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2020年2月 4日 (火)

ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅 2日目(3)魔法魔術学校へ向かうキングズクロス駅9と3/4ホームへ。

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フォートナム&メイソンで紅茶を買って、王立芸術院“Royal Academy of Arts”の中庭に入ると、ぽつんと一軒家が立っている。歴史がある建物であるかもしれないけれど、ここにずっと建っていたものではない感じ。

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私の旅は行き当たりばったり。バーリントンアーケード“Burlington Arcade”が気になってしまう。一番手前のお店はフランスのラデュレ“Ladurée”。マカロンを食べたいところだけど、これからパリに向かうのにロンドンで食べる必要はない。

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ガイドブックに載っているような観光名所よりも、ぶらぶらと街を歩くのが好き。そして、興味を持ったら寄り道をしてしまう。たまに方向を失ってしまうんだけど、迷いながらさまようのが好き。今日はお昼までにカンタベリー行きの列車が出るセント・パンクラス駅に行けばよく、あらかじめ予定は決めていない。

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このお店はショーケースにパンが置かれている。テーブルがあるのでカフェかレストランなのかなぁ?

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香水で有名なアトキンソンズのシンボルであるクマ。

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ニュー・ボンド・ストリート“New Bond St.”に出る。このあたりは高級ブランド店が並ぶショッピングストリート。中低層の建物が並び、落ち着いた雰囲気。

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小さなお店が並ぶロイヤル・アーケード“The Royal Arcade”の入口。

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歩いてみて感じるのは、もっと、どっぷりロンドンを歩いてもいいかもしれないなぁ。町の魅力って、ぶらぶら歩いてみないとわからない。どうしても、最初の訪問はガイドブックを見ながらの観光名所を巡ることが主体となってしまうけれど、すでに観光名所巡りが一段落した2回目、3回目の訪問でこそ、余裕をもって本当のその町の魅力を感じることができるのかもしれない。私はものごとをとらえるときに、できる限り多角的に見るようにしている。そして、一歩下がって全体を見るようにしている。どうしても最初の訪問だと目の前のことしか見えなくなってしまう。

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北へ向かって歩いていくと、高い建物が増えてくる。

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ガイドブックにも載っていないような小さなデパート「フェニック」“Fenwick”。

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そして、オックスフォード・ストリート“Oxford St.”に出ると、またデパート「デベナムズ」“Debenhams”がある。百貨店は、日本では減少傾向にあるような気がするけれど、ロンドンでは、中小の百貨店が生き残っている。まぁ、日本よりも極端な階層社会であり、貴族の流れを汲む上流階級“Upper Class”の購買層が存在するからだろうけれど。

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ジューススタンドに並ぶフルーツが美味しそう。

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ガイドブックにも掲載されている百貨店の「セルフリッジ」“Selfridges”は、オックスフォード・ストリート沿いの大型店舗。

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セルフリッジに入ってみると、ゆったりとした雰囲気。

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服などには興味はないので、食料品売り場を目指す。カウンターがあって、その場で食事も楽しめるみたい。

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私はその国で食べられているものを知るのが好き。食料品売り場が広くて、見てまわるのが楽しい。

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ロンドンのレストランで食事をすると高いけれど、パイなどのお惣菜は安い。ホテルに持ち帰ってお惣菜ディナーもおもしろいかもしれないなぁ。ロンドンは1泊だけではもったいないかも。

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地下鉄の乗り換えは、世界どこでも面倒なので、セント・パンクラス駅まで乗り換えなしで行けるオックスフォード・サーカス駅“Oxford Circus”まで歩くことにする。デパートのジョン・ルイス“John Lewis”があり、オックスフォード・ストリートにはデパートが乱立している。

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デパート巡りをするにはリバティ“Liberty”も見るべきなのかもしれないけれど、そろそろセント・パンクラス駅に向かうことにする。

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オックスフォード・サーカス駅からヴィクトリア・ライン“Victoria Line”に乗る。

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ロンドン地下鉄に乗るのも今回の旅ではこれが最後。

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キングス・クロス・セント・パンクラス駅“King's Cross St. Pancras”で降りる。

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案内表示を見ながら、カンタベリーに向かう列車に乗るためにセント・パンクラス・インターナショナル駅“St. Pancras International”を目指す。

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セント・パンクラス駅はパリやブリュッセルに向かうユーロスターの発着駅でもあり、近代的な駅舎。わざわざドーバー海峡をフェリーで渡らなくても、ここからユーロスターに乗れば、あっという間にパリに着いてしまう。今の時間だったら、昼過ぎにはパリに着けるだろう。

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フェリーが出るドーバーへも高速列車で行けてしまうけれど、私の今日の目的地はカンタベリー。カンタベリーに向かうには12:12発のマーゲイト“Margate”行きに乗る。まだ出発までは40分くらいある。

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インターネットで購入した切符は、決済に使ったクレジットカードを挿入するだけで簡単に発券できる。

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時間があるのでセント・パンクラス駅のすぐ隣にあるキングス・クロス駅に行ってみることにする。

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現在の近代的なセント・パンクラス駅は2007年のユーロスター乗り入れ時に作られたもので、もともとのセント・パンクラス駅の建物には時計塔がある。

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キングス・クロス駅は、ハリー・ポッターシリーズの第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」にて、主人公のハリーがホグワーツ魔法魔術学校“Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry”に向かうための列車ホグワーツエキスプレス専用の9と3/4ホームがある駅。駅の外まで列ができているけどなんだろう?

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ハリー・ポッターシリーズの作者であるJ.K.ローリング“J.K.Rowling”は、「ハリーポッターと賢者の石」を執筆時、幼い子供を抱えた母子家庭で貧困状態にあり、「生活保護」を受給していた話は有名な話。人生の中で病気や怪我、出産等により働けなくなり一時的に貧困に陥ることは誰にでもあることであり、日本でも一時的な貧困状態であっても制度上は生活保護が適用されるはず。しかし、スティグマの強い日本だったら「小説なんて書かずに低賃金のパートでもいいから働け!」と窓口で門前払いを受けて、「ハリー・ポッター」シリーズは誕生していないだろうなぁ。本来は日本でも一時的な「貧困」に対して気軽に利用できる制度であるべきなんだけど日本では難しいだろうなぁ。日本では資産を持たず、働かなければ収入を得られない労働者と思われる人々も生活保護に対して批判的なコメントをしているのがおもしろい。少なくとも、労働者が病気や怪我、出産等で一時的に働けなくなることは誰にでも想定できることであるので、本来は労働者同士であればお互いさまなんだけど、生活保護に批判的な労働者は、よほど健康に自信があるのだろう。そう考えると、このシリーズが日の目を見たのはイギリスの社会保障制度のおかげかもしれないなぁ。駅にはハリー・ポッターのショップがある。

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列ができていたのは、キングス・クロス駅9と3/4ホームでの記念撮影。映画と同様にフクロウのかごが載ったカートが半分壁に消えるように設置されている。

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マフラーをつけて、スタッフがマフラーを空中に浮かし、その瞬間に写真を撮る。ちょっと楽しそう。時間があるんだったら撮ってもらいたいかも。

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キングス・クロス駅9と3/4ホームは、うーん、一人じゃなかったら、記念撮影にはよいスポット。次回、ロンドンに一人じゃなく来ることがあったら、ここで連れと一緒に記念撮影をしよう。問題は、旅の連れがみつからないことかもしれないなぁ。

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コメント

こんにちは。

ロンドンいいですね。
ハリーポッターの作者の話は聞いたことがあります。
イギリスは日本より福祉が手厚くてよいですね。
日本生活保護はかつかつの生活しかできないのに、同じ労働者に批判される。
私も、自分だって運ければ貧困に陥いってそれを使う立場になるかもしれないと思いますね。

みみさん、こんばんは。

たぶん、イギリスでは生活保護の割合は日本とは桁違いに多いのです。困った時に一時的にでも助けてもらうのが当たり前なんでしょう。それと比較して、当たり前という認識がない日本ではバッシングが起きてしまうのが悲しいところです。

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