初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 4日目(3)エルサレム、オリーブ山からイエスの歩いた道をたどる。
オリーブ山からエルサレム旧市街を眺めると、オリーブ山を下りはじめる。歩いて登るのがけっこう大変だと思ったら、けっこう急な坂道。
エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら…。しかし、今はそれが見えない。やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて司法から攻め寄せ、お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」(ルカ19:41〜44)
ルカによる福音書19:41〜44に書かれている、イエスが涙してエルサレムの滅亡を予言したという記述に基づいて1955年に建てられた「主の泣かれた教会」。後の時代に建てられた教会も聖書に結びついている。今回の旅行で、今さら聖書の記述をたどりながら旅行記を書いているけれど、聖書を持っていけばよかったなぁ。しかもルカ19には鉛筆でラインが引いてあり、おそらく大学時代にキリスト教概論という授業があり、「徴税人ザアカイ」の部分を読んだ形跡がある。
「主の泣かれた教会」は涙の粒をイメージしたドームになっている。
そして祭壇の奥には神殿の丘の「岩のドーム」が見えるように作られている。
エルサレム旧市街とオリーブ山の間はキドロンの谷(聖書で書かれている読み方であり、「地球の歩き方イスラエル」では「ケドロンの谷」と記載)と呼ばれる谷になっていることがわかる。
すぐ右側にはロシア正教の教会「マグダラのマリア教会」が見える。いかにも屋根がロシアっぽくておもしろい。ロシアにもいつか行ってみたいなぁ。
さらにオリーブ山を下りる。けっこうな急な坂で登る時に大変だったわけだ。
「主の泣かれた教会」から見えたロシア正教の教会「マグダラのマリア教会」に向かう。通りから階段を上る。
近くからだと教会の全体像がよくわからない。「マグダラのマリア教会」はロシア皇帝アレクサンドル3世が、マグダラのマリアとロシア皇帝アレクサンドル3世の母のマリアを記念して建てたもの。
オリーブ山を下りる。行きに声をかけられたタクシーがまだ止まっており、ベツレヘムに行かないかという誘惑を受ける。本心としてはまだ半日あるし行きたいんだけど、情勢が不安定な時には行くべきではないかなぁと判断して、ベツレヘムの聖誕教会は次回エルサレムを訪れた時に訪問することにする。
エルサレム旧市街とオリーブ山の間の谷にある「マリアの墓の教会」は、建物がない。
入口から地下に下る階段がある。階段を降りて右手には聖母マリアの墓がある。
本当はベツレヘムに行こうと思っていたんだけど、発砲テロ事件の影響ために、時間がなければカットするつもりだったオリーブ山に行ってみてよかった。神殿の丘に面し、閉ざされている黄金門を見て、エルサレム旧市街の「糞門」を訪れれば、エルサレム旧市街の城壁にある8つの門を制覇することになる。キドロンの谷を上がり、「糞門」に向けて歩くことにする。
シオンの丘に向けて遊歩道が整備されている。「最後の晩餐」の部屋からゲッセマネの園までイエスが歩いた道を遡ることになる。
エルサレムはイエスの予言通りに滅亡することになるんだけど、エルサレムは堅牢な城塞都市であるように感じる。
キドロンの谷には、旧約聖書の「サムエル記上」に明記されているアブサロムの塔と呼ばれる塔が立っている。とガイドブックに書いてあっても、よく知らない。
岩山に作られているのは、てっきり住居だと思ったら、「地球の歩き方イスラエル」を参照したらダビデ王時代からの墓地だという。
このあたりからだと、ロシア正教の教会である「マグダラのマリア教会」の金色のドームがよく見える。ロシアも「まだ知らない」ディスティネーションであり、いつか行ってみたいなぁ。
岩を土台にして家が建っている。歴史的な建物ではないかもしれないけど、私は斜面に立つ家がある風景って興味を持ってしまう。
エルサレム旧市街の中に見えるドームはイスラム教のアル・アクサー寺院。
このあたりがエルサレム発祥の地と言われるダビデの町の遺跡なのかなぁ。残念ながら土曜日は休館日なので見学はできず。
ようやく城塞都市エルサレムの8つの門の1つである「糞門」に到着。エルサレム旧市街に住む人々の排泄物をこの門から運び出していたから「糞門」と呼ばれる。
糞門にも警官隊はいるものの、のどかな雰囲気。やはり、ダマスカス門だけが異常に警備が厳しい。
糞門からエルサレム旧市街に入らずに、さらにシオン門を目指して歩く。この辺りからは、丘に貼りつくように建つ住宅が面白い。
今日はずいぶんと歩いている。オリーブ山まで往復して、さらにキドロンの谷からここまで登ってきたんだから。
イエスが「最後の晩餐」の部屋からゲッセマネの園に向かって歩いた道を遡るように歩き、シオンの丘に着く。エルサレムがおもしろいのは、聖書の世界がそのままある。旅行記をまとめる際になって、聖書を参照しながら書いているけれど、やっぱり聖書を読んでから行くべきだったし、聖書を持って行けばよかったなぁ。シオン門から再びエルサレム旧市街の中に入るけれど、シオン門も警察官がいるもののスルー。やっぱり、ダマスカス門だけが異常に厳しいだけだということを実感する。
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