フランス北東部ナンシー・メッス、ルクセンブルクの旅 1日目(5)ロレーヌTGV駅からバスでナンシーへ。
昨年2017年9月の「暮らすように過ごすパリ取材旅行」編でランスに行く際に下車したシャンパーニュ・アルデンヌTGV駅“Champagne-Ardenne TGV”に停車する。残念ながら奇跡は2度は起きず、座っていた座席には予約客が来てしまったので、ドアのそばの折りたたみ席に移動。一応、空いている席がなかったら折りたたみ席に着席できるようにはなっているみたいだけど、料金は同じなのでどことなく損した気分。
ドアのそばの折りたたみ席に座って、シャルル・ド・ゴール空港駅“Aeroport CDG2TGV”から1時間20分ほどでロレーヌTGV駅“Lorraine TGV”に到着。出発8分前に購入できただけでも奇跡的なので、折りたたみ席だったけれど、このTGVに乗れてよかった。
スロープを上がる。運が良かったなぁ。だって、このTGVに乗れなければ、スーツケースを持ってパリ北駅から東駅まで移動しなくてはならない。北駅から東駅までメトロを一駅分だけ乗るのもバリアフリーではないメトロの駅の移動は面倒なので、いっそのこと、パリ北駅からパリ東駅まで歩こうとも思っていた。
駅の列車案内板を見ると、メッス行きのバスとナンシー行きのバスが表示されている。メッス行きは16:30の発車で、ナンシー行きは16:45の発車。フランスではTGVですら遅れることがあるので、メッス行きの乗り継ぎ時間10分はちょっと心配。フランスって、しょっちゅう列車やバスは遅れるくせに、本来は接続をしているバスが接続待ちをせずに時刻通りに行ってしまうことがある。かつて、ジベルニーに行くときに遅れている列車との接続を待たずにバスが行ってしまい、ひどい目にあったことがある。
高速鉄道線(LGV)は、日本の新幹線と同様に在来線とは別に高速走行できるように新たに引かれた線路。街があるから駅があるのではなく、北陸新幹線の安中榛名駅のように高速鉄道線に便宜上作られたロレーヌTGV駅は、駅の周辺にはお店も何もない。
ナンシー行きのバス乗り場にはすでにバスが停車しているけれど、これから車庫に向かうバスみたい。折り返し運転したほうが効率的ではないかと思うけれど、ここはフランス。フランスなりの合理的な理由があるのだろう。
メッス行きのバスが先に到着。高速鉄道線(LGV)は、高速列車TGV専用の線路だけど、いくらなんでも、便宜上とは言え、なぜこんなに何もない場所に駅が作られたのだろう。メッスとナンシーを結ぶ在来線と交差する場所に駅を作れなかったのかなぁ。
ロレーヌTGV駅は不便な場所にあるから家族が迎えに来ている。
今回のシャルル・ド・ゴール空港でのTGV乗り継ぎについては、実は成功したのはちょっとだけ理由がある。それは、大韓航空のマイレージが2001年から15年以上かけてトータル50000マイルに到達したらしく、2018年1月から2年間限定でモーニングカームクラブ会員になった。大韓航空は、1年間に50000マイルではなく、一生涯で50000マイル貯まると2年間だけ上級会員になれるみたい。このモーニングカームクラブのおかげで、シャルル・ド・ゴール空港でエリート会員として優先的にスーツケースを受け取れたことが乗り継ぎ成功の要因。
ナンシー行きのバスが畑の中の道を通り、定刻通りやってきた。スーツケースはトランクに自分で入れる。
SNCFの切符だけど、鉄道ではなくバスでの運行。日本もJRバスというものはあるけれど、鉄道は鉄道、バスはバスではなく、もっと柔軟に考えればいいと思う。フランスでは線路があっても日中の乗客が少ない時間はバス運行で、通勤通学時間帯のみ鉄道で運行することがある。
ひたすら畑の風景。ロレーヌTGV駅は、メッスとナンシーの中間の畑の中にある。ストラスブールに向かうLGV東線は、ストラスブールへの速達を目指しているので、何もないところに駅を作るのは仕方がないんだろうなぁ。
バスはナンシー駅に到着する。実はナンシーは2003年に以前にナンシー大学に留学していた大学教授と一緒に訪れたことがあり、初めて訪れた町ではないはずだけど、こんな町だったかなぁ?
駅前に立つのは聖レオン教会“Église Saint-Léon”。ナンシー駅前にこんな教会あったかなぁ?ここは本当にナンシーの町?
こんなに駅がちっちゃかったかなぁ?でも、ナンシー駅と書かれているのでここはナンシー。
思い出した。前回、ナンシーに大学の先生と来た時には線路の反対に見えるこのタワーにあるメルキュールホテルに宿泊した。当時はまだBooking.comもエクスペディアもないので、ホテルは旅行代理店を通して予約していた。
スタニスラス広場に通じるスタニスラス門。門があるということはここにかつて城壁があったのかなぁ?
今回のナンシーのホテルは。1週間前に予約したカンパニール ナンシー ガール“Hôtel Campanile Nancy Gare”。フランス各地にあるチェーン系ビジネスホテル。スタニスラス門のすぐそばにあるので、駅から歩いてすぐなので鉄道の旅には便利な立地。それにスタニスラス広場にも近い。
フランスのチェーン系ホテルは、設備的には新しくて大きく外すことはないけれど、味気ないといえば味気ない。クロゼットはオープンになっている。
フランスの安ホテルはあからさまにバスルームが窮屈なことがあるんだけど、このホテルはバスルームが結構広い。
シャワーオンリーだけど、ちゃんとガラス戸があるタイプなので使いやすい。
バスルーム全体が広くてドライヤーも完備しているので、なかなかいいホテル。チェーン系のホテルは設備面では安心できるかも。
荷物を整理して、シャワーを浴びたら、もう時刻は18時。ナンシー最大の観光名所であるスタニスラス広場に行って、今日の夕ごはんを食べるレストランを探すことにする。
まずはスタニスラス広場へ向かう。スタニスラス広場は、スタニスラス門を通り、まっすぐスタニスラス通りを歩いて行く。
道の両側にはレストランが並ぶ。今日は何を食べようかなぁ。いつものように町を歩きながらレストランのメニューをチェックし、夕ごはんを食べる場所を探している。道路の先には世界遺産に登録されている美しい広場、スタニスラス広場が見えてきた。
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