冬の高野山・大阪ひとり旅 1日目(1)人生初めての大阪伊丹空港。
2018年2月18日、日曜日朝の羽田空港国内線第2ターミナル。昨年10月のオー・ド・フランス地方の旅のあとは仕事の調整がうまくいかなくて、なかなか海外旅行に行けるような連休が取れずにいたんだけど、2月になんとか今日からの3連休を確保する。今年は3連休を取るのが精一杯。この調子だと3月に旅行に行けるかも怪しい感じ。私の場合はシフトを組み終わってから、旅行先を考えるので、どこに行こうかと考える。2月の韓国ソウルは寒いので、国内旅行で「まだ知らないどこか」を考えると、私は関西方面が弱いなぁと感じていた。そもそも、私は業務上の出張が基本的にないので大阪に行く機会がない。大阪を主目的地として観光旅行を組むこともない。そう、私は大阪を知らない。ちゃんと大阪に立ち寄ったのは20年以上も前。その後も通過したことはあっても大阪には足を踏み入れていない。
今回は大阪を組み込んだ旅行にしよう。地図を見ながら旅程を考えていると、ふと「高野山」に目が止まる。日本国内にある世界遺産なのに、私はまだ知らない。それに大阪南部から和歌山にかけては特に足を踏み入れたことのない場所。南海電車にも乗ったことがない。調べてみると、高野山だったら大阪から南海電車で簡単に行けそう。そうだ、高野山に行ってみよう。しかも、どうせ行くのなら、高野山の宿坊で泊まってみよう。
出発2週間前に目的地が決めると、国内旅行の場合はホテルと新幹線がセットになった出張パックやANAの旅作やJALのダイナミックパッケージで組むことが多いんだけど、高野山の宿坊をパッケージに組み込むことができず、今回は宿泊と交通を別に手配することになる。ノーマル運賃の新幹線に乗るんだったら、飛行機でも料金はほとんど変わらないので、大阪出張がない私にとっては実はまだ利用したことがない大阪伊丹空港に行ってみたいと思って、飛行機にしてみる。
ANA15便大阪伊丹空港行きは8:00出発。搭乗ゲートは61番。
クレジットカードで使用できるエアポート・ラウンジへ。羽田空港を出発してから大阪伊丹空港に到着するまでの所要時間は飛行機の方が短いけれど、けっきょく私は余裕を持って早めに空港に行ってしまうので新幹線の方がトータルの所要時間はきっと短い。
国内線ターミナルのクレジットカードで使用できるラウンジは無料でコーヒーが飲めるけれど、混雑していることが多くてあまり落ち着いた気分になれないけれど、旅行が始まる前にのんびりコーヒーを飲んで過ごす時間を持つのもいいかもしれないなぁ。
ANA15便大阪伊丹空港行きの飛行機は定刻通りの出発予定でボーディングが始まる。
エールフランスやエミレーツ航空のボーイングB777の詰め込み仕様である3-4-3の横1列10席の座席でも、搭乗時間が短い国内線だったら窮屈さも我慢できる。ANAのボーイングB777国内線仕様の3-4-3の横10席のコンフィグレーションを生んでしまったのが、国際線にも詰め込み仕様を波及させてしまった原因なんじゃないかなぁ?世界で一番最初に3-4-3の詰め込み仕様のコンフィグレーションを導入したのはどこの航空会社なんだろう?私はJALかANAの国内線仕様が諸悪の根源ではないかと疑っている。
2018年2月18日、日曜日の冬の空は澄んでいて風景がよく見える。私は長距離路線では基本的に通路側だけど、短距離路線は窓側が好き。遠くに富士山が見える。
窓から見える風景を楽しめるので飛行機の旅もいいかもしれないなぁ。
箱根大涌谷からは蒸気が上がっているのが見える。今まで、こんなに飛行機からの風景をじっくりみることはなかったかもしれないなぁ。
短い飛行時間なのにドリンクサービス。飲み終わる頃には高度を下げ始める。
大阪伊丹空港へは南側からアプローチ。大阪伊丹空港のメリットは、都心部に近いことだけど、当然ながら都市部のすぐ上空を降下していく。2020東京オリンピックの頃には、羽田空港も都心部からアプローチする航路ができるみたいなので、このように東京の風景を見ながら着陸していくのかもしれないなぁ。
新大阪駅上空を通過してすぐに着陸する。2020年東京オリンピックが開催される頃には、東京も品川駅を眼下に眺めることになるのかもしれない。
大阪伊丹空港の到着ロビーに出てくる。今日はここから高野山に南海電車で直行なので、なんば行きのバスに乗った方が楽そうなのでバス乗り場を探す。高野山に行くには関西国際空港の方が距離的には近かったのかなぁ?
そういえば、朝ごはんを羽田空港のラウンジでベーグルしか食べていないので軽く食べられるものはないかなぁ?さっそく伊丹空港で「蓬莱551」のお店が目に入るけど、今日は高野山へのなんちゃって修行の旅なので、最初からがっつり豚まんは良くないでしょう。大阪に到着した途端にくいだおれの旅になってはいけない。今日は修行の身なので今日は豚まんの誘惑には負けずに我慢する。
リムジンバス乗り場を見つける。といっても、「蓬莱551」のところを出てすぐだった。
乗車券は券売機で買う。なんばまで640円。羽田空港までの京急400円とバス代640円を考えると、新幹線の方が価格的にも優位だったかなぁ?
でも、大阪伊丹空港を利用してみたかったし、搭乗前にラウンジでのんびりするのも好きだし、今日は富士山がよく見えて楽しめたのでこれでいい。
なんばまでの空港バス、おもしろかった。私は人生で大阪市内の阪神高速道路を通ったことがないので、阪神高速道路から大阪の風景が見られて、特に中之島にある日本銀行や大阪市中央公会堂などの建物を車窓から見ることができて、新鮮に感じてなかなか楽しい。
空港バスはなんば駅に到着。なんば駅前ではなく、道路を渡ったところにバス停がある。
南海電車に乗る前に、朝からベーグルしか食べていないので、軽く食べられるものはないかと商店街のアーケードに入ってみる。
通りを入ってすぐの場所に、立ち食いそばのお店かなぁ?軽く食べるにはいい感じのうどん屋さんを発見。
「安くて、早くて、うまい」天政。そう、駅の立ち食いそば屋のようなお店を探していたので、イメージにぴったり。立ち食いではなくて、ちゃんと椅子があるみたい。
大阪に来たからには、まず食べておくべきは「きつねうどん」かなぁ?「かやく御飯」もちょっと気になる。東京を含めて関東地方では実は「かやくごはん」というものはあまりないし、そもそも「かやくごはん」ってなんだろう?
そんな時に私の考え方はいつも同じ。高いものではないし、気になったら頼んでみればいい。きつねうどんとかやくごはんの両方を注文。うどんの出汁の香りが最高にいい。そして、「かやく御飯」はかなり大盛り。
美味しい。出汁が感動的に美味しい。大阪で一番好きなものは、私はきつねうどんかもしれないなぁ。私の住む埼玉県西部も武蔵野うどんの文化圏だけど、つゆは醤油くさい真っ黒なつゆ。出汁の香りが立ち、出汁そのものが美味しい大阪のきつねうどんは最高に美味しい。南海なんば駅のそばにあるきつねうどん270円のうどん屋さんでも、こんなに美味しいんだ。
「かやくごはん」は、東京だったら「炊き込みごはん」と呼ばれているもの。きつねうどんの付け合わせに最高に美味しい。なぜ、私は今まで大阪を旅してこなかったんだろう。食い倒れをテーマにした旅として、十分に目的地になるんじゃないぁなぁ。私にとっては南海なんば駅前の270円のきつねうどんで、感動しているんだから。
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