初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 2日目(4)ヴィア・ドロローサを歩きイエス・キリストの墓がある聖墳墓教会へ。
イエスが十字架を背負い歩いたヴィア・ドロローサを歩む。次の第7ポイントは、ベロニカ教会。ここでベロニカという女性がイエスの顔を布絹で拭うと、その布にイエスの顔が浮き上がったという。
ヴィア・ドロローサには多くの巡礼者や観光客がイエスの痕跡を巡っている。
ヴィア・ドロローサはまっすぐな一本道ではなく、ここでも違う道に突き当たる。この道はダマスカス門からハシミホテルへと続く道。実は、ホテルを出て、ここからスタート地点まではすでに歩いた道だったりする。スーク沿いにあるハシミホテルは、この地点まで数十メートルくらいしかない便利な場所にある。
第7ポイントは、再び十字架を背負ったイエスがつまずいた場所。ここにかつては裁きの門と呼ばれる門があったという。
アラブのスークのお菓子屋さん。私は日常的に食べられているようなお店を見るのが大好き。
第8ポイントは通りから外れた場所にある。「民衆と嘆き悲しむ婦人たちが大きな群れを成して、イエスに従った。イエスは婦人たちの方を振り向いて言われた。『エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。』」(ルカ23:27〜28)と民衆に向けて語った場所とされている。このブログを編集する際に新共同訳の聖書の「ルカによる福音書」を読んでみるけど、イスラエル旅行前に読んでおくべきだったかもしれないし、私の持つ聖書は旧約聖書も含まれるのでかさばるけれど、聖書をイスラエル旅行に持ってきても良かったかもしれないなぁ。
聖ハラランボス・ギリシア正教会の壁に第8ポイントはある。スークの通りから外れたところにあるので、イエスの時代は建物が建っていなかったのかもしれないなぁ。奥にマルタ十字が見える。
お菓子屋さんを発見。バクラヴァが売られている。イスラエルでも食べられているんだ。ここがアラブ人街だから売られているのかなぁ?私はバクラヴァをけっこう好きだったりする。パイのような生地に蜜が染み込んでいて美味しい。そういえば、サントリーニ島旅行の帰り道にイスタンブールの専門店で買って帰ったこともあったっけ。そのために、トルコの入国スタンプが増えてしまい、イスラエル入国の際に質問されることになるんだけど。
ギリシアでもトルコでも売られているバクラヴァ。イスラエルでも食べられているとすれば、広く中近東のお菓子なんだろうなぁ。そもそも、バクラヴァの起源ってどこにあるんだろう?
バクラヴァを巡る旅というのもおもしろいかもしれないなぁ。ヨーロッパ方面はギリシャでは普通に食べられているので、マケドニアあたりまで分布しているのかなぁ。東側はイラン?このように私の行き当たりばったりの旅は小さな興味から始まる場合もある。そのうちに「バクラヴァを探しにイランひとり旅」に出るかもしれないなぁ。
第9ポイントはまたしてもスークのある通りから外れた場所にある。イエスの時代には現在とは違う道があったのか、何もない場所だったのかなぁ。
ちょうど聖墳墓教会の裏手にある。ここから聖墳墓教会に抜ける道があったみたいだけど、私は事前にちゃんと調べていないので、そんなことには気がつかない。一旦、スークのある通りに戻る。
スークを抜けて開けた場所に出る。このアーチがかかるアーケードはなんだろう?
観光ポイントではなく食堂やお店が普通に並ぶ通りだった。でも、エルサレム旧市街のど真ん中にあるこのアーケード街はいつの時代からあるんだろう?
正面にはモスクのミナレットが見える。ここで聖墳墓教会への入口がわからず、少し迷う。大きな教会なんだろうから、広場があるものだと思って探してみても見つからない。私の旅にはよくあることなんだけど、方向感覚だけで歩いて迷子になるパターン。
さすがに場所がわからなくて、これ以上歩くと本当に迷子になるので地図で場所を確認する。普段から早めに地図で確認しておけば、迷子になることはないと思うんだけど、なにしろ私の町歩きは行き当たりばったりで、バクラヴァ屋さんを見つけたら立ち止まったりして、興味を持ってしまうと、まっすぐに進まないもので。
モスクのミナレットの方向に歩き、この奥にある小さなアーチが聖墳墓教会の入口。地図をちゃんと見るか、案内してくれる人がいなければ、この入口はわからない。
聖墳墓教会に到着。ヨーロッパで見る教会とは建物の雰囲気が違う。私の旅は行き当たりばったりなので、ここから先はヴィア・ドロローサのポイントをチェックすることを忘れる。たどり着いたことが嬉しくて、すぐに建物の中に入ってしまう。でも、この世の中には几帳面な人がたくさんいるので、ポイントをコンプリートした旅行記はたくさんあるだろうから、そちらを参照すればいい。そのような旅行記は、解説についてもきちんとしてくれているはず。ちなみにヴィア・ドロローサの第10ポイントは、この写真には収まっていないけど、正面入口の右側にある階段を上がる。
建物の中に入ると、香油を注がれた石がある。十字架を下されたイエスの聖骸に香油を塗った場所。
イエスにゆかりがある場所では、巡礼者がひざまずいている。荷物を置いている人がいるけれど、なにか意味があるのかなぁ?
私も巡礼者にならって、ひざまずいて香油の注がれた石に顔を近づけてみる。
香油の注がれた石の右手にある階段が気になって、登ってみる。もはやガイドブックをきちんと読まずに感覚だけで行動している。旅行記の編集段階になって、聖書を参考にして読んでみると、ヴィア・ドロローサやゴルゴダの丘を理解するために事前に聖書を読んでおくべきだったと感じる。本当に聖書を持っていけば良かった。
階段を上ったところにあるのは、ここはヴィア・ドロローサの第12ポイントのイエスが息を引き取った場所。
並んでいる巡礼者が何をしているかと見ると、祭壇の下にひざまずいている。この祭壇の下がイエスの十字架が建てられて、息を引き取った地点とされ、列ができている。私も巡礼者とともに列に並び、祭壇の下にひざまずく。
2階からは香油を注がれた石がよく見える。巡礼者がひざまずき、祈りを捧げている。ちなみにヴィア・ドロローサの第11ポイントと第13ポイントについては、そもそも本気で見つけようとしていないこともあるけれど、見つけられなかったために残念ながら滞在中何度か聖墳墓教会を訪れているのに実物を把握していなければ写真にも残っていない。
ヴィア・ドロローサの最終ポイントであり、聖墳墓教会の中にあるイエスの墓。
聖墳墓教会のドームの中にさらに天使の礼拝堂と呼ばれる小さな礼拝堂が建てられている。
巡礼者たちが列を作り順番に天使の礼拝堂の参拝をしている。小さな礼拝堂を半周するくらいの巡礼者の列ができているので、今は並んで入るのに時間がかかりそうなので天使の礼拝堂に入らないことにする。今回はエルサレム旧市街に3泊4日の滞在の予定だし、ハシミホテルから聖墳墓教会までは徒歩5分くらいしかかからないので、旧市街に泊まっているメリットを生かして、まだ観光客が少ないだろうと思われる明日の朝に再び訪れることにする。
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