新宿伊勢丹でフランスウィーク2017、そして青山・表参道でひとりフレンチ。
2017年4月18日、火曜日。2017年4月13日から今日17日まで、伊勢丹新宿本店で毎年春に開催される催事の「フランスウィーク」に行くことにする。10時半の伊勢丹の開店時間を10時だと勘違いして、開店前の10時すぎに到着してしまう。
ふとショーウインドウがフランスウィークのディスプレイになっていることに気がつく。さっそくプロヴァンス地方の“Valensole”がどこにあるのかわからない。まだ知らないフランスの地名は次のディスティネーションのヒントになるかもしれないなぁ。
残念ながら2連敗。海沿いにある鳥取砂丘のような“Dune du Pilat”はどこにあるんだろう?すでに最初の2つのディスプレイの場所がどこにあるのかがわからない。
よかった。やっと訪れたことのある町が出てきた。マントンはレモン祭の時に訪れているけど、夏にのんびりするのもいいかもなぁ。
モン・サン・ミシェルも同様に訪れたことのある人が多いだろう。
自称「フランス通」ぶって調子に乗ると落とし穴がある。“Moulin de Moidrey”ってどこにあるんだろう?有名な観光スポットなのかなぁ?
行ったことはないけれど場所はわかる。いつかアルビにあるトゥールーズ・ロートレック美術館に行ってみたいと思っている。伊勢丹のディスプレイで巡るフランス旅行、けっこう楽しい。
最後は実は行ってみたいと思っているエトルタ。フランスを旅しているようで、伊勢丹新宿本店のフランスウィークのディスプレイを見るのはなかなか楽しかった。写真に撮るには光の反射が少ない夜の方がいいかもしれないなぁ。
開店と同時に6階にあがる。開店直後なのに結構なお客さん。だけど、今日は空いている方みたいだけど。
入口のそばにあるのはブーランジェリー「ル・グルニエ・ア・パン」。このブーランジェリーって、私がなぜかパリの定宿にしているプラスティタリーのそばにあったお店で、私は本店に行ったこともある。日本だとジャンボン・エマンタールのバケットサンドが1200円以上もしてちょっとびっくり。
オリーブの入ったフーガスが美味しそう。このブーランジェリーを知ったのは、だいぶ前だけど稲葉由紀子さんの「新・パリでお昼ごはん」という本に掲載されていて、確かフーガスが美味しいと書かれていたような気がする。
一番の行列はストレー“Stohrer”。列に気がついて開店直後に並んでみたけど、すでに看板商品である「アリババ」は買えず。そもそも、ストレーはガイドブックには載っているので名前は知っているけれど、私はパリで行ったことがない。次にパリに行くことがあったら、ストレーに行って「アリババ」を食べてみようかなぁ。
30分くらい並んで、なんとかエクレールは買えそう。そもそも、日本ではシュークリームと比較するとあまり人気のないはずのエクレールになぜ行列ができているんだろう?並んでいるマダムたちを見ても、フランスかぶれの雰囲気を感じる人は一部しかいない。「ストレー」というブランド目当てなのかなぁ?次にパリに行ったら行ってみよう。
伊勢丹のバイヤーはすごいと思う。エシレはフランスのスーパーマーケットのモノプリで買えるんだけど、パリのラファイエットグルメなどに行かないと買えないベイユヴェール“beillevaire”が売られている。寒い時期にパリに行った時に買って来る発酵バターは、最近はこれにすることが多い。パリで買えば4ユーロくらいだったと思うけど、冷蔵で空輸されて来るからさすがに高い。
そして、ラファイエットグルメなどで手に入れることのできるボルディエ“Bordier”も売られている。たしかベイユヴェール“beillevaire”よりも少し高い5ユーロくらいだったと思うけど、これもパリに行った時には私は寒い時期なら買って帰る。自分用にはボルディエ“Bordier”やベイユヴェール“beillevaire”を最近はパリに寄ることがあれば買うんだけど、誰かにプレゼントにするなら、よほどのグルメな人か、よほどのフランスかぶれの人でない限りは、発酵バターはエシレ。まだエシレの方がブランド認知度は高くて、ボルディエ“Bordier”やベイユヴェール“beillevaire”はまだまだ知られていないので、買ってきても人によっては味ではなくブランドで判断するのでありがたがられない可能性がある。
バターやチーズなどの試食をして、シャルキュトリー売り場のあたりで気になったのはこのコルシカ産のテリーヌをお買い上げ。Bioのコルシカ産のものなんて、なかなか日本でも買えないし、パリで探してもなかなか見つからないだろう。
今日はイートインも空いていて、ちゃんと食事をするつもりはないんだけど、軽くワインを飲もうと思って席に着く。
中目黒にある「ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ」“La Boucherie du Buppa”のシャルキュトリー3種類盛り合わせ。残念なのは、ムタードが準備されていなかったこと。フランスウィークに出店するお店にそもそもムタードが置いていないのはどうなんだろう。私はパテにはフレンチマスタードを少しつけて食べるのが好き。隣の「ル・セヴェロ」の棚にムタードの瓶を見つけて、伊勢丹の店員さんに相談した上で少しフレンチマスタードを分けてもらう。
フロマージュを買ったりしていたら5000円以上を超えていたので、7階にあるサービスセンターへ。
すっかりフランス気分が高揚しているので、ちゃんとしたフレンチが食べたくなってきた。新宿3丁目駅から、おひとりさま予約なしで行けるフレンチレストランはどこだろう?副都心線でそのまま代官山に行くか、北参道にするか、明治神宮前にするか。
迷った結果、明治神宮前駅で千代田線に乗り換えて表参道駅で降りる。
目指すのはラ・ポルト青山10階にあるアラン・デュカスのブノワ“BENOIT”へ向かう。だけど、予約をしていないので席が空いているかはわからない。
エレベータで10階に上がると、予約なしなので窓際のテーブルではないと断りがあった上で、階段を上がり席にすぐに案内される。ほとんどが女性のグループ。ちなみに女性のおひとりさまも私がテーブルに着いたあとで2名くらい来店があったので、おひとりさまでも問題ない。ブノワは席数が多く、周囲の風景を見渡せて雰囲気がいい。おひとりさまでは、もったいないくらい。私の連れは「伊勢丹」の紙袋というのは寂しすぎる。ブノワで私と一緒に食事をしてくれる「連れ」がこの世界のどこかにいないのかなぁ?一緒に美味しいものを食べてくれるだけでもいいんだけど。
アペリティフはパスティス。フランスだと、目の前で水割りにしてくれる場合が多いけれど、ブノワでは最初から水割りで出てくる。前菜、メイン、デザート、コーヒーつきで3800円のコース料理を注文する。
伊勢丹新宿でシャルキュトリーを食べたばかりなのに、前菜は「ブノワ風 シャルキュトリーの盛り合わせ」“Planche de CHARCUTERIES”を注文。ほら、やっぱりブノワではムタードがちゃんとついている。
メインは「豚ホホ肉の煮込み 白インゲン豆」“Joues de COCHON fondantes, haricots coco mijotés”にする。
そしてデザートを注文する前からお店の人に私がババを頼むのをなぜか予測されてしまった。どうしてわかったんだろう。ブノワのババはラム酒ではなくアルマニャック。「ババ アルマニャックとバニラ風味の生クリーム」“BABA À L'ARMAGNAC, Chantilly à peine fouettée”は、アルマニャックを自分で調整することができる。私はたっぷりかけるのが好き。
エスプレッソを頼んだら、ダブルエスプレッソにしてくれる。晴れた日のビルの11階からの風景は素晴らしく、本当に「おひとりさま」ではなく、誰かをご招待して一緒に美味しいものを食べたい気分。平日だったら、「おひとりさま」の女性でも食事ができるブノワは青山・表参道ではおすすめのフレンチ。
新宿伊勢丹のフランスウィークで30分くらい並んでストレーのエクレールを買ってしまったし、チーズなども買ってしまったから。フランス風エクレア、ヴァニーユとショコラの2種類がある。エクレールはショコラとカフェが定番なので、ヴァニーユは珍しいかも。今日は東京でフランス気分の幸せ一日。
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