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2020年10月14日 (水)

プジョー208との生活:夏の終わりを感じに日光金谷ホテルですごもり旅(3)日光金谷ホテルでクラシックホテル巣ごもり旅。

プジョー208との生活
La vie avec Peugeot 208

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神橋を渡り、急な坂を上がると日光金谷ホテルに到着。ホテル前のロータリーにクルマを停めたかったんだけど、ロータリーで荷物をおろして、すでにいっぱいで少し離れたところにプジョー208を置く。

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本館は、もともと1893年に建てられた建物だけど、1936年に2階建てから3階建てに増築されるなど、増改築が行われている。3階建てになった1936年から考えても、80年以上の歴史があるクラシックホテル。2階部分はメインダイニング。シャワーオンリーの部屋は正面側の3階部分。

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クラシックな雰囲気を感じる玄関。ホテルに入る前に入口で検温がある。

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チェックインを済ませて、スタッフにツインの部屋に案内していただく。22号室は2階ではなく3階にある。

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木製のテーブルがあり、窓の外には正面玄関側の風景を見ることができる。シャワーオンリーの部屋にしたからこその本館の正面玄関側の部屋だったのかもしれないなぁ。障子がおもしろい。冷蔵庫は空になっており、自分で好きなものを入れるタイプ。空気洗浄機が置かれている。オイルヒーターがある。冷房は、エアコンが設置されている。

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バスルームにあるトイレはクラシックではなく、ちゃんとシャワーつきトイレ。

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シャワーブースは、かなり広め。もともと外国人向けのホテルだから、シャワーオンリーの部屋が本館に残っているのかなぁ?

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鏡台のタンスの中には浴衣が入っている。

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クロゼットはふすまで、さりげなく畳敷きになっている。部屋の入口に冷蔵庫が置かれている。

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ホテルの案内を見ると、金谷ホテルの歴史が書かれている。「明治4年、当時まだ外国人を泊める施設のなかった日光の町で、宿に困った外国人を全くの善意で自宅に招いた青年」が金谷善一郎であり、「宿を生業にしてはどうか」と助言したのが、明治学院、フェリス女学院の源流である「ヘボン塾」を創設したジェームス・カーティス・ヘボン“James Curtis Hepburn”。

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ホテル内の自動販売機でビールを買って、ビールを飲みながら部屋でのんびりと過ごす。

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クラシックホテルで、本を読んだり、ベッドに横になったり、のんびりと過ごす。私の「新しい旅行スタイル」は、あまり観光せずに、温泉旅館やリゾートホテルで他者と接することなく、何もしないでのんびり過ごす。本来、リゾートホテルの過ごし方は何もしないこと。

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日中はポロシャツだったんだけど、夕食前にちゃんと襟つきシャツに着替える。夕食の時間は18時から20時までの営業時間にメインダイニングに行けばいい。

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部屋ごとの指定席ではなく、先着順。早めに行けば、窓際に近い位置に案内される。ソーシャルディスタンスは十分に保つことのできるテーブル間隔。

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料理はフレンチのフルコース。日替わり“Dîner”か“Truite Dîner”をその場で選ぶことができる。うーん、日光虹鱒のソテー金谷風をメインにした“Truite Dîner”も試してみたいし、魚料理と肉料理のフルコースの日替わり“Dîner”もどちらも捨てがたいけど、虹鱒はランチで食べることもできるのでフルコースを選択。

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コースの前半は魚料理なのでグラスワインを頼むことにする。普段はボトルでしか提供していないロワールとアルザスの白ワインもグラスで提供されている。日光金谷ホテル、年配の夫婦と思われるカップルや家族が多い。ひとり客も私の他に2人くらいいる。家族連れは、ちゃんとボトルでワインを頼んでいる人が数組いる。会話はしているけれど、落ち着いた大人の空間。ハメをはずして騒ぐグループはいない。

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テーブルにはフォークやナイフがきれいに並べられている。私が目指すのは、フレンチレストランからB級グルメまで分け隔てなく対応できること。ちゃんとしたフレンチレストランでも、場違いだと緊張せずにリラックスして楽しめること。まぁ、フレンチレストランでのマナーや過ごし方はフランス本国仕込みなので基本はわかっているつもりだけど、実はフランスでは高級なところにはあまり行っていないのでわかっていないかも。

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白ワインは、辛口ですっきりとしたものが飲みたかったので、アルザスのリースリング。

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オードブルは、湯葉と鯛。ワインを一緒に味わいながら、ゆっくりと食事を進める。

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前菜が運ばれてから、温められたバケットとオリーブロール。

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オードブルの後はコーンポタージュ。

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魚料理は、「プレミアムヤシオマスのソテー、根セロリのピュレとカダイフを添えて」。カダイフというのは春雨みたいなもの。

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ソテーの焼き加減もしっとりと仕上がっており、ヤシオマスのソテー、なかなか美味しい。ワインを飲みながらゆっくりと楽しむ。どうしても一人だと談笑しないので、ペースが早めになってしまうんだけど、ゆっくりとワインや食事を楽しむのって幸せな気分。やはり、旅行は「不要不急の外出」だから「悪」ではなく、「新しい旅のエチケット」を遵守して、時には気分転換のための旅行は必要なんじゃないかなぁ?

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肉料理は、「骨付仔羊のロティ ニンニクソース」か「霜降高原牛フィレ肉のステーキ マデラソース」の2択。私は仔羊を選択する。ふと、メインダイニングルームの天井を見上げると、彫刻がおもしろい。

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赤ワインはグラスの選択肢は、ブルゴーニュ、ボルドー、ハウスワインの3択。仔羊と合わせるには、グラスワイン最高価格のサンテミリオンのシャトー・デ・ローレをお願いする。私はケチるときはケチるけど、ケチらないときはケチらない。客単価の高いお店に入ったら、覚悟を決めて、どうせなら楽しもうと思ってケチらない。ここでケチると絶対に楽しめない。

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仔羊のロティが運ばれてくる。小さなミニサラダがついている。

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フランスのレストランではよく見かける“Rôti d'agneau”だけど、日本ではなかなか気軽には食べられないかも。

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仔羊のロティ、焼き加減もよくて、ニンニクソースが美味しい。赤ワインと仔羊を楽しみながら、ゆっくりと幸せな時間を過ごす。

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最後は本日のデザートとコーヒー。

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席についてから1時間半の幸せなフルコースだった。とてもリラックスできて、ゆっくりと時間をかけてワインと料理を堪能できた。日常生活ではなかなかできない幸せな時間。再び、新型コロナウイルス感染症との持久戦を闘う日常生活に戻るためには、やっぱり、「新しい旅のエチケット」を遵守して、時には気分転換のための旅行をして美味しいものを食べることも必要なんじゃないかなぁ?

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