一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(4)ブラガでお昼ごはん。
そろそろボン・ジェズスを下りて、ブラガの町に戻ることにする。モーゼス広場の花壇が美しい。
同行者の旅人には申し訳ないんだけど、帰り道では、「視覚の泉」の写真を撮り忘れているので、ケーブルカーには乗らずに歩いて下ることにする。まぁ、今回の同行者はフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1ヶ月半も歩き続けた健脚のつわものなので、歩くことには抵抗なく了承してもらえる。私の旅もひたすら歩く方だとは思っているんだけど、なにしろカミーノの旅は毎日20〜25キロ歩き続けるというので歩く距離ではまったく勝負にならない。毎日、ひたすら歩き続けるって、どういう感じなんだろう?実際に歩いてみないとわからない。
階段を上るときにも、目から水が出ている「視覚の泉」を不思議な噴水だなぁとは感じていた。だけど、事前にガイドブックを読んでいなかったのでよくわからず、インスピレーションは感じていたんだけど、写真を撮らずに上ってしまっていた。次の耳から噴水が出ている「聴覚の泉」をみて、テーマがあることになんとなく気がついたんだけど、戻らずに階段を上ってしまっていた。
ちょっと、噴水の管があからさますぎる気がしないでもないけれど、これが「視覚の泉」。かなりインパクトがあるし、おもしろいと感じたのに、どうして写真に撮らなかったんだろう。
上るときは最初の泉だったから、あまり気にしていなかったんだろうなぁ。
下りたときに確認したバス乗り場。すでに何人かがバスを待っている。
ところが帰りのバスの終点は行きとは違う場所で、まったく違う風景。よくわからないところにぽつんと置かれてしまった。
ここはどこなんだろう?今回の旅行ではローミング契約をしていないのでスマートフォンの地図が使えない。
とりあえず、町の中心と思われる方向に歩いてみることにする。あとから調べてみると、このモニュメントはヨハネパウロ2世の訪問記念のモニュメント“Monumento ao Papa João Paulo II”。
やっぱり、今まで見たことのない風景。こんな教会の前を通った記憶がない。ここはどこなんだろう?あとから調べてみると、この教会は18世紀に建てられた“Basílica dos Congregados”。
よくわからないんだけど、歩いて行くと、なんとなく賑やかな雰囲気になってきた。
どうやらブラガの町の中心であるレプブリカ広場“Praça da República”に到着したみたい。
現在地が判明した最大の理由は、バスに乗る前に植え替え作業が行われていたこの花壇を発見したから。この道をまっすぐ行ったところでバスに乗ったのを覚えているので間違いない。
そろそろお昼ごはんの時間。レストランを探すのも面倒なので、雰囲気重視でこの広場沿いのカフェ“Café Astória”でお昼ごはんを食べることにする。
夏のヨーロッパは、外で食事するのが開放的でいい。ポルトと同様にブラガも日差しは強いんだけど、暑くないので夏でも過ごしやすい。
そして、夏のヨーロッパのオープンテラスで飲むビールは最高に美味しい。
メニューを見てもよくわからないんだけど、2人なので2品ほど注文してシェアすることにする。一人旅だと1つのメニューしか試せないけれど、2人での旅は2品食べられるのがいい。まずはバカリャウ料理である“Bacalhau com broa”。バカリャウはポルトガル料理の定番中の定番である干しダラ料理。バカリャウの周りをハムでくるんでパン粉をまぶして焼かれている。淡泊なタラとハムのうまみが合わさり、なかなか美味しい。
2品目はタコ料理“Polvo a lagareiro”。タコは柔らかくて美味しい。タコ料理が多いのもポルトガル料理の定番。カミーノの旅の宿は巡礼者用のアルベルゲという宿舎があり、いわゆるドミトリーだけど安く宿泊できるのだという。私営のアルベルゲもあれば、教会などが運営している料金が寄付制のアルベルゲもある。食事については、バルで9〜15ユーロ程度の巡礼者用のコース料理があるのでそれを食べたり、自炊しながら旅をしている人もいて、ごちそうになったりするのだという。定食はちゃんとコース料理になっていて、前菜はサラダやスープ、パスタなどから選択できて、メインはチキンやビーフ、ポークなどの肉のグリル。そして、ワインか水がついてくる。デザートはフラン(プリン)やアイスクリームが多いとのこと。そしてなによりも、世界各国から来ている巡礼者と一緒に食事をすることも多かったとのことだけど、私はそんなにコミュニケーション能力はないから難しいかもしれないなぁ。カミーノの旅は私が「まだ知らない」スタイルの旅行。旅人のカミーノの旅の話は本当におもしろい。
雰囲気重視でレプブリカ広場に面したカフェで、メニューの選択肢が少なくて簡単なお昼ごはんだったけど、美味しかったし、雰囲気も良くてなかなか満足。ポルトガル料理って外れないし、日本人の味覚に合っているのかもしれないなぁ。
午後はブラガからバスに乗ってギマランイス“Guimarães”を訪れる予定。実は、ガイドブック掲載スポットのブラガの旧大司教館を見落としているんだけど、すっかりブラガを知ったつもりになっている。
ブラガの町には教会が多い。この教会は“Igreja dos Terceiros”。
この塔“Torre de Menagem”は、かつてのブラガ城“Antigo Castelo de Braga”の名残で、お城は取り壊されてしまい、この塔くらいしか残っていない。
私はいいなぁと思う風景を見つけると感性のまま歩いてしまうので、道に迷う原因になってしまう。この通りはカステロ通り“Rua do Castelo”。
地図を見るとバスターミナルとは正反対に歩いていたことがわかり、引き返す。今回は一人旅じゃないので怪しいと思ったら地図を確認。一人旅だと、方向感覚だけでかなり進んでから間違いに気がつくことが多かったりする。この大きな木はなんだろう?
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