青春18切符で行く初冬の袋田の滝、奥久慈大子温泉ひとり旅 1日目(3)袋田の滝から路線バスで常陸大子へ向かう。
袋田の滝の観瀑台はもう一箇所あり、エレベータに乗る。観光のために岩盤の中にわざわざエレベータを作ったんだろうなぁ。コンクリート製の立派な観瀑台にあがる。
観光客が少ない中で、見つけたのはカップル。2人で楽しんでいるところを邪魔しちゃいけない。
高い位置から袋田の滝を見下ろすと、大きな滝であることがわかる。私は、滝の音を聞きながら下から見たほうが好きかなぁ。
恋人の聖地というオブジェ。先ほど観瀑台で見かけた、カップルはきっと幸せになれるだろう。カップルを見て、「恋人の聖地」なんていうオブジェを見ると、観光客が少ない中でひとりでここにいる自分がさみしくなる。
代行バスのバス停からけっこう歩いたけれど、初めて袋田の滝に来てよかったと思う。新緑や紅葉、そしてもっと寒い季節に凍結している滝など、違う季節に来ても美しいだろうなぁ。
川沿いに遊歩道があるので、帰りはトンネルではなく遊歩道から帰ることにする。
クルマが入ることのできるロータリーは、観光客はいないし、お店は閉まっているし、閑散としている。けっきょく、観光地である袋田の滝に来ても、お店が閉まっているのでおみやげもの屋さんに立ち寄ることもなく、お茶することもなく、ただ滝を見るだけで終わってしまう。クルマだったらそれでもいいんだけど、わざわざ歩いて訪れた場合は、滝そのものはすばらしいんだけど、観光地としては残念な感じ。まぁ、台風の影響で水郡線が不通となっていて、さらにオフシーズンの午後だからと思いたいんだけど。
まだ少し紅葉が残っており、夕陽に染まる風景が美しい。私の影がこんなに長くなっている。影を見ておもしろいなぁと思えるのは、日常生活から離れて旅に出ているから、日常生活では感じないことに気がつくことができる。
袋田駅までがけっこうな距離なので、バスがあれば乗って行きたいところ。
バス停の時刻表を見て唖然とする。観光地なのに、なんてやる気がないんだろう。観光地なのに1日1本のバスで15:10の始発バス兼最終バスが出発してしまっている。水郡線が不通になっていることで、鉄道を使って袋田の滝に来る人はいないと割り切っているんだろうなぁ。実際に、歩いてここを訪れているのは私くらいだし、実際にほとんどの人はクルマで、鉄道で来る需要が少ないのだろう。この状況ではバス路線の免許の維持のために走らせているようなもの。
仕方がないので代行バスの袋田駅付近のバス停まで歩くことにする。袋田駅入口16:49出発の鉄道代行バスまでには1時間くらいあるので、ゆっくり歩いても十分に間に合う。
袋田温泉と書かれている旅館がある。このあたりは温泉が湧く地域なのかなぁ?
この旅館がある交差点まで来れば、鉄道代行バスのバス停まで歩く距離はあと三分の一くらいかなぁ?
旅館の反対側にバス停があるのを発見。行きに歩いて袋田の滝に向かう時にバス停があるのには気がついていて、袋田の滝が行き先じゃないバスが走っていることに気がついていた。袋田駅方面に向かう違う系統のバスがあるかもしれない。生活路線であれば、1日1本ということはないだろう。
今の時刻は16時ちょっと前。奇跡的に16:01に(常陸)大子駅行きのバスがあるなんて、ものすごく運がいい!今日のホテルは常陸大子にあるので、このバスに乗れば、目的地の常陸大子まで行ける。
バス停でバスを待っていると、小型のバスが近づいてきた。これで常陸大子駅まで乗ってしまうと、水郡線の袋田駅と常陸大子駅間をパスすることになり、水郡線を完全乗車でなくなってしまうと指摘する鉄道ファンもいるかもしれない。でも、私は基本的にバスや鉄道、飛行機も含めて乗り物は基本的には目的地に向かう移動手段であり、「完全乗車」とか「概念」を守るために面倒なことはしない。何よりも、代行バスのバス停まで歩かなくて済んで、バスの待ち時間はなくて、目的地の常陸大子駅まで行けるんだから、乗るしかないでしょう。それに、そもそも「概念」としての完全乗車を目指すんだったら、代行バスの区間があるので鉄路で完全乗車はできないんだから、水郡線が全線復旧してから再度列車に乗ったほうがいい。
「割山」という場所が袋田駅の代行バス乗り場に近い場所。おそらく「代行バス」か普通の「路線バス」かの概念の違いで、ここから先は路線バスは代行バスと同様のルートだろう。乗客は学校帰りの小学生など数人いる。
でも乗客は常陸大子駅まで行かずに途中で降りて行き、終点に着く頃には貸し切り状態。
茨城交通の小さなバスは常陸大子駅止まり。私を降ろしたあとは、車庫に戻るのかなぁ?
伊東園ホテルズの「ホテル奥久慈館」は、駅から徒歩20分くらいなので、距離的には1.5キロくらいあるのかなぁ?2019年はこれで3件目の伊東園ホテル系列の宿泊となる。だって、伊東園ホテル系列は、おひとりさまでも同一料金というのがお気軽温泉旅行にはうれしい。
大子町は、そこそこ大きな町。町の発展は久慈川の水運による物資の輸送があったのかなぁ。南郷街道の宿場町として発展したのかなぁ。大手チェーンのスーパーマーケットじゃない、「河内屋」という屋号の個人経営と思われるスーパーが頑張っているのが素晴らしい。
個人商店が残っているところが素晴らしい。山がちの土地で人口が少ないので、地域の零細な商店を駆逐し、シャッター商店街を作り出す大型ショッピングセンターがないのかもしれないなぁ。
蔵造りの建物があるので、かつて、大子町は今よりももっとこの地域の中心都市として発展していたんだろうなぁ。
観光地ではない町を歩くのって、私はけっこう好きで、町の成り立ちや発展していた痕跡を見つけながら歩く。たぶん、伊東園ホテルズに興味を持ってしまうのもかつては発展していた痕跡探しの延長なのかもしれない。かつては団体旅行客が大宴会をしていた昭和の時代の温泉旅館の繁栄の名残りを見つけるのが好き。
久慈川に架かる橋を渡る。空はすでに日が落ちて、夕陽色がまだ残っているけれど、だいぶ空が白くなり始めている。
消防署の奥にある丘の上に立つ本日の宿である「ホテル奥久慈館」。ホテルから久慈川の風景を眺望できるようにこの場所に建てられたのだろう。ホテル奥久慈館まではあと少し。到着したら、まず温泉に入ろう。
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