青春18きっぷで伊勢参り一人旅 2日目(6)湯の山温泉「彩向陽(いろどりこうよう)」で、ひとり温泉旅館。
私一人のために迎えに来てくれた温泉旅館「彩向陽(いろどりこうよう)」の送迎車で坂道を上がって行く。湯の山温泉は旅館が点在していて、お店が並ぶ歓楽街のある温泉街ではないみたい。バスターミナルがある場所からも旅館は離れているので、けっきょくはクルマで来ない限りは送迎してくれる旅館でないと不便な場所かもしれない。私が「彩向陽」を選択した理由は、まずは「おひとり様」用のプランがあることと、送迎について迎えに来てもらえることがホームページで明記してあったから。
御在所ロープウェイ乗り場に向かう上り坂の途中にある「彩向陽(いろどりこうよう)」に到着。建物は「昭和」を感じる雰囲気だけど、中はきれい。
最近の旅館では当たり前なのかもしれないけれど、女性は浴衣を選べるようになっているみたいで美しい柄の浴衣が並んでいる。
そして、エレベータで降り、部屋に案内される。「おひとり様」の部屋は座布団が一つぽつんと寂しそうに置かれている。
部屋から風景を眺める。冬で、曇っているので寂しい感じの風景だけど、新緑の頃だったら、山の景色はきれいだろうなぁ。
うーん、一人だと話し相手も当然いなければ、やることがない。だけど、私は、やることがなくても、のんびりするつもりでここに来ているんだからそれでいい。
温泉旅館に着いて、やることといえば温泉に入ること。ちゃんとやることはある。まずは内湯に入って、のんびり、やわらかいお湯に浸かる。「彩向陽」は、外観は昭和の雰囲気だけど、内装はきちんとリノベーションされている感じで浴室内もきれい。
コーヒー、ウーロン茶、オレンジジュースを宿泊者はフリーで飲める。かつてはこのカウンターに職員がいてコーヒーを出したりしていたんだろうなぁ。
露天風呂があるというので、はしごすることにする。館内の案内図の通りに進むと外に出る。
駐車場から「彩向陽」の建物を振り返る。建物の塔になっている部分が昭和の雰囲気がして、私は好き。最上階はお客さんに眺望を楽しんでもらうような部屋があったのかもしれないなぁ。この建物ができたころは、近鉄湯の山温泉駅で発見した、かつては特急電車が来ていた痕跡などから考えると、この温泉旅館も賑わっていたんだろうなぁ。
駐車場の奥に露天風呂の別棟が立っている。左側が男湯、右側が女湯の入口になっている。ハート型のサインは、夜は暗くなるから置かれているのかなぁ?和風の建物の外観のイメージと異なるところがちょっとおもしろい。
「山の動物が訪ねて来ることがあります。」ふと、「山の動物」を想像してみる。小さな森の仲間はなんだろう?虫だったら動物とは書かないだろうし、猿がいても困る気がするし、ヘビでも困る気がする。この露天風呂の建物は新しい建物で、残念ながら「山の動物」どころか人間もおらず、貸切状態だったのでゆっくりと温泉を楽しめる。
温泉を楽しんで、部屋でのんびりしていたら夕食の時間。夕食会場に向かう。すでに前菜の季節の三種盛り、凌ぎの伊勢うどんのサラダ仕立てが置かれている。やわらかい伊勢うどんのサラダはおもしろい。
菰野豚(こものぶた)溶岩焼き。湯の山温泉は菰野町にあるので、地元産豚肉。高い宿泊プランだと松坂牛などが出てくるけど、菰野豚が美味しい。
地酒である「噴井」の純米酒を追加注文。後味のすっきりとした辛口の日本酒、食事にあって私は好きかも。
三重県産赤鶏と新鮮野菜の味噌すき鍋。鶏肉も旨みがあり、味噌味が美味しい。だけど、今回の旅行でうどんを毎回食べていた私でも、全体的な量が十分にあり、そろそろお腹いっぱい。
デザートでもうお腹がいっぱい。出発のわずか5日前に手配して、おひとり様で1部屋占有できて、この料理で1泊2食付きで12,960円ならかなりお得なんじゃないかなぁ?名古屋の名古屋栄東急REIホテルは素泊まり8500円だったので、ちょっと足を伸ばして「彩向陽」でのんびりした方がいい。
部屋に戻ると、おひとり様の布団が部屋の真ん中に敷かれている。もう一度、内湯の温泉に浸かり、体を温めて寝てしまう。
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