初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 5日目(2)イスラエル旅行最後の難関、テルアビブ・ベン・グリオン空港の出国審査。
無事にエルサレム・セントラル・ステーション近くのバス停にテルアビブ・ベン・グリオン空港行きの485番空港バスが近づいてくる。しかも、ほぼ定刻通りでイスラエルのバスの正確さに驚く。
テルアビブ・ベン・グリオン空港の485番空港バスはバス停で待っている人も多く、ほぼ満席状態。今回の旅行で、「地球の歩き方イスラエル2015〜2016」を参照しても、ベン・グリオン空港からエルサレムに向かうにはシェルートに乗ればいいことはわかったんだけど、エルサレム市街からベン・グリオン空港に向かう方法はネシェル社のシェルートを予約する方法以外は書かれていない。先行研究を参照しても、いったん、バスでテルアビブ市内のバスターミナルに向かい、そこから鉄道に乗り換える方法しか見つけられない。そのため、当初は、テルアビブまでバスで向かい、テルアビブで鉄道に乗り換える方法を検討していた。
料金は16シュケルと安い。「地球の歩き方イスラエル2015〜2016」に「エルサレム行きの路線バスは運行されていないので、空港前で待機しているシェルート(乗合路線タクシー)を利用する」と書かれているのを鵜呑みにして、最新の情報を集めていれば、行きも安くエルサレムまで来られたのになぁ。まぁ、2015年版と古かったのに、最新の情報を事前にきちんと調べない私が悪い。
バスはエルサレム新市街を出て、テルアビブ・ベン・グリオン空港に向けて走り出す。
テルアビブ・ベン・グリオン空港に近づいてくると農地が広がっている。マハネー・イェフダー市場に並んでいた野菜や果物をみるとイスラエルは豊かな土地なのだろう。今回は日程の関係でエルサレムと死海に限定してしまったけれど、もっと地中海沿いのイスラエルを旅してみたいなぁ。
イスラエルでもプジョー208が当然ながら走っている。しかも本国でも少ない3ドア。
テルアビブ・ベン・グリオン空港に到着する前にバスのトランクが開けられてチェックがある。イスラエルが特別に厳重な警備体制だと思うかもしれないけど、本当にそうだろうか。よく考えてほしい。実はつい最近まで成田空港に入る前には検問があり、クルマで行くとトランクを開けてのチェックがあったし、バスで成田空港に行っても警察官がバスの中に入ってきていた。鉄道で行っても空港駅に荷物チェックがあった。実はほんの数年前まで成田空港もイスラエルと同等の厳重な警備体制だった。
空港ターミナル前にはバリケードがあり、突入すればタイヤがパンクするようなトラップがある。さすがに成田空港もここまでは厳重ではなかったなぁ。
486番空港バスはテルアビブ・ベン・グリオン空港に無事に到着する。
無事に到着できてほっとした反面、4時間以上前に空港に到着してしまった。とは言っても、3時間前には到着していなければならないので1時間ちょっとの余裕があるだけ。建物の中に入るときは特に検問などはないし、手荷物検査もない。
バスは到着ロビーと出発ロビーの中間階に到着する。到着ロビーが見える。
出発ロビーに上がると自動チェックイン機と航空会社の出発カウンターが並んでいる。先行研究の中にはスーツケースを開けてチェックされるという情報もあったけれど、チェックインカウンターの前でそのようなチェックを受けている人はいないし、混雑している様子もない。
出発案内板で13:50キャセイパシフィック航空CX676便香港行きの運行状況を確認する。
キャセイパシフィック航空CX676便テルアビブ発香港行きの出発時刻は定刻通りの13:50。41-45というのはチェックインカウンターだというのはわかるけれど、Bというのは何だろう?
自動チェックイン機が並んでいるので、とりあえず、ボーディングパスを取り出してみることにする。
簡単にキャセイパシフィック航空CX676便のボーディングパスを取り出せる。
柱にBと書かれている。これが出発案内板のBの意味。ブロックごとに入口が決まっており、航空会社のチェックインカウンターの前にセキュリティチェックのためのカウンターがある。航空会社のチェックインカウンターの前にセキュリティチェックのカウンターがあり、そこで係官からの尋問が待ち受けている。時間がかかりそうなセキュリティチェックの尋問を早く抜けたいと思って中に入ろうとすると、時間が早すぎると入れてもらえない。けっきょく、航空会社のチェックインが始まる3時間前でないとセキュリティチェックを受けられない。ということは、推奨時間よりも早い4時間前に空港に到着しても全くもって無駄なことだということがわかる。ベンチに座って時間が経つのを待つ。私はヨーロッパを旅行するようになってから、待つことは苦痛ではなくなった。
3時間半前に、実はまだ航空会社のチェックインカウンターは開いていないんだけど、係員が交替したタイミングで通過を試みると無事にセキュリティチェックに進む。セキュリティチェックのカウンターは多くあり、順番待ちはそんなに長い時間はかからない。
セキュリティチェックは、再びトルコにはなぜ行ったのかという質問を再び受けたので、おそらく入国時に話した内容が端末に記録されており、辻褄が合うかどうかをチェックされている。どこに言って、今日はどこから来たのか、荷物は誰がパッキングしたのかなど質問の内容は決まりきったもので難しいものはない。セキュリティチェックが終わるとパスポートに黄色いバーコードを貼られる。
そして、スーツケースには航空会社のタグとは別に、バーコードが書かれたタグを巻かれる。
運が良かったのかどうかはわからないけど、スーツケースを開けてチェックされることなく、航空会社のカウンターでスーツケースを預けてしまう。スーツケースを開けられて係員の検査に立ち会うことは免れたのか、今は行われていないのか。そもそも、セキュリティチェックの背後には航空会社のカウンターが並んでおり、どこでスーツケースを開ける場所があるんだろう。2017年7月現在、スーツケースをその場で開ける検査は行われていない可能性がある。
セキュリティチェックと航空会社のチェックインを済ませてしまえば、あとは普通の空港と変わらない。もう買うものもないので、そのまま出国審査に進むことにする。
手荷物検査は、簡単な検査で済む列とランダムに厳重に検査する列に別れている。セキュリティチェックが終わり安心していたら、係員は無情にも私を厳重に検査する列に案内する。今回のイスラエル旅行、運よく厳重な検査によく当たる。手荷物をすべて取り出し、謎の棒のようなものでバックの底をゴシゴシと擦っている。その棒を検査機器に入れて何らかの検査をしているんだけど、何を調べているのかよくわからない。これもそんなには時間がかからず、無事に通過する。
その後はパスポートコントロールだけど、これは簡単。機械にパスポートを読み込ませて、写真と一致すれば出国許可証が自動的に発行される。この出国許可証を自動改札機のような機械に通せば、無事にイスラエル出国。ここまで1時間もかかっていない。
出国審査を終えると、入国時に通った坂道と交差するように作られた坂道を下っていく。
入国時に上から眺めていた大きなホールに到着する。普通の空港のように免税店やレストランが並んでいる。
地球の歩き方イスラエルにも書かれている「ちょっと手ごわい空路での出国」を出発前は難関だと思って心配していたけれど、実際にテルアビブ・ベン・グリオン空港での出国は思っていたほどではなかった。航空会社のチェックインカウンターより前にセキュリティチェックでの係員による質問はあるけれど、スーツケースをその場で開けてのチェックはないし、時間もそんなにかからない。スーツケースは通常通り、航空会社のチェックインカウンターで預けてしまえば手続きは完了。出国審査は機械で写真を判別して出国許可証が出るのみで会話する必要はない。出国も自動改札機を通るだけで簡単に済んでしまう。
中央のホールから放射状に突き出ているコンコースがある。13:50キャセイパシフィック航空CX676便香港行きの出発ゲートはC9番。イスラエル旅行、最後の難関である出国審査をクリアして、ホッとした気分でコンコースCへと向かう。
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