初めてのイスラエル、エルサレム・死海ひとり旅 2日目(2)テルアビブ・ベン・グリオン空港から乗合路線タクシー「シェルート」に乗ってエルサレムへ。
テルアビブ・ベン・グリオン空港からエルサレムに向かうことにする。テルアビブ・ベン・グリオン空港には鉄道路線もあるが、30分に1本、テルアビブ市街に行くことができるが、エルサレム方面は現在建設中。近い将来、鉄道でエルサレムまで行ける日も来るかもしれない。
そのほかの方法はタクシーか「シェルート」と呼ばれる乗合路線タクシー。表示ではシャトルサービスとなっている。タクシーの客引きがいるかと思っていたら、寄ってくる人もいない。
たぶん、この周辺がエルサレム行きのシェルート乗り場。黄色いワゴンタクシーがおそらく乗合路線タクシー「シェルート」。しかし、閑散としており、ここでいいのかなぁ?と思ってしまう雰囲気。
私の予想では、客引きのおっさんがいて、半ば強引に案内されるつもりでいたのに、実際は閑散とした雰囲気。強引すぎても困ってしまうけれど、私の考えは本当に都合のいいもので、まったく客引きがいないと困ってしまう。
運転手とみられる人の前を通っても声をかけられない。でも、この周辺であっているみたいで、料金表がある。値段交渉制ではなく、安心の明朗会計になっていて、エルサレムセントラルステーションまでは38シュケル。ホテルまでは64シュケル。
黄色いワゴンタクシーにはすでに乗車している人がいることに気がつく。こちらから運転手に声をかけるとエルサレム行きだという。旧市街のホテル名を伝えると、ダマスカス門まで連れて行ってくれることを確認し、スーツケースを積み、すでに先客のいるワゴンタクシーに乗る。
ワゴンタクシーに乗り、乗客が集まるのを待つ。乗客が集まるまでシェルートは出発しない様子。早く乗客を集めるために、もっと、運転手が積極的に声をかければいいのに。
ようやく乗客が集まり、ワゴンタクシーはテルアビブ・ベン・グリオン空港を出発。
イスラエルという国は未知の国で、私の頭の中にあるイスラエルのイメージは「偏見」や「思い込み」に支配されていることに気がつく。シェルートから見るイスラエルの風景は作物が栽培されている。私はもっと草木も生えておらず、土色をした岩だらけの荒地のような風景を想像していた。
今回、イスラエルに来てよかったかもしれない。実際に来て、自分の目で見て、自分の肌で感じなければ、イスラエルの地は、「偏見」や「思い込み」によって荒廃した土色の風景を想像し続けていただろうなぁ。一面に作物が植えられている。
この背の高い作物はとうもろこしかなぁ?地平線まで畑が広がっている。
ちゃんと森もある。どんなにインターネットで情報を得られるようになっていても、やっぱり「まだ知らないどこか」は、実際に自分で行って、自分の目で見て、耳で聞き、肌で感じなければわからない。勝手に作物も育たないような荒地を想像していた自分が恥ずかしい。
イスラエル市街に入る。イスラエル新市街のホテルを巡り、乗客を降ろしながら進む。イスラエルの新市街は、ヨーロッパの街を感じさせる雰囲気。
黒い衣服で身を包み、帽子をかぶった正統派ユダヤ教の人がバスを待っている。真夏である7月にこの服装は暑くないのかなぁ?
イスラエル旧市街の城壁が見えてきた。イスラエル旧市街は、私の大好きな城壁で囲まれた城塞都市。
ダマスカス門のそばで乗合路線タクシー「シェルート」を降りる。料金はテルアビブ・ベン・グリオン空港に掲示されていた通りの明朗会計。
今回は城壁内のホテルを予約しているので、ダマスカス門から旧市街の中に入れば、ホテルに辿り着くはず。ダマスカス門の前はロータリー交差点になっている。
ダマスカス門周辺はアラブ色が強い感じ。エルサレムって想像通り、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の聖地であり、文化が入り混じった街であることを感じる。私が好きなのは異文化が混じり合う文化の交差点。
その意味でエルサレムは異文化の混じり合う究極の地。だからこそ、自分の目で見て、喧騒を聞き、ずっとこの地を五感で感じてみたかった。
ダマスカス門周辺はごちゃっとした感じがアラブの雰囲気そのもの。
パンが売られている。イスラエルというとベーグルというイメージだけど、日常的に食べられているパンは違うのかなぁ?それともこの周辺がアラブの街なので、アラブ文化のパンなのかなぁ?街を歩いている女性はアラブの服装。
ダマスカス門に向かう。ダマスカス門周辺は混沌とした街のようだけど、ちゃんと歩行者用の信号機も整備されている。そしてダマスカス門周辺はアラブの服装の女性が多い。
城塞都市エルサレムを守る立派なダマスカス門。名前の通り、シリアのダマスカスへ通じる街道につながっているんだろうなぁ。
ダマスカス門の手前には軍服を着て銃を持ったイスラエルの治安部隊が常駐している。だけど、雰囲気的には緊張を感じるわけではない。
ダマスカス門を一歩入ると、そこはアラブのスーク。ごちゃっとしたアラブのスークの雰囲気って大好き。生活を感じるスークを見ると、エルサレムって、実際はユダヤ文化とアラブ文化と絶妙のバランスで共存できているんじゃないかなぁ。
街並みはアラブ文化だけど、強引な客引きなどの寄ってくる怪しげな人がいないので歩きやすい。
迷路のような入り組んだ路地。そして路地の狭さ。まさに私の大好きなアラブのスーク。だけど、人通りが少なくて歩きやすい。もしかして、アラブのスークの雰囲気を安全に楽しむには、エルサレムって便利なのかもしれない。
観光客目当てのお店かと思って歩いてみると旧市街の中にもお肉屋さんがあったり、生活に密着したお店があるのがいい。全くの観光地ではなく、旧市街で生活している人がいるということ。
だけど、心配だったのは迷路のような細り路地を歩いて旧市街のホテルにたどり着けるかどうか。
よかった、無事にアラブのスークにある今回のホテル、ハシミホテル“HASHIMI HOTEL&HOSTEL”の看板を発見する。さっそく、ホテルに入ってスーツケースを置いて、いよいよエルサレム旧市街の町歩きを始めてみることにする。
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