初めてのフランス北部、オー・ド・フランス地方ひとり旅 3日目(2)リールで道に迷う。
けっきょくはリール町歩きの再出発地点は旧証券取引所“Vieille Bourse”から。でも、この風景が一番リールらしい風景なのかもしれないけれど。
そうだ、観光案内所を目指していたんだった。観光案内所の場所は「地球の歩き方フランス」の地図にも乗っているので、まずはグランプラスを目指す。
“Honey Pie”って何だろう?今日はモバイルWifiの電源はオフにして、GoogleMapに頼らずに、私のいつも通りの行き当たりばったりの旅を楽しむことにする。いつもの通りに行き当たりばったり、気になるまま歩いてみても、ピンチになったらモバイルWifiを使えばいい。
何のお店かと思ったら、ベルギーワッフルのお店だった。さすがに、朝食をたっぷり食べているので、今はいらない。
毎日のように来ているグランプラス“Grand'Place”へ。別名はド・ゴール将軍広場“Place du Général de Gaulle”。
今日が土曜日であるのと、まだ朝9時台なので広場は人も少なく静かな雰囲気。
階段を上った場所から広場全体を見渡す。中央には女神の記念柱“Colonne de la déesse”が立っている。アラスのグランプラスは同じような屋根の建物が並んでいるのに対して、リールのグランプラスの建物は大きさも様々。
面白いなぁ。建物の高さも異なれば、窓の高さも違うし、屋根の形状も違う。リールの方がアラスよりもベルギー国境に近いのに、アラスの方がベルギーの町の雰囲気を持っている。
リール到着の初日の夜に夕食を食べた庶民的なレストラン街。観光案内所はこの道をまっすぐ進む。
メトロの駅がある。リールにはメトロが走っているけど、けっきょく、今回の旅行ではメトロには1回も乗らず。あっ、早くもノエル“Noël”、クリスマスの準備が始まっている。
早くも10月下旬から、マルシェ・ド・ノエル“Marché de Noël”のクリスマス用品を売る小屋がすでに広場に作られている。
この記念碑の奥にある建物がリールの観光案内所。リールに来て3日目でようやくリールの地図を手に入れる。そう、今日までリールの町をちゃんと歩いていないということ。そして、このような記念碑は、第一次世界大戦や第二次世界大戦の記念碑であることを今回のオー・ド・フランス地方の旅で学ぶ。
地図をもらう時に、窓口でたいていこの辺りを見ておくといいよというような印をつけてくれる事が多い。そして、私は観光案内所の人のオススメに従って町歩きをするので、ガイドブックに載っている必見スポットを逆に落としてしまうこともある。地図があってもちゃんと見ないで美しい風景に引かれるままに町歩きをするので、私は道に迷うこともある。
地図を見ると五稜郭のようなシタデルがあるので、シタデルに向かって歩くことにする。
今日はモバイルルーターの力に頼らず、いつものように感じるままに歩く。私はどうしても、教会などの大きな建物を見ると近づいてみたくなってしまう。この教会はサンテティエンヌ教会“Eglise Saint-Etienne”で、建築様式はバロック。残念ながら、中には入る事ができないみたい。
ナシオナレ通り“Rue Nationale”に出ると、グランプラスの奥にリール商工会議所の鐘楼が見える。
元の場所に戻ることはわかっているんだけど、グランプラスの方向に歩き始める。今日はいつもの私の行き当たりばったりの旅。リールにはプランタンがある。ギャラリーラファイエットはないのかなぁ?百貨店があるということは、この辺りが近代的なショッピング街の中心なのかなぁ?
だって、シタデルに行く前に思いついてしまったことがあるから。
今回のオー・ド・フランスの旅のきっかけは、パリのメール“Méert”で食べたゴーフル “Gaufre”が美味しかったことから始まったと言っても過言ではないくらい。パリは何度も訪れているはずなのに、メールのゴーフルを初めて知ったときの感動は忘れない。
ベルギーワッフルの誘惑には買ったのに、ゴーフルには負けてしまう。せっかくなので、メール“Méert”リール本店で売っている全てのフレーバーを試してみよう。初日に食べたのは、バニラとラムレーズン味だった。
やっぱり美味しい。メール“Méert”のリール本店で、このゴーフル “Gaufre”を食べるためにリールに来たと言っても本当に過言ではないくらい。オランダやベルギーにもありそうなお菓子なんだけど、フレーバーが美味しいのがフランスらしい。
シタデルに行く途中に、おやつのゴーフルを食べるために寄り道してしまう。
タルト屋さんを見つけるけれど、もう誘惑には負けない。さすがに食べはしないけれど、つい足を止めてしまう。
でも、ここのタルト、いろいろな種類があって美味しそう。気になるものを見つけると足を止めてしまい、試してみたくなってしまうので、なかなか目的地にたどり着かない。なんとか、誘惑に負けずに前に進む。
シタデルへの方向は多分あっているだろうと思って、そして、わずかに見える教会の鐘楼が気になって、まっすぐ道を進む。大きな鐘楼などを見つけると、近くに行ってどうしても見てみたくなってしまう。
路地の奥に見えるのは聖カトリーヌ教会“Église Sainte-Catherine”。やっぱり、私ながらの行き当たりばったりに町を歩いた方が、おもしろい風景を見つけられるような気がする。
行き当たりばったりに歩いていると、ものすごく気になる場所を見つけたりする。AlphonseとZulmaによる“Nouveau Spectacle”は、どんなショーなんだろう?だって、新しいスペクタクルなんだもの。二人の顔写真が貼られているけれど、この二人がこの狭い場所でどのようなスペクタクルを見せてくれるんだろう?ものすごく気になる。
遠くから見えていたのはこの教会“Église Saint-André”の鐘楼。この教会の鐘楼に惹かれて歩いてみたものの、だいぶ遠くまで歩いて来てしまった雰囲気。あれ?おかしいなぁ?シタデルは地図で見る限りもっと近いはずなんだけどなぁ。
残念ながら、道に迷った事が確定なので、ギブアップ。今日は電源をオフにしていたモバイルルータを作動させてGoogleMapをチェックする。その結果、やはり道に迷って、シタデルの方向とは微妙にずれて歩き進んでしまっており、かなり町のはずれまで歩いてしまっている事が発覚。私が道に迷う原因は、いつものことだけど、大まかに地図を見ており、方向感覚だけで歩いてしまうこと。微妙な方角のズレが道に迷うことにつながる。まぁ、街をさまよい歩くというもの楽しいといえば楽しいんだけど、いつも通りの行き当たりばったりの町歩きを試した結果、けっきょくGoogleMapのお世話になってしまう。
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