初めてのコルシカ島、弾丸カルヴィ一人旅 5日目(1)パリ同時多発テロ後のバタクラン劇場へ。
2016年6月22日、水曜日。パリで迎える朝。いつものように朝6時半になると、テレビをつけてTF2の“Télématin(テレマタン)”を見る。あれ?今日もウイリアム・レイメルジ“William Leymergie”はお休み?夏至である昨日のパリは曇り空だったけど、今日は晴れていそう。
現在はブランドが変わって、「イビス スタイルズ パリ プラス ディタリー ビュット オ カイユ ホテル(Ibis Styles Paris Place d'Italie Butte aux Cailles Hotel)」として営業しているけれど、この時は「ティモテル プラス ディタリー ビュット オ カイユ(Timhotel Place d'Italie Butte aux Cailles)」の朝食レストランに向かう。
現在のブランドのイビス スタイルズの方が朝食は充実しているかもしれないけれど、私はティモテルの朝食でも十分に満足。
今回の「弾丸カルヴィ一人旅」にてフランスで食べる最後の朝食。今日の20:20発の中国国際航空CA934便でパリを発つ。中国国際航空で行くパリは、6月なのに往復が60330円と激安のフライトだけど、最終日の出発が夜なので出発まではパリを楽しめる。
部屋に戻って、スーツケースをパッキング。パリでお買い物をしてから最終パッキングをする予定なので、ざっとスーツケースに衣類を詰め込み、チェックアウトしてスーツケースは夕方まで預かってもらう。
プラスディタリー周辺は特別に便利というわけではないけれど、何度か同じホテルに泊まると慣れてしまう。何度か歩いているのでスーパーマーケットや美味しいパティスリーがある場所も知っているので、つい同じホテルに泊まってしまう。だけど、次にパリに来ることがあったら、きっと「まだ知らない」パリを見落としているので、プラスディタリーではない場所に泊まってみようかなぁ?保守的になると「偏見」や「思い込み」を生じやすくなってしまうから。
Corvisart駅からプラスディタリー駅まではマルシェが出ていることがあるんだけど、何曜日だったっけなぁ?
Corvisart駅からメトロ6号線に乗る。私が最終日にパリに立ち寄る時は買い物がメインで観光をしないことも多いんだけど、今日は昨日場所がわからなかったバタクラン劇場に行ってみることにする。昨日、ホテルのwifiに接続して、場所を調べてみると、バタクラン劇場のすぐ近くまで行っていたことがわかる。事前調査が甘すぎる、私の行き当たりばったりの旅行が恥ずかしい。
メトロの自動販売機は紙幣が使えるタイプと小銭とカードのみの2種類がある。右側のマシーンは紙幣の挿入口がついている。
ガイドブックには、なぜかメトロやバスの1日券は“Paris Visite”が紹介されている場合が多いんだけど、メトロやバスの1日券であればモビリス“Mobilis”で十分。
モビリス“Mobilis”は2016年6月現在7ユーロ(2017年2月現在は7.3ユーロ)。1日に5回メトロに乗るのであれば採算がとれる。
私は採算が取れなくても、自由に乗り降りできて、切符をその都度買わなくてもいいから、モビリスを買ってしまうことが多く、昨日もモビリスでパリを動き回っている。
Corvisart駅からプラスディタリー駅“Place d’Italie”に出て、そこからメトロ5号線でオベルカンフを目指す。昨日夜に夕食を食べた場所に逆戻り。最初からバタクラン劇場に行くつもりはなくて、リパブリック広場で11.13パリ同時多発テロの追悼の場所を見て急に思いついたからこのようなことになる。海外旅行に出た時には多少は不便でもiPhoneなどのスマートフォンに頼らずに町歩きをしてきたけれど、そろそろ、モバイルwifiを持つことも考えようかなぁ。地図情報だけでも便利だよなぁ。
プラスディタリー“Place d’Italie”って、私はとても便利な駅だと思っていて、メトロ5号線に乗れば乗り換えなしでパリ東駅、パリ北駅に行ける。メトロ7号線に乗れば、シャトレにもオペラにも行ける。6号線に乗れば、ダンフェール・ロシュロー駅“Denfert-Rochereau”でRER B線に乗り換えられるし、モンパルナス駅にも行けて、さらにはボンマルシェのあるセーブル・バビロン駅“Sèvres-Babylone”、エッフェル塔が見えるトロカデロ広場、エトワール広場にも乗り換えなしでいけてしまう。
メトロ5号線はプラスディタリーが始発駅なので確実に座れる。以前は4人がけの狭いクロスシートだったのが、路線によっては車両が新しくなっており、片方は4人がけ、反対側は2人がけと椅子が少なくなっており、その分、通路が広くなった。
メトロ5号線はセーヌ川を渡る。昨日は曇っていたけど、今日はよく晴れている。特に買うものもないし、久しぶりにパリの王道の名所観光でもしようかなぁ?いつか「大切な人」とパリの街を歩く時に迷うことなく案内できるように情報をリフレッシュしていかなくちゃ!それに「知っている」つもりの場所でも新しいお店ができていたりすることがあるから、一度訪れた場所でも情報を更新することが大切。いつまでも古い情報を信じていると、今は変わっていることがある。
昨日も来ているオベルカンフ駅“Oberkampf”。データローミングやモバイルwifiがあれば、バタクラン劇場の場所をその場で突き止められたのに、出直し。
昨日の夕食を食べたレストラン、ロベール・サレ“L’Ober Salé”はオベルカンフ通り沿いにある。
昨日はこの交差点を右に曲がってオベルカンフ通りに入る。だけど、実はバタクラン劇場はこの道をまっすぐ進むだけ。うーん、惜しい。本当にすぐそばまで来ていたのにたどり着けなかった。オベルカンフ訪問の理由は、そもそもアスティエが閉まっていて、別のレストランへ行くことがメインだったので、昨日はバタクラン劇場に行かなくても「まぁいいか」と思ってしまい、バタクラン劇場の場所を歩いている人に聞くこともしなかったんだけど、こんなに近いんだったら、場所を聞いてしまえばよかった。
本当に惜しい。昨日は右に曲がった交差点を100メートルも歩かないうちに工事のために囲われた建物がある。昨日も交差点からこの場所が見えたんじゃないかなぁ?
建物は工事用の壁で覆われている。バタクラン劇場の1階は人々で賑やかなカフェだったんだろうなぁ。2015年11月13日の金曜日も、人々で賑わっていたのだろう。
なぜ、この場所でテロが発生したのだろう。このバタクラン劇場がテロリストたちに狙われた大義名分はなんなのか。おそらく、大義名分なんてない。罪のない一般市民が集まり、大量殺人に適した場所であるからというだけ。
当日はロックバンドのコンサートが行われており、平和な夜を楽しんでいたんだろうなぁ。工事用の壁で覆われたバタクラン劇場には追悼の場所はなく、レピュブリック広場にある。
昨日の夏至の夜は、パリ市民は市内の至る所でイベントが開かれている音楽祭“Fête de la musique”を平和に楽しんでいた。そんな平和なパリがあり、その平和を脅かすテロリズムがある。
昨日も見ているけれど、バタクラン劇場を訪れて再び追悼のために置かれているものをじっくりと眺める。
実はバタクラン劇場を見たあとはまったくノープランのパリ観光。お昼ごはんはオデオンのル・コントワール・デュ・ルレ“Le Comptoir du Relais”で食べようと思っているけれど、観光としてどこに行くかはなにも決めていない。せっかくレピュブリック広場にいるんだったら、サンマルタン運河を見てみようかなぁ。
サンマルタン運河は、渋谷のシネマライズで「アメリ」を見た後はよく見に行ったなぁ。今では、渋谷のシネマライズも閉館して存在しない。
「アメリ」が石を投げて水切りをしていたのはどのあたりなんだろう?サンマルタン運河にかけられた橋の上からぼーっと風景を眺める。
水に反射する木が印象派の絵のような雰囲気で美しい。シーズンが合わなくてまだ行けていないモネの庭園があるジヴェルニーにもいつか行ってみたいなぁ。
そうだ、久しぶりに「アメリ」の舞台となったモンマルトルに久しぶりに行ってみようかなぁ。私の旅は本当に行き当たりばったり。レピュブリック広場から再びメトロ5号線に乗って、モンマルトルへと向かう。
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