一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(5)ポルト・サン・ベント駅の美しいアズレージョ。
クレリゴス教会から見た風景。坂道を下っていくと、ちょうどリベルダーデ広場のあたりが谷になっており、ホテルに行く途中にあるサント・イルデフォンソ教会に向かって再び坂道を上っていく。その間にはトラムが走っている。この風景がすばらしい。ポルトの町並みに「一目惚れ」した私の直感は正しかったのかもしれない。
建物の壁面にはアズレージョの装飾があり、それぞれの建物で雰囲気が異なるのもおもしろい。
クレリゴス教会に入ってみることにする。クレリゴス教会は18世紀に建てられており、建築様式はガイドブックによるとバロック様式。円形になっているのがおもしろいし、装飾も美しい。
上部にはマリア像があるんだけど、そのうしろには人影が見える?
鐘楼に上るために見学コースを進んでいくと、教会を上部から見下ろすことのできる通路を歩く。
下から見たときに人影が見えたのは気のせいじゃなかったみたい。その後、鐘楼の狭い階段をひたすら登り、ポルトの町を一望できる展望台を目指す。この後で狭い階段を写真に撮りたかったんだけど、Nikon D7200だとファインダーをのぞいてシャッターを切るのに時間がかかるので、鐘楼の狭い階段を上るのに夢中で写真を撮れず。
狭い階段を登りきり、展望台へ。私がポルトガルのポルトに行こうと思ったきっかけのキャノンのミラーレスのCMの風景と逆の風景を見ている。ドウロ川“Rio Douro”の対岸からポルトの町を見ると、キャノンのCMの風景が自分の目で見られるはず。私が上っている鐘楼も風景の一部となっているはず。私は実際のポルトの町を自分の目で見て、肌で風を感じるために今ここにいる。「一目惚れ」をしたポルトの町に会うためにここにいる。
ポルトの町は、建物はアズレージョで装飾されているけれど、屋根はオレンジ色で統一されている。ドウロ川に向かって斜面に建物が建ち並んでいる。ポルトの町は坂のある町。
ポルトの町の中心にあるカテドラル“Sé do Porto”。
サン・ロウレンソ教会“Igreja de São Lourenço”もよく見える。
鉄道駅であるサン・ベント駅“São Bento”は、駅だけは地上にあるんだけど、線路はすぐにトンネルに入ってしまう。
鐘楼の展望台を降りて、次はサン・ベント駅に向かうことにする。クレリゴス教会は高台にあり、サン・ベント駅に行くにはゆるやかな坂道を下っていく。この坂道の風景がすてき。
私は観光名所よりもガイドブックに載らないような何でもない風景が好き。それに、ポルトの建物はそれぞれに個性があって、アズレージョの装飾も異なる。アズレージョによって、カラフルな町並みになっている。
石畳の細い路地を歩くのって、本当に好き。そして、私はマルタに行ってから、バルコニーが気になってしまう。マルタの出窓は、どこの地域の影響を受けているのかなぁと、最近、どこに行ってもバルコニーの形状を観察してしまう。今、この謎を解くために行きたいと思っているのは、イタリア・シチリア島。なにしろ、地理的にマルタに近いので影響を受けている可能性が高いのではないかと考えている。
坂道を下りきったみたいで平地になる。目の前にサン・ベント駅が近づいてくる。このあたりは駅前通りで賑やかな雰囲気。
どうも、私はポルトガルって独特のスイーツ文化が発展しているような気がしていて、スイーツが気になってしまう。特に私はパステル・デ・ナタが大好きなんだと思う。
パステル・デ・ナタ以外にも、試してみたいお菓子がたくさん。気持ちとしては試してみたいんだけど、お菓子屋さんを見つけるたびに食べ続けるわけにも行かない。それに、今は初めて一緒に旅をしている人と一緒で、一人旅ではないし。特別に気にしているわけではないけど、どこかで気にしている。
サン・ベント駅に到着。この駅に来た理由は、明日は列車に乗ってブラガ“Braga”に行こうと思っていて、その下見も兼ねて駅の様子を確認することにする。
このサン・ベント駅の待合室のアズレージョがすばらしい。ポルトガルは独自の文化を感じることが多くて、本当に町歩きが楽しい。
発着案内板があり、ちゃんと駅の機能を保っている。4面の壁がすべてアズレージョの装飾。
中央に立ち止まり、美術館にいるように壁のアズレージョを見上げてしまう。
起伏のある場所に無理に駅を作ったのか、駅前広場は坂道になっており、そんなに広くはない。奥に見えるサント・アントーニオ・ドス・コングレガードス教会“Igreja de Santo António dos Congregados”のアズレージョも美しい。
次に目指す観光スポットは、ポルトのカテドラル“Sé do Porto”。サン・ベント駅は地形的には谷間にあり、カテドラルは丘の上に建てられている。
今回は、ヨーロッパの他の国とは異なるポルトガルのスイーツ文化に興味を持ってしまっているので、お店を見つけるとつい立ち寄ってしまう。
どのような味がするのか試してみたいクッキーや、カステラのようなお菓子など、試してみたいものがいっぱいありすぎるけど、まだ初日でポルトの町を歩き始めたばかりだし、ここは我慢。
ようやく坂道を登り切る。ポルトの気候はさわやかで、坂道を上っても暑くは感じない。夏のポルトは過ごしやすくていい。
ヴィマラ・ペレスの像“Estátua de Vímara Peres”。ポルトガルの歴史を知らないので、この人の功績はよく知らない。
クレリゴスの塔の上からカテドラルがよく見えたように、クレリゴスの塔がよく見える。上っているときは夢中だったけど、ずいぶんと高い塔だったんだなぁ。私が「一目惚れ」をしたポルトの風景に近づいている。「一目惚れ」をした風景に巡り会えるのも、もうすぐ。
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