初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 3日目(1)エルサレム、早朝の聖墳墓教会へ。
2017年7月14日、金曜日、エルサレム。金曜日というのはユダヤ教にとっては夕方から安息日となり、土曜日の夕方までは公共交通機関が止まり、商店やレストランも閉店となる。また、イスラム教も金曜礼拝が行われる日となる。イスラム教の寺院の立つ神殿の丘は金曜日と土曜日は入場できないので、昨日、行っておかなくちゃダメだったことに気がつく。事前に詳しく調べないから、私の旅行はミスが多い。でも、私は、見逃した場所はきっと神様が再び訪れなさいと残しておいてくれたと楽観的に考える。いつかまた来ればいいじゃない。その時は、ひとり旅じゃないかもしれないし。部屋の窓から外を眺めるとまだ太陽は昇っていないみたい。
屋上のテラスに向かう。ちょうど、東の空から太陽が登ってこようとしている。
エルサレムで迎える朝。今回のハシミホテル、屋上のテラスが最高にいい。
朝、早起きした理由は、混雑していない聖墳墓教会を再び訪れようと思ったから。城壁内のエルサレム旧市街に宿泊しているので、聖墳墓教会へは歩いて5分くらいしかかからない。
朝日に染まる街並みが美しい。美しい風景を心の中できれいだなぁと呟きながら過ごしていると、隣に共感できる人がいたらいいのになぁと感じてしまう。
灯りが見えたので気にしてみると、路地で朝食を売っているお店。
スークを抜けると道幅が広くなり、モスクのミナレットが見える。聖墳墓教会に向かうには、ミナレットを目指す。お店も空いていなければ、人通りもまばらにある程度。
昨日、最初はこの入口がわからなかった。キリスト教の一大巡礼地でありながら、入口はとても小さい。
建物は大きいのに広場は狭く、写真に全体像を収めきれない。こういう時に広角レンズが欲しくなる。
ガイドブックによると朝5時から開いているので、早朝の参拝が空いていていいかも。
階段を登ってイエスの十字架が立てられた場所には、すでに参拝客がいる。この時間帯は、あからさまな観光客よりも信者による礼拝が多い雰囲気。
階段を降りて、聖墳墓教会を探検してみることにする。この台の下にある石にもきっと意味があるんだろうなぁ。
「地球の歩き方イスラエル」を参照に歩いてみるけれど、聖墳墓教会内の地図にヴィア・ドロローサのポイントを示してくれれば、全てのポイントを巡ることができたのになぁ。けっきょく、第13ポイントの「マリアが亡骸を受け取る」ポイントは通り過ぎてしまう。
聖墳墓教会はもちろんキリスト教の聖地だけど、このドアの幾何学模様はイスラム文化っぽい。
そして、天使の礼拝堂へ入ってみることにするけど、まだ開いていない。
天使の礼拝堂に入る列に並ぶ。数名ずつ中に入ると、さらに奥にあるイエスの墓に2〜3人ずつ入るのを待つ。
イエスの十字架といい、イエスの墓と言い、床にひざまずいて参拝する。
イエスの墓の参拝を終える。聖墳墓教会は、観光客で混み合う日中よりも早朝に来た方が静かな雰囲気でいい。
昨日、ヴィア・ドロローサ巡りをしていたときにはわからなかった、第10ポイントのイエスが衣を脱がされた場所は、入口の右側にある小さな聖堂。
けっきょく、第11ポイントと第12ポイントは見つからず。先行研究をちゃんと調べてくればよかった。たぶん、ちゃんとポイントを解説してくれている几帳面な人が書い旅ブログもあるはずなのに。まぁ、私のブログは観光ポイントと観光ポイントの途中の雰囲気を伝え、全体的なその場の雰囲気を少しでも伝えることがメインと考えているので、詳しく知りたい場合は几帳面な人が書いた旅ブログをみればいい。
聖墳墓教会から再びダマスカス門へ抜けるスークの道を歩く。この道の途中にハシミホテルがある。
昨日はあまり気にしていなかったけれど、人通りの少ない朝のスークでは猫の存在に気がつく。
ハシミホテルは朝食つきなんだけど、ホテルで食事を取らずに出かけてしまうことにする。何しろ、今日は金曜日。夕方にはバスやトラムはシャバットのために運休になってしまう。
頭の上にパンを乗せて運んでいる人がいる。石の階段に座り、話すムスリムの少女たち。平和な雰囲気だなぁ。
2017年7月14日、金曜日の朝。平和な雰囲気のダマスカス門を見るのはこの日の朝が最後であることを、私はまだこの時は知らない。エルサレムの平和は、異なる宗教、価値観を持つ人々による絶妙なバランスの上での平和であり、ごく一部の人たちの行為によって、平和のバランスは簡単に崩れてしまうことを今日の夕方には思い知ることになる。
« 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 2日目(9)エルサレムでの夕ごはんは、ファラフェルサンド。そして、謎のゲロ330ml!? | トップページ | 今回のイスラエル旅行のカメラはNikon D7200を導入。 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(2)ブラガで10時のおやつは巨大ケーキ。(2020.07.30)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 3日目(1)ポルト、サン・ベント駅からブラガに向かう。(2020.07.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(4)カミーノを一人で歩き切った旅人と合流。お昼ごはんはポルトのB級グルメ、コンガ“Conga”のビファナ“Bifanas”を。(2020.06.27)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(3)ポルト・フランシスコ・サー・カルネイロ空港からポルト・メトロに乗ってポルト市街へ。(2020.06.24)
- 一目惚れをしたポルトへの旅 2日目(2)パリ・オルリー空港からTAPポルトガル航空に乗っていよいよ一目惚れをしたポルトへ。(2020.06.17)
「イスラエル」カテゴリの記事
- 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 6日目(4)イスラエルからの帰り道、まさかの香港国際空港の悪天候。(2018.02.25)
- 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 6日目(3)イスラエルからの帰り道、香港のワンタン麺の美味しさにはまる。(2018.02.22)
- 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 6日目(2)イスラエルからの帰り道、スターフェリーに乗って尖沙咀チムサアチョイへ。(2018.02.18)
- 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 6日目(1)イスラエルからの帰り道、朝ごはんは香港で朝飲茶。(2018.02.14)
- 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 5日目(3)テルアビブ・ベン・グリオン空港から香港へ向かう。(キャセイパシフィック航空の機内食)(2018.02.11)
« 初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 2日目(9)エルサレムでの夕ごはんは、ファラフェルサンド。そして、謎のゲロ330ml!? | トップページ | 今回のイスラエル旅行のカメラはNikon D7200を導入。 »
コメント