ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅。
Joyeux Noël !
このところ、死ぬまでに自分の目で見たいと思っているディスティネーションは行き尽くしていて、残っているのは交通の便が悪くて休暇5日間で行くことのできる新規ディスティネーションの開拓が難しくなってきている。そこで、以前に訪れてから15年以上経っているディスティネーションについては、自分の中にある「先入観」を更新するために再訪しようと思い始めている。きっと、私の視点も変化しているので、以前の訪問では気がつかなかった新しい発見があるはず。この旅行記ブログ「まだ知らないどこかへ」は2010年ごろからの旅行を旅行記にしているので、それ以前のディスティネーションの中には、ブログにはまったく出てこない国がある。例えば、ヨーロッパの中では、イギリスとドイツはメジャーなディスティネーションでありながら、この旅行記にはまったく登場していない。実はロンドンには過去3回ほど訪れているんだけど、最後に訪れたのは2003年3月。ドイツは、2004年9月にツアーではなく個人旅行で、ヴュルツブルク、ローテンブルク、ノイシュヴァンシュタイン城、ミュンヘン、ベルリン、サンスーシ宮殿などを訪れているんだけど、フルコースで周遊してしまった影響で新たなコースが生み出せずに1回しか行っていない。最近、特に情報を更新すべきだと考えているのは、イギリスとドイツ。
その中でもイギリスについては、好きな人は本当に大好きだし、ロンドンのリピーターなんて数多くいると思うんだけど、私は3度の訪問で物価が高くて、ビールはぬるくて、食事が美味しくないという「偏見」を持ってしまっていて、実に16年間も行っていない。しかも訪れたのはロンドンだけでイギリスのごく一部分であるにも関わらず、私の中でイギリスのイメージを全体化して、固定化してしまっている。私が大嫌いな、一部分だけを切り取って全体化、一般化するということを私はイギリスについて行ってしまっている。コッツウォルズや湖水地方、スコットランドなどの魅力ある「まだ知らないどこか」があるにも関わらず、私の中にイメージの固定化のために、フランスやイタリア、スペインなどの間違いなく食事が美味しいディスティネーションに負けてしまっている。「思い込みや偏見からの解放」をテーマにしている私としては、これは本当に良いことではない。
イギリスに行かなければなぁと思ったきっかけは、数年前のパリのオデオンにあるル・コントワール・デュ・ルレ“Le comptoir du Relais”。隣に座ったロンドン駐在で旅行に来ていた若い日本人カップルとたまたま話をして、ロンドンもオリンピック後は食事もまともになったという話を聞いていて、私の中にある「固定観念」や「偏見」を更新しなければなぁと思っていた。
そして、2017年秋にオードフランス地方のリールやダンケルクに行って、私のテーマであるフランスの国境地帯を歩く中で、ドーヴァー海峡を隔てたイギリスとの国境に興味を持ち始める。国境というのはお互いの文化の影響を受けているはず。陸続きとは違うだろうけど、ドーヴァー海峡を飛行機やユーロスターではなく、フェリーで渡ってみたい。ロンドンとパリを陸路・海路で移動してみたい。
もう一つの目的は、イギリス旅行入門。いずれはコッツウォルズや湖水地方にも行ってみたいと思い始めている。しかし、なにしろ私はイギリスのことをごく一部のロンドンしか知らないので、本格的なイギリスのいなかの旅「入門」としてロンドンから陸路でドーヴァーに向かうのもおもしろい。「入門」をもとに、いずれはコッツウォルズ・レンタカー・ドライブ旅行などに発展できるかもしれないし。
ということで、2019年3月の旅は、今後のイギリス地方の旅への序章として、 ロンドン・パリ、ドーヴァー海峡を渡る旅に決定。
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