青春18きっぷで伊勢参り一人旅 1日目(2)松本城から不思議な「擬洋風建築」の旧開智学校へ。
現存12天守の一つである松本城。城マニアではないんだけど、ヨーロッパの城や要塞は結構好きなので、日本の城も実は好き。私の興味は城や要塞が敵をどのように防御する仕組みになっているのかを考えるのが好き。
天守閣の手前側には本丸御殿が建っていたが1726年に消失したらしい。中央の大天守の右側には乾小天守が立ち渡櫓で連結されている。そして、左側には辰巳附櫓と月見櫓が複合されている。
矢狭間や鉄砲狭間があるのがわかるので、ここで矢や鉄砲で狙い撃ちにされる。そして、石垣を登ろうとすると石落としから石が落ちてくる。
松本城の矢狭間から外を見る。この窓から的に狙いを定めて矢を放つ。
ようやく天守閣の最上部まで登る。東側の本丸御殿の方向を眺める。今は芝生の広場に本丸御殿が建っていた。
そして、南側は松本市街の方向。松本城が松本盆地の平地にあることがよくわかる。松本城でもらったリーフレットによると内堀は60メートルあり、火縄銃が届かない距離を考慮しているらしい。へぇ、火縄銃での攻撃も考慮して城造りがされているんだ。
西側には北アルプスが見えて美しい風景。松本や安曇野周辺は常に西側に北アルプスが見えて四季を通じて美しい山の風景があっていい。
私は山には詳しくないけれど、見ただけで山の名前を答えられるんだろうなぁ。スイスのグリンデルワルドやフランスのシャモニーでハイキングしているんだから、いつか日本のアルプスもトレッキングしてみたい。でも、日本のアルプスは、ヨーロッパの本物のアルプスのように登山電車やロープウェイでお気軽にトレッキングできる感じではないんだろうなぁ。
旧開智学校って教科書でしか見たことがないけど、松本の市街地にあったことを松本に到着してから観光案内所で知る。今回の旅行では事前に行く予定になかったけど、このくらいの距離だったら歩いていけるかなぁ?青春18きっぷの旅は、自由気ままな旅のようで、列車の本数が少ない地域だと次の列車の時間があるのであまり自由ではなかったりする。
天守閣を支える柱が密集して建っている。現存12天守のうちのひとつである松本城、おもしろかったなぁ。やっぱり、私はヨーロッパでも日本国内でも、城や要塞を敵の襲来をどのように防御するかを考えながら歩くのが好き。
せっかく松本に来たのだから旧開智学校まで歩いて行ってみることにする。復元された東側にある太鼓門。
二の丸御殿跡。筑摩県庁として明治時代にも残っていたようだけど1867年に焼失する。
旧開智学校まで行く途中の今は営業していないタバコ屋さん。観光名所ではないんだけど、タバコのロゴと郵便ポストがどことなくノスタルジックでつい写真を撮ってしまう。
重要文化財旧開知学校校舎に到着。リーフレットによると和風と洋風がまざりあった「擬洋風建築」と書かれている。
中央には八角の塔が立つ。「擬洋風建築」ってなんだろう?「擬洋風建築」というのは洋風建築を模して建てられたということかなぁ。
確かに装飾も当時のままだとしたら和風と洋風の混在というのもわかる気がする。だって、開知学校のロゴの周辺は天使のようなモチーフだけど、手前の雲は洋風というよりは和風のような雰囲気。だけど青空の色は和風ではない。
2階が天使かと思えば、1階の入口の装飾には龍。全体的には洋風建築だけど、装飾枯らして混ざり合っている統一感のない感じがおもしろい。リーフレットに書かれている「擬洋風建築」という言葉がしっくりくる。
正面玄関のドアとその周囲の装飾もおもしろい。私がまだ知らない「旧開智学校」を今日、訪れることができてよかったかもしれない。旧開智学校は教科書では知っていたけれど、「擬洋風建築」は教科書の写真ではわからない。実際に現場を訪れて、自分の目で見なければ気がつかないことってたくさんある。
当時のものではないだろうけれど、木製の机や椅子が小さくてかわいらしい。
この階段は閉鎖されているけれど2階も講堂などがあり展示スペースになっている。
私が興味を持っているのは「擬洋風建築」。ドアの装飾はこのドアは洋風の雰囲気を持っている。
飛龍の彫り物もやはり和風。というよりもお寺にありそうな感じかなぁ。「擬洋風建築」の旧開智学校は、松本に到着して観光案内所に立ち寄るまでは、松本の市街地にあるのも知らなかったのでまったくの予定外の訪問だったんだけど、私としてはおもしろかった。降りたことのない、まだ知らない町に立ち寄ってみようと、伊勢神宮に行くのに遠回りをして松本を訪れて正解だった。そして、予定外に旧開智学校の「擬洋風建築」を知ることができて正解だった。
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