季節はずれのチックエテッレ 2日目(2)チンクエテッレ周遊。まずはモンテロッソ・アル・マーレ“Monterosso al Mare”。
モンテロッソ・アル・マーレに到着。残念ながら天気は曇り。雨は降っていないけど、本当に今日の天候は回復傾向なのかなぁ?せっかくここまで来たのだから晴れてほしいんだけどなぁ。町歩きだったら、美術館や博物館を多くするというアレンジができるけれど、チンクエテッレの場合はそうは言ってられない。ここからCanon Powershot G9XからNikon D7200にカメラをチェンジ。
モンテロッソ駅前はビーチが広がっている。チンクエテッレの集落の中で広いビーチがあるのはここだけで、シーズンにはホテルも多くあるので、夏の宿泊拠点としては良いかもしれない。
ビーチに降りてみるけれど、曇り空だし、人の気配もないのでなんだかさみしい感じ。波音だけが鳴り響いている。モンテロッソ・アル・マーレの集落は、岩山を超えた場所にある。
この2つの岩“Scoglio di Fegina”があるあたりは波が荒い。
崖の上に立っている塔“Torre Aurora”は16世紀のジェノヴァ共和国時代に建てられたもの。地中海沿岸の集落は海からの襲撃に備えた要塞や見張り塔がある。もしくは海から見えない高台に集落を作る「鷲ノ巣村」などで暮らしを守っていた。
第二次世界大戦の時に作られた防御するための軍事施設、いわゆるトーチカ“Bunker”がある。
展望台に上ると、アウロラ塔“Torre Aurora”がよく見える。
駅からは見えなかったモンテロッソ・アル・マーレ“Monterosso al Mare”の集落が見える。港と集落の間に鉄道の高架橋が横切る形になってしまい、集落の風情は残念ながら失われてしまっているような気がするけれど、生活のためには鉄道は必要だろう。むしろ、こんなところによく鉄道を敷いたなぁと感心する。
展望台に立っているのはアッシジのサンフランチェスコ像“Statua di San francesco”。おそらく、一緒にいるのはオオカミ。
遊歩道をモンテロッソ・アル・マーレの町に向かって下り始める。港ではなく、砂浜が広がっている。
チンクエテッレはトレッキングルートも整備されていて、海沿いに見える道がヴェルナッツァ“Vernazza”に向かうルートなのかなぁ?晴れていればトレッキングルートを歩くつもりだったんだけど、残念ながら雨上がりの曇り空なので今日は鉄道を使うつもり。
海岸とモンテロッソ・アル・マーレの町の間に鉄道の高架橋が横切っている。
広場“Piazza Giuseppe Garibaldi”に出る。雲が切れているので、天候回復まではもう少し。サン・ジョバンニ・バッティスタ教会“Chiesa di San Giovanni Battista”に隣接する鐘楼は、もともとは中世の時代の見張り塔。
クルマがこの世の中に生まれる前からの狭い路地を歩くのが面白そう。
サン・ジョバンニ・バッティスタ教会“Chiesa di San Giovanni Battista”は正面の建物ではなく、左側の建物。残念ながら正面からの写真は撮っていない。ジェノヴァのサン・ロレンツォ教会“Cattedrale di San Lorenzo”も白と黒のしましま模様だったけれど、この地域の特徴なのかなぁ?正面に見える建物は、礼拝堂“Oratorio dei Neri”。
教会の中に入り、無事に旅をしていることを神に感謝する。そして、教会の椅子に座り、しばらく静寂の中でぼーっと過ごす。
町の中央にあるメイン通りであるローマ通り“Via Roma”をまっすぐ歩く。オフシーズンなので歩いている人もほとんどいない。時間が早いせいか、曇り空のせいか、観光客もほとんど見かけない。
狭い路地にしましま模様の礼拝堂“Oratorio dei Bianchi o di Santa Croce”を発見。
再び、ローマ通りに出てくる。路地を歩いている時に、ふと水が流れる音がする。モンテロッソの町は両側を山で囲まれた谷になっているんだから、大きな川でなくとも海に注ぐ川があってもおかしくない。限られた平地を有効活用するためにローマ通りの下は川が流れていて暗渠になっているんじゃないかなぁ?
モンテロッソの町の最後に観光案内所がある表示があるんだけど行ってみたら、オフシーズンのためかお休み。ふと見ると“Cachi”が実っている。イタリアでは普通に柿の樹が植えられているんだ。渋柿とかないのかなぁ?
なぜアーチ状の構造になっているんだろう。大きなアーチと小さなアーチが並んでいるのは意味があるのかなぁ?
生活感を感じられるような路地が好き。観光名所ではないけれど、路地をさまようのが好き。
このクルマはなんだろう?ナンバープレートが日本やアメリカのように小さなタイプ。まるで軽ワゴン車みたい。
モンテロッソ・アル・マーレの町歩き、私は好きかもしれない。観光スポットを巡るよりも、私は名もなき路地を歩くのが好き。クルマがなかった時代からあるだろう、人しか行き来できないような道を歩くのが好き。のんびり町を歩くには、「季節はずれ」でよかったかもしれないなぁ。
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