フランス北東部ナンシー・メッス、ルクセンブルクの旅 3日目(3)ルクセンブルクでお昼ごはん。
雪が強くなってきてしまい、歩くのも面倒なので早くもルクセンブルク観光を終了して撤退しまおうかという気分。だけど、低地のグルント“Grund”にはちょっと降りてみたい。だけど、いったん降りてしまい坂道を上りたくないという矛盾した気分。
ルクセンブルク旧市街の高台に沿って、低地のグルント“Grund”に降りようか、上るのが面倒だから今回は断念しようかChemin de la Cornicheを歩きながら考える。
グルント“Grund”に下っていく道に出る。この坂を下ればグルント“Grund”に行ける。ガイドブック「地球の歩き方オランダ・ベルギー・ルクセンブルク」のルクセンブルクの歩き方の記事を読むと、一つだけ気になる点がある。それは、文章を引用すると、「エスプリ広場から駐車場へのエレベータでグルントに下りるのもいい」と書かれている箇所。駐車場へのエレベータでグルント“Grund”まで下りることができる?
わからないことは確かめてみればいい。地球の歩き方の地図を見ながら「エスプリ広場」に行って確かめてみることにする。ふと、エレベータのピクトグラムを見つける。
矢印に従って歩いてみると、再び矢印を発見。確かにPの表示があるので、地球の歩き方の「駐車場へのエレベータ」とは、これのことか。しかも、ちゃんと“Grund”の表示もある。ガイドブックには、もっとはっきりとグルントに行くエレベータと書いてくれればいいのに。
どうやら、広場の真ん中にあるのがエレベータ“Ascenseur Plateau St Esprit Grund”。特に入口はないみたいだけど、無料なのかなぁ?
このエレベータは観光用ではなく、おそらく、グルントに住む人のための公共的な利便性の確保ためにあるもの。グルント“Grund”のボタンを押して、下りてみることにする。
確かに“PARKING”の表示もあるけれど、岩山の中に駐車場があるのかなぁ?
なんだ、グルント“Grund”には坂道を登らなくても来られるんだ。最初からわかっていれば、下り坂だけでも歩いてもよかったかもしれないなぁ。
アルゼット川にかかる橋を渡る。この風景も美しいけれど、夏で晴れていれば木々の緑が川の水に反射して、もっと美しいだろうなぁ。
石造りの建物が多いルクセンブルク中心部とは異なる風景。ヨーロッパの街並みって、川や運河があるとよりかわいらしく見える。
うしろを振り返ってみると、この橋の正面あたりにエレベータがある。ルクセンブルク中心部の高台まではけっこうな高さがある。山をくり抜いてエレベータが作られたのかなぁ。もう1つの疑問は、どこに駐車場があるんだろう?もっとも人力で岩山を掘って要塞化した「ボックの砲台」よりは機械を使って山を削るのは簡単かもしれないけれど。
ルクセンブルクは国自体も小さいけれど、ルクセンブルク旧市街も小さいんだけど、大公宮のある中心部と「ボックの砲台」の地下要塞、そして低地のグルント“Grund”の雰囲気が異なり、町歩きは楽しい。
ボックの砲台から眺めたサン・ジャン教会“Église Saint Jean du Grund”を近くで見てみたくて、サン・ジャン教会に向けて歩く。
ここからルクセンブルク中心部のある高台まではかなりの断崖絶壁。「ボックの砲台」に向かう橋までもかなりの高低差。ルクセンブルクが自然の地形を生かした難攻不落の城塞都市であることをグルントに降りて実感する。
日曜日のお昼前なので現在はミサが行われているみたい。ミサの最中にお邪魔するわけにはいかないので教会の中には入らず。
低地のグルント“Grund”の川沿いの道をずっと歩くと、3つの塔の門“Porte des Trois Tours”まで行けると「地球の歩き方」には書いてあるけれど、今日は寒すぎるので次回のお楽しみにとっておくことにする。と行っても、ルクセンブルクを再び訪れることがあるかと考えると微妙なところだけど。
坂道を登りたくないので、再びエレベータに向かう。エレベータは、正面に見える水色の建物と左側の黄色い建物の間に入口がある。
再び、高台にあるルクセンブルク中心部のエスプリ広場に戻ってくる。
ノートルダム大聖堂の裏手にあるクレールフォンテーヌ広場“Place de Clairefontaine”に立つのは大公妃シャルロットの像“Monument à la grande-duchesse Charlotte”で、1990年に作られたもの。
キュール通り“Rue du Cure”はルクセンブルクのショッピングストリート。日曜日なので開いているお店は少ないし、人通りも少ないけれど。
まっすぐ歩くとカフェやレストランが並ぶダルム広場“Place d' Armes”に出る。そういえば、そろそろお昼ごはんの時間なので、広場に並ぶレストランをチェックしながら歩く。
ダルム広場に面する“Cercle Cité”は、市民会館という感じかなぁ。街を歩きながらお昼ごはんを食べるレストランを探す。
レストランを探して歩いていると雰囲気の良さそうな“Café-Restaurant Um Dierfgen”というルクセンブルク語だかドイツ語風の名前のレストランに入ってみることにする。
入口は小さいけど、奥行きのあるいい感じのレストラン。2階にもテーブルがあるのかなぁ?
ドイツ文化圏ならば、ビールでしょう。もちろん、地ビールであるルクセンブルクのビール“Diekirch”。
料理はルクセンブルクの郷土料理から“Wäinzoossiss mat Moschterzooss”を選んでみる。ルクセンブルク語なのかなぁ?ドイツ語なのかなぁ?ドイツ語はよくわからないので、フランス語で書かれている“Saucisses à rôtir sauce moutade”の方がマスタードソースのソーセージなんだとなんとなく理解できたりする。
つけ合わせなのか、おまけなのか、よくわからない、このクリーム味の「すいとん」のような料理はなんだろう?この「すいとん」が、けっこう美味しい。おそらく、メニューにルクセンブルクの郷土料理の“Kniddelen mat Speck”と書かれているものだと思うけれど、よくわからない。ドイツ語のクネーデル“Knödel”から来ているんだろうなぁ。こちらもフランス語で書かれている“Quenelles de farine aux lardon”を見ると、まぁ、「すいとん」という表現が当たっているかもしれない。あれ?今さら気がついたけれど、ドイツ語のクネーデル“Knödel”と、フランス語のクネル“Quenelles”って発音が似ているから同じもの?
食後にはエスプレッソ。このレストラン、ルクセンブルクの郷土料理を出してくれるレストランのようで、適当に入ったわりには当たりだった気がする。当たり前のことだけど、国が違えば文化が違うところが、ヨーロッパの旅の醍醐味であり、だからこそヨーロッパ旅行は辞められない。
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