季節はずれのチックエテッレ 1日目(4)宮殿が立ち並ぶジェノヴァのストラーデ・ヌオーヴェへ。
ジェノヴァのメルカート・オリエンターレ“Mercato Orientale”巡りはまだ終わらない。港町ジェノヴァの市場といえば、やっぱりお魚も見ておかないと。
ブランジーノ“Branzino”はスズキの仲間。鯖は“Scombrus”。鯖の単語は同じラテン語系なのでフランス語と似たような名前なのかと思っていたら、違うんだ。巨大な魚はカジキマグロ“Spada”。タコは“Polpo”ではなく“Polpi”と書かれている。
イタリアって食文化が発達しているんだなぁ。タコは“Polpi”だけではなく小さめの“Moscardini”という種類のタコも売られている。イカも“Calamari”だけでなく“Seppie”という種類も売られている。
アンチョビ“Acciughe”の横にある“Rossetti”というのは生シラス?
こんなにたくさんのタコ。市場での表記は“Polpi”。イタリアって、こんなにタコを食べるんだっけ?これだけ売られているんだからタコはジェノヴァではよく食べられているんだろうなぁ。
美味しそうなシャコ。フランスよりもイタリアの方が海の幸の素材が種類が豊富で豊かな気がする。
“Triglie”という小魚もフライにしたら美味しそう。日本のヒメジという魚の仲間みたい。
今が獲れる時期なのかなぁ?ここでも生しらす“Rossetti”が売られている。正式なイタリア語ではしらすは“Bianchetti”みたいで、この“Rossetti”という名前ではGoogleで調べてもよくわからない。ジェノヴァまたはリグーリア地方の特有の言い方なのかなぁ?タコも“Polpo”ではなく“Polpi”だし。
メルカート・オリエンターレ“Mercato Orientale”は本当に楽しくて、野菜や魚だけではなく、肉類を売るお店、そしてチーズを売るお店などが並んでいる。
手打ちパスタとラビオリ屋さんもあって、様々な種類のラビオリやパスタが売られている。
以前に南イタリアのバーリで食べたプーリア州名物のオレキエッテ“Orecchiette”もある。
ジェノヴァ名物は、“Trofie al pesto”として有名なトロフィエ“Trofie”というパスタ。文字通り、トロフィーのような形をしている。
メルカート・オリエンターレ“Mercato Orientale”、楽しかったなぁ。市場を巡って、イタリアの食文化の豊かさを思い知らされた気がする。そして、いろいろな素材があって、いろいろな調理法があるんだろうけれど、私はイタリアの食文化のことをまだ知らない。そして、イタリアにも地域性があって、地方によってパスタの形や食べられているものも違うことを実感する。頭の中では理解できていても、やっぱり体感しないとなかなかわからない。
フェッラーリ広場“Piazza De Ferrari”に通じる9月20日通り“Via XX Settembre”は近代的なショッピングストリートで、通りの両側にはお店が並んでいる。
11月23日金曜日はアメリカ由来の“Black Friday”というセールが行われており、ショッピング客で賑わっている。
ジェノヴァの町はどのような構造になっているんだろう?橋の上には道路が通っているみたい。
9月20日通り“Via XX Settembre”の歩道は屋根のある軒下の道。近代的なお店が並んでいて、ずっと賑やかな雰囲気。
ジェノヴァの町の中心というべきフェッラーリ広場“Piazza De Ferrari”に着く。広場の中心には噴水がある。正面に見えるのはリグーリア州庁舎 “Palazzo della Regione Liguria”。
フェッラーリ広場には歴史を感じる重厚な作りの建物が並んでいる。
ドゥカーレ宮殿“Palazzo Ducale”のフェッラーリ広場側はだまし絵?
正面がギリシャの宮殿風な雰囲気のカルロ・フェリーチェ劇場“Teatro Carlo Felice”。劇場の前にはイタリアの英雄、ガリバルディの像“Monumento a Garibaldi”が立つ。
ガイドブック「地球の歩き方イタリア2018-2019」を参考にして、ジェノヴァの見どころであるストラーデ・ヌオーヴェ“La Strade Nuove”地区を目指して歩く。
フォンターネ・マローゼ広場“Piazza delle Fontane Marose”からガリバルディ通り“Via Garibaldi”の狭い通りに入ると、両側に宮殿が立ち並んでいる。
このあたりが世界遺産となっているジェノヴァの「レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ」“Genova Le Strade Nuove e i Palazzi dei Rolli”。私なりに要約すると、ジェノヴァの貴族の宮殿をジェノヴァ共和国が要人を迎えた時に迎賓館として使用する邸宅をリストにした。そのリストに掲載された宮殿群のことを言う。この写真はパラッツォ・カッレガ・カタルディ“Palazzo Carrega Cataldi”。
狭い通りに立ち並ぶ一軒一軒が宮殿。面白いのは、建物によって雰囲気が違うこと。
これだけの宮殿群があるということはジェノヴァは過去にどれだけ繁栄していたんだろう。ものすごい富が集積していたんだろうなぁ。
青色の壁が美しいポデスタ宮殿“Palazzo Podestà”。
市庁舎として使われているドーリア・トゥルシ宮“Palazzo Doria Tursi”。
入場しての見学でなくても内部を見ることができる。今回は内部の見学をせずに雰囲気だけを感じるつもりだったんだけど、ちゃんと時間をとって観光しても面白いだろうなぁ。今回はチンクエテッレ観光をメインに考えて、ジェノヴァは宿泊拠点として考えていたので、あまりジェノヴァ観光は考えていなかったんだけど、1日かけてちゃんと観光してもいい気がする。
すでに日没の時間が近づいており、じっくり見学する時間もあまりないので、今日は「赤の宮殿」“Palazzo Rosso”も外観のみの見学にする。ジェノヴァの旅行記はたくさんあるので、建物の中の雰囲気は、私の他にも旅行記を作っている人がいると思うのでそちらを参照してほしい。
白の宮殿“Palazzo Bianco”。今回は夕方だったので、さっと見るだけにしてしまったけれど、次回ジェノヴァに来る時には、白の宮殿の最上階の展望台からジェノヴァの町を見下ろしてみたいなぁ。
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