青春18切符で行く初冬の袋田の滝、奥久慈大子温泉ひとり旅 1日目(2)水郡線は2019年10月の台風19号の影響で代行バス。歩いていくと遠すぎる袋田の滝。
せっかく水戸駅に来たのだから、いったん改札外に出る。水郡線への乗り継ぎ時間は15分程度しかないので、けっきょく改札外に出ても何もできない。
再び、改札を通り、水郡線のホームに向かう。13:15発の列車は、「西金・常陸大子 西金より代行バス」と表示されている。2019年10月に発生した台風19号の影響により、久慈川に架かる橋梁が流出し、西金・常陸大子間が不通となる。2020年7月4日より、袋田駅まで復旧するものの、橋梁の再建には時間がかかり、 水郡線全線運転再開は1年半後の2021年3月27日となる。
すでに列車が来るのを待っている人が並んでいる。青春18きっぷの発売時期は、たまに旅行者で混雑することがあるんだけど、そもそも台風による不通区間があるのでわざわざ水郡線に乗りに来る旅行者も少ないだろう。地元のお客さんしかいなそうな感じ。
乗客はそんなに多くないので、座るためにわざわざ早めに来て、並ばなくてもよかったかも。これだったら、佐貫駅でパンを食べずに水戸駅の立ち喰いそばで「納豆そば」をお昼ごはんにしてもよかったかなぁ。そう、私の旅は綿密な計画がない、行き当たりばったりの旅なので、けっこう失敗が多かったりする。
13:15水戸駅を出発し、しばらくは田園風景の広がる平野を走る。
人家もまばらになりなってきた。台風19号によって、この久慈川が鉄橋を流すほどの流れになった。
ディーゼル列車は14:15西金(さいがね)駅に到着。ここから先は、橋梁が流されてしまい、2019年12月の段階では西金と常陸大子までの間が不通になってしまっている。
全員がこの西金駅で下車することになるんだけど、ここから先に向かう乗客は少ない。
たぶん、台風による影響がなければ西金駅は通過するだけで、この駅に降りることは一生なかっただろうなぁ。
通勤・通学の時間帯には乗客がいるんだと思うけど、午後2時すぎにバスを利用する乗客はバス半分もいない。
途中駅の上小川駅を経由して、袋田駅付近で下車。臨時バス停は本来の袋田駅からは850メートルも離れており、国道118線沿いに臨時バス停が設置されている。今回の青春18きっぷの旅で、不通区間があるにも関わらず、このルートを選択したのは、実は代行バスの臨時のバス停から袋田の滝へは、歩いて行くには少しだけ近いということ。鉄道駅は、ここから滝とは反対方向に850メートルも歩かなくてはならないので、1キロ近く歩く距離が短くなる。バス停で下車したのは私だけ。歩いて袋田の滝に行こうという人はいないのかなぁ?すでに午後だし、時間が遅いからかなぁ?
袋田の滝入口の信号から、国道118号を離れ、袋田の滝に向けて歩き始める。袋田駅から袋田の滝までは徒歩40分だけど、袋田駅から代行バスのバス停までは850メートルあるんだから、2キロ程度で30分くらいかなぁ?
しばらく歩いて行くと、道路標識に袋田の滝がある。もう少しなのかなぁ?
観光地らしさもない田舎道。実はちょっと歩くのに飽きてきている。歩こうと思ったのが失敗だったのかも。
ようやく観光客目当ての飲食店などが見え始めるんだけど、袋田の滝はまだまだ先。
ようやく観瀑台の表示が見えてきたんだけど、まだまだ滝がある雰囲気じゃない。
2019年10月に台風があったこと、オフシーズンの平日であること、すでに15時を過ぎていることなど、いくつかの理由はあると思うんだけど、飲食店やおみやげもの屋さんは、閉まっているお店が多い。
開いているお店もある。人通りは少ないどころか、私しかいない状況なので、確かにお店を閉めたくなる気持ちはわからなくはないけれど、これだけやる気がない観光地というのも珍しい。せっかく、「まだ知らない」袋田の滝を楽しみに、40分かけて歩いてきたというのに、なんだかやる気のない観光地で残念な気持ちでいっぱい。
ようやく袋田の滝入口に到着。観光地らしい雰囲気になってきた。観光客を発見したと思ったら、看板を下げるお店の人。15時をすぎると店じまいなんだろうなぁ。
入場料を支払って、観瀑台を目指す。わざわざ滝を見るためのトンネルが作られている。
観瀑台に到着。12月の袋田の滝は水量が少なく、なおかつ凍結もしていないという中途半端な時期だったのかも。しかし、巨大な岩盤を流れ落ちる滝は、なかなかのもので、わざわざ見にくる価値はあると思う。
12月だけど、今日はそんなに寒くない。滝の音を聞きながら、水の流れをぼーっと眺めていると、なんだか落ち着いた気分になる。私にとっては初めての袋田の滝。今度来るときには、もう少し観光客がいて賑やかな時にきたほうがいいかもしれない。でも、けっこう歩いたので、鉄道ではなくクルマで来たほうがいいかも。そして、オフシーズンはお店が15時には閉まるので、できればお昼ごはんにかけての時間に。
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いつも楽しく拝見させていただいております。
フラットで率直、まっすぐなご意見や感想がお人柄を思わせます。
私個人もフランスが好きで何度も訪れ、行くたびに同じ場所ですらあたらしい発見と
喜びがあり、じつはフランスを軸にしたテーマでブログも続けてきました。
この時期、行かない、そこにいない自分が書き続けることはほんとうに大変ですよね。
今後どうしたらいいか?実にむずかしい…
でも、神楽坂の記事もしかり!旅は物理的移動もですが、じつは心の中にある
自分でも気づかない「あたらしい未知の自身の発見」だなとつくづく最近思うので。
近所のカフェでもとなり町でも、こころが旅するんだと実感しております…
ブログ、とても好きなのでずーっと愛読しております、どうぞおやめにならないでください。
勝手なコト書きましたが、わたしもがんばります。きっと来年にはまたフランス!ですから。
長々と失礼しました
投稿: Marie | 2021年5月13日 (木) 18時12分
Marieさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
このブログのタイトルは「まだ知らないどこかへ」で、サブタイトルとして「新しい価値観を探しに。そして、自分の価値観を見つめ直すために。」とつけています。
基本的には、私はやっぱり海外旅行が好きです。海外旅行のほうがはっとするような「まだ知らない」価値観を感じることが多くて、日本という国に閉じこもっていたら気がつかないことがたくさんあるように感じています。年齢を重ねていくと、頭が固くなり、「こうあるべき」と新しい価値観を感じられなくなることを恐れていて、常に新しい価値観を感じていたいと思う自分がいます。
その反面、「まだ知らないどこか」は海外であるとは限らないと思っていて、このブログでも国内旅行記を定期的に掲載しています。昨年夏頃から、海外旅行に出られないので、感染症の状況を見極めながら「新しい旅のエチケット」に基づく国内旅行に出ていますが、いざ、旅行に出てみると、海外旅行でも国内旅行でも旅行は旅行で、自然の美しさを感じたり、地方独特の文化を肌身で感じることは変わらないことに気づきます。ポジティブに考えれば、新型コロナウイルス感染症が気づかせてくれたのかもしれませんね。
まだ2020年の海外旅行記「新作」をアップする予定で、その後は海外旅行再開までは国内の話題が中心となり更新頻度も少なくなるかもしれませんが、「まだ知らないどこか」を探し続けることはやめることはないでしょう。これからも常に新しい価値観を感じられる私でいます。だって、価値観が固まってしまい、固定観念で「こうあるべき」と話す人にはなりたくありませんので!
投稿: ラコスケ | 2021年5月14日 (金) 21時16分