フランス北東部ナンシー・メッス、ルクセンブルクの旅 2日目(7)まさかの吹雪のメッスで夕ごはん。
メッスの町歩きをしていたら、丘の上から眺めることができる見晴らしの良い場所に出てくる。
丘に沿ってカーブしており、かつては自然の地形を利用した城壁があったのかもしれないなぁ。
メッスの観光スポットとして、三角屋根のてっぺんだけここからでも見えるドイツ人の門“Porte des Allemands”があるんだけど、丘の上の町から降りていって、歩いていくのが面倒になってしまい、今回はここから眺めるだけで終わりにすることにする。今日のメッスはものすごく寒くて、もう観光気分じゃなかったりする。メッスの町を歩いてくると、「ドイツ人の門」と言うとドイツ帝国領の時代に作られた門であるような気がするけれど、13世紀に中世の城塞都市の作られた門。ドイツ人の侵略を防御するための門という意味合いなんだろうなぁ。それとともに、中央に鐘楼が見えるサン・マクシマン教会“Église Saint-Maximin”のジャン・コクトーのステンドグラスも次回のお楽しみとなる。
今日のメッスはとにかく寒いので、お茶でも飲もうと思って、旧市街の商店街を目指して歩く。
人だかりができている場所は、パティスリー“Aux Merveilleux de Fred”。あれ?このパティスリー、ナンシーにもあったような気がする。このお店は今日の午前中にナンシーで初めて見たわけではなく、実は2017年10月に「フランス北部、オー・ド・フランス地方ひとり旅」の際にリールで発見していたんだけど、すっかりリールで発見したことをこの時点では忘れている。今回の旅行の2018年3月の段階ではリール旅行記を編集していなかったので、すっかり記憶になく、フランス北部オー・ド・フランス地方の旅行記を編集する時になってから、もともとはリールにあったお店だということに帰国してだいぶ経ってから気がつく。
ここのスペシャリテは、“Merveilleux”というケーキ。リールでもじっくり見ていて、写真にまで撮っているのに、この時は初めて見た気分になっている。旅行記にまとめるのって、実は自分自身のためになっている。残念ながら、どうしても旅行の思い出は時間が経てば忘れてしまい、失われてしまう。写真に撮って旅行記にまとめなかったら、リールでパティスリー“Aux Merveilleux de Fred”が気になったことなんて一生思い出さなかっただろうなぁ。
Aux Merveilleux de Fred
http://www.auxmerveilleux.com
ケーキの他にも“Les cramiques”というパンも名物なのかなぁ?
ちょうどおやつの時間だし、今回こそ、気になったら試してみることにして、列に並んでみることにする。
ナンシーでお店を見つけた時から気になっていたお菓子を購入。実は、半年前の2017年10月の「フランス北部、オー・ド・フランス地方ひとり旅」でのリール散策時から気になっていたので半年前から気になっていたんだけど。
庶民的なレストランが並ぶ広場“Place Saint-Jacques”を見つける。寒くなければ、おやつは外のベンチに座って食べてしまうことが多いんだけど、今日のメッスはものすごく寒い。
もうメッスに来てから歩き通りなので歩き疲れたし、カフェ“Robe des Champs”に入ってしまうことにする。
午後のまったりとした時間には私はパスティスを頼んでしまう。今日は寒いので、少しアルコールを入れたい気分。パスティスはもともと琥珀色の液体。
ちゃんとパスティスを注文したので、暖かいお店の中で買ったばかりのケーキ“Merveilleux”の小さいサイズをこっそり食べる。確かに、並んでいる人がいるくらいだから、美味しい。メレンゲの上にクリームが乗っていて、ふわふわなので2つくらい余裕で食べられてしまう。中身はほぼクリームなので、大きいサイズでも2つ食べられたかもしれないなぁ。
半年も気になっていたケーキ“Merveilleux”を食べ終えて、再びメッスの町の散策へ。ナンシーはプランタンだったけど、メッスはギャラリーラファイエット。フランスの地方都市は、プランタンとラファイエットが競合しないようにうまく棲み分けている気がする。
夕ごはんの時間に近くなり、今日の夕食のレストランを探し始めるんだけど、メッスはパスティスを飲んだカフェがある“Place Saint-Jacques”に庶民的なレストランが並んでいるくらいで、レストラン街を見つけられない。だけど、メッス旧市街は鉄道駅から離れている。ホテルはメッス駅前なので、旧市街から離れているので、できればレストランは少しでも駅に近い場所で見つけたい。
途中のサン・ルイ広場“Place Saint Louis”まで戻ってくる。土曜日の夜は賑やかだけど、この辺りはバーが多くて食事ができるレストランは少ない。寒いと思っていたらいつの間にか雪がぱらぱらと舞い始めてきた。
ふと、“Le Bouche à Oreille”というチーズ料理専門店“La Cuisine au Fromage”を見つける。今日は寒くて雪も降っているし、もうレストランを探すのが面倒になってしまったので、今日の夕食はこのレストランに入ってみることにする。お店に入ると地下にある席に案内される。
チーズ料理といえば、チーズフォンデュやラクレットも食べたいところだけど、私が一番好きなのはチーズたっぷりのジャガイモのグラタン、タルティフレット。サヴォア地方のシャモニーで食べてから、このグラタンがお気に入り。量が多いことを見越して前菜は頼まず。なぜかというと、最近、メイン料理でグラタンやカスレなどの重たい料理を食べると、私はお腹いっぱいになって翌日以降に食欲がなくなることがある。全部食べすに残せばいいんだけど、美味しいんだもん。
ジャガイモにチーズたっぷりのタルティフレット、美味しい。チーズ専門店だけあって、チーズたっぷりでチーズが主役に感じられる。
メッスらしい夕ごはんではなかったかもしれないけれど、チーズ料理のお店は楽しかった。量としてもメイン1品でも十分で、安上がりの夕食。夕食を食べ終えて、外に出ると天候が急変している。
いつの間にか雪が強く降り始めていて、すでにクルマに雪が積もり始めている。レストランに入る前は雪は舞っているくらいだったのに。
雪が吹雪のように降り始めている。どうりで今日のメッスは到着した時から寒いと思った。
今日はメイン料理しか頼んでいないので、1時間程度しかレストランにいなかったと思うけど、すでにプジョー208に雪が積もり始めている。
メッスの旧市街は駅から離れているので、ホテルまで歩いて戻るのが大変。繁華街で探そうとせずに駅前食堂にすればよかったなぁ。
しかも、雪で地図を出すのも面倒なので、方向感覚だけでホテルに向かっている。
こんな時に限って道に迷う。フォシュ通り“Avenue Foch”に出るはずだったんだけど、ここはどこ?方向感覚だけでは解決できず、最初から地図をみて歩けばよかったのに、ようやく雪の中をリュックサックから地図を出し、地図で現在位置を確かめる。どうやら、この塔は、メッス駅の外れにある給水塔“Château d'Eau”で、この道をまっすぐ歩けばメッス駅に着くはず。この給水塔から蒸気機関車に水を補給していた。
無事にメッス駅までたどり着く。ここまで来ればホテルまであと少し。吹雪のように雪が横から吹き付けてくる。天気が良ければ、もう一度メッス旧市街まで行って夜景を楽しむこともできたかもしれないのに、夕ごはんを食べてから雪が強く降っていたので慌ただしくなってしまったなぁ。時間的にはまだ夜早い時間なので、天気が良ければ夜景になってしまうけれど「ドイツ人の門」だってサン・ルイ広場からだったら見に行けたのに。
よかった。ようやく「オテル ブリストル」“Hôtel Bristol”の看板が見えてきた。
無事にホテルに戻ってくる。レストランで案内された席が地下だったので、外の天候がわからず、デザートも食べず、エスプレッソも飲まずに出てきてしまったのは失敗だったかも。本当は、夕食後にサン・ルイ広場のカフェでエスプレッソを飲むか、ミラベルでも飲もうと思っていたのに、逃げるようにホテルに戻ってしまった。かと行って、駅前にカフェはあるけれど、今から再び雪の中を外に出るのは面倒くさい。こんなことなら、レストランでデザートまでちゃんと食べてくればよかった。
部屋に戻ってリュックサックを整理していると、そういえば、“Aux Merveilleux de Fred”でケーキの他にも“Les cramiques”というパンを1つだけ買ったのを忘れていた。
今日の夕食後のデザートはホテルの部屋でチョコチップの入った“Les cramiques”。ふわふわのパンで美味しい。
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