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« ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅 3日目(5)ドーヴァー海峡をフェリーで渡り、フランス・カレー“Calais”に到着。 | トップページ | ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅 3日目(7)初めての夜のパリ・ピガール駅周辺の繁華街。 »

2020年3月 5日 (木)

ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅 3日目(6)フランス・カレー“Calais”からTGVでパリへ。

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ムール貝のワイン蒸しは、ちょっと身は小さめだったけど、美味しかった。レストランからアルム広場“Place d'Armes”に出る。おそらく、根拠となる資料を当たってはいないけれど、第二次世界大戦の戦禍により、町は破壊されて近代的なコンクリート造りの建物ばかりになってしまったんだろうなぁ。

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広場の一角には、塔“Tour du Guet”が建っている。この塔だけは爆撃に耐えたということなのかなぁ?面白いのは、この塔はチュダー“Tudor-style”建築様式であること。すなわち、ここ、カレーは100年戦争の時代にイングランド領だったことがあったことに由来するんだろうなぁ。カレーは昔も今もグレートブリテン島(イギリス)とヨーロッパ大陸との交通の要衝であったということ。

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アルム広場でプジョー208を見かけるとつい写真を撮ってしまう。フランス本国の国産車なので珍しくはないんだけど。

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アルム広場からカレー・ヴィル駅“Gare de Calais Ville”に目指して歩き始める。

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路地の建物も、第二次世界大戦後に再建された建物なんだろうなぁ。2017年10月の「オードフランスの旅」でダンケルクやアラスの町を旅してから、この地域は激戦地であったことを学んでいる。ましてや、カレーはイギリスにつながる重要な要衝。

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リシュリュー公園“Parc Richelieu”内にあるモニュメントはちゃんと確認していないけれど、国旗が掲げられている場所は、戦争の記念碑であることが多い。

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観光案内所“Office de tourisme”を発見し、地図“Plan”をもらう。うーん、だいぶ駅に近づいて来ており、ノートルダム大聖堂“Église Notre-Dame de Calais”に行くにも、歩いて戻らなければならない。まぁ、大きな町ではないので、歩いて行けないこともないんだけど、今日は荷物を持っていて機動力がない。かといって、リュックサックの旅でなければ、この旅程はスーツケースを転がしてパリに向かうことになるので、どちらにしろ歩き回るのは難しい。

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ノートルダム大聖堂に戻るのをあきらめて、運河を渡って駅の方向に向かうことにする。市庁舎“Hôtel de ville de Calais”の鐘楼は、世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」“Beffrois de Belgique et de France”なので、市庁舎に向かうことにする。それにしても、カレーの町は運河に囲まれており、実際に歴史上はイングランドの支配下にあったこともあるし、ドーヴァー海峡を隔ててイギリスと接する要衝であったことを感じる。

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カレー市庁舎とプジョー208。

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カレー市庁舎は1911年に始まり、第一次世界大戦を経て1925年の完成なので、20世期の建築物。鉄筋コンクリート製であり、エレベータで昇ることができる。

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市庁舎の前には有名なロダン作「カレーの市民」“La Statue des Six Bourgeois de Calais”を見ることができる。この作品は上野の国立西洋美術館の庭で見たことがある人も多いと思うけれど。

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当たり前のことだけど、フランスに来ると、プジョー208をよく見かけることができるのがうれしい。

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ここから先は新市街だけど、観光案内所でもらった地図を見ても見学ポイントはなさそうなので、カレー・ヴィル駅に向かうことにする。

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先ほどとは違うプジョー208を発見。フランスで見かけるプジョー208のカラーは白が多い気がする。

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つい、プジョー208と風景をからめたくなってしまう。

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カレー・ヴィル駅に到着。すでに切符は出発前に予約済みで、アプリに登録済み。

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カレー・ヴィル駅にはパリ行きのTGVは乗り入れていないので、在来線に乗ってドーヴァー海峡トンネル“Tunnel sous la Manche(Channel Tunnel)”につながる高速鉄道線“LGV”にあるカレー・フレタン駅“Calais-Fréthun”までいかないとパリには向かえない。

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現在の時刻は15:48。まずは16:08発の海岸沿いのEtaples - le Touquetに向かうTER(Transport Express Régional)に乗って、カレー・フレタン駅に向かう。案内表示を見ると、プラットホームAからの出発。

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プラットホームAに向かう。

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見慣れたフランスのTERの車両。

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16:08発のTERは、ブローニュ“Boulogne Ville”を経由してEtaples - le Touquetへ向かう。私は、2つ目のカレー・フレタン駅“Calais Fréthun” でパリ北駅“Paris Gare du Nord”行きのTGVに乗り換える。

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ほとんど乗客がいないままカレー・ヴィル駅を出発。

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もっと、ドーヴァーやカレーで滞在時間を多くして観光した方がよかったかなぁ?だけど、どうしても荷物を伴う移動になってしまうので、おみやげを一切買わないくらいの決心をしないと難しい。

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わずか9分でカレー・フレタン駅に到着し、TGVに乗り換える。

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16:29発、パリ北駅行きのTGV7572に乗れば途中の停車駅はリール・ユーロップ駅“Lille Europe”のみ。

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ドーヴァー海峡トンネル方面からユーロスターの車両が来るのかと思ったら、フランス方面から普通のTGV車両が入線してくる。この駅で折り返してリールやパリ方面に向かうみたい。

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以前にリール・ユーロップ駅からカレー・フレタン駅“Gare de Calais Fréthun” を経由して、ブローニュ“Boulogne Ville”へと向かうTGV車両を使ったTERがあったので、ブローニュから来た車両なのかなぁ?

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TGVは空いている。途中駅はリール・ユーロップ駅のみ。カレー・フレタン駅からパリ北駅までの所要時間は1時間45分。

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遅れることなく、パリ北駅“Paris Gare du Nord”に到着。

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2019年はお正月をパリで迎えており、2ヶ月ぶりのパリ。今年はパリに来過ぎかも。

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最近のTGVは、パリ北駅では自動改札機があり、二次元バーコードをスキャンしないと外に出られなくなっている。

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今回のタイトルである「ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅」は、無事にフェリーに乗ってドーヴァー海峡を渡って、18:14にゴールであるパリに到着。イギリスの旅も面白かったし、そんなに困ることはないんだけど、パリに来るとホームグラウンドに戻ってきたようでほっとした気分になる。言葉としてはフランス語よりは、まだ英語の方が理解できると思うんだけど、雰囲気に慣れているというのが大きいのかなぁ?

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