初めてのフランス北部、オー・ド・フランス地方ひとり旅1日目(7)リールでメール“Méert”のゴーフル “Gaufre”を。そして、夕食はやっぱり牛肉のビール煮「カルボナード」。
ホテルで荷物を整理して、夕方のリール旧市街に向かう。リール・フランドル“Lille Flandres”駅前はショッピングセンター“Euralille”もあり、多くの人で賑わっている。
夕方になってきているので、レストランをチェックしながら歩く。今日のお昼はダンケルクでミシュラン掲載店に行っているので、夕食は郷土料理が食べられるような大衆レストランを探すつもり。“TAVERNE FLAMANDE”なんて郷土料理を食べたい私にとっては魅力的な名前。駅前食堂でもいいかもしれないなぁ。
“Le Palais de la Biere”なんて、ベルギー国境に面しているだけあって、リールに来たらビールが美味しいに違いない。ストラスブールもビールの街だけど、リールの方がビールの多様性があってビール文化がありそう。
リール・フランドル駅は正面から見ると、いかにもターミナル駅の雰囲気。駅の中に入ると頭端式のホームが並んでいる。
駅前通りをまっすぐ歩いていくと、テアトル広場“Place du Théâtre”に突き当たる。まず17世紀に建てられたフランドル・ルネッサンス様式の旧証券取引所“Vieille Bourse”。様式の名前はガイドブック「地球の歩き方」の通りなので、実はよくわからない。
広場の右側に見えるのは、テアトル広場の名前通り、劇場であるオペラ座“Opéra de Lille”。奥に見える鐘楼があるリール商工会議所は1910年から1921年の建築なので、歴史的な建造物かと言えば、比較的新しい建築。
今回はiPhoneでGoogle Mapが使えるのでまず検索したのは、今回の旅のきっかけであるメール“Méert”のリール本店に行くこと。なにしろ、今回の旅の最大のミッションは、メール“Méert”でゴーフル “Gaufre”を買うこと。無事にメール“Méert”にたどり着くと、奥にはサロン・ド・テもある大きなお菓子屋さん。
ゴーフル “Gaufre”をばらで2枚だけ買って、グランプラス“Grand'Place”へ。グランプラスという表現がベルギーっぽいけれど、この広場にはドゴール将軍広場“Place du Général de Gaulle”という名称もある。
広場の中心には、女神の記念柱“Colonne de la déesse”が立てられており、何かのイベントだと思うけれど、ピンクのブラジャーをつけている。
そして噴水の周囲に座り、今回の旅の最大のミッションである念願のメール“Méert”リール本店で買ったゴーフル “Gaufre”を食べる。
バニラ味のゴーフル、やっぱり美味しい。そして、ラムレーズン味も美味しい。パリのマレ地区でこのゴーフルに出会わなかったら、リールには来なかったかもしれないなぁ。今まで、何度もフランスを旅行しているのに、どうしてこんなに美味しいメールのゴーフルのことを知らなかったのだろう。このゴーフルのおかげで、ここに導かれたようなもの。このゴーフルがなければ、オードフランス地方への旅行を思いつかなかっただろう。
夕食のレストラン探し。今回はモバイルルータのおかげで、どこでもwifiが繋がるので、ミシュランに掲載されているレストランを探す事もできるけれど、先月のパリ出張旅行がビストロ巡りで美味しいものを食べすぎているので、今回は郷土料理を出す大衆的なレストランを探す。どのレストランも、ワーテルゾーイ“Waterzoï”や牛肉のビール煮込みのカルボナード“Carbonnades”などの、ベルギーの名物料理が並んでいる。やっぱり、リールは国境地帯ならではでベルギー文化とフランス文化の交差点。
歩き回ってみて、“La Chicorée”というレストランの名前に惹かれて、適当にレストランに入ってみることにする。
メイン料理は牛肉のビール煮込み、カルボナード“Carbonnade Flamande”。美味しいんだけど、すっかりと地方都市の大衆的なレストランは量が多いことを忘れていた。コース料理にしなくてもよかったかも。
もちろん、今日はワインではなくビール“Castelain Grand Clu”をお代わり。
デザートは“Crème brûlée a l’cassonate”。今回、wifiが使用できるので“cassonate”もすぐに調べることもできるけれど、フランス語のようでフランス語ではない。標準的なフランス語だと赤砂糖“cassonade”とスペルが違う。かといって、オランダ語でもなさそうだし、この地域の方言なのかなぁ?
食事が終わる頃にはレストラン“La Chicorée”はお客さんで賑わってくる。
リールのグランプラスへ。右側の建物はテアトル“Théâtre du Nord”で、三角屋根の建物にはFnacが入っている。
街の中心に大きな広場、グランプラス“Grand'Place”があるのもベルギーぽい。女神の記念柱“Colonne de la déesse”はライトアップされているけど、歴史的建造物である旧証券取引所は薄暗い。
商工会議所の鐘楼もライトアップされていないので、リールでは夜景はあまり期待できないかも。
リールは観光都市として売り出すことを考えていないのかなぁ?旧証券取引所も街灯の灯りがあたる程度。
今回のオー・ド・フランス地方のきっかけは、メール“Méert”のリール本店でゴーフル “Gaufre”を食べることだった。そんなきっかけで、今までは注目もしていなかったフランス北部を歩いてみたら、想像以上に楽しい。ベルギービールはしっていたけれど、フランス北部のビール文化は知らなかった。フランスのビール文化といえば、ストラスブールだと思い込んでいた。フランス旅行は何度もしているのに、「まだ知らない」フランスがある。
リール・フランドル“Lille Flandres”駅に戻る。
リール・フランドル駅前広場に隣接する大きなショッピングセンター“Euralille”の前を歩く。
大型ショッピングセンター“Euralille”の一角にある大型ホテルHotel Lille Europeに戻り、私の宿泊するホテルにしては珍しくバスタブつきなので、お湯を貯めてお風呂に入り、さっさと寝てしまう。先月、「暮らすように過ごすパリ、パリNPO団体取材旅行」でマレ地区で“Méert”のゴーフル “Gaufre”を食べてから、急きょ手配したオー・ド・フランス旅行だけど、楽しくて大正解。
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