2020年6月20日、3ヶ月ぶりの外食は神楽坂でひとりフレンチ。
2020年6月20日、土曜日、東京・神楽坂。新型コロナウイルス感染症の影響を感じ始めた3月中旬から、テイクアウトは利用するものの、一切、お昼ごはんを含めて、飲食店でのお店の中での食事をしておらず、もちろん、外でお酒を一切飲まない生活をもう3ヶ月も継続している。ようやく2020年6月19日に他県への移動自粛も緩和され、様子を見ながらであるものの賑わいが戻りつつある中で、今日も仕事だったんだけど、今日の仕事はお昼までだったので、3ヶ月ぶりに外食をすることにする。
せっかく、3ヶ月ぶりの外食なんだから、自分の好きなものを食べよう。だけど、土曜日なので都内の安くて美味しい店はきっと混雑している。逆に「密」を避けるためには、フレンチの方が空いているんじゃないかなぁ?と思って、仕事が終わった直後に「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」にダメもとで電話をしてみると、席は空いているとのことで13時に予約を入れる。フレンチレストランといえども「おひとりさま」で予約を入れるのは今回が初めてかも。
目指すのは常連というほど通ってはいないけれど、都内のフレンチでは私の好きな「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」“Lugdunum Bouchon Lyonnais”。
Lugdunum Bouchon Lyonnais
http://lyondelyon.com/
電話で予約していたので、2階の窓際のテーブルが確保されている。この席は他のテーブルからも離れており、しかも私は「おひとりさま」なので対面には誰もおらず、ソーシャルディスタンスが保たれている。うーん、今日は土曜日なのに当日さっと予約ができること自体が新型コロナウイルスの影響を受けているのかもしれないなぁ。
マスクを着用して飯田橋の駅から坂を上がってきて、暑いので、アペリティフはパスティスを注文。パスティスを飲むのは久しぶりかも。食前酒としては、舌がしびれるので上品なお酒とは言えないんだけど、私はパスティスが好き。久しぶりのパスティスは、セルジュ・ゲンズブールに影響されて飲み始めた時はなんだこれは?という感じだったんだけど、やっぱり好き。
暑いので料理が来る前にパスティスを飲み切ってしまい、ガメイ種と書かれていた赤ワイン“Pot Lyonnais”をグラスで注文すると、ボジョレー・ヴィラージュ。たまたまボトルを置いてくれただけで、注文したのはグラスワイン。
今の時期は新型コロナウイルスの影響か、2950円のコース料理は前菜、メイン、デザート、コーヒー込みなんだけど、料理は決まっていて選択できないみたい。前菜はリヨン風サラダ。
ベーコンなどが入ったリヨン風サラダ、美味しい。ランチだったら前菜+メイン+デザートで2950円とリーズナブルだし、フランス本国のビストロで食べる味に近いような気がして、東京でフレンチを食べたい時はここに来てしまう。まぁ、リーズナブルだけど、それなりのお値段なので、そんなに頻繁に来ることができるわけじゃないけど。2019年は3回もフランスを訪れているのに、2020年のうちはフランスに行くことはできないだろうなぁ。現在、旅行記をアップしている1年前の2019年6月下旬にポルトに行く途中にパリに1泊だけ滞在したのが最後のフランスになってしまった。
続いてメイン料理が運ばれてくる。メイン料理はシュー・ファルシ“Chou farci”。意味はわかるんだけど、私は日本でもフランスでも、どちらかと言うと家庭料理のシュー・ファルシを食べたことがないような気がする。むしろ、新型コロナウイルスの影響で特別メニューだったからこそ、食べることができたのかも。
キャベツとひき肉を重ねたロールキャベツなんだけど、大きなものを作って、スライスされている。このレストランは、フランス本国で食べる味がする。シュー・ファルシ美味しい。ピューレはマヨネーズが強い感じ。あぁ、フランスに行きたい。フランスに行けなくなることになるなんて、予測できなかったなぁ。
デザートも選択できずに決まっていて、定番のババ・オ・ラム“Baba au Rhum”。私の場合は選択できても、たぶんこれを選択するんだけど。
ラム酒をたっぷりかけたブリオッシュにクリームをつけて食べる。何度も食べているけど、美味しい。この3ヶ月以上、飲食店で、一切、店内で食事をすることなく過ごしてきた。これからも、様子を見ながらなので、そんなに頻繁に外食することはないと思うんだけど、美味しいものを食べるというのは幸せな気分。やっぱり、たまには美味しいものを食べなくちゃ。
食後のエスプレッソを頼んだら、グラスで提供される。エスプレッソを飲みながら、食後の余韻を楽しむ。今年はおそらくフランスには行けないけれど、東京でフランス料理を食べてフランス気分を味わうだけでも幸せな気分。
ところで、私は最近、本当に危機感を感じているのは、誰かと食事することがないということ。一緒に食事をする人がいないこと。ソーシャルディスタンスという意味では望ましいんだろうけど、この年になって一緒に食事をする人がいないというのは、本当にまずい。私と礼儀作法にかしこまらなくていい高級フレンチではなく、ブションで気軽においしいものを味わう幸せを一緒に共感してくれる人はいないのかなぁ?しかし、そんなことを毘沙門天にお願いしても仕方がない。
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