初めてのフランス北部、オー・ド・フランス地方ひとり旅 2日目(3)アミアンのマルシェ。
世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」“Beffrois de Belgique et de France”に指定されているアミアンの鐘楼“Beffroi d'Amiens”のすぐ隣は屋内市場になっている。マルシェ好きの私は、マルシェを見つけてしまったら、もう誘惑を止められない。
フランスの町は、屋内市場が町の中心部にあることが多い。パリだって、ど真ん中にあるフォーラム・デ・アールは、“Les Halles”という名前からわかるように市場だった場所にある。
マルシェを見るのが好きな理由は、地域性がわかる場合があること。そして、その地域で生活している人の生活を垣間見られる気がするから。魚屋さんだって、フランス各地で売られているものと違うものが売られているかもしれない。
“Tourteau vivant”なんていうカニは今まで気がつかなかったかもしれない。こんなカニが食べられているんだ。
以前にカンカルのレストランで、茹でたつぶ貝“Bulots”をマヨネーズにつけて食べる、その名も“Bulots mayonnaise”という料理を食べたことがあるけれど、美味しかったなぁ。
そして、ムール貝。ムール貝のワイン蒸しが大好きで、ムール貝の時期になると、つい食べたくなってしまう。それに、パリだったらチェーン店のシェ・レオンで一人でも簡単に食べることができるし。
私のマルシェのもう一つの楽しみの一つはディスプレイの仕方。フランスのマルシェのディスプレイの仕方って、ものすごく魅力を感じてしまう。整然と並べられている場合もあれば、様々な野菜がごっちゃに売られている場合もある。
アミアンのこのお店は、ごっちゃに並べられているタイプ。ある程度は類型化されているけれど、色彩が混ざり合っていておもしろい。
このお店のディスプレイ、ごっちゃなんだけど、なんだか楽しい。
お店の片隅には、かぼちゃのディスプレイ。最近のフランスでは、ハロウィンも一般的になっているのかなぁ?
チーズも地域性が出やすいけれど、お店の人と話ができないとなかなか見つけられない。フランス語を学校に行ってちゃんと勉強しようかなぁ?
お惣菜屋さんを見るのも大好き。キッチンつきのアパートホテルでお惣菜を買って夕食にするのも、いつかやってみたいんだけど、私の場合は長い休暇が取れないから、暮らすように旅することが今は難しい。手前側にあるのは、“Chou Farci”。日本でもお馴染みのロールキャベツ。ここにはないけれど、ピーマンの肉詰めもフランス料理の「ファルシ」。
マルシェの中にカルフールが入っており、在来市場とスーパーマーケットが共存しているところが面白い。フランスのスーパーマーケットの魚は確かに新鮮そうには見えないことがあるし、新鮮で安い野菜や魚を買うにはマルシェには敵わない。しかし、日持ちがするものなどの品揃えはスーパーの方が充実しており、マルシェには売られていないものを補完するためにはスーパーマーケットが必要なのかもしれない。うまく、個人商店のマルシェとスーパーマーケットが使い分けられている。
マルシェを出て町歩き。お花屋さんを見るのも好きだったりする。季節のどのような花が売られているのか、そしてアレンジメントの仕方が面白かったりする。
観光案内所のマダムのお勧めのサン・ルー地区“Saint-Leu”に向けて歩くことにする。観光案内所で地図をもらう時に、たいてい、訪れた方がいい場所には印をつけてくれる。かつて、ここに修道院“Couvent des sœurs grises d'Amiens”が立っていたが、1940年5月19日にナチスドイツ軍の爆撃によって破壊された。
先ほど通りから見えたサン・ジェルマン教会“Église Saint-Germain-l'Écossais”。現在は一般公開されていない。
この教会も修道院と同様に1940年5月19日にナチスドイツ軍の爆撃を受けている。修道院の爆撃と同じ日なので、その日はアミアンの町を破壊し尽くすような爆撃があったんだろうなぁ。
サン・ルー地区“Saint-Leu”は、ソンム川の流れる低地にあり、大聖堂がある場所からは坂を下っていく。
サン・ルー地区は、アミアン中心部とは異なり、運河の流れる水の都の雰囲気。
サン・ルー教会“Église Saint-Leu d'Amiens”が見えてきた。アミアンでは、ノートルダム大聖堂とサン・ジェルマン教会、そしてサン・ルー教会が歴史ある教会。
サン・ルー教会はノートルダム大聖堂と比較して、ゴシック様式にしては鐘楼の屋根の作りが面白い。
さらに歩くと教会の廃墟を発見。ピカデリー大学“Université de Picardie Jules-Verne”の敷地内みたいだけど、この教会もナチスドイツの爆撃を受けたのだろうかと考えてしまう。単に廃墟となってしまっただけなのだろうか。どうも、今回の旅は廃墟を見ると、戦争が連想されてしまう。
カフェやレストランが並ぶサン・ルー地区に行くのは、運河沿いの道を歩く。今日のお昼ごはんは、運河沿いの雰囲気の良さそうなレストランを探そう。
ふと、建物の看板が気になる。「武道」の「武」もちょっと違う感じがしないでもないけれど、イラストから“JUDO”は理解できるんだけど、“JUJITSU”の意味がわからない。文字通りに読んで「充実」だと意味がわからないので、武道、柔道の関係から推測すると「柔術」という感じかなぁ? その下には“TAISO”と書かれているんだけど、どんな「体操」なのかが気になってしまう。
運河沿いを歩くと低層の家が立ち並び、なかなか運河沿いの良い雰囲気になってきた。サン・ルー地区に向けてさらに歩く。
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