年秋になって客観的に当時のことを振り返るよりも、なるべく当時の「気持ちの揺れ」や「恐怖」を伝えるために、日本でも2021年夏以降のデルタ株によって深刻な感染が進んでしまった今となっては、かなり大げさに感じるかもしれないけど、できる限り当時の気持ちを伝えていくことにする。

航空券を手配した日本時間の2020年2月19日の直後には、イタリア北部の小さなコミューンであるコドーニョで感染経路不明の陽性者が発生し、ロンバルディア地方の一部地域のコミューンの封鎖が始まる。イタリア北部での新型コロナウイルス感染症の感染拡大で不思議なのは、ミラノのような大都市ではなく小さなコミューンが発端となっている。この時点では、まだロンバルディア地方の小さなコミューンが閉鎖される程度だったんだけど、これがのちにイタリア北部での新型コロナウイルス感染症の大流行の始まりとなる。

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※引用 BBC 2020.02

2020年2月26日
航空券手配を完了してから、たった1週間後の2020年2月26日の水曜日には、イタリア北部では陽性者が急激に増加し始めてイタリア全土の新型コロナウイルス感染症の陽性者が400名を超える数となる。2020年2月26日時点でのイギリスBBCの情報などを参考にすると、発生しているのはイタリア北部が中心であり、北アペニン山脈“Appennino settentrionale”に沿っての、これ以上北側には立ち入ってはいけない防衛線であるピサ・フィレンツェ・リミニのラインよりも南側では陽性者が散発的に発生しているものの、あまり影響はないことがわかる。2/26の時点では防衛線よりも南側のイタリア中部、南部では市民は普通に生活していると思われる。もしも、今回の旅行のディスティネーションの最終選定で、北アペニン山脈よりも北側で、このラインに引っかかる「ラヴェンナ、リミニ・サンマリノ」を選択していたら、この時点で中止を検討せざるを得なかっただろうなぁ。その意味では最終的に「ラヴェンナ・リミニ・サンマリノ」ではなく、シチリア島を選択したのは「悪運」が強い。

日本のマスコミでは新型コロナウイルス感染症の流行は「イタリア」と「全体化」して、イタリア全土での出来事のように強調して報道しているけど、調べてみると実際はイタリア「北部」であることがわかる。日本のマスコミの記者は、実際はイタリア「北部」での流行であるにもかかわらず、記者自身がイタリアのことをよくわかっていないのか、意図的に誇張して「全体化」して世間をあおって不安に陥れるような騒ぎにしたいのか、イタリアのことをよく知らない日本人に対して、「イタリア北部」であるのに「全体化」することでイタリア「全土」という誤った印象を植えつけてしまう。しかし、イタリアで起きていることを調べようとして情報を調べれば調べるほど、日本のマスメディアの情報とは異なり、大都市であるローマを含む「イタリア中部、南部」では感染症の流行は起きていないことがわかってくる。

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たぶん、日本人の多くがイタリアの距離感がわからないと思うので、視覚的に地図にしてイタリアを含むヨーロッパの距離感を確認してみる。ロンバルディア州の中心都市であるミラノを中心として赤い範囲は1000キロ圏内。青い範囲は500キロ圏内となる。ミラノとシチリア島の距離関係を確認してほしい。ミラノからシチリア島はロンドンと同じくらいの距離がある。地図で距離感を見ると、頭の中で「概念」として考える「国」としての「イタリア」よりも、むしろ500キロ圏内に入るスイスやフランスのほうが拡散する危険性は高かったのかもしれない。スイスのジュネーブやベルンなんて、アルプス山脈に阻まれているものの250キロくらいしかない。そして、この時期はアルプスのスキーリゾートにヨーロッパ中から多くの人が集まり、行き来している時期。私たちは「概念」として「国」で理解しようとするけど、ヨーロッパの国境は陸続きであり、しかもシェンゲン協定により国境に検問はなく、人の行き来は自由。そして、ウイルスの行き来も自由。のちの日本では緊急事態宣言によって「不要不急の帰省や旅行など都道府県間の移動や、感染が拡大している地域への不要不急の移動を極力控えること」(東京都)というように都道府県間の移動の自粛要請をかけるんだけど、「国境」や「都道府県境」という「概念」を重視するのは、日本人の性質なのかもしれないなぁ。きっと、日本人は、ウイルスは頭が良いので、国境や県境を理解していて超えないと思っているのだろう。

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イメージしやすいように、東京を中心として地図で距離感を確認する。東京を中心として赤い範囲が1000キロ圏内で、青い範囲が500キロ圏内となる。ミラノからシチリア州・カターニアまでの約1000キロを東京起点で考えると、およそ鹿児島、長崎、北海道・網走、韓国・釜山あたりとなるので、シチリア島は「イタリア北部」からはかなりの距離があることがわかる。私たちは、わからないものに関してはどうしても頭の中で「全体化」してしまいやすい。

 

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2020年2月27日
マスメディアの影響もあり、わからないものを「全体化」して、あたかもイタリア「全土」が危険であるような「世間体」の雰囲気に対して、客観的な分析をしていたのは、日本の外務省の「海外安全ホームページ」で、2020年2月27日に「イタリア北部3州に対する感染症危険情報の発出」として「イタリア北部のロンバルディア州,ヴェネト州及びエミリア=ロマーニャ州を中心に,新型コロナウイルスの感染が拡大しています。我が国は,2月27日,これら3つの州に対し,感染症危険情報レベル1(十分注意してください)」の注意情報を発出する。注目すべきは外務省「海外安全ホームページ」では、「イタリア北部3州」と表現しており、あくまで「イタリア北部3州」に対する注意情報であるということ。北部3州以外のシチリア島を含むイタリア全土にはレベル1の注意情報も出ておらず、北部3州以外は真っ白な状況。しかも、あくまでイタリア北部3州もレベル1の注意情報のみだし、イタリア北部3州以外は注意情報も出されていないということは外務省(国)によるルールとしてのイタリアへの渡航制限は、2/27の時点ではなにもない。

2/26時点でのBBCの情報などを参照すると、イタリア「南部」のシチリア島については新型コロナウイルス感染症の影響は少ないと判断する。また、日本の外務省の「海外安全ホームページ」では、北部3州ですら、渡航延期勧告、渡航自粛勧告も出ておらず、2/27発出のレベル1の注意情報の段階である。レベル1注意情報であると、旅行会社主催の団体パッケージツアーはイタリア北部のミラノやヴェネツィアを含んだ周遊ツアーも普通に催行されただろうし、催行されたとしても渡航制限はなかったわけだから、旅行会社もツアー参加者も外務省(国)が示したルールを破ったわけではけっしてない。

2020年2月29日(出発3日前)
出発3日前の2/29土曜日には、イタリア全土での新型コロナウイルス感染症の陽性者数は「累計」1,049人と1,000人の大台を超える。のちのイタリア全土の感染爆発および日本におけるデルタ株流行時の新型コロナウイルス感染症の陽性者数から考えれば、陽性者「累計」1,000人は限りなく少ない。なにしろ、東京ではのちの2021年8月には「累計」ではなく、たった「1日」で4,000人を超える数字を毎日のように平気で出すことになるし、東京オリンピック開催中の2021年8月6日には日本全国で陽性者が累計100万人を超えることになる。さらには東京オリンピック開催後の2021年8月13日には、たった1日で東京都だけでも5,773人の陽性者を出すことになるし、2021年8月中は、たった1日で日本全国で25,000人を超える陽性者を出すことになる。そのため、2021年10月の今となっては東京都内では羽村市以外のすべての市で「累計」1,000人を超えてしまっている状況なので驚かない数字になってしまっているんだけど、オンタイムの時点ではイタリア全土の「累計」1,000人超えのニュースは私も含めて日本人にとってはショッキングな数字だった。

そのためにマスコミによる「イタリア(全土)は危険」というお祭り騒ぎが始まる。日本のマスメディアは「全体化」して報道するのでイタリア全土が感染爆発を起こして危険のような印象を与えるんだけど、州ごとの陽性者数を確認すると、陽性者がロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州の北部3州に集中している状況は変わらない。2/29時点で人口約500万人のシチリア州(シチリア島)でも陽性者4名が出ているけれど、ごく散発的である。

しかし、アメリカ合衆国CDCは、北部3州だけでなくイタリア「全土」に旅行健康情報レベル3(不要不急の渡航延期勧告)をアメリカ時間の2020年2月28日の時点で発出する。アメリカ合衆国はイタリア全土に対して警戒を始める。もしも、私がアメリカCDCの勧告に従うとすれば、今回の旅行は土壇場でキャンセルしたほうがいいことになる。

2月末の時点では、データ上ではまだイタリア北部から北アペニン山脈を越えた中部、南部への拡散は散発的であり、現時点ではシチリア州(シチリア島)は危機的状況ではない。しかし、今回の「春のシチリア紀行」の旅行手配をしてから、たった10日間で状況は大きく変化したので、2020年3月3日の出発まで残り3日間しかないけど、見切り発車で強行するのではなく、まだまだ情勢を見極める必要がある。2020年3月3日までに旅行会社のツアー催行の判断基準となる外務省によるレベル2渡航延期勧告がもしもイタリア全土に発令されたら、ルールに従って今回の旅行は土壇場で中止とするし、もしも旅行の途中にシチリア州にレベル2渡航延期勧告が発令されたら、勧告に従って旅程を途中で繰り上げて待避し帰国する方針とする。

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2021年10月 8日 (金)

2020年3月、春のイタリア・シチリア紀行 準備編

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ディスティネーションをシチリア島に決定し、航空券を手配したのは翌2020年2月19日、水曜日。いつも通り、まずは航空券を探すことにする。例年だと、3月に入ると「卒業旅行」の需要が出てくるので、サマーシーズンよりは確実に安いけど、そんなに航空券は安くないシーズン。でも、今回の場合は、すでに新型コロナウイルス感染症の流行が広まっている中国経由のフライトはどんなに安くても避けなければならない。この時点ではまだ韓国でも爆発的な流行の情報はなく、新型コロナウイルス感染症流行の中心は主に中国だった。しかし、中国に隣接する韓国などのアジア経由も避けるべきかもしれないなぁ。アジアの危険地帯を飛び越して一気にヨーロッパまで飛んでしまうことを考えて、イスタンブール経由のターキッシュエアラインズ、そしてミラノかローマまで直航便のアリタリア航空の二択で考える。いつもの通り、スカイスキャナーで航空券を探し始める。シチリア島のどこに飛ぶべきか。ターキッシュエアライズはカターニアには飛んでいるけれど、パレルモには飛んでいない。まずはターキッシュエアラインズを利用する想定でカターニアへの単純往復で検索する。

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アリタリア航空では126,090円。ターキッシュエアラインズは111,240円。出発日の2020年3月3日は宿直明けで仕事は朝10時までなので、職場から成田空港に向かえばその日の午後便で飛ぶことができるので、ターキッシュエアラインズとの航空券価格が15,000円程度の差だったら14:00成田発のアリタリア航空のローマ直航便という選択肢もいいかもしれないなぁ。旅程としてはアリタリア航空の場合は同日着でローマ乗り継ぎでその日の夜にはカターニアに入ることができるので、翌日は朝から観光できるメリットはあるけれど、最終日はローマからの成田行きのフライトに接続するために朝からホテルを出て12:00発のローマ行きの飛行機に乗るようなので、最終日はカターニア空港に向かうのみで観光はできない。ターキッシュエアラインズの場合、行きは成田発深夜便で翌朝8時にカターニア空港に到着できるけれど、入国審査などを通過してホテルに荷物を置いて、カターニア市街に出られるのは昼前くらいになるかなぁ?帰りの最終日はカターニアを15:50に出発なので午前中は観光できる。実質上の現地滞在時間はどちらの航空会社を選択してもそんなに変わらないかなぁ。

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アリタリア航空は資金難で機材が古いということはあるけれど遅延することは少ないので、往復ともに1時間半の乗り継ぎ時間があれば、ローマ・フーミチーノ空港はそんなに大きな空港ではないので乗り継ぎは往復ともにうまく行くだろう。

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ターキッシュエアラインズは、帰りの接続時間が6時間と長いんだけど、旧イスタンブール・アタチュルク国際空港だったら着陸待ちの混雑で「ぐるぐる」に巻き込まれて遅延することがあったので、これくらいの乗り継ぎ時間があったほうが安心だけど、イスタンブール新空港になってからは着陸待ちの渋滞は解消されたのかなぁ?でも、定時で到着したとしても、新空港はイスタンブール市街から遠いし、到着後にイスタンブール市街に行くには夜遅すぎるし、新空港のラウンジを楽しむくらいしかできなさそう。まぁ、新空港でプライオリティパスが使えるラウンジを試してみてもいい。

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アリタリア航空でもわりとリーズナブルな価格で手配できることがわかったので、アリタリア航空でカターニアではなくパレルモ単純往復で検索してみると、価格は126,160円とほぼ変わらない。21:10パレルモ着のフライトのあとに、22:45パレルモ着のフライトがある。

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でも、ローマ・フーミチーノ空港がパリ・シャルル・ド・ゴール空港と比較するとコンパクトな空港だからといって、行きの1時間5分の乗り継ぎ時間はちょっとでも遅延するとアウトなので危険な感じがする。最終便ではないので、乗り継ぎに失敗しても22:45にパレルモ空港まではたどり着けるけど、パレルモは空港から町の中心部が遠く、バスでパレルモ中央駅まで50分くらいかかるため、パレルモ市街に出るのが深夜になってしまう。そして、バスがない場合はタクシーでけっこうなお値段になりそう。カターニアの場合はバスで空港から市街までバスで20分程度なので、遅延して乗り継ぎ失敗したとしても、最悪、深夜にタクシーに乗ってもそんなに料金はかからない。夜到着の場合はカターニアのほうが安心かも。

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料金的にはアリタリア航空でいけそうなので、最後にオープンジョーで、行きはカターニア着、帰りはパレルモ発で検索してみる。

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3/3 AZ785 NRTFCO 14:00 19:00
3/3 AZ1759 FCOCTA 20:30 21:45
3/7 AZ1784 PMOFCO 11:20 12:30
3/7 AZ784 FCONRT 14:55 11:15+1
※AZ=アリタリア航空 NRT=成田 FCO=ローマ・フーミチーノ CTA=カターニア PMO=パレルモ

料金はパレルモ単純往復と変わらず、いい感じのフライト。あとは15,000円程度安いターキッシュエアラインズを利用したカターニア単純往復との二択となる。もしもパレルモに行くとすると、ターキッシュエアラインズはパレルモには就航していない。カターニアからバスで片道2時間半はかかるので、ターキッシュエアラインズだとバスで再度パレルモからカターニア空港に戻ってくる時間がロスタイムとなる。そう考えるとオープンジョーでアリタリア航空のほうが旅程は組みやすいかも。アジアの新型コロナウイルス感染症の流行地域を避けるためには、成田空港からローマまでアリタリア航空の直航便で一気に飛び越してしまったほうが絶対にいい。今回は「大都市」を避けることと、それほどローマでやりたいこともないので立ち寄らず、ローマでは乗り継ぎのみ。シチリア島を目いっぱい楽しもうと思って、行きはカターニアに飛んで、帰りはパレルモから戻る予定で、ローマは空港で乗り継ぎのみでシチリア島で完結する旅程を考える。新型コロナウイルス感染症を避けるためにはクリーンなヨーロッパにダイレクトに飛んでしまった方がいい。この時に大都市であるローマには立ち寄らずにシチリア島のみの旅程としたこと、そしてターキッシュエアラインズではなくアリタリア航空ローマ直航便を選択したことが、のちに「悪運」となる。

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スカイスキャナーで検索すると、サプライスとHISが扱っている航空券だけが安いので、これは正規割引航空券ではなく、たぶん格安航空券の可能性が高い。サプライスはHISの子会社なので、HISだけが扱っている格安航空券があるんだろうなぁ。

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スカイスキャナーの欠点として、リンクしてみたら航空券がないということがある。旧DeNAトラベルではよくあった。サプライスは、HISの子会社なので私は信頼していて、海外旅行に普通に行けた新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前はよく利用していた。

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サプライスでは航空券がちゃんとありそう。

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サプライスの航空券価格は料金的にもスカイスキャナーと同一なので、サプライスで航空券を確定。そして、いつものように航空券を手配したあとにBooking.comでホテルを手配して、すべての手配を完了。いつものことだけど、私は旅行の大きな枠だけを予約して、現地での細かい旅程は決めないし、シラクーサやタオルミーナなどのエスカレーションについては出発までに検討することにする。大きな旅程は以下の通りで完成。

3/3成田発 14:00アリタリア航空AZ785便でローマ乗り継ぎカターニアへ。(カターニア泊)
3/4 カターニア観光またはシラクーサかタオルミーナへ。(カターニア泊)
3/5 午前か午後にバスでパレルモに移動。(パレルモ泊)
3/6 終日パレルモ観光。(パレルモ泊)
3/7 11:20パレルモ発アリタリア航空AZ1784便でローマへ。ローマからAZ784便で成田へ。(機内泊)
3/8 11:15成田空港到着

アリタリア航空で航空券を手配した2020年2月19日の段階ではイタリアの新型コロナウイルス感染症の陽性者はほとんどおらず、前日2月18日と同様にイタリア全土でたった3名。イタリア全土で陽性者は3名なので、日本と比較して確実にクリーンな状況だった。この時点では「新型コロナウイルス感染症からの回避」という目的もあり、むしろ感染することにおびえて生活をしなければならない日本からイタリアに逃げたい気持ちでいっぱいだった。

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2021年10月 4日 (月)

内閣官房の無料PCR検査を受けて、今こそ沖縄旅行へ。

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沖縄県ホームページ
https://www.pref.okinawa.jp/

2021年9月30日までは沖縄県のホームページを開くと、「全国の皆様」あてに「沖縄県は現在 緊急事態宣言中です。新型コロナウイルス感染症急拡大のため、沖縄県への来訪は当面の間自粛してください。やむを得ない事情により、来訪される場合は、本県入域前に確実にPCR検査又は抗原検査による陰性判定を受けてください。」という強いメッセージが表示されていた。そして、内閣官房によって沖縄県への旅行時に羽田空港や成田空港だけではなく、郵送でも無料でPCR検査を受けることができるバナーが表示されている。でも、緊急事態宣言発令中に沖縄県からここまでの自粛要請のお願いが書かれているのに「やむを得ない事情」で沖縄に観光旅行に行く人たちは、たぶん、ルールを守れない人だから、きちんとPCR検査を受ける人たちではないどころか、むしろ検査を避ける人たちだと思われるので、無料PCR検査はあまり意味のない政策のような気がする。

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さすがに2021年10月1日からは全国的に緊急事態宣言は解除となったので、沖縄県のホームページからも「全国の皆様」への強いメッセージは消えている。沖縄県へ航空機で向かう人たちへの内閣官房の無料PCR検査は10月からも継続している様子で、引き続きバナーが貼られている。10/1以降は内閣官房によって無料でPCR検査を受けられるディスティネーションは沖縄旅行のみとなっている。

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沖縄県来訪者への依頼内容を確認してみると、「来県前には、ワクチン接種を完了するかPCR等検査で陰性を事前に確認してください。」というメッセージが赤字で書かれている。ルールに従って沖縄県へ旅行するには、ワクチン接種を完了しているか、PCR検査を受けて陰性を確認することが必要である。もちろん、「協力要請」であって「義務」ではないので必ずしも守る必要はないんだけど、せっかくPCR検査が無料なんだから、ワクチン接種の有無にかかわらず、沖縄旅行時には沖縄県の協力要請にしたがって無料PCR検査を受けるべきなんじゃないかなぁ?だって、第5波が沈静化して、全国的にここまで陽性者数が少なくなると、PCR検査を受けても「陽性」になることは考えづらいので、せっかく無料だし「陰性」という証明を持って安心安全に旅行した方がいい。

そもそも、私は沖縄旅行については「新しい旅のエチケット」を遵守すれば、むしろ安全に旅行できるディスティネーションだと思っている。私が沖縄旅行を安全だと思っている最大の理由は移動がレンタカー主体であること。沖縄旅行は、本島にしろ離島にしろ、移動はレンタカーが主体となる。家族やカップルや友人同士の旅行で、その中に感染者がいたとしても、レンタカーであれば同乗者である旅行者同士の感染は考えられるけど、沖縄県民に感染させるということはあり得ない。基本的に沖縄県に知り合いがいて、なおかつわざわざ会わない限り、観光客が沖縄県在住の人たちと濃厚に接することは少ない。空港からレンタカーでリゾートホテルに移動してしまえば、各リゾートホテルに分散してしまうので、「蜜」になることも、あまり人と接触することもないだろうし、途中で飲食店、商業施設、観光施設に立ち寄ったとしても、感染予防対策が取られていれば、観光客が沖縄県在住の人たちと濃厚に接触する場面は少ない。そしてリゾートホテルはきちんと感染予防対策が取られている。友人同士のグループ旅行は友人同士で旅行中に感染する可能性はあるけど、少なくとも衣食住をともにする家族やひとり旅でレンタカー&リゾートホテルの旅行スタイルで「新しい旅のエチケット」を遵守できれば、沖縄旅行はむしろ安全なのではないだろうか。今こそ、沖縄旅行だけが唯一、内閣官房によって無料PCR検査を受けられるので、無料PCR検査を受けて安心安全の沖縄旅行へ行くタイミングかも知れない。

2021年10月に入ると、理由はわからないんだけど全国的に新型コロナウイルス感染症の陽性者数が激減している。第5波が沈静化して陽性者数が激減しているということは、大都市部でも市中のウイルス量が減少しているわけで、おそらく普通に感染予防対策を行っていれば、市中にウイルスが少ないわけだから、可能性はゼロではないものの市中感染する可能性は低いだろう。したがって、現在の状況でPCR検査を受けたとしても、「陽性」になることはまずないだろう。普通に感染予防対策をして生活していれば「陽性」が出るはずはないんだから、無料PCR検査を受けて「陰性」の証明を得て安心安全に旅行をしたほうがいい。ワクチン接種の有無に係わらず、せっかく無料なんだからPCR検査を受けて「シロ」である陰性証明を得た方が、自分自身が一番安心できるのはないだろうか。沖縄旅行だけが、無料でPCR検査を受けることができて、「シロ」の陰性証明がもらえるんだから、今こそ、安心安全の沖縄旅行に行くタイミングなのではないか。

えっ?PCR検査で「陽性」になることが怖い?「陽性」になったら沖縄旅行に行けなくなってしまうから困る?遊びに行くために受けたPCR検査で「陽性」になったら仕事に穴を開けることになるから、職場に申しわけがない?第5波がなぜか沈静化している2021年10月の現在は、これだけ陽性者数が激減しているということは、大都市部であっても市中のウイルス量は少ないと思われ、ごく普通に日常生活の中で感染予防対策をしていれば「陽性」になることはまずないだろう。もしも、PCR検査を受けて「陽性」になることが怖いと感じている人は、よほど、日常的に人が密集する屋内でも適切にマスクを着用していないなど感染予防対策を怠っていて、日常的に仲間と飲み歩くなどのうしろめたい生活を送っているということだから、むしろ、そんなあなたこそ、せっかく無料なのでPCR検査を受けた方がいい。沖縄県のためだけではなく、あなた自身、そして、あなたの家族や会社の同僚などの周囲の人たちのためにも、「陽性」になったら怖いと思っているあなたこそ、ぜひ無料PCR検査を受けることをお勧めする。たとえ、沖縄に行けなくなったとしても、あなたの家族や会社の同僚を守り、そしてなによりもあなた自身の命を救うことになるかも知れない。

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2021年10月 1日 (金)

2021年9月30日で消えた「不要不急の外出・移動」という「概念」。

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2021年9月30日をもってすべての地域の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が終了となった。思えば、「不要不急の外出・移動の自粛」というキーワードは、感染症予防対策に有効だったのかなぁ。ウイルスによる感染を防ぐためには、基本的には接触感染と飛沫感染、そして換気が悪い場所でのエアロゾル感染であり、それは個人が手洗いや消毒、マスクの着用、閉鎖的な空間で密集状態を避ける等の感染予防対策の徹底を行い、飲食店等も確実に感染予防対策を行うことが基本である。ところが、緊急事態宣言の要請内容は、今さら読んでみると基本的な感染対策については言及されずに、「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」だけが強調されて一人歩きしていた気がする。必要なのは、個人個人が日常生活においては「新しい生活スタイル」、旅行の場合は「新しい旅のエチケット」という基本的な感染防止対策を確実に実践することであるのに、そのことは明記されずに、ただ「不要不急の外出・移動の自粛」だけを要請するというのも、おかしな話だったような気がする。

「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」が一人歩きして、感染症対策の不備を取り締まるのではなく、なぜか「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」を取り締まる「他県ナンバー狩り」や「自粛警察」を生み出すことになってしまった。特に「他県ナンバー狩り」については、都道府県境に住んでいれば、「正義」の外出である通勤のために都道府県境を越えるケースもあり、生活圏が都道府県境をまたいだ場所にあって生活必需品である食料品を購入するために都道府県境を越えたスーパーマーケットに行くこともある。さらには遠方の親族の介護や支援のために移動が必要な場合もある。2021年8月の群馬県のケースのように単純に居住地とナンバーが不適合である場合もある。しかし、感染予防対策としては公共交通機関を使うよりもマイカーのほうが優れている。その意味ではマイカーは感染予防対策に配慮されているのに、「他県ナンバー狩り」は、本来の感染予防対策という趣旨から外れて「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」に思考が支配されてしまっている。

そもそも、外出・移動について、「必要な移動・外出」と「不要不急の外出・移動」と分けてしまったのは、自民党安倍・菅政権が、「感染症拡大は政府の責任ではなく、国民の個人的な勝手な外出が原因なんですよ、だから国民のみなさんが自粛しなくちゃダメなんですよ」という国民への責任転嫁が目的であるような気がする。通勤は「必要な移動・外出」であるから「正義」の行動なので都道府県境を超えても許される。個人的な旅行は「精神的な」健康の維持のために必要だと思われるけど、おそらく「不要不急の外出・移動」で「悪」である。純粋に感染予防対策として考えれば、混雑していない公共交通機関よりも、多くの人が密集し混雑している満員電車のような公共交通機関のほうが可能であれば避けるべきであるはずなのに、仕事に行くために通勤ラッシュの満員電車は「正義」となり、旅行に行くために空席の目立つ飛行機や新幹線に乗るのは「悪」という「概念」で判断されることになってしまった。

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2021年10月1日から「都民向けの要請」では「不要・不急の外出・移動の自粛」という言葉はすっかり消え去っている。本当にびっくりするほど、きれいさっぱりなくなっている。これで、「他県ナンバー狩り」や「自粛警察」の取り締まりの根拠となっていた「概念」はなくなってしまった。しかし、「帰省や旅行・出張など都道府県間の移動に際しては、基本的な感染防止対策を徹底することを要請」と、都道府県間の移動のみに「基本的な感染防止対策」を明文化しているけど、都道府県間の移動だけではなく、「基本的な感染防止対策」はだれもが日常的に徹底すべきことなんじゃないかなぁ?都内の商業施設に行くにも、都内の飲食店に行くにも、外出についてはすべて「基本的な感染防止対策」の徹底を必須とすべきなんじゃないかなぁ? 新しい要請は、メッセージ性において、「基本的な感染防止対策」の重要性が書かれておらず、そのことで一部の人たちに勘違いを生まないだろうか。

おそらく、2021年10月1日になっても、多くの人はすぐに「コロナ明け」という気分にはならず慎重に行動するだろうし、多くの人たちは「新しい生活スタイル」、旅行については「新しい旅のエチケット」を遵守しながら、基本的な感染防止対策を取り、安全に生活できるだろう。しかし、新型コロナウイルス感染症との戦いが終わったわけではなく、あくまで緊急事態宣言が解除されたにすぎないんだけど、全体から見ればごく一部なんだけど、コロナとの戦いが終わり、旧来の世界に戻ったと勘違いする人たちが出てくるのではないか。「全面解除」という言葉もよくなくて、コロナとの戦いが終わったので「感染防止対策」を「全面解除」したと勘違いする人がごく一部だけど出てくるのではないか。「感染防止対策」を「全面解除」したと勘違いして、通勤や通学のための満員電車でノーマスク、鼻マスクやあごマスクの人がさらに増えてくるのではないか。

ごく一部の人たちが、感染を拡大させれば、再び感染爆発を引き起こすかもしれない。そうなると、再び、新たな為政者によって、「感染症拡大は政府の責任ではなく、国民の個人的な勝手な外出が原因なんですよ、だから国民のみなさんが自粛しなくちゃダメなんですよ」という国民への責任転嫁が行われることになり、政府の責任を回避する目的で、再び「緊急事態宣言」が発令されるだろう。

再び「緊急事態宣言」が発令されれば、またしても「不要不急の外出・移動の自粛」という「概念」が復活してくるだろう。以前からたまに書いているけれど、私は感染拡大時に観光旅行を規制するな!と言いたいわけではけっしてない。もしも感染症拡大抑制対策として人流抑制をするのであれば、「不要不急の外出・移動の自粛」というキーワードによって、外出・移動を目的により「正義」と「悪」に「概念」で分類するのではなく、短期間で徹底的に「正義」の外出・移動である通勤や通学を含めて抑制しなければ意味がないと思っている。

もっとも、次の新政権は、自民党安部・菅政権とは異なり、「外出・移動」には「正義」の外出・移動と、「悪」の「不要不急の外出・移動」というような「概念」で分けることに意味があるかどうかを理解できる、頭のいい政権であると信じている。

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