一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(7)列車に乗ってギマランイスからポルトへ。
ガイドブック上のギマランイスの観光スポットについてはこれでほぼ周遊は完了。ブラガンサ公爵邸、ギマランイス城、サン・ミゲル教会のあたりは緑の多い公園になっており、歩いているとすがすがしい気分になれる。夏至を過ぎた日の長い時期なので、時刻はすでに17時。そろそろポルトに戻ることにする。
教会の反対は庭園“Jardins do Carmo”になっている。空を見上げると、なにか実がなっている。普段の生活だとなにげない風景を気にとめることはないんだけど、旅に出ると気持ちに余裕があるためか自然のなにげない美しさを感じられる。特別な風景ではないんだけど。
サンタ・マリア通り“Rua de Santa Maria”にアーチをかけるような構造の建物。
サン・ティアゴ広場“Praça de São Tiago”にはカフェのテーブルが並んでいる。
最後にトウラル広場の“Aqui Nasceu Portugal”「ここにポルトガル誕生す」と書かれた壁を見て、ギマランイスを去ることにする。ポルトガル誕生にはレコンキスタやフランスのブルゴーニュ家が関係していたことは実は帰国後に知る。そう、私は事前に調べないので、旅行で気がついたことをきっかけに、興味を持ってしまい調べてみることが多い。事前に知っていれば、もっと歴史にフォーカスできるんだろうけど。
ギマランイスからポルトに戻る方法は、バスターミナルまで行ってバスに乗るか、鉄道駅まで歩いて電車に乗るか。地図で見るとバスターミナルも鉄道駅も町外れにあり、距離的には若干バスターミナルの方が近そうだけど、そんなに変わらない感じ。
帰りは電車で帰ることにして、ギマランイス駅を目指して歩くことにする。ヨーロッパでは町が最初にあって、後から鉄道が作られたので、鉄道駅は町外れにあることが多い。まぁ、それは日本でも同じことなんだけど。
街路樹が立ち並ぶドン・アフォンソ・エンリケス通り“Av. Dom Afonso Henriques”をギマランイス駅に向けて歩く。
ショッピングセンターに併設のバスターミナルとは異なり、駅前通りにはお店がほとんどない。
坂を登り切ると突き当たりを案内標識に従って左に進む。この道の奥は電車の架線が見えるので駅はすぐ近くにあるに違いない。
ギマランイス駅に到着。旧市街から近くはないけど、思っていたよりは遠くなかった。
1時間に1本程度の運行間隔。次の電車は18:12発。だけど、現在の時刻は17:29。40分くらいの待ち時間があるけれど、駅前にはお店はない感じだけどどうしよう。
同行者の旅人とビールを飲みながら、サンティアゴを目指すカミーノの旅を聞きながらバルまったり過ごす。お酒が飲める人で良かったなぁ。カミーノの旅は、何もない草原をひたすら歩く、まさに修行のような旅。最後の100キロを歩けば巡礼証明書(コンポステーラ)を受けることができるために全行程を歩く必要はない。毎日、同じような風景の繰り返しで飽きてしまう人もいるみたいで、人によってはバスに乗る人もいる。徒歩の旅なので、同じ時期にスタートした人たちとは、歩いて旅をするので誰もが同じような行程なので、また次の町で再会する。何度もあっているうちに、話をするようになり、時には一緒に食事をしたり、世界中に知り合いができる。アジア系ではキリスト教が浸透している韓国人が多いみたい。このあたりは女性だなぁと思うんだけど、おしゃべりして世界中の人と知り合いができた話を聞く。旅人はものすごくアクティブで、カミーノを一緒に歩いた韓国人を訪ねて、今回の旅が終わったら韓国・ソウルに行こうと思っているとのこと。さすが、尊敬すべき旅人はものすごくアクティブ!
話を聞いているうちにあっという間に時間が経ち、ポルト行きの電車が入線する。私はカミーノの旅をして、世界中に友人ができるかなぁ?カミーノの旅こそ、自分を見つめ直す「まだ知らない」自分を知る旅になるのかもしれない。いつかは、私もカミーノの旅に行ってみたい。最近、旅のスタイルが固定化しているので、違うスタイルの旅をしてみる必要があるかもしれない。価値観が固定化してしまうと、先入観や価値観が邪魔をして、見えるものが見えなくなってしまう。カミーノの旅を終えた旅人の話を聞くことができて、今回の旅は良かった気がする。
今回のポルトからのエスカレーションはこれでおしまい。ポルトに到着するのは1時間後の19時半過ぎくらいで、夕食の時間にちょうどいい。
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