秋のウィーン、ザルツブルク、ハルシュタット周遊旅行 6日目(1)仁川国際空港から海鮮うどん(へムルカルグスク)を食べに龍遊駅へ向かうつもりが、リニアモーターカーが途中駅で動かなくなる。
2019年10月24日、木曜日。仁川国際空港第2ターミナルから第1ターミナルに向かう無料シャトルバスに乗る。
バスは滑走路沿いの道をひたすら走る。第1ターミナルが見えてきた。今日は、かつては龍遊島(ヨンユド)“용유도”という島だった場所にあるカルグクス屋さんの「黄海ヘムルカルグクス」“황해해물칼국수”に行こうと思っていて、第1ターミナルからリニアに乗って、終点の龍遊駅“용유역”に向かおうと思っている。名前の通り、ここの名物は海鮮うどんである、海鮮カルグクス“해물칼국수”。このルートだったら、目指す龍遊駅の近くを通過するので途中で降ろしてくれればいいのに。韓国のタクシーは安いので第2ターミナルからタクシーで行ってもよかったんだけど。
第1ターミナルに到着する前にバス停があって、グランドハイアットホテルの前で下車することができる。大韓航空の系列ホテルだから、バス停があるのかなぁ?
いつものように事前に詳しくは調べていないのでこのバス停の存在はバスに乗ってから知る。でも、ここで降りたほうが、第1ターミナルに向かうよりも、龍遊駅に行くリニアに早く乗れるかも。
2019年10月24日現在では、リニアには自動改札機は設置されているものの無料となっている。まだこの路線はリニア実験線の扱いなのかなぁ?
リニアと言っても、高速鉄道ではなく空港と龍遊駅の6.1キロを結ぶ短いコミュニティ路線。おそらく、まだ実験的要素が大きくて、それで無料となっているんだと思う。
15分に1本間隔で運行されているので、無料にしては便利な路線かも。だけど、韓国特有の高層アパートが立ち並ぶ住宅街があるわけでもないので、人口が少なく、そんなに需要があるとは思えない。せいぜい、海水浴場と食堂があるくらいだろう。
隣の駅から車両が近づいているのが見える。速度はそんなに早くない。
ところが、お隣のパラダイスシティ駅“파라다이스시티역”で列車は止まってしまう。そして、動かなくなってしまう。
なんらかのテクニカルな問題が発生したと思われ、乗客は全て下ろされてしまう。韓国人の乗客もあきらめて降りてしまったので、すぐに運行が再開されるかどうかわからない。うーん、トランジット観光は時間の制約があるので、困った事態になってしまった。しかも、空港から離れている途中駅で足止めされてしまっては空港にも戻れない。
すぐに動きそうにないのでリニアをあきらめることにする。当初の計画通り、龍遊駅そばの黄海ヘムルカルグクスに向かうとすれば、路線バスは調べていないので、タクシーで行くのが無難かなぁ?だけど、リニアが復旧しなかったら、帰りのタクシーはあるのかなぁ?路線バスは出ているみたいだけど、事前にリニアがあると調べていたのでバスルートを調べていない。
地図を見るとパラダイスシティ駅だったら、合同庁舎駅までは歩いて行ける距離なので、ここで断念するのであれば、バスを降りたグランドハイアットホテルから仁川国際空港第2ターミナルに戻ることができるし、合同庁舎駅のあたりから仁川国際空港第1ターミナルに無料バスを使って、どちらにしろ空港までは戻ることができるルートがあることはわかっている。ここで戻る決断をすれば、空港までは帰ることができる。
トランジット観光は時間との勝負なので、当初からトラブルがあっても余裕を持った時間設定にはしているものの、不確実な交通手段を当てにするのは難しい。残念ながら、黄海ヘムルカルグクス“황해해물칼국수”に行くことを今回は断念する。まぁ、韓国には毎年1回は来ているのでまた行けばいいと思ったんだけど、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で行けなくなるとはこの時は思っていない。
合同庁舎駅前にあるEマート“emart”には来たことがあるので、ここまで来ればバスで空港に戻る手段を知っている。
このEマートは以前からよく潰れないなぁと感じている。かつては、このビルもテナントが入っていて賑わっていたのかなぁ?
かつてはショッピングビルだったと思うんだけど、テナントは少ないどころか、「ない」状態で、ほとんど廃墟状態。周囲はオフィスかホテルしかないので住民がいないために需要がないのだろうなぁ。
だけど、仁川国際空港周辺の大型スーパーマーケットとしては貴重な存在。無料バスが走っているし、リニアが動いていれば、第1ターミナルから無料で来ることができるので便利と言えば便利なんだけど、このビル自体はほぼ死んでいるので活気がない。電車賃はかかるけれど、雲西(ウンソ)“운서”のロッテマートの方がいいかもしれないなぁ。少なくとも第2ターミナルからスーパーマーケットに行くには雲西(ウンソ)まで行った方が早い。
現在の時刻は13:01。時間調整をして運行が再開されていることを期待して、合同庁舎駅に行ってみるけど、まだ運行再開はされていない様子。この時点で運行を再開していれば、黄海ヘムルカルグクスの海鮮カルグクスを食べに行けると思っていたんだけど、見通しが立たないのでここで最終的に龍遊に行くことを最終的に断念し、仁川国際空港のターミナルに戻ることにする。
仁川国際空港行きの無料バスは、Eマートから合同庁舎駅を通って道路の反対側に渡ったところにある。この無料バスは以前に乗ったことがある。
仁川国際空港第1ターミナルまで戻ってくる。これで少なくとも日本に帰る飛行機に乗れないという事態になることは避けられる。
当初は海鮮カルグクスをお昼ごはんとして食べようと思っていたんだけど、代わりに何を食べようかなぁ。出国して、空港ラウンジでお昼ごはんを食べてもいいし、第2ターミナルの地下にあるフードコート「韓食ミダムキル」“한식미담길”で食べてもいいんだけど、まだ時刻は13時すぎくらいなので時間がある。
第2ターミナルの地下にあるフードコート「韓食ミダムキル」に行くのが無難かもしれないけれど、韓国でのサバイバル能力を身につけるには、再び、日本語が通じづらい雲西(ウンソ)“운서”の町の普通の食堂に行ったほうがいいかも。雲西だったら、今から電車で行ったとしても、帰りは第2ターミナルまで電車で直行できるから時間的にも余裕がある。
雲西駅に向かうために第1ターミナル駅から、ソウル駅方面の空港鉄道に乗る。
雲西の町は韓国特有の高層アパートも立ち並び、そこで暮らしている住民がいることで韓国の普通の町の雰囲気を持つ雲西駅周辺。乗り継ぎ時間でちょっとだけ韓国を感じるには、「合同庁舎駅」周辺の空港新都市のEマート周辺よりも雲西駅周辺の方がおもしろい。
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